キャバクラに縁がない女性から見ると、キャバクラでは不思議なことが起こります。
それは、可愛いのに人気がないキャバ嬢がいたり、可愛くないのに人気があるキャバ嬢がいたりすることです。
お店のナンバークラスを見ると、確かに可愛いキャバ嬢が多いのですが、中には平均的なキャバ嬢がランクインしていることもありますし、可愛いキャバ嬢が全然指名が取れていないこともあります。
なぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか。
本稿では、この両者のそれぞれの特徴を解説していきます。
可愛いのに人気がないキャバ嬢
雑誌に取り上げられるキャバ嬢や、ツイッターやインスタグラムなどで有名なキャバ嬢をみると、ほぼ例外なく可愛い人ばかりです。
これを見ると、キャバ嬢は可愛ければ人気が出るようにも感じられるでしょう。
しかし、そんなことはありません。
ルックスも売りになるキャバクラにおいて、可愛いことは確かに武器です。
しかし、いまいち人気が出ないキャバ嬢も確かにいるわけで、そこがキャバクラの不思議がられるところであります。
しかし、これには理由があります。
可愛いのに人気が出ないキャバ嬢は、以下のような好ましくない特徴を備えていることが多いのです。
おしゃべり
キャバ嬢は、お客さんの話に耳を傾けるのが基本です。
しかし、それをわきまえずに自分のことをしゃべりまくって、人気が出ないキャバ嬢もいます。
なまじ可愛いだけに、お客さんは自分のことが好きだ、お客さんは自分の話を聞きたいはずだなどと勘違いしていることも多いです。
だからこそ、自慢話をマシンガンのようにしゃべり、お客さんがウンザリしてしまうこともあります。
しかし、お客さんの多くは、キャバ嬢に話を聞いて欲しいと思ってキャバクラに来ています。
職場や家庭では話せない愚痴や悩みなどを話したいと考えている人も多いので、おしゃべりなキャバ嬢はいくら可愛くても人気が出ることはありません。
しゃべる時に否定から入る
「いやいや、そうじゃなくてこうでしょ」と言うのと、「うんうん、そうだね。でもこういう考え方もあるかもね」と言うのとでは、後者の方が柔らかで嫌味がありません。
上記の通り、お客さんは話を聞いて欲しいという気持ちであり、議論をしたいわけではありません。
したがって、何かしらの意見を言うにしても、否定から入るのではなく肯定から入ることが大切です。
お金ありき
可愛いキャバ嬢は、お客さんが自分にお金を使ってくれるという部分だけに注目してしまいがちです。
そのため、「お客さんがお金を使ってくれたら楽しませる」という思考回路になることがあります。
しかし、それは順番が違います。
正しい考え方は、「お客さんを楽しませたからお金を使ってもらえる」です。
お客さんがボトルを入れてくれたから楽しませるのではなく、楽しませるからボトルを入れてもらえるのです。
この考え方が逆になっていると、人気嬢にはなれません。
態度が悪い
態度が悪いというのは、楽しくなさそうにしているなども当てはまるのですが、さすがにキャバ嬢ともなればそんな女性はほとんどいません。
しかし、無意識のうちに腕を組むなどの姿勢を取ってしまい、それが人気に水を差していることがあります。
腕を組むということは、心理学的にも拒絶の意味があるものですから、お客さんはキャバ嬢から拒絶されているとう印象を抱いてしまいます。
また、腕を組んでいる時、自然と顎が上がってしまうことも多いです。
その場合、お客さんを見下しているような形になってしまいますから、これも嫌われる原因になります。
自分は可愛いからと考えてお高く止まっていると、知らず知らずのうちに腕を組んでいることがありますから、気をつけなければなりません。
連絡先を聞かない
キャバ嬢は、お客さんと連絡先を交換し、お礼に触れてコンタクトを取り、来店につなげていくことも仕事です。
そのため、連絡先は必ず聞かなければなりません。
キャバ嬢側から連絡先を聞けばこそ、お客さんも「この子は俺に興味があるのかも」と思うのです。
しかし、お客さんから聞かなければ連絡先を交換しないキャバ嬢がいます。
お客さんから連絡先を聞いてくることは多くありませんから、そのような態度ではいくら可愛くても人気者にはなれません。
真面目過ぎる
真面目は美徳ですが、真面目過ぎて堅苦しいのはいけません。
キャバクラはお酒を飲んで楽しむ場所なのですから、そこで始終堅苦しい敬語を使っていたり、姿勢を崩さずに上品に振舞っていたりすれば、お客さんはリラックスできないのです。
キャバクラは羽目を外して楽しみたいお客さんも多い場所だと考えれば、そこで接客するキャバ嬢は、臨機応変に羽目を外す方が、却って真面目と言えます。
嘘をつけない
真面目過ぎることに関連しますが、嘘をつけないキャバ嬢も人気者にはなれません。
キャバ嬢は源氏名で活動するもう一人の自分ですから、普段の自分とは別人格であり、キャバ嬢としての自分を演じる必要があります。
お客さんに本当の個人情報を教えることはなく、キャバ嬢の自分として振舞いながら、設定上の情報を教えていくことになります。
本当は彼氏がいても、キャバ嬢としての設定上では彼氏はおらず、お客さんにもそのように伝えるからこそ、お客さんは「頑張ったらいけるかも?」と思ってお店に通ってくれることもあります。
嘘をつけないキャバ嬢は、どれほど可愛くてもキャバ嬢は務まらないのです。
可愛くないのに人気があるキャバ嬢
では逆に、お店の中では必ずしも可愛いとは言えない平均的なキャバ嬢や、そこそこ可愛いと思えるレベルのキャバ嬢が、人気者になっている理由はどこにあるのでしょうか。
それは、以下のような営業努力にあると言えます。
聞き上手である
可愛くて人気がないキャバ嬢がおしゃべりだと言いましたが、逆に聞き上手(8割聞いて2割しゃべる程度)のキャバ嬢は、それほど可愛くなくても人気者になっているケースが非常に多いです。
これは、単にじーっと聞いているというわけではなく、適当にあいづちも入れながら、お客さんの会話を引き出すのが上手ということでもあります。
これができれば、お客さんは気持ちよく話すことができ、満足度も高く、また指名したいと考えるようになります。
さりげないボディタッチ
お客さんと接するときにバリアを張らず、近い距離で会話を楽しみ、たまに膝と膝を触れ合わせたり、さりげなく肩を軽くたたいたりすることができるキャバ嬢は、お客さんに好評です。
べたべたする必要はありませんが、ちょっとしたことでお客さんはドキドキするものなのです。
可愛い子がそれをやればもっとドキドキするかもしれませんが、飛び切り可愛い子でなくとも、この効果は非常に大きいです。
隙を見せる
お客さんの中には、できればキャバ嬢をモノにしたいと考えている人がかなりいます。
そのような人には、隙を見せて惹きつけ、その後の接客の中で魅力を知ってもらい、「この子なら、モノにできなくても指名したいな」と思わせることが大切です。
隙を見せるのは、キャラクターによっては難しいこともあるでしょうが、酔っ払って失敗した話をしてみる、ちょっと間抜けなフリをしてみるなどの方法によって、お客さんに隙を見せると効果が高いです。
いじられて楽しませる
可愛すぎるキャバ嬢は、お客さんが委縮してしまって、会話の中でいじることもできず、あまり楽しめないケースがよく見られます。
しかし、あまり可愛くないキャバ嬢は、いじられやすいことを武器にすることができます。
たまに間抜けなフリをして、お客さんにいじってもらい、その場を盛り上げることも考えてみましょう。
積極的に連絡先を交換する
上記で、連絡先を交換することの重要性を解説しました。
可愛くなくても人気があるキャバ嬢は、例外なく連絡先を自分から聞いています。
その後、自分から連絡し、指名客になってくれるかもしれないお客さんをどんどん増やしていきます。
笑顔が魅力的
ルックスが良くてあまり笑わない女性と、ルックスがそこそこで笑顔が魅力的な女性ならば、後者の方が魅力的だと感じる男性は非常に多いものです。
笑顔を向けられて嫌な気分になる人はほとんどいません。
したがって、お客さんに接するときにはいつもにこやかで、お客さんの会話でよく笑うキャバ嬢は、それほど可愛くなくても人気が出る可能性がかなり大きくなります。
まとめ
本稿で解説したような理由で、とても可愛いのにそれほど人気が出ないキャバ嬢がいたり、それほど可愛くないのにとても人気が出るキャバ嬢がいたりします。
もし、皆さんがこれまでの人生で可愛いと評価され、モテてきた女性ならば、人気を低下させる要素を取り除いていくことによって、確実に人気者になれると思います。
また、皆さんがそれほど容姿に自信がなかったとしても、人気を高める要素に真剣に取り組んでいくことで、人気者になれる可能性は十分にあります。
キャバ嬢という仕事は、努力次第でどんな女性でも輝ける仕事なのです。