キャバ嬢として働く際には、自分の役割を十分にわきまえて働く必要があります。
例えば、キャバクラにはヘルプという役割がありますが、これはほかのキャバ嬢をヘルプ(助ける)する役割です。
お客さんが特定のキャバ嬢を指名し、そのキャバ嬢が席を外すときには、ヘルプがつなぎとしてお客さんについて接客します。
ヘルプが格下のキャバ嬢の仕事と思うと大間違いで、ヘルプでも売上につなげていくことができます。
ヘルプの心得
確かに、ヘルプは一見地味な役割です。しかし、一流のキャバ嬢はヘルプをやっても一流ということは事実です。
実際に、キャバクラの世界では一流キャバ嬢は名ヘルプと言われ、色々なタイミングでキャバ嬢を助けています。
例えば、指名されたキャバ嬢が席を外したとき、「○○ちゃん、このまえ△△さんのことをこんな風に言っていたんですよ」「最近、△△さんが誘ってくれないって○○ちゃんがいってましたよ」などとさりげなく言います。
これによって、そのお客さんは指名したお気に入りのキャバ嬢をより一層気に入るのです。
なぜ一流のキャバ嬢はそのように上手にヘルプをすることができるのでしょうか。
ある名ヘルプはこう語っています。
昔、先輩のヘルプに入った時のことです。
その時の私は売上があがらなくて焦っていたので、ヘルプなのに目立とうとして、自分のことばかり話してしまいました。
すると先輩とお客さんの関係がおかしくなっちゃったんですね。
それで先輩は怒っちゃって、先輩と私の関係もおかしくなったんです。
その時から、ヘルプに付いたときはフォローすることだけを考えるようにしています。
このお客さんは○○さんのお客さんなんだから、○○さんを立てるようにしなきゃって。
ヘルプのときに気を付けているのはそれだけです。
このように、名ヘルプの彼女はヘルプの時にヘルプに徹するようにしているそうですが、自分の任されている役割に徹することができるのも、売れっ子キャバ嬢の一つの要素でしょう。
若いうちは多少でしゃばっても大目に見てもらえるのですが、年を取るとそうはいきません。
いつまでもヘルプで出しゃばっているようでは、うっとうしい存在でしかなくなり、お客さんからもキャバ嬢からも嫌われて一人ぼっちになってしまいます。
また、ヘルプのときに名ヘルプになるように努力していれば、他のキャバ嬢が自分のヘルプが就いたときに、良いヘルプを受けられるようになります。
ヘルプが良いとお客さんは喜び、売上が落ちにくくなります。
自分がヘルプする時に頑張れば、良いヘルプを受けられるため、持ちつ持たれつの良い関係になることができます。
キャバクラの世界では、これを「ヘルプ返し」と言います。
もちろん、相手によっては良いヘルプを返してくれないこともあるでしょう。
「私は頑張ってヘルプしたのに、あの子は良いヘルプを返してくれない」とがっかりすることもあるでしょう。
しかし、その時は良いヘルプを返してもらえなかったとしても、「あの子は名ヘルプだ。人を立てることができて立派だ」「彼女は仲間を大切にできるんだ」ということを誰かが見ていてくれます。
そして、回り回って良いヘルプが返ってきます。