キャバクラにはいろいろなイベントがありますが、中でもバレンタインイベントは大きなイベントです。
バレンタインイベントは、他のイベントとは異なり、キャバ嬢からお客さんへチョコレートというプレゼントが渡されます。
このときにどのような工夫をするかによって、バレンタインイベントの明暗は分かれてきます。
バレンタインイベントとは
キャバクラでは、集客のためにいろいろなイベントを行っています。
普段は着ないドレスを着て接客するドレスデー、浴衣姿で接客する浴衣デー、思い思いのコスプレで接客するコスプレデー、お店の○周年記念、キャバ嬢の誕生日、クリスマス、ハロウィンなどなど。
そのようなイベントの際には、キャバ嬢はお客さんへの営業の口実も見つかりやすいものであり、売上をアップさせるよい機会になります。
中でも、バレンタインデーは大きなイベントの一つです。
お客さんにチョコレートをプレゼントすることになるため、チョコレート費用が掛かって大変だと感じているキャバ嬢も多いのではないでしょうか。
しかし、確かにお財布に厳しいイベントではありますが、バレンタインデーに力を入れることによって、お客さんの心をつかむこともできます。
いつも指名してくれているお客さんには、なるべく全員にチョコレートをプレゼントするのが良いでしょう。
成績アップへの貢献が大きいお客さんならば、他のお客さんよりも力をいれたチョコレートをプレゼントするのも効果的です。
もちろん、これから指名してくれそうな新しいお客さんに対しても、プレゼントしておきたいものです。
どんなチョコレートを贈る?
たくさんのお客さんに贈ろうとすればするほど、金銭的な負担が大きくなります。
お客さんを大切にするあまり、高級ブランドのチョコレートをたくさん用意した結果、とんでもない金額がかかったという話もあります(当然のことですが)。
金銭的負担を軽減するためには、まとめ売りのチョコレートを活用するというのが一つの方法です。
もっともよいのは、手作りのチョコレートにすることです。
そうすれば、味はともかく手作りという付加価値がつきますし、材料費しかからないので、金銭的負担を大幅に軽減することができます。
男性というのは、いつでもバレンタインに手作りチョコレートをもらうことに喜びを感じるものです。
筆者の高校時代、50代過ぎの男性教師が女子生徒からバレンタインチョコレートをもらい、「生きてるといいことがあるもんだなぁ」と喜んでいました。
キャバクラとはおよそ縁がなさそうな堅い教師が、恋愛の対象にはなりえない生徒からもらっても、やはりうれしいのです。
そのくらい、手作りチョコレートというのは、男性のハートをつかむ効果があります。
また、男性の中には、甘いものが苦手なお客さんや、チョコレートが嫌いなお客さんもいるものです。
だからこそまとめ売りのチョコレートでもよいといえるのですが、手作りならばあえて甘さを控えめにすることもできるため、その点でも好ましいといえます。
印象付けるポイント
まとめ売りの安いチョコレートを買ったとしても、工夫ひとつで印象づけることができます。
手作りチョコレートならば、さらに良い印象を与えることができます。
それは、ラッピングに工夫をすることです。
ラッピングが安っぽければ、安いチョコレートは一層安っぽく見えてしまいますし、せっかくの手作りチョコレートでさえ安っぽく見えてしまいます。
お客さんがガッカリしてしまうのも当然です。
ラッピングは、とにかく見栄えが良くなるように、丁寧にしましょう。
ただし、すべてのお客さんに同じラッピングをするのもいただけません。
シンプルなラッピングや可愛いラッピングなどいろいろあるでしょうから、お客さんの性格や年齢などを考慮して、よりよいラッピングを選ぶようにしましょう。
そして、さらに印象付けるためには、手書きのメッセージを添えるのが効果的です。
お客さんごとにメッセージの個性を出すのは難しく、似通ったメッセージになることもあるでしょう。
それでも、お客さんは意外と喜ぶものです。
長い手紙を書く必要はなく、短いメッセージでも十分効果的です。
たとえ似通っていたとしても、そのお客さんに向けて書くんだという気持ちがあれば、それは伝わってチョコレートの価値は高まります。
もちろん、特別感を出すためにも、メッセージは手書きで書くようにしましょう。
お客さんにどうやって渡すか
とはいえ、お客さんがバレンタインイベントの日にお店に来てくれなければ、チョコレートを渡すことはできません。
そこで、お客さんをお店に誘う必要があります。
誘うときには、普段と変わらない様子で連絡をし、バレンタインの話題にやんわりと触れるのがポイントです。
それなりに親しいくらいのお客さんならば、
○○さんに渡したいものがあるんですけど、今度お店にきてくれませんか?
と控えめに誘うのがよいでしょう。
かなり親しくなっているお客さんに対しては、
今度のバレンタイン、よかったら来てくれるとうれしいな。
というように、多少積極的に誘っても、応じてもらえることでしょう。
ただし、お客さんの中には、イベントを嫌うお客さんもいます。
イベントの日はキャバ嬢の盛んに営業をしていますから、お店に行っても指名が重なって面白くないからです。
そのようなお客さんも、バレンタインデーに来てくれなかったから渡さないというのではなく、バレンタインの後に来店したときに渡しましょう。
バレンタインに受け取ることができなかったとしても、渡すことそのものに価値があるため、お客さんはうれしく感じるはずです。
連絡の際の注意点
お客さんに連絡してイベントに誘うときには、早めに動くことが大切です。
バレンタインには、ほとんどすべてのキャバクラでバレンタインイベントが行われており、ほとんどのキャバ嬢が営業を行います。
もしお客さんが複数のお店に通っていれば、あなた以外にもそれぞれのお店にお気に入りのキャバ嬢がいることが考えられます。
もし連絡が遅れてしまえば、すでに他店のキャバ嬢から連絡を受けており、
ごめん、その日は予定があるんだ(ほかのキャバクラに行くんだ)
となりかねません。
また、連絡が直前になってしまうと、お客さんは予定が合わせづらくなるものです。
「この子は、人の都合は考えないで、自己中心的だな」と思われるかもしれませんし、「ほかの子は早めに連絡くれるのに、この子はいい加減だな」と思われるかもしれません。
そのような良くないレッテルを貼られてしまえば、それをぬぐい去るには大変な苦労を強いられます。
イベントは他のキャバ嬢との競争でもありますから、出遅れないように早めの連絡が大切なのです。
バレンタインイベントは、ほとんどのキャバ嬢がチョコレートのプレゼントをしています。
ほかのキャバ嬢と同じように、何の工夫もなくチョコレートを渡していたのでは、せっかく身銭を切ってプレゼントしているのに、意味がなくなってしまいます。
大きなイベントはうまく活用して、お客さんとの仲を深め、その後の成績アップにつなげるようにしましょう。
そうすれば、あなたの人気は高まっていくはずです。