最近の若い女性のなかにはキャバ嬢になりたがる女性が非常に多くなっています。
キャバ嬢になるのは「ちょっと無理かも」と思う人は、この記事を読んでみてください。
プロのキャバ嬢の様々な演出方法をレクチャーします。
トークスキルと収入の不一致
小悪魔Agehaが30万部も売れる時代であることからも分かる通り、最近の若い女性のなかにはキャバ嬢になりたがる女性が非常に多くなっています。
キャバ嬢を一生の仕事にしたいと思う人も増えましたし、人生で一度は経験してみたい仕事としてキャバ嬢に憧れる女性も多くなりました。
そして、実際にキャバクラの世界に入ってくる女性は多くなりました。
そのことから、新米のキャバ嬢を対象として、キャバ嬢の働き方のコツについて説いた書籍がたくさん出版されるようになりました。
そういった本を読んでみると、「キャバ嬢って意外と簡単じゃん」と思うかもしれませんし、逆に「普通の人にはできるかもしれないけど、私にはちょっと無理かも」と思う人もいるでしょう。
しかし、「ちょっと無理かも」と思う人も悲観せず、ちょっとこの記事を読んでみてください。
というのも、キャバ嬢にはトークスキルがかなり求められるように見えるかもしれませんが、客にコミュニケーションをとるにあたって、話下手であることはそれほど大切なことではないのです。
もちろん、あるに越したことはありませんが、それ以外でいくらでもカバーできます。
コミュニケーションは会話だけで成り立っているのではなく、様々な要素から成り立っているからです。
実際、キャバ嬢の中にも会話が下手な女性はたくさんいるものです。
今は売れっ子のキャバ嬢になっていたとしても、仕事を始めたころは話下手だったというケースもかなり多いです。
10代後半から働くキャバ嬢が、お店に入ってからすぐに話し上手ということはほとんどありません。
営業の電話をするときも(といっても、最近はメールが主流に成りつつありますが)、上手く思いを伝えられないものです。
それでも、キャバ嬢によっては、客は喜んで来店してくれます。
若いキャバ嬢から助けを求められると、放っておけない男性は多いものです。
そんなキャバ嬢が営業をかけて来店を促すと、客はお店で「なにかあったの?」と聞いてくるでしょう。
それでも、話下手のキャバ嬢は上手く説明することができず、ニコニコとしているだけです。
むしろ、ニコニコしているのを見て「俺と会いたかったんだな」と喜ぶことでしょう。
さすがに、キャバ嬢と言えどもこの手を使えるのは10代まででしょう。
20代のキャバ嬢がこの手を使っても、効果は弱いと思います。
しかし、このことからも話下手であることがそれほど大きな足かせになっているとは思えません。
むしろ、考え方一つ、やり方一つで話下手で得をすることさえあります。
しかし、これで客がイライラするかというとそういうことは少なく、もっと話がしたいとおもって延長してくれる可能性が高くなります。
すると、売上は上がり、給料もよくなります。
話下手であることは、客の口説きをかわすときにも役立ちます。
客から口説かれたときは曖昧なことを言ってはぐらかすのが大切ですが、話下手のキャバ嬢は意識的に曖昧な返事で交わすことは難しく感じてしまいます。
しかし、あまり問題ありません。
なぜならば、話下手の女性が話すときには、多くの発言が曖昧と取られることが多いため、無意識のうちにはぐらかすことができるからです。
一般的な職場で勤務する時には、話下手の、悪く言うならトロい女性は混乱を招きかねません。
しかし、キャバクラではこのくらいがちょうどいいのです。
明敏で鋭く、発言の一つ一つがテキパキ・ビシビシといった感じのキャバ嬢では、客も落ち着かないでしょう。
キャバクラの世界でも、普通の仕事でも、話し上手だけではうまくいきません。
話下手でうまくいっているケースは多くありますが、話し上手でもうまくいかないケースはよくあります。
トークスキルと収入は必ずしも一致しないのです。
ほんわかとして会話がうまいとは思えないキャバ嬢が、たくさん稼いでいることはよくある事なのです。
スタンスと演出を考える
キャバ嬢が稼げるかどうかは、トークスキルに限りません。
収入を決めるものはもっと別のところにあります。
では、その「別のところ」とは何なのでしょうか。
それは、自分のスタンスをどこに置くか、そして自分をどう演出するかです。
スタンスとは立場のことで、簡単に言えば接客の際に自分をどのような立場に置くかという事です。
これはとても大切なことで、スタンスをうまく置かなければよいコミュニケーションをとることはできません。
具体的に言うと、こんな例になります。
あなたは友達と食事に行ったとします。
店員の一人がすごくイケメンで、友達も「あの店員かっこよくない?」と言っています。
きっと、がっかりすることでしょう。
「あの人、自分の立場が分かってないよね」と言うと思います。
外で声を掛けてくれるのはいいのですが、お店で接客する時くらいは店員として徹底してほしいと思うからです。
このように、人は立場をわきまえない人を見ると不愉快になる性質を持っているのです。
誰もが経験したことがあると思います。
人は、どんなときでも心のどこかでスタンスを考えているのです。
スタンスを間違えてしまうと人間関係は上手くいかなくなります。
そのため、キャバ嬢は客がどのようなスタンスを求めているかを常に考えて接客します。
これは、客がキャバクラに来た時から帰る時まで、ずっと意識しなければなりません。
来店したら「いらっしゃいませ」という時からです。
求められるスタンスをしっかりと考えているキャバ嬢は、客ごとに挨拶も代わります。
もし、キャバ嬢に友達の様な関係を求めているならば、「いらっしゃいませ」というのは多少他人行儀です。
しかし、
○○さん、調子はどう?
と親しげに挨拶をし、
隣に座るね。
と声を掛けます。
もし客が奥さんの様な存在として求めているならば、挨拶を抜きにして行き成り会話に入ったり、メイド喫茶ではありませんが「おかえりなさい」というのもいいと思います。
最も多いケースである疑似恋愛をしたいならば、客は恋人としてのスタンスを求めているのですから、
あ!来てくれた~。
会いたかったよ。
などと思わせぶりなことを言うと良いでしょう。
つまり、最初に相手が求めるスタンスにそぐわない挨拶をしてしまうと、盛り上がりませんし客はがっかりします。
逆に、スタンスがハマってしまえばかなり良い雰囲気で接客できるでしょう。
次に、スタンスとともに大切なのは演出です。演出の良し悪しも収入に大きく影響します。
例えば、キャバクラの一大イベントにバレンタインデーがありますが、バレンタインデーはキャバクラの1年で一番重要な人いっていいくらい重要です。
キャバ嬢はこの日、たくさんのチョコを配ります。
少ないキャバ嬢でも20個以上、売れっ子キャバ嬢になると100個以上もチョコを配ります。
たくさんのチョコを配るわけですが、演出無くしては効果は弱くなります。
チョコをどう渡すかによってチョコの価値が変わるのです。
売れっ子キャバ嬢の模範的な例を見てみましょう。
お店に入る前に同伴をして渡す場合ですが、この時には
忙しいのに同伴してくれてありがとう。時間つくってくれてよかったよ。
他のお客さんに見られたくないから、お店の前に渡したかったんだよ。
と言えばいいでしょう。
しかし、他の客には来店後に渡すこととなります。
そのため、来店してくれた時にこっそり「帰りに渡したいものがある」と伝えて置き、会計が終わって見送る時に
渡すの遅くなってごめんね。本当に渡したい人にしか買ってないから、お店の中だとまずいの。
といって渡します。
お店の中で他の客に観られたくないというのは事実ですが、これはキャバ嬢に都合がいいだけではなく、客としてもお店の外で渡されることを好みます。
なぜならば、お店の中で渡されると営業だと感じてしまうからでしょう。
これが演出です。
このようにしっかりと計画してチョコを渡しておくと、1か月後のホワイトデーでは数倍の価値のお返しがもらえることでしょう。
お酒に弱い女を演出する
会話は、あくまでもコミュニケーションの一部にすぎません。
トークスキルだけを磨いていたところで、よいコミュニケーションはできません。
むしろ、トークスキルだけに頼っていると、コミュニケーションはうわべだけのものになってしまい、人間関係が希薄になる恐れさえあります。
そこで、上記の通りスタンスや演出が大切になってくるのですが、演出には色々なものがあります。
お酒には色々な力があります。
飲み会をやっていると時間が短く感じるのはお酒の力ですし、お酒を飲んで気が大きくなる人もいます。
太っ腹になる人もいますね。
異性に対してシラフの時より魅力的に感じることもあります。
お金の計算が出来なくなって、高いお酒を頼んでしまうことも。
キャバクラではお酒を飲みながら会話を楽しむのですから、お酒の力をうまくコミュニケーションに使うのです。
キャバクラ産業はお酒の力を利用しているからこそ、成り立っている産業であるといってもいいほどです。
キャバ嬢にとってもお酒の魔力を利用しない手はありません。
これは、お酒を飲んだら記憶があいまいになるという力です。
中には、飲んだ時のことをすっかり綺麗に忘れてしまう人もいます。
例えば、客がしつこくデートの約束を迫ってきてかわせないと思ったときはとりあえず承諾しておき、翌日に
私、そんな約束しましたっけ?酔っぱらってたから覚えてないです・・・
といえばいいでしょう。
一緒にデートをしよう、旅行をしよう、結婚しよう・・・
売れっ子キャバ嬢になるとこういうことを客から迫られることもありますが、それも「酔っぱらっちゃって」という一言で許してもらうことができます。
これこそ、お酒の力の中で最も大きな力かもしれません。
このような話をすると、キャバ嬢のなかには「でも私、お酒好きじゃないんです」という子もいるかもしれません。
しかし、お酒の力を使うためには、お酒を好きである必要はありません。
キャバ嬢はお酒をたくさん飲む仕事ですから、キャバ嬢の中にはお酒好きな女性が多いと思っている人もいるかも知れませんが、実はお酒好きなキャバ嬢は少数派です。
飲めないというキャバ嬢もいます。
しかし、だからといって困るというわけではありません。
なぜならば、男性はお酒が好きな女性よりも、「お酒は好きだけど弱くて」という女性の方が好きだからです。
そのため、お酒が好きなキャバ嬢も、お酒が好きだからと言ってたくさん飲むというのではなく、弱い女性を演じていることが多いです。
客の中には
お酒強いの?もっと飲んで。
と言ってくる客もいるかもしれませんが、
いえ、お酒弱いんです。一杯飲んだらもう赤くなっちゃって.
と言いましょう。
このように言うと、客は「この子、もう少し飲ませればイケるかもしれない」と思います。
このような期待から、「明日は早いから○時で帰るよ」とか「今日は体調があんまりよくないから○時で帰るよ」といっていた客が、延長してくれる可能性が高くなります。
もし延長してくれそうにない場合にも、
あ~、酔っぱらっちゃった。○○さん、飲ませるの上手なんだから。これ以上飲ませたら迷惑かけちゃいますよ。
と言えば、お持ち帰りするためにラストまでいてくれることもあります。
男性は、酔っぱらったキャバ嬢に弱いのです。
キャバ嬢ではない女性も、男性とコミュニケーションを取る時にはお酒が大好きで強い女性ではなく、お酒に弱い女性を演じてみるとよいでしょう。
なぜ肌を露出した衣装を着るか
キャバ嬢たちは、露出度が高い衣装を着て仕事をしています。
これも演出の一つです。
なぜ、キャバ嬢たちは真冬でも露出度の高い服装で働いているのでしょうか。
胸元や背中が開いた服は当たり前ですし、中にはへそが見えるような服装を着ることもあります。
これは可愛いから着たいと思っているから来ているのではなく、すべて客のため、演出のために着ています。
肌の露出が多いほど売り上げは伸びていく傾向にあります。
胸が小さい女性や肌に自信がない女性は露出度の低い服装を好むものですが、男性にとってはそのようなことあまり関係ないケースが多いものです。
露出度が高い衣装を着た女性に接客されているという事実が大切なのです。
以上の様な理由から、キャバ嬢にとって露出度が高い衣装は欠かすことができません。
しかし、それにも関わらずキャバ嬢の中には露出度が高い服を避ける女性がいます。
「キャバ嬢にしては清楚な女の子でいいな」と思われたいから?
違います。
理由はほかにありますが、一番多いのはタトゥーを隠すためです。
キャバ嬢の中には、タトゥーをしている女性がたまにいます。
割合は50人の1人くらいでしょう。
若いキャバ嬢が中心のお店であれば、30人に1人くらいに増えます。
タトゥーは主に肩、太もも、胸元などに入れられています。
そのような女性も、露出度の高い服を着た方が良いことは知っています。
しかし、男性の中にはタトゥーを入れていることを「色っぽい」などと考える人は少数派です。
ほとんどの場合は売上が下がることになるため、露出度の低い服を着て清楚っぽい演出をするのです。
露出度の高い服に比べて売り上げは下がるでしょうが、タトゥーを見せるよりはマシというわけです。
キャバ嬢に限らず、女性にとって服装は大切です。
見せるだけではなく、隠すためにも使えるアイテムなのです。
また、キャバ嬢の服装を見ていると、たまにミニスカートをはいているのに上は長袖という衣装の女性を見かけることがありますが、これはどうしてでしょうか。
これもまた隠すためです。
つまり、腕にリストカットの傷があるため、それを隠すために長袖を着ています。
傷が手首だけならば、ブレスレッドをたくさんつけて隠していることもあります。
この割合は結構多く、15~20人に一人はいるでしょう。
このほか、手首に絆創膏を貼っていたり、コンシーラーを塗っているキャバ嬢もいますが、これは根性焼きを隠すためというのがほとんどです。
これもそこそこ割合が高く、30人に1人くらいの割合で見つけることができます。
特に、現在30代以上のキャバ嬢ならば、10人に1人くらいはいると思ってよいでしょう。
小道具を使って演出する
お酒を使った演出と服を着た演出を見てきましたが、他にもあります。
小道具を使った演出です。
しかも、特別な小道具を使う必要はなく、仕事中にいつでも見つけられる小道具を使えばいいだけです。
効果が高いのは、客が身に付けているものを小道具として利用してしまう方法です。
客が身に付けているものは色々あります。
時計、ネクタイ、眼鏡、スーツ、ライターなど。
こうすると、客は自分が身に付けていたものをお気に入りのキャバ嬢に褒めてもらえたのですから、かなり喜びます。
ライターを使った方法ではどのようにしたらいいのでしょうか。
もし、客がごく一般的なライターしか持っていなかった場合にも、そのライターを使って火を付けられると効果があるようです。
客のライターを使って火をつけてあげるとタバコがすすむものですが、タバコがすすむときというのはお酒もすすむものです。
これを知っているキャバ嬢は、自分でもライターを一応持ち歩いているものの、客のライターで火をつけてあげます。
しかし、この方法にはもう一歩進んだ方法があります。
それは、ライターの返し方です。
客にライターを返すとき、初級者はただ普通に返すだけですが、上級者になると客の胸ポケットに入れて返してあげます。
そうやって返されたものをわざわざ他のポケットに入れなおす客はいませんから、次に客がタバコを吸おうとしたときには、ポケットに手を入れてライターを取り出し、火をつけてあげます。
このように、キャバ嬢は客の身に付けている道具を使って客を喜ばせるのですが、他に効果的な方法には、ボタンを使ったものがあります。
これはかなり喜ばれます。
キャバクラの定番サービスの一つで、知っているキャバ嬢はよく使っています。
こうすると、ボタンを付け直している内に時間が過ぎていくため、その間はあまり接客する必要もなく、楽な時間が過ぎていきます。
実質的には延長と同じくらいの効果がありますし、それで喜んだ客は延長してくれるかもしれません。
シンプルに見れば、頼んでもいないのに勝手にボタンを引きちぎられ、勝手につけてあげるといわれ、勝手に時間を潰されるのですから、腹を立てられそうなものですが、喜ぶ客がほとんどです。
納得してお金を支払ってくれるでしょう。
これに似たものとして、「ゴミがついてる」などといって客にタッチすることがありますが、これも多くの場合は一人芝居です。
ゴミなどついていないのに、ボディタッチで喜ばせるためにゴミを払っているのです。
雨の日の演出
世の中の商売には、雨が降ると売上に影響するものが多いといいます。
例えば、デパートの売り上げは雨の日には15%程度落ちるといいますし、キャバ嬢もこれと同じく売上が落ちることとなります。
もっとも、キャバクラはデパートの様に15%も落ちることはありません。
なぜならば、雨をうまく利用した演出が可能だからです。
雨の日と演出の一つに、キャバクラの世界では定番の演出があります。
どのような演出かと言うと、雨の日に客が来ると、客の持ち物をなんでもいいので取り上げます。
取り上げるというとおかしいですが、例えば
今日時計忘れちゃって・・・ないと不便だから○○さんの時計つけてていい?ね、帰るまででいいから。
などといえば、客は喜んで時計を貸してくれるでしょう。
そのまま付け続けて、客が忘れて会計すれば占めたものです。
客を見送って数十メートル離れたら、
○○さーん、忘れ物!
と言いながら、雨の中を走って返しに行きます。
雨の中を、傘もささずに女性が追いかけてくるという演出にグッとくる男性は多いようです。
ここでグッと来させるだけではいけません。
慌てて傘忘れちゃった。
といい、客の傘に入り込んで腕を絡ませます。
そうすると、客はお店の前まで送ってくれるでしょう。
お店の前に付いたら、
ちょっとだけ温まっていかない?
といってお店に入ってもらい、再度セット料金を頂くのです。
それなら、晴れの日は?
そのようなときには翌日客に電話をかけて、
昨日忘れ物してるよ。取りにくれば?
と営業をかければよいでしょう。
客が喜ぶ色々なサービス
客を喜ばせるためには、色々なサービスがあります。
上記の雨の日の演出は、忘れ物サービスともいえるものです。
それ以外にも、色々なサービスがあります。
客を心配してあげる、励ましてあげるなどのエンジェル系のサービス、客を困らせる、すねてみせるなどの小悪魔系のサービス。
これは定番のものですが、意外に需要があるのがDV系サービスです。
DVというと聞こえが悪いですが、なにも客をぶん殴るわけではありません。
ごく軽度なDV的なことをしてあげるのです。
そんなことでホントに喜ぶかというと、喜ぶ客は多いです。
もちろん、喜ばない客にはやりません。
では、どのようにすればいいのでしょうか。
色々なやり方があります。
例えば、客がトイレに入った時、やたらとノックして急かしたり、熱いおしぼりを顔に当てたり、似顔絵を描いてあげるといってヘンテコなものを描いたり。
考えてみると色々なものが見つかるでしょう。
しかし、小物を取り上げたりお金を返さなったり、そんなことがサービスになるとは思えないと思うかもしれません。
しかし、これは確かに喜ばれます。
もちろん、何十万円も踏み倒すのではなく、1万円くらいのものです。
今日、仕事が終わってから友達と飲みに行くんだけどお財布忘れちゃったの。ちょっとでいいから貸してくれない?
などといって少し貸してもらいます。
小物を取り上げるのも、ごく安いものです。
なにも、モンブランの万年筆を取り上げたりロレックスの時計を取り上げるというのではなく、安いボールペンをもらうだけのことです。
これらのことは、サービス意識からやってあげることです。
男性客の中には、あの子と飲みたい、あの子と会いたいというだけではお店に来ないことが良くあります。
来るための大きな理由がないと、なかなか来ないことがあるのです。
そこで、客に来店するための大義名分を与えてあげなければいけませんが、そのためにお金を借りたり、物を取り上げたりします。
つまり、次回の来店につなげるためにほかなりません。
もちろん、キャバクラが嫌いな人からしてみれば、
お前馬鹿だな~。ボールペン返してもらったり、1万円返してもらうために何万円も使うのかよ。
と言われることでしょうが、客本人が喜んで通うのですからいいでしょう。
DVという言葉は良くないかもしれませんが、これも演出なのです。
好きになる努力をする
客に「来店する理由」を与える方法は、他にもあります。
よく使われる方法ですが、客が「この子、俺のことが好きなんだな」と思うように仕向ける方法です。
そう思えば、客は「自分がキャバクラに遊びに行くのは、俺が惚れているからじゃなくて、この子が惚れているからだ。この子が俺に会いたがっているから、定期的に通ってあげてるんだ」と思わせることができ、これが来店の理由になります。
そんなはずがない、客がキャバ嬢に惚れているからこそ通っているのだと思うかもしれませんし、実際にそのように惚れ込んでいるからこそ高いプレゼントがもらえるのだという事もあります。
しかし、このような理由を付けて通っている客が多いのもまた事実です。
このように仕向けるためには、なによりも客が「この子は俺にほれてるな」と思わせる必要があります。
最も一般的な方法は、「○○さんだから」「○○さんだけ」などという言葉を使うだけです。
例えば、
この話はあんまり人に言いたくないから他のお客さんは知らないんだけど、○○さんだけに教えるね。私、実は○○が趣味なの。
というような言葉がそれに当たります。
すると、男性は自分だけに秘密を教えてくれたことによって、「この子、俺のことが好きなんだな」と思います。
重要なのは「○○さんだけ」ということを言うのがポイントです。
もっとも、「○○さんだけ」という事が大切とはいっても「そんなこと言ってくれるの○○さんだけだよ」というようなことではなく、「あなただから○○してあげる」という意味で使ってください。
もし「私のこと可愛いって言ってくれるのなんて○○さんだけだよ」などと何度も言っていると「誰にでも言ってるんだろ」と思われるか、さもなければ「他の客が可愛いって全然言わないって?俺の趣味が悪いのか?」と思われることでしょう。
ちなみに、可愛いといわれたときにはどうすればいいのかと言えば、
キャバクラに来るお客さんってみんなそう言ってくれるんだよ。でも、○○さんに言われるとホントに嬉しいよ。
といえば、喜んでもらえるでしょう。
客に好きだと感じさせるためにこのような仕掛けをするわけですが、「好き」と言ったらどうなのかと思った人もいるかもしれません。
しかし、キャバ嬢にとって「好き」は禁句です。
キャバクラ以外の世界ならば、「好き」と言えば好きであることを伝えられますが、キャバクラでこれを言えば「なら、今度デートしよう」となってしまいます。
そうなると、来店してくれなくなりますし、だからと言って断ると「おい、好きなんじゃないのかよ」と言われれば面倒くさいことになります。
そのため、客に「好き」というのは絶対にNGです。