全ての女性がキャバ嬢になりうる?

キャバ嬢になるという事、キャバクラで働くという事、これはどういうことなのでしょうか。

このことを真剣に考える機会は、キャバ嬢にとってそれほど多くはないと思います。

無意識にやっていることであり、深く考える必要に迫られることがないのです。

だからこそ、ふとしたときに「キャバ嬢って何だろう?」と思うこともあるかもしれません。

誰もがキャバ嬢になりうる

キャバクラへの興味は尽きませんが、そのなかでも私が特に面白いと思い、観察してきたことがあります。

それは、キャバクラでお客さんとキャバ嬢が接していくにあたって、キャバ嬢は自分がキャバ嬢であることを隠し、お客さんは自分が客であることを隠すという事です。

キャバ嬢は、お客さんからキャバ嬢であると思われてしまうことは禁物です。

なぜならば、それは「この子はキャバ嬢だから、所詮お客さんからいかに多く支払わせるかを考えている」と思われることに他ならないからです。

お客さんも同様に、客であることを隠そうとします。

なぜならば、「客と思われること」=「いかに多く支払わせるかの対象になる事」だからです。

お客さんは、「あわよくば」の思いから、できることならば「キャバ嬢対客」の関係を超えて、恋人や友人のような関係になりたいと思っています。

キャバ嬢はこれを察知して、お客さんの望む関係を演出しようとします。

このような様子を見ていると、キャバ嬢たちの振る舞いは、現実の社会における彼女たちの態度にかなりの共通点があることが分かります。

キャバ嬢たちは、接客の際にはその演出のために、色々なテクニックを使います。

当サイトの色々な記事を読んでいる人ならば、もういくつもテクニックを知っていることと思います。

例えば、聞き上手になる、お客さんを褒める、一緒にいて楽しいというアピールをする、お金目当てではないことをアピールする、といったテクニックです。

考えてみれば、これらのテクニックはキャバクラに限らず、現実の恋愛でもよく使われるテクニックでもあります。

キャバ嬢の悩みの一つに、夜の世界と昼の世界の区別がなくなってしまうということがあります。

普通の友人や知人から、自分がキャバ嬢であるのか、普通の友人や知人であるのか、わからないと思われてしまうのです。

キャバ嬢の多くは、昼の自分と夜の自分を区別したいと考えているのですが、キャバ嬢をしている内にキャバ嬢としての自分を昼の世界に持ち込んでしまうのです。

なぜ持ち込めるのかと言えば、昼の世界と夜の世界には多くの共通点があるからです。

このことから、一つのことが言えます。

それは、全ての女性がキャバ嬢になりうるという事です。

女性がオンナを売りにすることは、キャバ嬢以外でも行われています。

例えば、アメリカの研究において、可愛い女性とブサイクな女性を裁判にかけたとき、可愛い女性の方が罪が確実に軽くなったというデータもある通り、女性がオンナを売りにすることは昼も夜も関係がないのです。

多くの女性は普段からオンナを売りにして生きており、このことは普通の女性がキャバクラに入った時、初日からある程度の接客ができることからもよくわかります。

もっとも、キャバ嬢たちは一般女性と確実に違うところがあります。

それは、彼女たちはオンナを売りにする代償として、一定のお客さんから「水商売の女」として見られているという事です。

時にはセクハラを受けたり、侮辱を受けたりしますが、これはキャバ嬢として働いているがゆえに受けるものです。

キャバクラでは、キャバ嬢たちは素人性に売りにし、その代償として時には性的な侮辱を受け、それを自己責任として受け止めています。

多くのキャバ嬢は、キャバ嬢でありながら素人性を売りにするという矛盾に悩み、ときに病んでしまいます。

しかし、キャバクラの高収入は多くの女性にとって魅力的なものであり、やはり誰もがキャバ嬢になりうることに変わりはありません。

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