キャバクラを営業する上で必要な人材はキャバクラ嬢だけではありません。
ボーイと呼ばれる裏方スタッフも欠かせません。
その業務内容は店の清掃やキャバクラ嬢の出勤管理、営業中のウェイターなど多岐に渡っています。
ボーイの売り上げはどうなるの?
キャバクラが営業する際に必要な人間はキャバクラ嬢だけではありません。
ボーイや黒服と呼ばれる男性スタッフがいなければキャバクラを回すことは出来ないのです。
ボーイは担当制になっており、担当するキャバクラ嬢の売り上げが黒服の給料にも関係しています。
そのため、黒服は自分の給料と直結していることから、キャバクラ嬢へのアドバイスを欠かしません。
さらに、相談事や悩み事も聞いています。
キャバクラで働く女性はさまざまな事情を抱えていますので、誰もが何かしら抱えているものがあるのです。
そういった相談に乗らなければなりません。
キャバクラの黒服の仕事は非常に多く、激務と言えるでしょう。
キャバクラ嬢やお客さんの要望に応えなければなりませんし、時には罵声を浴びせられることもあります。
出勤するとまず、掃除や買い出しなどの開店準備を行います。
そのほかにテーブルのセッティングや、キャストの出勤確認の電話をして、営業直前になったらミーティングを行います。
これによってキャストの状況や、お店の状況を知ることが出来るのです。
営業時間になったらお店をオープンします。
営業が始まると黒服はウェイターの仕事はもちろんのこと、来店したお客さんをテーブルまで誘導する仕事があります。
お客さんをテーブルに案内すると、氷やグラスを用意してキャバクラ嬢の指名、お酒の注文などを取らなければなりません。
お客さんが少ないようでしたら黒服が店先でお客さんに声がけをすることもあります。
キャバクラの営業が終わるとテーブルの片付けやゴミ出しを行います。
キャバクラ嬢がレンタルドレスを使用している場合は、ドレスをクリーニングに出さなければなりません。
こういった雑務が黒服の仕事の中心です。
キャバクラ嬢の中には黒服に対して厳しい対応をすることがあります。
中には黒服に対して“奴隷”くらいにしか考えていない場合もあるのです。
お客さんがいるにも関わらず黒服に文句を言うキャバクラ嬢も少なくありません。
黒服はとにかく雑務を押し付けられてしまうので、すぐに辞めてしまうこともあります。
もちろん黒服でもキャバクラ嬢から信頼を集め、お店に欠かせない存在となることもあるのです。
黒服は大変なポジションではありますが、やりがいのある仕事でもあります。
キャバクラの世界では女の子が中心で、キャバクラボーイはその女の子を裏で支える存在ですが、担当するキャバクラ嬢を育てることでお店を大きくすることが出来るのです。
知られざるお給料形態
ボーイとしてキャバクラで働こうと考える男性は数多くいますが、仕事をする上で最も気になるポイントとして給与面があります。
入ったばかりの黒服ですと時給は1000円程度でしょう。
ほかでの経験があれば多少優遇されますが、未経験の場合はこの程度の時給です。
これを月給に換算すると20万から30万円になるでしょう。
また、黒服はお店の開店前から開店準備を行い、閉店後も店内の清掃などの業務が残っているので拘束時間は長いと言えるでしょう。
そのほかに雑務も多く、お店によってはパワハラまがいのこともあります。
そのため、駆け出しの黒服は非常にハードな仕事と言えるでしょう。
それは、その先にある店長のポジションでしょう。
店長はキャバクラにおいて最高責任者で仕事も忙しいのですが、そこには魅力的な給料があります。
キャバクラの規模にもよりますが、年収1000万を超えることも珍しくありません。
特に学歴なども重視されず、実力のみでのし上がれる世界なのです。
さらに、黒服の業務内容がハードであることから、脱落してしまう男性は数多くいます。
突然いなくなってしまうことも当たり前の世界です。
そのため、そういった環境で生き残ることで他業種よりも昇進のスピードが速く、20代で店長の座につくことも珍しくありません。
どうせハードな黒服をやるのであれば、年収1000万円オーバーの店長を目指しましょう。
そうでなければ大変なだけの仕事になってしまいます。
給料以外で気になるポイントとして福利厚生があります。
一般的な企業であれば社会保険や年金などが当たり前ですが、多くのキャバクラはそういった部分がルーズになっています。
こういった福利厚生が整っているキャバクラは稀でしょう。
そのため、こういった部分を気にする方は自分で支払うようにしてください。
保険証が無ければ病院へ行けませんし、年金を払わないと老後に苦労してしまいます。
そのほかに有給休暇などもありませんので、そういった部分を覚悟して黒服になりましょう。
こういったことを知ると黒服がいかにハードな仕事であるか分かりますが、それだけチャンスのある業界でもあります。
未経験でも年齢を重ねていても入りやすい業界ですので、上へのし上がりたいと考えている方におすすめです。
女の子を誘って商売?!
キャバクラのボーイや黒服の仕事に対してどのようなイメージがあるでしょうか。
キレイなキャバクラ嬢に囲まれてうらやましい、華やかな世界で働いている、執事のようなイメージ、などがあるでしょう。
しかし、黒服の現実はそのような良い部分だけではありません。
開店前に場内の清掃をして、買い出し、キャバクラ嬢の出勤確認などをしなければなりません。
営業中はウェイターとしてお酒や氷、料理などを運ぶ仕事だけでなく、店先でお客さんの呼び込みも行います。
さらに、お客さんは基本的に酔っ払いばかりですので、そういったお客さんを相手にしなければなりません。
中には悪酔いした相手にからまれることもあるのです。
さらに、最も大変なのはキャバクラ嬢の管理でしょう。
基本的に黒服はキャバクラ嬢よりも下のポジションですので、こき使われてしまいます。
そのほかにキャバクラ嬢の相談相手という役割もあります。
こういった世界のランクは売り上げで決まるので、いくらキャリアが上だったとしても売り上げが悪いキャバクラ嬢は下になります。
そのため、キャバクラ嬢は常にドロドロとした世界で仕事をしているのです。
こういった環境に身をおいていると、さまざまな悩みなどがあるもの。
そういった相談事や悩み事に乗らなければなりません。
さらに、キャバクラ嬢同士のいざこざも絶えませんので、その仲裁役の仕事もあります。
キャバクラ嬢以外ではお客さんの対応もしなければなりませんが、酔っ払っている相手がほとんどです。
特に悪酔いしたお客さんはキャバクラ嬢では無く、怒りの矛先を黒服に向けるのです。
そういった場合も笑顔で対応しなければなりません。
また、黒服として仕事をする上で知っておかなければならないことがあります。
それは“風紀”でしょう。
風紀とは黒服とお店のキャバクラ嬢が恋愛関係になることです。
これは業界内でタブーとされているので、入店初日に風紀に関する説明があります。
さらに、お客さんにまで知られてしまうと、大きなマイナスイメージになってしまいます。
本当に恋愛関係になってしまったら、お店を辞めてからお付き合いをしてください。
また、キャバクラ嬢の中にはわざと店長クラスにアプローチをしかけて、自分が店内で有利になるようにすることもあります。