キャバクラには色々な客が来ます。
その中でも、そのお店に通い続けてたくさんのお金を落としてくれる客にはどんな人がいるのでしょうか。
キャバクラの「太客」ってどんな人たち?
銀行の支店の預金のうち80%は、20%の顧客の預金であるといいます。
例えば預金が1000億円で顧客が1万人だった場合には、1000億円のうちの800億円は2000人の顧客のお金という事です。
もちろんすべての支店がそうではありませんが、概ねこのようになっています。
これは経済学者パレートの80対20の法則というものであり、世の中のあらゆることがこの法則に基づいています。
キャバクラにおいても同じです。
そのお店に通い続けてたくさんのお金を落としてくれる客のことを太客(コア顧客)と言いますが、顧客全体に占めるコア顧客の割合は20%程度です。
残りの80%は常連ではなく、時たま通ってくれる客であったり、一度通ってから来なくなってしまう客です。
キャバクラの顧客層を見れば、業種の勢いを知ることができます。
特に、高級店ではこの傾向が強いです。
投資家の中には、キャバクラの顧客を見ることでその時に勢いのある業界を知り、投資の手掛かりにする人もいるんだとか。
もう昔のことになりますが、バブル当時の主要な顧客は不動産関係者、ゼネコン関係者、金融関係者でした。
ここでいう金融関係者は、証券や消費者金融なども含まれます。
バブルが崩壊すると、不動産やゼネコンの勢いは衰えました。
一時期では金融業者も多かったものです。
不景気になって銀行が貸し渋るようになると、資金繰りに困った中小企業は金融業者に頼ったためです。
しかし、貸し渋りが沈静化し、公的支援も実施され、しかも消費者金融業者に対して上限金利の見直しや総量規制が施行されたこと、過払い金返還請求が盛んになったことなどによって金融業者の勢いは衰えました。
これに変わって台頭してきたのがネット関連企業です。
ネット全盛の現代において、ネットで展開するゲーム関連コンテンツ企業が儲かっています。
キャバクラに行くと、コンテンツメーカーの幹部がクリエイターを連れてくるのを見かけることがあります。
おそらく、コンテンツが完成したお祝いか何かでしょう。
クリエイターはコンテンツの完成まで徹夜続きということも珍しくないため、キャバクラが格好の癒しになるのです。
最近では、ビジネスマンの姿もよく見かけます。
これは固定給をもらっているサラリーマンではなく、能力給によって高い給料を得ているビジネスマンです。
これを見ると、色々な企業の給与体系が変わってきていることが分かりますし、能力に対して給料を支払う外資系の企業が活発化しているのでしょう。
キャバクラのコア顧客は時代の趨勢によって常に入れ替わり続けます。
キャバ嬢たちは接客する客によって会話の内容も変えていかなければならないため、色々な情報を取り入れていく必要があるといえます。