キャバクラを営業する上で欠かせないのはキャストだけではありません。
ボーイの存在も重要です。
ボーイは店内清掃や出勤管理、ウェイターなどの業務のほかに、さまざまな雑用をこなします。
ハードな業務内容ですが、昇進が速いので店長も夢ではありません。
キャバクラのボーイ
夜の街に欠かせない存在であるキャバクラですが、これを回す上で必要なものはキャバ嬢だけではありません。
ボーイや黒服などと呼ばれる男性スタッフの存在が非常に重要になっています。
こういったボーイはほとんど歩合制をとっており、担当するキャバ嬢の売り上げによって決まります。
キャバ嬢の売り上げの30%から40%が取り分ですので、毎月1000万円を売り上げるキャバ嬢の担当でしたら、毎月300万円ほどのお金が入ります。
つまり、ボーイという仕事は十分に稼げる夢のある職業なのです。
しかし、これは理想的な姿であるため、これだけ稼げるボーイはレアケースと言えるでしょう。
特に労働時間が長くなっており、規制も多くなっているのです。
大きく稼ぐことは出来ませんが、多少安定傾向にあります。
黒服を目指す男性の多くは一攫千金を求めて始めるものですので、このような現実を知ってしまうと少しモチベーションが下がってしまうでしょう。
そのため、黒服を始める男性の傾向も変化しています。
こういった部分を知った上で黒服を始めましょう。
黒服の仕事の内容はさまざまで、オープン前の店内清掃、キャストの管理、ウェイター、会計などがあります。
しかし、それ以上に大変なのは相談相手という部分です。
キャストは酔っ払ったお客さんを相手にしているので、中には悪酔いするお客さんもいるのです。
こういったトラブルが発生すると、真っ先に相談相手となるのが黒服なのです。
黒服はキャストとお客さんを見渡すことの出来るポジションですので、相談相手としてベストなのです。
さらに、キャストは女性ですのでキャスト同士のいざこざも絶えません。
こういったキャスト同士のトラブルを解決することが、お店の繁盛に欠かせないもの。
そのため、黒服にとって重要なことと言えるでしょう。
こういったトラブルをそのままにしておくと、キャストが退店してしまうこともあるのです。
中にはプライベートの相談を持ちかけるキャストもいます。
キャバ嬢として働く女性の中には、プライベートの問題を抱えて仕事をしていることもあるのです。
キャストはお店にとって商品のようなものです。
そのため、キャストが円滑に動かなければなりません。
そこで必要となるのが黒服の存在です。
給料はどれくらい?
黒服としてキャバクラで働こうとする男性は少なくありません。
求人雑誌や求人サイトを見ると、こういった求人案件は数多く見られます。
そこで気になるポイントとして給料がありますが、どの程度稼げるものなのでしょうか。
入店間もない黒服ですと時給1000円程度です。
そのため、一般的なファミレスやコンビニのアルバイトと変わりません。
もちろんこれまでに黒服の経験があればそれ以上の時給も可能ですが、完全に未経験ですとこれだけの給料になってしまいます。
そのため、月給に換算すると20万円から30万円になるでしょう。
黒服の業務内容の基本はオープン前の店内清掃から始まります。
さらに、備品の買い出しやキャストの出勤管理などもしなければなりません。
閉店後も店内の清掃がありますので、拘束時間はどうしても長くなってしまいます。
そのほかに雑用をこなさなければなりませんので、常に動きっぱなしになってしまうでしょう。
お店によってはパワハラまがいのこともありますので、肉体的だけでなく精神的にも非常に厳しい環境と言えます。
こういった理由から、すぐに逃げ出してしまう男性も少なくありません。
これだけ厳しい世界ですが、それでも黒服に挑戦しようとする男性は少なくありません。
これにはどういった理由があるのでしょうか。
最も大きいのは店長のポジションです。
店長とはキャバクラの最高責任者で忙しいポジションですが、年収1000万円オーバーも少なくありません。
さらに、大きめのキャバクラであればそれ以上の給料を手にすることも可能です。
もちろん黒服の世界に学歴や経験は関係ありません。
そのため、一攫千金を夢見る男性が黒服にチャレンジしているのです。
それでも、仕事の厳しさで逃げ出してしまう黒服が後を絶えません。
これによってライバルが脱落していきますので、昇進のスピードが他業種と比較して圧倒的に速いのです。
中には20代で店長になるケースも少なくありません。
どうせ黒服として働くのであれば、年収1000万円を超える店長を目指しましょう。
こういった目標を明確にすることで、諦めずに仕事を続けることが出来ます。
目標が無いとすぐに嫌になってしまうでしょう。
そのほかに福利厚生の部分がありますが、これらは望めないでしょう。
一般的なサラリーマンにとって保険や年金は当たり前のことですが、それが通用しないのです。
そのため、保険や年金は自分で行いましょう。
まとめ:ボーイとして働く
キャバクラの世界に欠かせない存在として、黒服という仕事があります。
これはキャバクラの男性スタッフで、営業中はウェイターとしてお酒や氷を運ぶ仕事をしています。
そのほかにもキャストの出勤管理や会計、店内の清掃などを行うことが仕事です。
そんな黒服の仕事ですが、悪酔いをしたお客さんの対応をすることもあります。
中には黒服に強く当たるお客さんもいるのです。
もちろんお客さんの立場ですので、ある程度のわがままは許されます。
しかし、それが限度を超える場合もあるのです。
さらに、悪酔いだけでなく「キャストの見ている前で強い自分を見せたい」と考えるケースもあります。
こういったお客さんの姿を見てしまうと、一緒にいるキャストも嫌な気分になってしまいますが、周囲のお客さんも嫌な気分になってしまいます。
こうなってしまうと店内のテンションが下がってしまいますので、そこは黒服が処理をしなければなりません。
中には黒服が警察を呼ぶこともあります。
お客さんとしてキャバクラ遊びをする際、どうしてもキャストにばかり気を遣ってしまうものですが、黒服にも最低限のマナーを持って接さなければなりません。
黒服も人間ですので、マナーの悪いお客さんへの対応はどうしても悪くなってしまいます。
さらに、キャストに対して横柄な態度を取ってしまうと、そういった情報も黒服に流れてしまいますので気をつけましょう。
そして、黒服に悪いイメージが流れてしまうと、「あのマナーの悪いお客さんにはサービスをしたくない」、「あのテーブルには良いキャストをつけたくない」と考えてしまいます。
当然キャストのサービスの質も低下するので、キャバを楽しめなくなってしまうでしょう。
せっかくお金を払ってキャバへ行っているのですから、少しでも楽しみたいものです。
毎回大きなお金を落としているのであればある程度のワガママは許されるでしょうか、ほとんどの場合は嫌がられるということを知っておきましょう。
キャバクラ遊びをする際、キャストにばかり神経が行ってしまいがちですが、黒服の存在も忘れてはなりません。
黒服からの好感度をアップさせることで、より楽しくなるでしょう。
お客さんのすべての行動が黒服に筒抜けになっているということを忘れてはなりません。
黒服はキャストにとってマネージャーのような存在なのです。