キャバ嬢として働くためには、いろいろな経費がかかります。
容姿を磨くためにもお金はかかりますし、体力面や精神面でのケアにもお金がかかります。
お客さんとの付き合いの上でかかるお金もありますし、たくさんの経費がかかるのです。
その経費とはどのようなものであり、どれくらいかかるものなのでしょうか。
キャバ嬢はお金がかかる!
キャバ嬢は非常にたくさんのお金を稼いでいるイメージがあると思いますが、実際には出て行くお金、つまり経費もたくさんかかる職業です。
以前、当サイトの中で経費に関してざっと見て行ったことがありますが、ここでは具体的な値段なども見ながら、より詳細に解説していこうと思います。
もっとも、ここで見て行くのは高級キャバクラに勤めるキャバ嬢のケースであり、アルバイト感覚でちょっとキャバ嬢をやってみたり、兼業として大衆キャバクラで働くキャバ嬢は、ずっと少ない経費で済むことでしょう。
タクシー代
まず、なんといっても交通費がかかります。
ここでは、お店からの送迎に利用するタクシー代のことを指すものとします。
普通、閉店時間まで勤務したならば、すでに終電時間は過ぎていますし、公共交通機関は利用することができません。
そんなときのために、多くのお店はドライバーを雇っており、お店の車にキャバ嬢を乗せて送ります。
自宅の方向が同じキャバ嬢を複数人まとめて乗せ、近い順に降ろす形で送ります。
そして、送迎にはドライバーの人件費やガソリン代、車の維持費などがかかりますから、それはキャバ嬢の給料から天引きされます。
タクシー代はお店から自宅までの距離によって異なります。
たとえば、あるキャバクラでは23区内ならば1000円、区外都内ならば2000円、都外ならば3000円となっています。
23区内は1000円というのはよく見かけますが、区外都内は1500~2000円、都外は2000~3000円が相場です。
あまりにも家が遠い場合には送りに対応していないこともあるため、そのようなキャバ嬢は自分でタクシーを捕まえるとタクシー代が高すぎるため、カラオケやマンガ喫茶などで始発を待って帰るというケースもあるようです。

タクシー代も馬鹿になりません。
たとえば吉祥寺に住んでいるならば、月に20日の勤務をこなし、毎回閉店まで働くため、送りを利用しなければなりません。
つまり、2000円×20日で4万円となり、これが毎月給料から差し引かれることになります。
ちなみに、お客さんとアフターに行くとお店の送りは利用できなくなりますが、その場合の帰りのタクシー代はお客さんが持ってくれるのが普通です。
別れ際にタクシー代として1万円を渡すのがきれいな遊び方だとされています。
これをしなかったためにキャバ嬢が怒り、喧嘩になってしまったケースもあります。
キャバ嬢は、本来付き合う必要のないアフターに付き合い、時間と体力を使った挙句、自腹で帰らなければならないとなれば、怒るのは当然ですね。
プレゼント
キャバ嬢は、おそらく皆さんが想像している以上に、お客さんにプレゼントを渡しています。
お客さんの誕生日に誕生日プレゼントを渡す、お客さんが昇進したら昇進祝いを渡す、旅行に行ったらお土産を渡す、バレンタインにはチョコレートを渡すなどするのですが、気がついた時にこまめにプレゼントを渡しています。
もちろん、細客にはそこまで気を使いませんから、プレゼントをもらったことがないお客さんもたくさんいるでしょう。
しかし、高級キャバクラなどでは、太客に対して月にして2~3万円のプレゼントが贈られることもあります。
そんなお客さんを10人抱えているキャバ嬢ならば、毎月20~30万円の出費になってしまうのです。
キャバ嬢は太客の何倍もの細客を抱えているものです。
太客にプレゼントを贈って営業をするわけですが、それは月に何回も来てお金を使ってもらうために贈るのです。
月に1回来るか来ないかのお客さんで、飲むのもハウスボトルだけというようなお客さんには、基本的にプレゼントを贈ることはありません。
誕生日くらいには何らかのプレゼントを贈ることもあるでしょうが、太客とは比べ物になりません。
薬局
これは、病院から処方される薬代ということではありません。
キャバ嬢には、キャバ嬢ならではの医薬部外品を頻繁に利用しているのです。
たとえば、キャバクラに出勤すればたくさんお酒を飲まなければなりませんから、「ウコンの力」や「ヘパリーゼ」といった飲料でアルコール対策をしなければなりません。
次に、疲労回復のために「リポビタンD」や「ユンケル」といったドリンクも頻繁に飲まれています。
そして、「フリスク」や「ミンティア」といった眠気覚ましも欠かせません。
指名が入らなければ待機時間が発生しますが、お酒を飲んで待機することもありますから、非常に眠くなることがあるからです。
これらに使う経費も馬鹿になりません。
平均して、月に2万円くらいは使うことになります。
医療費
これも、何らかの病気にかかって医療費がかかるというわけではありません。
さまざまなことを目的とした注射にかかるお金です。
たとえば、にんにく注射は体力増強・疲労回復のための注射であり、スポーツ選手なども利用している注射です。
生活全般が不規則であり、肉体労働の側面もあるキャバ嬢のなかには、にんにく注射を活用しているキャバ嬢が少なくありません。
L-カルニチン注射もそうです。
これは、脂肪の燃焼を促進する注射であり、これまた食生活を含めた生活全般が不規則なキャバ嬢が体型を維持するために役立ちます。
この他、ヒアルロン酸注射はプチ整形のためのものであり、顎をシャープにする、鼻を高くする、しわを目立たなくするなどの目的で利用されます。
にんにく注射とL-カルニチン注射は1回あたり大体2000円程度であり、ヒアルロン酸注射は2~6ヶ月に1回、3~10万円程度かかります。
この他、美容に関して言うならば、シリコンテープで鼻筋を入れる、目頭切開で目を大きくする、埋没で二重を作るなどのプチ整形を行うキャバ嬢もいます。
このとおり、健康と美容のためにかかる医療費もかなり高くつくのです。
食費
食費も、キャバ嬢にとっては大きな出費の一つです。
キャバ嬢は仕事で疲れて自宅に帰ると、翌日の出勤に備えて眠り、昼過ぎに起きて夕方から支度をし、また出勤するという生活を続けています。
兼業キャバ嬢ならば、この中に別の仕事や学業が入りますから、もっと大変です。
自炊などする余裕はなく、基本的に外食です。
そして、キャバクラは過酷な肉体労働ですから、肉をたくさん食べるキャバ嬢は少なくありません。
とにかく肉を食べる!という感じで、出勤前に焼肉を食べる、同伴でしゃぶしゃぶを食べる、アフターでも焼き肉を食べるといった感じです。
最近では肉食ダイエットというものもあり、炭水化物を取らずに肉をたくさん食べることで、体型の維持に効果的だという考え方もありますから、そのようなものもキャバ嬢の肉食を後押ししているのかもしれません。
同伴やアフターなどで焼き肉を食べる場合には、当然ながらお客さんが払ってくれます。
しかし、それ以外は自腹になります。
高級キャバクラのキャバ嬢たちは、肉を食べる際にはつるたんとん、叙々園、ざぼんなどで食べますから、食費もかかります。
高級キャバクラに勤め、売れっ子で肉食のあるキャバ嬢は、月平均20万円は食費にかけているとか。
ネイル
爪を手入れしておくことは、キャバ嬢にとって非常に大切なことです。
キャバ嬢の必要経費と言われ、真っ先にネイル代を思い浮かべるキャバ嬢もいるほどです。
経費としては、月3万円ほどですが、それだけお金をかけたネイルは、ネイルに興味がない人が見ても「お金かかってるな」という印象を与えます。
そういうものに無頓着なお客さんも多いのですが、高級キャバクラなどでは、その空間にふさわしい高級感を演出するために、ネイルが一役買っているのです。
髪の毛
髪の毛にもお金がかかります。カット・カラー・トリートメントに月3万円はかかり、エクステをつければこれにプラス5万円といったところです。
高級キャバクラのキャバ嬢は、平均で月10万円は髪の毛にかけています。
髪の毛を切る場所も、高級キャバ嬢御用達の高級店です。
キャバ嬢として働くためには、髪の毛を手入れしておくのは非常に大切なことです。
また、他の職業に比べて髪が傷みやすい職業でもありますから、月に10万円くらいかけても何ら不思議はありません。
ドレス
ドレスの貸出を行っているお店もたくさんありますが、ほとんどのキャバ嬢は自前のドレスを着ています。
お店で用意しているドレスは、サイズが合わなかったり、好みに合わなかったり、たんに着まわししたくなかったりするため、自分で買ってしまうキャバ嬢がほとんどなのです。
といっても、ドレスは1着1~2万円のものです。
5着もあれば、1週間を通してかぶらず着ることができますし、仲が良く体型が似たキャバ嬢同士で貸し借りをすることもあるため、大した出費にはなりません。
高いドレスを着ているキャバ嬢もいますが、そのようなドレスは、多くの場合は太客がプレゼントしてくれたものです。
マハリペット
これはキャバ嬢の使う用語ですから、何のことか分からないと思います。
これは、マッサージ・ハリ・ペットを一つにした言葉です。
マッサージやハリを受けて体の疲れを癒すこと、そしてペットを飼って心の疲れを癒すことは、キャバ嬢にとっては必要なことなのです。
特に、キャバ嬢のペット飼育率はかなり高く、AV女優や風俗嬢といった職業にも同様の傾向が見られます。
おそらく、ストレスが大きい仕事であればある程、ペットに癒しを求めるようになるのでしょう。
この出費が、月に10万円程度です。
貢ぎ
ホストクラブにハマってしまったり、ヒモを養ったりすることによってお金を使ってしまうキャバ嬢もたくさんいます。
どんな男に引っかかるかによっても変わりますが、月に30万円程度、中には100万円程度貢ぐキャバ嬢もいます。
歌舞伎町の食物連鎖の頂点に立つのはホストだと言われることもあるほどです。
まとめ
ここまで読んで、キャバ嬢の経費が異常な高額になっていることに気付いた人もいるでしょう。
一般のOLの何ヶ月分もの給料を、一ヶ月で使ってしまっているのです。
そんなに高額のお金を使って、やっていけるでしょうか。
実は、キャバ嬢たちはこれだけ巨額のお金をかけながら、難なく生活しています。
給料が高いからということもありますが、それ以上にお客さんが補てんしてくれるからです。
巨額の経費をかけながらそれなりの生活を維持しているキャバ嬢には、パパがいるケースが非常に多いものです。
また、そうでないキャバ嬢にしても、「今月、ケータイ代が払えない」といってお金をせびったり、「ヤクザから車をぶつけられて困っている」「前のお客さんがストーカーになって、家を引っ越さなきゃいけなくなった」などといった嘘をついて、お金をせびることもあります。
当サイトの記事を読んできた人ならば、必要以上の経費を使ってしまうことや、嘘をついてお金をせびるようなことはすべきでないと分かっていると思います。
しかし、実際にこのようなお金の使い方をし、足りない分をお客さんから補てんしてもらっているキャバ嬢は非常に多いのです。
