キャバ嬢のなかにはひいきにされるキャバ嬢とされないキャバ嬢がいます。
お店が大きいから彼女はひいきにしてもらえないのでしょうか。
ひいきにされない理由がある
売れないキャバ嬢が、こうボヤくのを聞いたことがあります。

うちのお店って大きいじゃないですか。
時給も良くていろんなお店から人気の子が集まってるから、私なんか全然だめです。
他の子みたいに誕生日にお祝いしてもらえることもないし、お食事にも連れて行ってもらえないんですよね。
確かに、キャバ嬢のなかにはひいきにされるキャバ嬢とされないキャバ嬢がいます。
彼女のお店が大きいから彼女はひいきにしてもらえないのでしょうか。
いえ、そんなことはありません。
彼女がひいきにされないのは、彼女自身に問題があるのです。
実際、彼女に質問してみたらすぐに分かりました。

じゃあ、君はお客さんの誕生日にお祝いしてあげたり、プレゼントしないまでも自分からお客様に電話しておめでとうと言ったの?
すると、

していません。
と言っていました。
これが原因です。
してもらおうと考えるならば、まずは自分がしてあげる姿勢が必要になります。
客にひいきにしてもらえるキャバ嬢というのは、受け身ではなく積極的であり、客にもマメに連絡しているものです。
特に売れっ子キャバ嬢たちは必ずそうしています。
会話の中で客から色々な情報が出てきますが、それをメモするなどしてきちんと把握しています。
例えば相手の出身地や高校・大学、趣味、会社、住んでいる地域などであり、そこに誕生日情報も含まれます。
だからこそ、客の誕生日や何かの記念日(昇進記念日などなんでもいいでしょう)を把握して置き、その日に来店したときのために客の喜ぶものを送れるようにしておきましょう。
これも把握した趣味をもとに、好きな作家の本や好きなブランドのネクタイ、趣味に通じるものなどです。
また、客が誕生日に来店しなかった場合には、その次の来店の際にプレゼントすれば喜ばれます。
このような行為は、客に「この子は気遣いをしてくれるな」という喜びを芽生えさせ、その他の接客などで多少至らない点があっても楽しんでくれるようになります。
信頼関係を大切にする
皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、ビジネスは単にお金の繋がりだけで成り立っているのではありません。
もっとも、西洋的合理主義の流入によってそういう風潮が少しずつ芽生えてきたのは事実ですが、それでもまだビジネスは人と人との信頼関係で成り立っている側面が強いものです。
信頼関係があって初めて、相手は「この人と一緒に仕事がしたいな」と思うものであり、キャバクラでも「この子を指名したいな」「この子にならお金を使ってもいいな」と思うものなのです。
以前、私の友人が高校卒業後にキャバクラに入店した時の事、彼女はそのお店で一番年下であったにも関わらず売上ナンバーワンになっていました。
一番年下で経験もないのに他の先輩よりも指名を取ることができたため天狗になりました。
自分がいなければお店は困るはずだと思い、周りのスタッフやキャバ嬢のことをあまり考えずに仕事をするようになっていきました。
しかし、これは間違いです。
どれだけ指名がとれるといっても、彼女が一度に接客できるのは一人の客だけです。
自分が指名客を接客している間、他の指名客は先輩キャバ嬢たちに接客を受けています。
彼女はそれに気づかずに慢心していたところ、次第に売り上げは落ちていました。
ヘルプで入った先輩キャバ嬢たちが密かに噂を流し、指名客が彼女から離れるようにしたのです。
結局売れないキャバ嬢になってしまった彼女は、売れなくなって初めて信頼関係をないがしろにしたことに気づいたのです。
そんな彼女だからこそ客との信頼関係にも目を向けることができず、売上げを落とすことになりました。
それ以降の彼女は先輩やスタッフとの信頼関係に目を向けるようになり、客との信頼関係も大切にするようになりました。
どんなことに気を付けたのか聞いたら、彼女は

先輩とかスタッフさんになんでも『ありがとう』と言って、不満は言わないこと。
だと言っていました。
簡単なことですが、信頼関係を損なわないために大切なことです。
彼女を見ていて思いました。ひいきにされるキャバ嬢というのは、単に客からひいきにされるというだけではなく、お店の他のキャバ嬢やスタッフからもひいきにされるキャバ嬢のことなのです。
そして、信頼とは何もせずに得られるものではなく、自ら積極的に働きかけて得られるものです。
また、押しつけがましい働きかけは嫌われるので、「信頼を損なわないための色々な努力を払う」と考えると良いでしょう。
