キャバクラのお客さんは、個人で来るお客さんばかりではなく、団体で来るお客さんも多いものです。
団体のお客さんをつかむことは、キャバ嬢にとって非常にメリットが大きいといえます。
なぜならば、団体のお客さんをつかむことができれば、安定して高い売上をあげられる可能性が高まるからです。
団体客は強い味方
キャバクラには、いろいろなお客さんが来ます。
年齢、職業、性格、一人で来るか団体で来るかなど、どれをとっても同じお客さんはほとんどいないことでしょう。
特に、キャバクラといえばお目当てのキャバ嬢と話すために一人で来るお客さんが多いというイメージがあるかもしれませんが、団体のお客さんもたくさんいます。
団体のお客さんをつかむことができれば、売上は大幅に安定することになります。
一般的、一人で来るお客さんよりも団体で来るお客さんのほうが売上は大きいため、お店にも喜ばれます。
団体客が定期的に来店して指名してくれるということは、キャバ嬢の心の余裕にもつながります。
団体客をつかむポイント
団体のお客さんをつかむために一番大切なことは、団体に属するそれぞれのお客さんを正確に見分けることです。
そのグループのリーダーは誰なのかを瞬時に見極めることができれば、その団体客をつかめる可能性はぐっと上がります。
一見難しいと感じられるかもしれませんが、団体の雰囲気やそれぞれの対応の仕方、言葉遣いなどから判断することができます。
このほか、身につけている持ち物などからも判断が可能です。
それなりの身なりの人が多い中に、しっかりとした身なりの人がいれば、その人がリーダーである可能性が高いのです。
また、団体客のリーダーが年配であったり、社会的地位があったりするならば、上品さを心がけるのがポイントです。
そのようなお客さんの多くは、上品で落ち着いたキャバ嬢を好む傾向があるからです。
実際、落ち着いた容姿のキャバ嬢が、団体のリーダーから気に入られ、その団体からいつも指名を受けられるというケースは非常に多いものです。
ですから、団体客のリーダーのタイプによっては、上品さを意識するのが大変効果的です。
お客さんの席に着いてからは、雰囲気だけではなく接客の内容にも気品が求められます。
これは基本ですが、きれいな敬語を使うようにしましょう。
個人で来店した若いお客さんならば、タメ口で会話しても問題なかったり、かえってフレンドリーで好ましい印象を与えることもあります。
しかし、団体客に対しては敬語を使うのが無難です。
団体客の多くはタメ口を気にしなくとも、リーダー格のお客さんがタメ口を嫌う人ならば、それだけで遠ざけられてしまう可能性があります。
席に着く際には、お客さんの全員に対して軽く挨拶をすることです。
そして、一人のお客さんとずっと話すのではなく、なるべく多くの人、できるならば全員と話せるように意識しましょう。
このような配慮は、団体の中で楽しめないお客さんが出ないようにするものですから、気遣いができるキャバ嬢だと印象づけることができます。
団体客に対しては、団体の人数と同じ人数のキャバ嬢が接客につくのが普通です。
ということは、全員とバランスよく会話をしようとするならば、普段からほかのキャバ嬢と仲良くしておかなければなりません。
非常に親しくなる必要はありませんが、問題なく連携プレーができるくらいの関係は築いておきたいものです。
もし仲が悪ければ、故意にのけものにされたり、会話がかみ合わなくなったりする可能性があります。
そのような雰囲気はお客さんにも伝わるものであり、全体の雰囲気も悪くなってしまいます。
また、ドリンクを自分からねだらないというのは、団体客に対しても同じです。
お客さんのほうから「何か飲みなよ」と言ってくれた場合にのみ、頼むようにしましょう。
会社ぐるみで来ているような団体ならば、その日に使える予算が決まっていることも多いものです。
そのような団体客に対して、キャバ嬢側からお金を使わせるようなことをしてはいけません。
そしてなにより、ガツガツとしたキャバ嬢は上品ではありませんし、そのような下品なキャバ嬢は嫌われるのが普通です。
指名を活用する
団体客から指名をもらえれば、この先の売り上げにもつながる可能性が高まります。
その団体が来店した場合には、あなたがいつもその席から指名してもらえるかもしれないからです。
ただし、その団体があなたを指名し、定期的に通ってくれるようになっても、やはりガツガツとした営業は避けなければなりません。
ガツガツしていると思われてしまえば、客足は遠のいてしまいます。
上述のとおり、団体のお客さんは予算を決めていることが多いので、良心的な営業を行わなければなりません。
ガツガツと営業して予算を超えてしまえば、その団体は「もう少し安いお店にいこうか」ということにもなりかねません。
そうならないためには、その団体がどれくらいの会計になっているかを常に予想しておき、会計が高くなりすぎないように気配りしなければなりません。
このような心遣いができるキャバ嬢は、団体客に長く通ってもらうことができます。
そして、団体から指名を受けた場合は、指名の幅が広がります。
その団体の中の人が個人で来店し、指名するキャバ嬢が決まっていなかった場合、「そうだ、いつも団体で指名するあの子に接客してもらおう」と指名してくれる可能性があるからです。
団体をつかむことには、このような有利さがあり、仕事をしやすくなることでしょう。
キャバ嬢にとって、長く通ってくれる団体からひいきにしてもらうことは、強い味方なのです。