キャバクラのスカウトマンの本音、リアルなお金の話

スカウトを受けてキャバ嬢になる女性は多く、キャバ嬢とスカウトマンは切っても切れない関係であると言えます。

では、キャバ嬢にとってスカウトを受けることにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

また、スカウトを受けることによって良い待遇を受けるコツなども紹介していこうと思います。

スカウトマンの給料への影響

世の中の職業の一つに、スカウトマンがあります。

スカウトマンとは、特定の要素を満たす人材を必要としている組織に対して、待ちゆく人などの中から“これは”という人材を見出し、スカウトする職業のことです。

芸能事務所などの他に風俗業界では特に多く、水商売、性風俗店、AVプロダクションなどに勧誘するスカウトマンがいます。

東京都ではスカウト行為に対する規制が年々厳しくなっており、東京都迷惑防止条例の定めによって、

  • 性風俗店やセクシーパブなどでの稼働
  • アダルトビデオへ出演などに関する勧誘行為の禁止
  • 公共の場所におけるキャバクラなどに関わるスカウト行為の規制
  • 公共の場所における執拗なスカウト行為の規制

が布かれています。

 

このことから、スカウトマンという仕事は違法性の強い職業であり、グレーゾーンな商売であると言えます。

しかしその反面で、キャバクラや風俗やAVで稼ぎたいと考える女性にとって、スカウトマンは必ずしも厄介な存在というわけではありません。

なぜならば、スカウトマンの存在によってその後の待遇や働き方が良くなることが多々あるからです。

例えば、女性がキャバ嬢になるためには、求人広告に自ら応募するか、もしくはスカウトされるしか方法がありません。

この二つの方法のうち、自ら応募するよりはスカウトされたほうがほぼ確実に給料が高くなります。

 

なぜならば、以下のような理由があるからです。

  • 歌舞伎町や六本木の高級店ではクオリティが高い女性しか働くことができないので、基本的には求人広告を出していない。
    そのため、歌舞伎町や六本木の高級店で働きたいと思うならば、スカウトされるしか道がない
  • 求人広告を出しているお店のほとんどは大衆店や中級店であり、時給は低い
  • 求人広告費を払うよりもスカウトマンから買い取る方がコストパフォーマンスがよい
  • スカウトマンがお店と時給交渉をしてくれる
  • スカウトマンは高く買い取ってもらいたいと考えるため、時給の高いキャバクラ店に紹介してくれる

実際に、キャバ嬢の発言を聞くとこのことがよくわかります。

 

私、初めは求人広告に応募して沿線のキャバクラで働いてたんですよね。

時給は2500円でした。

でも、指名とかあんまり取れなかったし、時給は2000円に下がっちゃったんです。

そのときちょうどスカウトされて、話聞いたら時給4000円になるって言われたの。

二つ返事でお店を移りました!

このキャバ嬢は高い時給でモチベーションを高めて働くことができ、スカウトして入ったお店では順調に指名も獲得し、売れっ子の仲間入りを果たすことができました。

 

このように、求人広告を頼りにキャバ嬢を始めても高い給料を得ることは難しく、たくさん稼ぐためにはスカウトマンと巡り合うことが非常に重要な要素となるのです。

スカウトマンの世界

では、スカウトマンの世界はどのようなものなのでしょうか。

まず、スカウトマンには大きく分けて二種類のスカウトマンがいます。

  • キャバクラ・風俗系のスカウトマン
  • AV系のスカウトマン

です。

キャバクラ・風俗系のスカウトマンは、水商売と性風俗、つまりキャバ嬢と風俗嬢をスカウトしています。

一方AV系のスカウトマンは、AVや着エロ、ヌードグラビアなどで働く女性をスカウトしています。

この両方をカバーしているスカウトマンやスカウト事務所は存在しませんが、キャバクラ専門あるいは風俗専門のスカウトマンは存在します。

 

スカウトマンにはそれぞれの得意分野を持っているものです。

キャバクラを得意とするスカウトマンならばキャバクラ専門のスカウトマンとして働き、スカウトの途中で風俗店で働きたいという女性に出会った場合には、風俗専門のスカウトマンを紹介することもあります。

もっとも、業界内ではキャバクラと風俗は同じくくりとなっています。

キャバクラ・風俗系のスカウトマンは、三つの形態に分かれています。

  • スカウト会社所属のスカウトマン
  • 店専属のスカウトマン
  • フリーのスカウトマン

です。

スカウト会社は色々な規模の会社があり、100人以上のスカウトマンを抱えている大手会社もあれば、10~30人のスカウトマンからなる中小規模の会社もあります。

 

はっきりとした数字は知られていませんが、東京都内で大手スカウト会社は5社程度、中小スカウト会社が20社程度とされています。

最大手のスカウト会社になると500人以上のスカウトマンが所属しており、チームを組んでスカウトに当たっていることもあります。

チームではチームリーダーが部下の売り上げから一定の割合で取り分とする、などのシステムがあります。

中小の会社ではチーム構成や役職を設けず、スカウト料の20%を会社に納めるという形態が多いようです。

このほか、スカウト会社がキャバクラ店や風俗店と顧問契約を結び、常に一定数の女性を紹介するとしていることもあります。

顧問料は1店舗あたり5~20万円が相場となっています。

 

店専属のスカウトマンとは、キャバクラ店や風俗店のうち特定の店舗と専属契約を交わしているスカウトマンであり、

スカウト会社の社員が派遣される形で専属契約を結んでいる場合と、フリーのスカウトマンが専属契約を結んでいる場合があります。

このほか、お店の男性スタッフとして入社した男性が、色々な業務の一つとしてスカウトをこなしていくうちに適性を見出され、店専属のスカウトマンになることもあります。

この場合の給料は、例えば20万円の固定給とスカウトバックなどとなります。

キャバクラ系と風俗系のスカウトマンはくくりとしては同じですが、そのスカウトマンに対して支払われる報酬は全く違います。

キャバクラでは買取制となっているのに対し、風俗では永久バック制となっているのです。

買取制とは、スカウトマンがスカウトをした女性をキャバクラ店に連れて行くと、キャバクラ店がその女性を買い取るというシステムです。

 

買取金額はお店のランクによって異なりますが、一人の女性につき5~15万円というのが一般的です。

一方、永久バック制とは、紹介した女性の給料の10~20%の額が永久にスカウトマンに支払われるというものです。

一定額ではなく一定率で支払われるものであるため、紹介した女性の働きぶりやクオリティやランクによって稼ぎが変動することになります。

永久バック制では、スカウトマンへの支払いは月末締めの翌月10日払いということが多くなっています。

例えば、ある月に風俗嬢が100万円の月収を稼いだならば、スカウトマンには10~20万円がスカウトマンに支払われることとなります。

 

一昔前は、このスカウトバックは風俗嬢の給料から天引きされていることが多かったものですが、今ではお店が負担していることが多くなっています。

ちなみに、風俗店のスカウトバックとソープランドのスカウトバックは異なり、ソープランドのスカウトバック制度にはいまだに暗い部分があります。

というのも、ソープランドの場合はソープ嬢の給料からスカウトバックが天引きされることが多いからです。

それならばまだ良い方で、中には給料の全額がスカウトマンに渡り、その中からスカウトマンの裁量でソープ嬢に給料が支払われることもあり、その場合はスカウトマンが50%を取ることも可能です。

このほか、身売りも実際に存在し、その場合にはスカウトマンがソープランドに女性を売り飛ばし、その代金はソープ嬢の借金となって働いて返すことになります。

 

このような旧時代的な暗い取引も、一部では依然としてあるそうです。

『ミナミの帝王』などのアウトローの世界をえがいた作品では、借金の返済ができなくなった女性を「風呂に沈める」などというフレーズが出てきますが、あの世界が今もあると言います。

もっとも、ソープランドのような怖い世界はキャバクラや風俗のスカウトとは無縁の世界であり、キャバクラは買取制、風俗は永久バック制としてきちんと棲み分けがなされています。

女性をキャバ嬢としてスカウトした場合には、その女性が非常に美人であった場合でも15万円ほどの買い取り額になります。

しかし、風俗嬢としてスカウトして1ヶ月で30~50万円を稼げるレベルの女性であれば、2~3ヶ月もすれば15万円はスカウトバックとして回収可能であり、その後もその女性が働き続ける限りスカウトバックが入ってくることになります。

 

この一面においては、キャバ嬢などには目もくれず風俗嬢ばかりをスカウトしたほうが効率がいいようにも思えます。

しかし、スカウトマンの話を聞いてみると、実際にはそうでもないようです。

キャバ嬢も風俗嬢も最初は体験入店をしてから、その後に本入店になるんですよね。

で、風俗嬢の給料は日払いになってるから、女の子が体験入店だけで辞めてしまうことが多いんです。

2~3ヶ月も同じ店で働き続けるなんてなかなかないことで、1年も勤務するなんてのは奇跡ですね。

風俗嬢を取り上げたB級雑誌なんかで、ずっと同じ店で働き続けてる風俗嬢が登場して、風俗嬢ってそういうものだと思われがちですけど、一年も続ける女の子なんて数百人に一人ですよ。

風俗嬢がすぐに辞めない子ばかりだったら、店も俺たちに永久バック制じゃなくて買取制にするはずです。

買い取って数日で辞められたら大損ですからね。

 

それに、風俗嬢よりキャバ嬢の方がスカウトはしやすいですよ。

数をこなせるんです。

風俗嬢やらない?って聞いて、躊躇しない子なんてほとんどいないですから。

あと、スカウトマン本人の個性もあるでしょうね。

最近のスカウトマンでいえばホストみたいなスカウトマンが多くて、キャバ嬢やるような子はチャラ男と相性がいいんですよ。

で、風俗嬢をやる子は案外萌え系とか不思議ちゃんみたいなオタク系の子が多いんです。

 

そういう子はチャラ男が嫌いで、スカウトされてもそっぽ向いちゃうんですね。

だから、結果的にキャバ嬢を専門でスカウトするスカウトマンが多くなるんです。

スカウトマンたちは、毎日街頭に立って何百人もの女性に声をかけるのですが、その声かけに対して立ち止まり、具体的な話を聞く女性のほとんどは、現役もしくは元キャバ嬢か風俗嬢であると言います。

そのため、スカウトマンは自然とキャバ嬢っぽい女性と風俗嬢っぽい女性の見分けがつくようになり、相手を選んで声をかけるようになります。

スカウトマンが話すには、歌舞伎町や六本木、渋谷、池袋などを歩いている派手な若い女性のうち、キャバクラ経験が全くない女性というのは1%程度だと言います。

 

実際、スカウトマンたちが派手めの若い女性に声をかけると、全くキャバクラ経験がない女性がほとんどいないそうです。

 

 

キャバ嬢・風俗嬢・AV嬢のいずれも経験がない女性といえば本当のブスばかりだと言っていました。

このように、キャバ嬢をスカウトしようと思えばほとんどは経験者や現役であることから、すでに基本的なシステムなどは理解していなければ話が進んでいきません。

キャバクラ店ではお店ごとにシステムが異なり、

  • ポイント時給制と売上バック制の違い
  • ポイントの計算方法の違い
  • ノルマや罰則の違い

などがあるため、声をかけた現役キャバ嬢が店を移りたいと思えるような条件を提示する必要があります。

 

現役キャバ嬢は今の給与待遇に不満を持っていることが多いものですから、その子のスタイルにより合っていて、多くを稼げる見込みがある給与システムのお店に紹介することで、お店を移る気を起させるのです。

キャバ嬢の買取価格の決め方

キャバクラ系のスカウトマンは、スカウトした女の子をキャバクラ店に買い取ってもらうためですが、その買取額は一律ではありません。

買取額はスカウトマンとキャバクラ店の話し合いによって決まりますが、お店と交渉する前にスカウトマンはスカウトした女性のランクを判別し、それにふさわしいキャバクラ店に紹介することになります。

スカウトマンによるキャバ嬢のランク分けは、高級店に紹介するキャバ嬢、中級店に紹介するキャバ嬢、大衆店に紹介するキャバ嬢という分け方となっています。

ただし、これはセット料金によって分けているのではなくお店が入店の初期に女性に支払う保証時給によってランク分けがなされています。

スカウトマンは女性と話している間に、その女性のランクを見抜いて買い取ってもらう額を査定します。

 

その時話している女性はほとんどが現役もしくは経験者であるため、現在働いているお店や過去に働いていたお店を聞き、そのお店のレベルも判別の材料にします。

スカウトした女性の査定が終わると、スカウトマンはその女性はふさわしいランクのお店に連れて行きます。

そこで店長と女性が面接をし、合意に達すれば1~2日の体験入店を経て本入店となります。

買取額は、高級店・中級店・大衆店の分類と、女性のレベルをA~Cのランクに分類したもので大体が決まります。

買取価格は、以下の表が目安になります。

Aランク Bランク Cランク
高級店 15万円 12万円 10万円
中級店 12万円 10万円 8万円
大衆店 10万円 8万円 6万円

この表は、歌舞伎町のお店に連れて行った場合の買取価格です。

 

これは、スカウト事務所の多くが主に歌舞伎町のキャバクラ店と取引していることから、参考値として歌舞伎町の買取価格を参考値としています。

六本木のお店ではランクが一つずつさがると考えてください。

つまり、歌舞伎町の中級店がその女性をAランクと判断したならば、本入店の後にスカウトマンには12万円が渡されるという事です。

女性のランクはスカウトマンとキャバクラ店が話し合って決めることになっています。

といっても、お店との関係を良好に保つためにも、女性のランク付けはお店に一任するというスカウトマンもいます。

 

しかし、お店側にしてもスカウトマンには良い女性を連れてきてもらわなければ経営がうまくいかなくなるため、あまり変なランク付けをすることはありません。

Aランクの女性をCランクにしてしまえば、スカウトマン業界から嫌われてAランクの女性を連れてきてもらえなくなるからです。

では、スカウトマンとお店の交渉はどのような感じで行われているのでしょうか。

キャバクラ業界で全く働いたことがない女性だったら、容姿レベルがかなり高くてやる気がある子がAランクですね。

でも、そんな子はほとんどいません。

Aランクっていうとやっぱり現役のキャバ嬢で、今もそれなりに稼いでるってことが多くなります。

そういう子は自分の売上とか、女子給率・時給なんかをきちんと把握してますから、面接の時にそれを言って貰って、買取りが有利に進むようにしてますよ。

 

スカウトバックが発生するのは、基本的にはその子が体験入店してから10日後ですね。

女の子がすぐ辞めちゃったらダメです。

10日経っても店に残ってたら、買取りになります。

10日まで続く子ってそんなに多くないですよ。

半分以上はその前に辞めちゃいます。

でも、そういう場合にはスカウトバックがゼロになるかっていうとそうでもなくて、その辺はスカウトマンと店の信頼関係で変わってきますね。

例えば、新人キャバ嬢がスカウトバックが発生して3日後に辞めたとするでしょう。

信頼関係が築けていなかったら、店から『スカウトマンが辞めさせたんだろう』と思います。

 

つまり、最初からそういう話で面接を受けさせて、スカウトバックの何割かを女の子にバックしたんだろうって疑うわけです。

実際、たらしこんだ女にいろんな店を回らせて、スカウトバックを稼ぐタチの悪いスカウトマンもいるし。

でも、スカウトマンが一生懸命口説いた子が1週間もせずに辞めたとするでしょう。

そんなときにスカウトバックがもらえないってなると、スカウトマンは早く辞めたキャバ嬢にイラつくならまだいいんですけど、店の管理がうまくいかないからすぐに辞めて、俺はスカウトバックがもらえなかった、もうあんな店には紹介しないってなる奴もいるんです。

だから、10日経たずに辞めた場合でも、いくらかのスカウトバックを出す店もありますよ。

今回は残念だったけど、次はいい子をたのむよ、みたいなね。

 

あと、10日後っていうのは一般的にそうだって話で、店との関係とか、スカウト事務所の方針とか、スカウトマン自身の方針とかで契約は変わってきますよ。

だって、買取りじゃなくて『1日働くごとにスカウトマンに2000円のバック』なんていう契約もありますからね。

歌舞伎町だけでもキャバクラは200店くらいありますから、それぞれ契約内容もバラバラになるもんです。

店同士で情報の共有なんてすることはあり得ないですし、本当に店ごとに違いますよ。

特殊な例でいえば、月収何百万の超売れっ子キャバ嬢を引き抜く時なんかは特殊ですね。

 

その売れっ子を引き抜けば、そのキャバ嬢の持ってる客もついてくるから、店の売り上げは大幅にあがりますよね。

そういう子を引き抜くには支度金を用意するんです。

支度金の金額は時と場合によりますけど、100万からですね。

歌舞伎町の有名キャバ嬢が六本木に引き抜かれたときなんか、支度金は500万でしたからね。

何百万で引き抜かれるって話はたまにありますよ。

 

 

ベテランスカウトマンはどこを査定するのか

これまでも述べてきたことではありますが、キャバ嬢は意外なほど簡単にお店をやめてしまうことが多いものです。

そのため、有能なスカウトマンやベテランのスカウトマンは、女の子を高く買い取ってもらう事だけを目指すのではなく、スカウトした女の子ができるだけ長く働いてくれるように、その女の子に適したキャバクラ店を紹介することも重視しています。

このことについて、十数年のキャリアを持つベテランスカウトマンに話を聞いてみたところ、キャバ嬢に喜んでもらえる時給を検討してあげることや、キャバ嬢に本当に合うお店を紹介してあげることは、単にキャバ嬢にとっての好条件であるだけではなく、結果的にスカウトマンにとっても良い結果をもたらすのだと話していました。

 

なぜならば、紹介したお店でできるだけ長く働いてくれることが、お店とスカウトマンの信頼関係を強めることになるほか、スカウトマンとしてキャバ嬢からの信頼を得られれば、キャバ嬢が自分の友達を紹介してくれることもあるからです。

紹介によってキャバ嬢になった女の子は、友達と一緒に働くことでお店への定着率が高くなります。

キャバ嬢に喜んでもらえるスカウトをするためには、その女の子の個性を正確に見抜く必要があります。

経験の浅いスカウトマンや、能力の低いスカウトマンであれば、容姿だけに注目してスカウトを行うことが多いものですが、ベテランスカウトマンになると容姿だけではなく、もっと全体に注意を向けてスカウトを行っています。

では、ベテランスカウトマンがキャバ嬢を査定する時、どのようなことについて注目しているのでしょうか。

ベテランスカウトマンの査定項目には、主に以下の七つが挙げられます。

経験
現役である、未経験である、体験入店だけの経験がある、経験があるが今は休職中であるなど
容姿
ルックス、スタイル、肌、日焼け、髪の毛、タトゥー、ピアスなど
年齢
実年齢、見た目の年齢、18歳以上であるかどうか(高校生は厳禁であり、高校生は声をかけることも禁止)
属性
専業キャバ嬢になりたいのか、そうでなければ兼業として普段は何をしているのか(学生、他のアルバイト、派遣、正社員、主婦、無職など)
住居
家族と同居中、彼氏と同棲中、友達の家に居候中、ホームレスである、一人暮らしなど
日数
1週間のうち何日勤務できるか
意欲
いくら稼ぎたいか、借金があるか、恋人はいるか、夫はいるか、子どもはいるか、目標はあるのか

これらの項目は、スカウトをした女の子が本質的にキャバ嬢に適しているかどうかを知るためのものです。

では、この七つの項目について詳しく見ていきましょう。

1、経験

これは、簡単に言えばキャバ嬢としての経験があるかないかということです。

キャバ嬢は、容姿が優れている女性が最もスカウトされやすいわけではありません。

スカウトの際に最も高く評価されるのは、高級店で現役キャバ嬢をしているということです。

例えば、現在高級キャバクラに所属しているキャバ嬢が、今のお店を辞めたいと考えており、他のお店を探しているなどのケースは、スカウトマンにとっては最も好ましいケースであると言えます。

そのキャバ嬢がもし現在のお店の売れっ子であれば、紹介先のお店にその売上をもたらすことになるため、これほど良い条件はありません。

 

このほか、比較的良いルックスであるのに、大衆店で安い時給で働いている現役キャバ嬢も高評価となります。

そのようなキャバ嬢は高級店でも働くことが可能であり、高級店に移籍させることができれば、高いスカウトバックを得ることができます。

また、女の子にとっても、大衆店から高級店への移籍によって時給が大幅に上がるため、喜んでスカウトを受ける可能性が高いと言えます。

次に、現在はキャバクラを休職中という女の子は、休んでいる理由がポイントとなります。

短期間でキャバクラを辞めて入退店を繰り返している女の子は珍しくないため、ただ単になんとなくキャバクラを辞めてぷらぷらしているという状態であれば、問題なくスカウトの対象となります。

 

しかし、前に勤めていたお店でお客さんからストーカーなどをされ、精神的に病んでしまったために長期間の休職をしている女の子もいます。

その場合には、相応のケアが必要となり、スカウトマンとして少しおいしくない案件となります。

スカウトマンの話によると、様々な理由から精神を病んでしまっているキャバ嬢はかなり多スカウトで声をかけた女の子がそういったケースであるということはよくあることだと言います。

キャバ嬢としての経験がゼロの女性をスカウトした場合には、実際にお店できちんと働くまでに至るケースが非常に少なく、割合で考えると1割未満となります。

これは、スカウト形態も影響しているでしょう。

すなわち、スカウトマンがスカウトを行うのはキャバ嬢が多いエリアであり、そのような場所でキャバ嬢に適していそうな派手め女の子に声をかけるため、全くの未経験である女の子に出会う確率は低く、結果的に1割未満という数字になっていることも考えられます。

 

現役キャバ嬢や、過去にキャバ嬢経験がある女性に対しては、どのお店で働いているのか、そのお店の時給はいくらなのかを聞き、それからその女の子の希望時給を聞き取ります。

時給はいくら欲しいのか、いくらもらえるならば働いてみたいのか、いくらもらえるならば今のお店から移りたいと思っているのかなどを聞き出すことで、スカウト交渉を行います。

しかし、スカウトマンからそのようなことを聞かれたからといって正直に話してくれる女の子ばかりではありません。

中には、自分の今の時給よりも多い額を言ってみたり、本来の希望時給よりも多い額を言うことによってスカウトマンを騙し、より多くの時給を引き出したうえで移籍しようと考える女の子もいるのです。

そのような女の子に対して、スカウトマンがどのように対応するのでしょうか。

 

まず、女の子を疑うようなことは一切言いません。

例えば、スカウトをした女の子が現在5000円の時給をもらっていると主張したとしましょう。

しかし、今まで何百人何千人という女の子をスカウトしてきたベテランスカウトマンの目は簡単にだませるものではなく、その時給に見合うクオリティでないならば、すぐに見抜くことができます。

その女の子のルックスやスタイルから、その時給はちょっと高すぎるのではないか、と見抜くことができるのです。

そして、その直感は大抵の場合当たっています。

だからといって女の子に疑いをかけ、お店の名前を聞いて裏を取ろうとしたり、証拠のために給与明細を見せろなどということは言いません。

そのような疑いをかけて女の子を怒らせてしまうことは、キャバクラ業界という狭い世界では避けるべきだからです。

 

したがって、疑いはかけずに、まずはその女の子が高時給をもらっているのになぜその店を移りたいのかを優しく聞き出します。

すると、大抵の女の子はノルマが厳しいことや客層が悪いことを理由に挙げます。

そこで、スカウトマンはノルマのゆるいお店や楽しく働けるお店を紹介するといい、それに加えて「時給は少し落ちるけどね」という条件付きで交渉し、希望時給を下げていくのです。

あるいは、その女の子の希望時給のまま高級店の面接に連れて行くこともあります。

しかし、その女の子が自分に見合わない希望時給を主張していた場合には、高級店ではまず不採用になります。

 

その上で、その女の子のランクに合ったお店を紹介して行き、結果的にはスカウトマンが妥当と考えるお店に落ち着くことを目指すのです。

なお、スカウトした女の子が現役キャバ嬢や経験者であっても、体験入店は必ず行われるものです。

これは、女の子がお店の雰囲気や働きやすさを知りたいと考えることのほかに、お店側としても体験入店期間中にその女の子のスキルを見定め、採用・不採用決めたり、保証時給を確定したりする期間を設けるためです。

2、容姿

これは、スカウトした女の子が美人であるか、そうではないかということです。

しかしながら、ほとんどのキャバ嬢は化粧とヘアメイクで大きく容姿が変わるものです。

また、夜はキャバ嬢として働いてる女の子も、昼はノーメイクでサングラスをかけたような容姿で街を歩いていることも多いため、スカウトマンはその子が化粧やヘアメイクを施したときにどのようなルックスになるのかを見抜くスキルも必要になります。

そして、顔の美人度だけではなくスタイルも重要です。

これは、体型が痩せているか、太っているか、ぽっちゃりなのかということです。

 

高級店と大衆店のキャバ嬢のどこが1番違うかと言えば、それはズバリ体型だと主張するスカウトマンもいるほどです。

高級店には、デブのキャバ嬢はまずいないことからも、このスカウトマンの主張があながち間違いではないことが分かります。

また、高級店と大衆店では、平均体重は5キロから10キロ以上は違うという説も有力であり、ぽっちゃりな女の子が好きな人は安い料金のキャバクラに行けばそれなりに満足ができるとも言われます。

昔のキャバ嬢はスーツ姿で働くことも多かったため、体型を隠すことができましたが、今は9割方ドレスで背中や方を出した状態で接客をすることになります。

顔は化粧やヘアメイクでかなりごまかすことができますが、体型はそのようなドレス姿でごまかすことはできません。

 

このほか、いくら美人のキャバ嬢でも、すごく日焼けをした黒ギャルタイプであったり、R&B系の女の子であるならば、高級店では好ましくないと考えられます。

それらの女の子に多いのですが、鼻ピアスや口ピアスなどをしている女の子も、評価は下がります(へそピアスは問題なし)。

逆に、肌が白くて綺麗な女の子は、スカウトマンやお店にとって高評価となります。

そういう女の子は、肌を露出することをためらわないことも多く、大胆ドレスを着ることによって、お客さんから好まれることも多くなります。

次にタトゥーはどうでしょうか。

 

一昔前ならば、刺青を入れているキャバ嬢と言えばヤクザがらみの女の子と言うイメージが強かったに対し、最近ではファッション感覚でタトゥーを入れている女の子も増えました。

そのため、タトゥーは入っていないに越したことはありませんが、タトゥーが入っているからと言って、即評価が落ちるということではないようです。

スカウトマンの話では、タトゥーが入っている女性は歌舞伎町のお店を紹介することが多いようです。

実際に歌舞伎町には、背中や肩に大きな刺青を入れ、お客さんにウケているキャバ嬢もいます。

歌舞伎町のお客さんの中にはアウトロー系のお客さんも多いため、タトゥーを入れていても人気に影響せず、むしろ好影響を与えることも多いのです。

一方、六本木の高級店になると刺青を出した状態で、堂々と接客するのは難しいとされています。

 

 

3、年齢

キャバ嬢の場合、18未満もしくは18歳でも女子高生を雇うと法律に抵触します。

そのような女の子を雇用したお店が処罰の対象になるのはもちろんのこと、その女の子をスカウトしてお店に紹介したスカウトマンも罪に問われることになるため、最近の東京都内のお店では、18歳未満の女の子や女子高生が働いていることはまずありません。

スカウトに関しては、18歳未満の女の子や女子高生に声をかける行為自体が条例違反となります。

これはスカウトマンにとっては頭の痛い問題であることでしょう。

一昔前ならば、年齢を隠してキャバ嬢として働いている18歳未満の女の子も多かったものです。

中には16歳から17歳の女子高生がたくさん働いていることを売りにしているキャバクラなどもありました。

 

しかし、未成年に関する性風俗が問題視されるようになってからは、そのようなお店を経営することのリスクが大きくなったため、そのようなお店は今ではほとんど全滅しています。

ごくまれにではありますが、姉の保険証などを使い、年齢を偽って働こうとする女の子もいますが、お店はスカウトマンが騙される形でスカウトや雇用をしたとしても、罪に問われてしまうため、スカウトマンやお店はそのようなことがないように注意しなければなりません。

もっとも、地方都市などではこのような規制がゆるいため、18歳未満のキャバ嬢が働いているのを見かけることもあります。

では、キャバ嬢の年齢はスカウトマンにとって何歳が最も好ましいのでしょうか。

まず、歌舞伎町や六本木の高級店で18歳の女の子は少ないものです。

18歳になってすぐにキャバ嬢で働く女の子というのは、基本的に素行不良であることが多く、地元のキャバクラに先輩や友達の紹介で入ることが多いのです。

 

スカウトマンとしては、地元の安いキャバクラで2~3ヶ月なり半年なり経験を積んだ上で、もっと稼ぎたいと思っている女の子が狙い目となります。

地元のキャバクラで18歳からキャバ嬢している女の子には美人な子も多く、度胸もあるという傾向があるため、歌舞伎町などでは人気が出ることが多いのです。

このほか、キャバ嬢は風俗嬢とは違いますし、AV女優とも異なる存在です。

接客と営業で売り上げを上げる仕事であるため、風俗嬢やAV女優のように若ければ若いほど良いというわけではありません。

高級店の場合、ナンバーワンキャバ嬢に20代後半のキャバ嬢が多いことを見ても、このことがよくわかります。

これは実年齢がそうであるということのほかに、見た目の年齢が若いだけというケースもあります。

 

例えば、25歳であるとしつつも実年齢は30歳オーバーであるというようなことも少なくありません。

このようなケースはキャバ嬢としてはかなりの強みになります。

なぜならば、見た目は若いものの実年齢は高く、それだけにお客さんの気持ちを読みながらの接客にも長けているキャバ嬢は、お客さんから好かれやすいのです。

4、属性

キャバクラ店にとっては、専業キャバ嬢が最もありがたい存在です。

では、その他の属性、例えばアルバイト、学生、フリーター、OL、主婦、無職などのうち、どの属性の女性がスカウトマンやお店にとって好都合なのでしょうか。

まず言える事は、属性に関わらず、またそのキャバ嬢が指名を取れるかどうかにかかわらず、遅刻や無断欠勤をすることなく、できるだけ長く働いてくれるキャバ嬢であれば、どのような属性であろうともお店にとっては重宝される存在となります。

お店にとっては、キャバ嬢の数が足りないという事態は何よりも避けたいことだからです。

 

そのため、容姿のレベルが同じであるならば、仕事に対して責任感が低いことが多い女子大生や専門学生のキャバ嬢よりも、OLや主婦をしているキャバ嬢の方が好ましいと考えられます。

女子大生キャバ嬢といえば一種のブランドのように思われがちですが、そのような属性であるからといって、時給が高くなるなどと言う事は基本的にはありません。

女子大生や専門学生をしているキャバ嬢と言うのは、授業、課題、資格試験などの都合で休みがちとなり、親の支援の下に女子大生をやっていることも多いため、定着率もあまり良くありません。

それよりは、小さな子供がいて生活がかかっているシングルマザーなどはキャバ嬢として頑張るケースが多いため、お店にとっては好都合です。

 

このほか、六本木の高級店には、タレント予備軍や女優修行中といった属性のキャバ嬢もいます。

そういう女の子は華があり、美人な女の子が多いものです。

しかし、接客的には問題がある女の子も多い傾向があります。

なぜならば、やはりキャバ嬢という仕事に対して「一時期のこしかけ」と考えていることが多く、キャバ嬢として成り上がろうという意欲が少ないからです。

ただし、そのような意欲がない女の子でも、容姿が優れているならば、大金をはたいて口説くのが好きなお金持ちのお客さんによって多額の売上を上げることも少なくないため、高級店はとにかく美人を揃えるために、多少接客に問題があってもそのようなタレント予備軍を好んで採用する傾向があります。

5、住居

住居については、親元に住んでいる女の子よりも、一人暮らしの女の子の方がポイントが高くなります。

1番よくないのは、彼氏と同棲している女の子です。

なぜならば、彼氏の都合で遅刻や欠勤となることが多く、お客さんへの営業も怠りがちになるからです。

逆に都合が良いのは、友達の家に居候中である女の子や、ホームレスである女の子です。

そのような女の子には、お店が提供している寮をあてがうことができます。

キャバ嬢は寮に入ると定着率が上がります。

なぜならば、お店をやめてしまうと行く場所がなくなってしまうからです。

 

そのため、友達の家に居候をしていたり、ホームレスをしている女の子がキャバ嬢になるにあたって、寮に入る事はお店にとって非常に好ましいことなのです。

このほか、スカウトマンは女の子が住んでいる場所を考慮して、紹介するお店を決めることが多いものです。

そこそこのルックスの女性であれば、できるだけ住んでいる場所から近い地域のお店を紹介します。

これは、通勤のしやすさを考慮してのことです。

通勤がしにくい遠方の店紹介してしまうと、それだけで出勤することが億劫になり、定着率が低くなってしまいます。

逆に、通勤しやすいお店を紹介してあげた場合には、定着率が明らかに上がるのです。

 

最も好ましい条件は、電車の乗り換えなしで1本で行くことができる、自宅から30分以内で通えるお店です。

そのように配慮してあげるだけで、女の子の早期退職や遅刻や欠勤はかなり減り、お店としても良い女の子を雇うことができたと思うことができ、スカウトマンがお店との信頼関係を築く上でもよい影響をもたらします。

もっとも、歌舞伎町や六本木の高級店で通用するような非常にレベルの高い女性であれば、多少遠方であっても高いスカウトバックのためにあえて紹介することが多いようです。

 

 

6、日数

週に何日勤務できるかということは、非常に重要なことポイントとなります。

なぜならば、週に3日しか通勤できない出勤できない女の子よりも、週に6日出勤することができる女の子の方が明らかに指名がつきやすいからです。

週に3日しか出勤しない女の子が、少ない出勤の中でお客さんをお店に呼ぶと言うのは営業的に非常に難しいことであり、かなりの売れっ子になって初めて可能なことです。

お客さんに好まれるのは、気が向いて遊びに行ったときに、いつでもその女の子がお店にいてくれるという状況です。

しかし、そうはいっても基本的にキャバ嬢は休みたがるものです。

そのため、最初から週6日で入れると言う女の子であれば、それだけで評価は高まり、保証時給にして200~300円上がる事は十分に考えられます。

7、意欲

キャバ嬢によって、意欲があることは非常に大きなポイントとなります。

スカウトマンが女の子をスカウトして条件などを話し、その後にお店で面接をすることになるわけですが、お店での面接の際に女の子が意欲をアピールすることができれば、お店は当初想定していたよりも高い時給を提示してくれることでしょう。

例えば、その女の子がスカウトマンやキャバクラ店の店長に対して、「私は最低でも5000円の時給が欲しいです。それに見合う努力をする意欲もあります」などと強めにアピールすれば、希望時給が通ってしまうこともあります。

もしその時給が高いと思われた場合にも、できるだけ希望時給に近い時給を提示してくれることでしょう。

 

意欲のアピールによって、時給が本来よりも数百円アップすることはよくあることなのです。

とにかく、やる気のあるキャバ嬢はお店も歓迎してくれます。

キャバ嬢の給料には指名バックや売り上げバック、罰金も反映されたうえで決定されますが、よほどの売れっ子出ない限り、基本的には時給で稼ぐ商売であるため、意欲がある女の子にできるだけ高い時給を提示するというのは、お店がその意欲に応えようとしている証拠でもあるのです。

極端に言うならば、多少ルックス的に落ちる女の子でも、非常にやる気があるキャバ嬢であれば、その子はそこそこの売り上げを上げてくれるものです。

まとめ

本稿を読めば、スカウトマンの考え方がよくわかったと思います。

スカウトを受けて高時給で働きたいと考えている女性は、ぜひ本項に書いてある知識を活かして、よい待遇を勝ち取ってもらいたいと思います。

 

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