キャバクラには、スカウトマンやスタッフの男性従業員がいます。
その、男性スタッフにはどのような秘密があるのでしょうか。
キャバ嬢とスカウトマン
キャバ嬢になるきっかけは人それぞれですが、スカウトマンからスカウトされてキャバ嬢になる女性は少なくありません。
スカウトマンは、風俗店やキャバクラに女性を紹介することで、スカウトバックとして収入を得ています。
彼らの生態を知るために、一日の過ごし方を見てみましょう。
スカウトマンの一日は、街角に立つことから始まります。
街角で女性を品定めして声を掛けるわけですが、平日は仕事帰りや学校帰りの女性に声を掛けていきます。
そのため、彼らの仕事が始まるのは夕方からです。
一般的なキャバクラ店でのキャバ嬢の内訳は、専属のキャバ嬢と兼業のキャバ嬢の比率を5:5として運営しています。
兼業キャバ嬢をスカウトしてくるのがスカウトマンの役目なのです。
キャバクラ店に男性スタッフが出勤するのは、4~6時ごろです。
そのため、うまく女性をひっかけたスカウトマンも、その時間に合わせて女性を店に連れていきます。
スカウトを受けた女性が面接を受けた後には、体験入店、本入店、連絡待ちなどとなりますが、このうちどのケースになるかによってスカウトマンのその日の収入が決まります。
次に、スカウトマンの収入はどうなっているかを見てみましょう。
紹介したキャバ嬢が体験入店をした場合には、その場で3000~5000円のバックをもらうことができ、本入店した場合には、そのキャバ嬢が10日以上出勤した時点で10万円程度の紹介料を得ることができます。
また、期間限定でお店を手伝ってくれるキャバ嬢を紹介した場合には、ヘルプバックとして3000~6000円のギャラが支払われます。
スカウトマンの仕事はスカウトだけと思っている人もいるでしょうが、スカウトマンの仕事は実は多岐にわたります。
お店から紹介料を集金すること、スカウトしたキャバ嬢の要望を聞いてお店と交渉すること、他店のキャバ嬢をスカウトするために飲みに行くことなどなど。
キャバ嬢にとっても、健全なスカウトマンと良い関係を築くことで、色々とメリットがあります。
移籍したい時にも移籍先のお店を紹介してもらったり、お店と交渉してもらうことができます。
もっとも、スカウトマンの中には悪質なスカウトマンもいます。
キャバクラ店の中でも悪質店と契約しており、女の子を斡旋します。
女の子をスカウトして入店させ、ある期間働かせるのですが、その期間を終えると給料を支払わずにクビにするのです。
スカウトマンはみんな同じような外見ですから、少し見ただけでは良いスカウトマンか悪いスカウトマンかを判断するのは難しいことです。
しかし、あまりにもうまいと思える話をしてきたり、やたらとノリがよくナンパのような調子でスカウトしてくるスカウトマンには注意が必要です。
また、キャバ嬢のなかにはスカウトマンの情報に通じているキャバ嬢がいるものですから、そのようなキャバ嬢に教えてもらうのも良いでしょう。
男性スタッフの秘密
次に、キャバクラで働く男性従業員についてみていきましょう。
まず、もっとも根本的な問題からです。
なぜ彼らはキャバクラ店で働いているのでしょうか。
理由には色々あるでしょうが、代表的な理由の一つが「将来的にキャバクラ店を持ちたいから」というものです。
キャバクラ店の男性スタッフのハードさはよく知られているところですが、耐え抜いて這い上がれば、認められて幹部になったり、オーナーになったりすることができます。
そのような道を夢見てキャバクラ店に入るのです。
男性スタッフの給料は、20~30万円くらいです。
マネージャーになると40~50万円くらいもらっています。
また、キャバクラ店で働くにあたって特別な資格は何も必要ないので、本当に「何もない」状態からでも、本人のやる気次第で這い上がっていくことができます。
日払い制度はキャバ嬢だけではなく男性スタッフも利用することができますし、給料も前借できるのが一般的です。
手っ取り早く稼げるという理由から働いている男性スタッフも少なくありません。
このようなキャバクラ店の仕事ですが、最もキャバクラが栄えている新宿では、そこで働く男性スタッフもすごい状態で働いているケースが見られます。
まず、歌舞伎町で働く男性スタッフの中には、住所不定の状態で働いているスタッフが少なくありません。
これはホームレスというわけではなく、お金さえあれば家がなくともマンガ喫茶などで過ごすことができますし、サウナやホテルのデイユースは朝から夕方というキャバクラ店をやっていない時間帯は格安で利用できます。
その様な、安くいられる場所が新宿にはたくさんあるのです。
そのため、新宿の外に家を借りているにもかかわらず、新宿に住み着いて自宅に帰らなくなるスタッフもたくさんいます。
また、働いているお店に宿泊するスタッフもいます。
そういったことを禁止しているお店が多いのですが、状況によっては黙認するのがほとんどです。
夜中に仕事が終わったらファミレスで時間を潰して、朝からサウナ店に行って眠り、仕事で着るスーツはサウナ店にあるスピードクリーニングで綺麗にして、夕方からまた出勤と言ったのが標準的な過ごし方です。
自由気ままな渡り鳥のような生活スタイルですが、このような生活はお金がかかるものです。
事実、キャバクラ店で働く男性スタッフの中にはお金の使い方が下手でいつも貧乏だったり、借金があるスタッフもたくさんいます。