キャバクラには、いろいろなお客さんが来ます。
お客さんのタイプや性格は、それこそ十人十色です。
あなたに合わないお客さんというのも必ずいます。
もちろん、お客さんがあなたを合わないと思うこともあるでしょう。
そんなお客さんについたとき、会話に困るのではないでしょうか。
しかし、そんな場合でも会話を広げ、使命を目指していくためのテクニックがあります。
売れるためには会話が大切
キャバ嬢として成功するために必要な要素は何でしょうか。
こう聞かれた時、ルックスがいいこと、スタイルがいいこと、色気があることなどと答える人が多いかもしれません。
しかし、色々なキャバクラ店のナンバーワンや、大きなお店でナンバー入りしているキャバ嬢を見てみてください。
確かに、雑誌でモデルをしているような、とびきりの美人もいるでしょう。
美人かブサイクを選べと言われたら、ほとんどの男性は美人を選ぶのですから、ルックスやスタイルがいいに越したことはありません。
キャバクラにエッチな妄想を抱いて来るお客さんも多いですから、色気もないよりはあったほうがいいでしょう。
しかし、売れっ子キャバ嬢を見てみると、「もっと可愛い子いるのに、なんでこの子が売れてるんだろう?」と思うようなキャバ嬢がナンバーワンということも多いものです。
このことからもわかるように、ルックスやスタイルや色気は、キャバ嬢として売れるための絶対的な要素ではありません。
それはあるに越したことはないけれど、お客さんはもっと別のものを求めています。
それは、色々な表現があるでしょうが、いわば「癒し」のようなものです。
お客さんは癒しを求めてお店に来ています。
キャバ嬢にルックスやスタイルを求めるお客さんというのも、言ってしまえばそういうものに優れた女の子を見ながら、一緒にお酒を飲むことで癒されているのです。
でも、ルックスやスタイルや色気だけで癒されるお客さんなんて、ほんの一握りです。
ほとんどのお客さんは、キャバ嬢と会話をして、その会話の内容から様々な快感を得て、癒されています。
ですから、売れっ子キャバ嬢になるためには、会話の良し悪しが非常に重要で、これがうまくできるキャバ嬢は、ルックスやスタイルが「そこそこ」でも、十分に売れる可能性があります。
どうして会話がすれちがう?
では、会話をうまくするというのは具体的にはどのようなものなのでしょうか。
それを知るためには、会話が弾んだ時と弾まなかった時のことを考えてみると良いでしょう。
まだキャバ嬢を始めていない人なら友達と話している時でもいいですし、現役キャバ嬢の人ならお客さんと話していた時のことを思い出して見てください。
会話が弾まない時というのは、その原因には色々ありますが、よくあるのはどちらか一方のテンションが低くて、つまりテンションにギャップがあって、会話が噛み合わなくなってしまう時です。
例えば、キャバ嬢のAちゃんが誕生日に親しいお客のBさんに営業をかけて、Bさんは営業がなかったら別にこなかったけれど、営業があったからお店に来た、というようなシチュエーション。
つまり「誕生日だし」と義理で来たような場合です。
こんなとき、Bさんは「しぶしぶ」といった感じで、長くいればお金がかかるし、できれば早く帰りたいと思っているものです。
しかし、誕生日には、どのキャバ嬢もここぞとばかりに営業をかけるものですから、お店にはたくさんのお客さんが来ていて、Aちゃんはテーブル回りで忙しく、なかなかBさんと話をすることができません。
そんなときには、Aちゃんが他のテーブルを回っている間の接客として、ヘルプが入ります。
あなたがヘルプに入ったと想像してください。
Bさんが目当てにしているAちゃんが来るまで、場を保たせなければならないわけです。
場を保たせようとすれば、あなたはBさんに一生懸命に話しかけて、少しでも楽しんでもらおうとするでしょう。
その心がけはあっぱれですが、Bさんのテンションは上がりません。
店内を見渡して、Aちゃんの誕生日祝いに来ているお客さんはどんな人たちなのか、チェックすることに余念がないといった状態です。
そんなBさんに、懸命に話しかけたらどうなるでしょうか。
お客さんによっては、なんだかテンションを上げるように強要されているようで、むかっ腹を立ててしまう人もいるかもしれません。
例えば、こんな感じです。
お客さん、このお店にはよくこられますよね。
今日はAちゃんの誕生日で来たんですか?忙しいみたいで。
寂しくないですか?
別に寂しくはないよ。
もうすぐ来ると思いますけど。
誕生日だから忙しいのはわかってるし。
今あそこの席だから、次はあっちとあっち回って、まだでしょ。
いいよ、気にしなくて。
・・・。
・・・。
あなたは何を話しせばいいかわからなくなり、お客さんはますます話すことがなくなるということになるでしょう。
会話が成り立っていませんね。
お客さんは楽しい気持ちなんて全然芽生えて来ませんから、もうあなたはがどんな話を振っても、まともに話す気なんてなくなっているかもしれません。
お客さんの五感を探ってみる
こんな状態、結構ピンチだと思うでしょう。
確かに、もう八方塞がりに思えるかもしれません。
そうならないためには、お客さんを盛り上げようとして無理に張り切り、闇雲に話しかけるのではいけません。
お客さんに話しかける前に、まずはお客さんの五感を探るのです。
五感というのは、目で見る視覚、耳で聞く聴覚、鼻で嗅ぐ嗅覚、舌で味わう味覚、肌で感じる触覚です。
これから話をするお客さんは、この五感のうちどれを重視する人なんだろう、そう考えて観察してみるのです。
ちなみに、これはキャバクラ以外でも使えますし、キャバクラにしてもヘルプ以外でも使えるテクニックです。
例えば、Aちゃんを待っているBさんのケースで考えて見ましょう。
Bさんの様子を少しうかがってみると、店内を見渡していることがわかると思います。
つまり、視覚から情報を得ているということです。
誕生日にお店に来て、店内を見渡して、見渡す先はAちゃんの付いているテーブルやこれから付くテーブルなのですから、「誕生日に来ているAちゃんのお客さんがどんな人か見ているんだな」「それとも、Aちゃんのテーブルの周り方を見ているのかな」などと推測することができます。
このとき、「寂しいですよね」とか「もうすぐ来るはずですよ」という話しかけ方をしたのでは、それは感情に訴える話しかけ方になってしまいます。
これが問題です。
さて、人間は自分の周りの環境を、どのように受け取り、どのように処理するか知っていますか?
ちょっと学術的な話になりますが、外部の情報は五感のフィルターを通して得られます。
相手の動きを見ているならば目から、相手の声を聞いているならば耳からということです。
テレビなら目と耳、ラジオなら耳だけですね。
このように五感のフィルターを通して得た情報が、脳に送られて処理されます。
この時の処理は、神経言語というものによって行われています。
とても緻密な処理が行われていて、相手の表情がどう変わったか、語気がどう変わったか、呼吸がどう変わったか、ほんのわずかな変化もキャッチして処理することができます。
それから、処理された情報を脳が理解して、自分の表情をどうするか、どんな言葉を選ぶか、どんなジェスチャーをするかと言ったことに現れてきます。
人の会話は、こんな風に行われています。
したがって、五感のうちどれを重視しているかによって、会話も変わってきます。
例えば、視覚を重視する人なら、目から入って来る情報に敏感になって、話す内容にも視覚的な情報を元にしたことが多くなってくる、というあんばいです。
心の動きが顔にでる
では、具体例を見ていきましょう。
キャバクラ店に初めて来るお客さんは、色々な期待に胸を膨らませて、わくわくしてきます。
「どんな可愛い子がいるのかな」「いい出会いはあるかな」「出会いがあったらどんな風に進展していくだろう」というような期待です。
初めてお店に来たフリーのお客さんには、指名するキャバ嬢はいないわけですから、お店のスタッフが色々なタイプのキャバ嬢をつけて、好みのキャバ嬢に出会えるように配慮します。
このお店でも、お客さんが席に着くと、スタッフがキャバ嬢を連れて来ました。
しかし、最初についたキャバ嬢は、お客さんの好みに合わないキャバ嬢でした。
最初はワクワクして笑顔になっていたのですが、自然に笑顔は消えます。
好みに合わないどころか嫌いなタイプだったら、顔がひきつるかもしれません。
つまり、「顔にでる」というやつです。
お客さんの硬くなった表情を見て、キャバ嬢もお客さんの心の動きを汲み取るでしょう。
「ああ、このお客さん、私に好意持ってないみたい」
こうなると、会話を盛り上げるのはなかなか難しいものです。
お客さんは仏頂面でお酒でも飲んでいればいいでしょうが、キャバ嬢は会話を盛り上げるのが仕事ですから、そう簡単にいきません。
お客さんの表情から歓迎されていないことがわかったとしても、フリーのお客さんに着く時間は10分くらいありますから、その持ち時間の間はなんとかやりぬかなければなりません。
このようなとき、多くの場合はキャバ嬢からお客さんに色々な質問をしていくことになります。
このお店は初めてですか?
キャバクラにはよく行くんですか?
今日はお仕事帰りですか?
どんなお仕事をされているんですか?
などなど。
職務質問さながらの会話にお客さんもうんざりして、会話はぎこちなく進んでいきます。
お客さんの地図を知る
このままでは、お客さんから場内指名を得られないのはもちろんのこと、重い空気のままではキャバ嬢にとっても、お客さんにとっても好ましくありません。
そんな時、相手の思考や行動パターンを読むことができれば、効果的なアプローチが可能となります。
人間は、何かをしようとする時、心の中で地図を描くものです。
地図というと、道路地図や世界地図を思い浮かべるかもしれませんが、そういうものではなくてもっとイメージ的なものです。
車を例に考えてみましょう。
ちょっと角ばったデザインの、いわば旧型のベンツのような車。
クラシックなデザインが却っておしゃれで、シートもブラックでシックな印象を与えます。
アクセルを踏みこむと、重厚感のあるエンジン音が胸に響き、重量感のある車体が軽々と進むパワフルさを持っています。
ブレーキは硬く、非常によく効きます。
朝、スーツをビシッと着込み、奥さんに「行ってきます」といい、その車に颯爽と乗り込み、会社を目指します。
ピカピカに磨き込まれた、黒光りする車体で会社に乗り付け、降りたちます。
それを見た部下が、「かっこいいですね」と思わず漏らす。
そんな車。
車を買いに来たお客さんが、そういう車をイメージしていた、つまりそういう地図を描いていたとしましょう。
この地図を読めないセールスマンが接客をしたらどうなるでしょうか。
他人の地図を読めないセールスマンは、自分の地図を見ながら人を道案内することしかできません。
自分の地図ありきの考え方で、お客さんもきっと自分と同じ地図を描いているはずだと信じ込んでいます。
そんなセールスマンでも、偶然にもお客さんと全く同じ地図を描いていたならば、お客さんは満足するでしょう。
しかし、人の感性は十人十色で、真逆の感性ということもあり得ます。
そんなセールスマンなら、こんな風にいうかもしれません。
クラシックなデザインをお探しですか?
でも、こちらなんてどうでしょう。
内装が赤ですから、クラシックでありながらオシャレですよね。
お客さんは、セールスマンの言葉を遮って言うでしょう。
他の色はないですか?
このような言葉を聞けば、勘のいいセールスマンなら「赤が嫌いなのかな?」と感ずることでしょう。
しかし、自分の地図しか見えていないセールスマンは、
赤はいいですよ。
汚れるからって気にする人もいるんですけど、こちらのシートはちょっと特殊で、水拭きをすればすぐに落ちるんですよ。
あと、エンジン音が静かなのもポイントですね。
深夜にエンジンをかけてもご近所迷惑になりませんし。
こんな無頓着なトークをしてくるセールスマン相手に、車なんて買う気は失せてしまいますね。
お客さんが求めているものと全然ちがう進め方ばかりしているのですから、お客さんにとっては自分の地図を否定されたのと同じです。
これでも、セールスマンはその車を否定しているわけではなく、褒めているつもりです。
しかし、お客さんには否定的に聞こえる。
相手の地図を読まずに会話をしていくと、そういうことになるのです。
情報を引き出す大切さ
このセールスマンは、お客さんの地図をきちんと読むことができたなら、このようなことにはならなかったはずです。
お客さんが「他の色はないか」と行った時点で、「赤が嫌いなのかな」ということが分からなかったにしても、自分の考えとお客さんの考えが違っているらしいということがわかれば、お客さんの希望する色を聞くなどして、セールスを続けられたはずです。
例えば、
他にも色々な色がございます。
どのような色にいたしましょうか。
と聞けばいいですし、そうして黒色が欲しいということを引き出せば、
黒でございますね。
お客様は、この車をどのようなときにお使いになるご予定ですか?
と聞くこともできます。
そうすれば、通勤に使いたいと思っていることを知ることができます。
すると、
お仕事にお使いになるのですか。
クラシックで落ち着きがありますし、ビジネスにぴったりだと思いますよ。
仕事にお使いになるのでしたら、オートマで長時間の運転も楽ですし。
など、褒めることが活きてきます。
お客さんの情報を引き出し、地図を作り上げることができれば、それに合うようにセールストークをすることも可能なのです。
お客さんの感覚に合わせる
この地図をより細かく分析すると、お客さんの感性がわかります。
例えば、上記の例で言えば、お客さんはその車に対して何を重視しているのかがわかるでしょう。
デザイン重視ならば視覚重視の人、エンジン音が気に入っているならば聴覚重視の人、実際の乗り心地を重視しているならば触覚や身体感覚重視の人です。
つまり、お客さんの地図を的確に把握し、分析することができれば、お客さんの五感を見抜くことができます。
すると、ペーシングというテクニックも可能となります。
ペーシングとは、自分が表現をする際に、お客さんが重視しているものを通して行うテクニックのことです。
お客さんが重視しているものを使うことによって、コミュニケーションが図りやすくなります。
キャバクラを例に見てみましょう。
あなたがフリーのお客さんについたところ、そのお客さんの好みのタイプからは外れていたことによって、顔をしかめられたときには、どうすれば良いのでしょうか。
このことから、お客さんは美人あるいは可愛いキャバ嬢を探しにきていることがわかります。
お酒を飲んで酔うことや会話を楽しむことよりも、視覚で楽しみたいと思っている人です。
少なくとも、お客さんの美的感覚には、あなたは合わないようです。
合わなければ話が弾みにくいというのは事実ですが、お客さんが視覚重視であることを逆手にとって、会話を盛り上げることも可能です。
こんなときにどうするのか、私がインタビューしたあるベテランキャバ嬢は、他の女の子の話をすると言っていました。
つまり、
お客さんってどんな子が好みなんですか?あ、あそこのテーブルの赤いドレスの子ですか?場内指名で呼べますよ。
などと話し、お客さんに対してその子の性格などを話してあげるそうです。
性格などの話は視覚とは直接関係ないものですが、お客さんにとっては視覚情報をより深めるための情報であるとも言えますから、興味が湧いてきます。
そして、話が盛り上がります。
視覚重視のお客さんの好みに合わないならば、そのお客さんから使命をもらうことはかなり難しいことです。
しかし、プロのキャバ嬢ならばそんなときにも盛り上げるべきであることはいうまでもありません。
そこで、お客さんにペーシングして、お客さんについている10分間をできるだけ盛り上げていくのです。
そうすれば、あなたも重苦しい時間を過ごす必要は無くなりますし、顧客満足度が高まって、ひょっとすると「今日だけ君を場内使命しようかな。もっと色々な教えてよ」ということにもなるかもしれません。
どうやって五感に合わせる?
上の例だけでは、お客さんの五感に合わせる具体例がわかりにくいでしょうから、もうすこし詳しくみていきましょう。
例えば、冒頭で挙げたBさんとあなたの会話はどのようにすれば盛り上がるのでしょうか。
この会話では、お客さんが視覚重視の人であることがすでにわかっています。
そこで、お客さんにペーシングするためには、視覚情報を元に会話を広げていきます。
お客さん、このお店にはよくこられますよね。
今日はAちゃんの誕生日で来たんですか?忙しいみたいで。
寂しくないですか?
別に寂しくはないよ。
今、テーブルが三つありますからね。
あと30分はかかるかも。
お客さんも、おそらく「あとどれくらいだろう」と思いながら店内を見回していたことでしょう。
そこで、テーブルが三つあるという視覚情報や、それに付随する情報として時間の情報も添えてみます。
あ、別のテーブルに移りましたよ。
あと二つだからもうすぐですね。
飲みながら待ちましょう。
誕生日だから忙しいよね。
今あそこの席だから、次はあっちだね。
テーブルの回り方も分かったし、来るまで飲んで待つよ。
まだかまだかとジリジリして待つのではなく、あなたとの会話の中であとどれくらいかがなんとなくわかりました。
お客さんもむかっ腹を立てることは無くなり、待つ余裕が生まれます。
すると、会話の中で
今Aちゃんがついてるテーブルの人、よく見かけるよね。
など、視覚情報を元に会話も出てくると思います。
そうすれば、あなたも会話の流れをどうしようと悩むこともなく、会話をすることができます(もちろん、他のお客さんの情報を喋るのはNGですよ)。
お客さんの機嫌を損ねることはなく、重苦しい雰囲気になることもなく、Aちゃんがくるまでしっかり場を保つことができることでしょう。
五感以外も合わせていく
お客さんの重視する感性に合わせるペーシングが、どうして効果的なのでしょうか。
それは、お客さんが重視している情報に合わせることで、お客さんの興味をくすぐりやすいからです。
また、同じ感性を持っていると錯覚されるため、信頼感も生まれるからです。
お客さんとの信頼関係を築くことは、非常に重要なことです。
五感を合わせるだけではなく、その他の部分でも可能な限り合わせていきたいものです。
そのためにも、まずは五感を合わせて会話を徐々に広げ、その中からお客さんの情報を増やしていき、五感以外でも合わせられる部分を見つけていくのです。
代表的な方法として、ミラーリングがあります。
ミラーリングとは、相手の動きと同じように自分も動くことであり、これによって相手は無意識のうちに信頼が増してきます。
ミラーリングには3種類あります。
- 全身のミラーリング・・・相手の体の動きに合わせて、自分も全身の動きを合わせるミラーリングです。相手が立っている場合に特に効果的ですが、座っている場合には半身のミラーリングの方が効果的です。
- 半身のミラーリング・・・自分の上半身あるいは下半身を、相手の動きに合わせるミラーリングです。例えば、相手が腕を組めば自分も腕を組みます。もっとも、キャバクラでは相手がお客さんで自分はキャバ嬢なので、腕を組むにしても失礼にならない、セクシーな組み方をしなければなりません。
- 一部のミラーリング・・・最後は、体の一部分のミラーリングです。例えば、相手ががアゴに手を当てる癖のある人ならば、自分も相手に合わせてアゴに手を当てるようにします。細かい動きにも対応しており、相手が首を傾けたら自分も首を傾けるのも効果的ですし、相手のまばたきに合わせて自分もまばたきするのでさえ効果的です。
もっとも、ミラーリングは自然に行うのが条件です。
わざとらしくしていれば、相手にミラーリングをしていることがバレてしまいます。
知らないうちに真似されている場合には信頼が増すものの、真似されていると知っている場合には不愉快になるものですから、気をつけなければなりません。
ミラーリングを自然に行い、信頼関係を徐々に強くしていきます。
そうすれば、お客さんからもっといろいろな情報を引き出すことができるようになりますから、コミュニケーションの幅はどんどん広がっていきます。
まとめ
お客さんとの会話がうまくできず、悩んでいるキャバ嬢はとても多いものです。
確かに、明らかに自分と合わないと思えるフリーのお客さんとの会話では、何を話したら良いかわからず、どぎまぎしてしまうことでしょう。
そんなときにも、重苦しい雰囲気で過ごすのは、あなたもお客さんも嫌に違いありません。
ですから、まずはお客さんの言動から五感を見抜き、それに合わせてペーシングをしましょう。
ペーシングするうちに、お客さんは少し安心して癖なども出てくるはずです。
そしたら、自然であることを意識しつつ、積極的にミラーリングするのです。
それを続けることで、信頼関係は築かれていき、会話の幅が広がっていき、楽しく会話できるようになります。
うまくいけば、最初はタイプが合わずに困っていたお客さんから指名がもらえることもあるかもしれませんから、ぜひ実践してみてください。