キャバクラの世界は、今でこそ少しずつ知られるようになってきました。
小悪魔Agehaが爆発的に売れたり、お水の世界をテーマとした漫画やドラマが人気を呼んだことで、キャバクラが少し一般社会と近い存在になったと言っていいでしょう。
特に、最近の若い女性の間ではキャバ嬢という仕事に憧れる人も出てきており、昼の仕事に就くよりはキャバ嬢になりたいと思っている若い女性は少なくありません。
また、高額アルバイトの代名詞であり、学業に忙しい学生や昼の仕事であまり稼げないOLなどの働き口にもなっています。
といっても、キャバクラで働いたことのない人に対して「キャバ嬢ってどんな仕事?」と聞いても中々分からないでしょう。
そこで、当サイトではキャバ嬢の実体や働き方などについて解説しているのです。
本稿でも、お水事情に迫っていきます。
地方から上京してキャバ嬢になった女性たち
さて、某キャバクラ店。
私は遊びではなく仕事として行き、1時間の滞在の間に数人のキャバ嬢と会話をしました。
もちろん、私がライターであること、彼女たちとの会話がこうして記事になることを話、了承してもらったうえでお水事情を色々話してもらいました。
印象に残った二人のキャバ嬢についてお話します。
Aさんのケース
そのキャバクラ店はあまり派手ではなく、普通目の女の子が多いキャバクラでした。
それもそのはず、本気度が非常に高い専業キャバ嬢の比率が低く、兼業キャバ嬢が多いお店だったのです。
初めに話したのはAさんです。
彼女は高校を卒業してから、地元の東北某県でOLとキャバ嬢を兼業していました。
彼女は親に「東京に出てもっといい昼の仕事を探す」と言って上京してきました。
しかし不景気な昨今、東京と言えども簡単に仕事が見つかるわけではありませんでした。
それでも生活はしていかなければならないため、彼女はとりあえず夜の仕事に就いたのです。
今でも昼の仕事をしたいという気持ちが強いそうです。
憧れるのはOL。東北の田舎のOLは地味ですが、東京のOLに華やかさを感じているらしいのです。
昼間に渋谷などに行けば、OLたちが財布をもってランチをしているのをみると何ともうらやましく、OLになりたいと思っています。
Bさんのケース
Aさんの次に話したのはBさんであり、BさんはOLをしている女性です。
東海出身の彼女は現在23歳であり、入店したばかりの新人キャバ嬢です。
OLとして働いているものの給料は少ないため、それを補うためにキャバ嬢を始めました。
BさんはOLとして十分な給料をもらえていれば、キャバ嬢にはならなかったと話していました。
AさんにもBさんにも共通することですが、地方から上京してきた彼女たちは、東京でOLをするということに価値を見出しているようです。
夜の仕事はあまりいいものではない、昼の仕事こそ正義と考えている節があり、これは東京と比較して地方の方が旧道徳がまだいくらか残っていることが関係しているように思います。
都会の一人暮らしはラクではありません。
家賃は高く、物価も高く、治安も比較的悪いものです。
その生活を支える手段として、AさんやBさんのような女性がキャバクラで働いているケースは多いのです。