褒められて嬉しくない男性などいません。
では、キャバ嬢としてどのようにお客様を褒めるのが良いのかでしょうか。
どのように褒めれば、相手に気分良くなってもらえるのでしょうか。
嬉しさが増す褒め方
褒められて嬉しくないと言う人などいません。
自分のことを認められたいと言う欲求は、誰にでもあるものです。
しかし、今の社会ではあまり褒めるということをしなくなってきています。
誰からもほめてもらえず、認めてもらえず、そのためにストレスを感じる人が多くなってきています。
このような社会だからこそ、男性は自分自身の価値を認識するために、わざわざお金を支払ってキャバ嬢のいるお店に行くのです。
では、キャバ嬢としてどのようにお客様を褒めるのが良いのでしょうか。
どのように褒めれば、相手に気分良くなってもらえるのでしょうか。
誰もが褒められたいと思っています。
もっとも、水商売の世界ではお酒が入るので、明らかなヨイショで有天頂になる人も多いのも事実です。
相手を褒めることを水商売の鉄則です。
ただし、相手の心に響くという質の高いコミュニケーションレベルで考えると話は別になってきます。
ここで、手軽に実践できる嬉しさ倍増の褒め方を見てみましょう。
イメージしてみてください。
あなたが頑張って貯めたお金で高価なバッグを買ったとします。
それをみたある男性は、「そのバッグいいね!」と褒めたとします。
また別の男性は「そのバッグいいね、○○ちゃんのファッションスタイルにぴったりだよ!」と褒めました。
どちらの男性により好意を抱くでしょうか。
おそらく、後者の褒め言葉をより嬉しいと感じたことでしょう。
これは、とてもシンプルで明快な法則です。
つまり、人は物そのものを褒められるよりも自分自身を褒められた時に、より心に響くのです。
誰しも、自分自身のことを褒めてもらいたいのです。
この例では、最初の男性はあなたのバッグ、つまりものを褒めました。
言い方を変えればものしか褒めていません。
しかし、後者の男性はあなたが買ったバッグだけではなく、あなたのコーディネートのセンスまで一緒に褒めています。
つまり、あなた自身を褒めているのです。
だから、あなたも後者の男性の褒め方の方がより嬉しく感じるのです。
褒める時にはその人自身を褒める。
物について褒める時は、物だけではなく相手のセンスまでセットで褒める。
これをいつも意識しておきましょう。
例えば、ついこの間までいかにも新社会人と言った感じだった男性が、シックなジャケットを着て落ち着いている雰囲気を演出しているのを見たならば、
「そのジャケットいいね!」と褒めるのではなく、「そのジャケット、ぐっと大人っぽくて素敵ね」
と言うように褒めれば、相手が新米から脱出してよりアダルトな大人へと成長している過程を認めた上での褒め言葉になります。
ただし、ブランド思考の相手に対しては、そのブランドそのものを褒めたり、新作か、レアものか、値段が高いか、といった部分に焦点をあてるだけで、簡単にツボにはまるケースが多いと言えます。
ブランド好きの人は、誰もが知っている高価なものを身につけることによって、他人に自分の力を認めてもらおうと心の奥底で考えているものだからです。
ブランドものを身につけることによって、ブランドそのものが持っている力を自分に投射しているのです。
こうした思考による傾向も知っていると、自信をもって相手を褒めることができますね。
以上のことをまとめると、
- 目で見えるものを褒める時には、必ずその人のセンスとセットで褒める
- 相手のことを知っているならば、人間性を褒める
- 相手の思考(お金、もてたい願望、仕事、オシャレ度、ユーモアのセンス)などのツボが分かれば、そのツボに合わせるように褒める
となります。
これがスマートな褒め方です。
嫌なことをどう受け止めるか
キャバ嬢として接客していると、どうしても男性の嫌な部分を見ることもあります。
せこい、エロい、きつい、偉そうにしている、うるさい、わがまま、空気が読めない、自己中心的、軽い、優柔不断、細かい、つまらないなどなど、挙げればきりがありません。
ここで、少し考えてみましょう。
料理が一品100円の居酒屋が二つあるとします。
一つのお店は「100円だからこれくらいのクオリティでもしょうがない」という気持ちで料理を作っている店主のお店です。
もうひとつは「100円でもこれくらいのクオリティの料理ができるんだよ!食べてみてよ!」という自信に満ち溢れている店主のお店。
きっと後者を選ぶことでしょう。
水商売でも同じです。
相手のことを「嫌だな」と思い、その気持ちを隠して接客している女性と、
恋愛対象外であっても、一人の男性として興味を持って楽しんで接客している女性とでは、お客さまからのウケ、人気度に天地の差がつくものなのです。
どんなお客様に対しても、ひとりの男性として興味を持って接客できるホステスは、みんな受け取り上手です。
ここでいう受け取り上手とは、陽転思考をもっていて、相手のネガティブな面を他の角度から見ることによって、自分が納得できるポジティブ要因に転換させることができることです。
- せこい→金銭感覚がしっかりしていて、家計を守れる頼れる人
- エロい→英雄色を好むといいます。精力的で趣味や仕事に打ち込むエネルギーがある人
- きつい→頼もしくて、厳しい愛情を人に与えることができる人、できる上司的な人
- 偉そう→社会的地位を持っている可能性が高く、物事を決断できる責任取り上手
- 軽い→ノリがいい、グループでわいわい盛り上がれる人
- 細かい→几帳面で、きちんとした生活を送っている人
- うるさい→テンションが高く、空気を明るくしてくれる人
- わがまま→自信に満ち溢れて、自己主張ができる人
- つまらない→真面目でまっすぐな人
- 自己中心的→積極的で、リーダー的な人
- 空気が読めない→天然で、想定外に面白いことを言ってくれる人
このように陽転することができたら、その陽の部分を中心に話を展開していきます。
そうすると、その人の良いところがきっと見えてくると思います。
中国には陰陽思想と言うものがあります。
相手を自分の懐に入れる
人の懐に入ると言うのは、どのような感覚でしょうか。
きっと暖かく、安心感に包まれ、なんともいえないほど癒されることと思います。
逆に、もし相手を自分の懐に入れて優しく包んであげたら、相手はきっと心地よい安心感を得て、あなたへの好意も高まることでしょう。
では、どうすれば相手を自分の懐に入れることができるのでしょうか。
つまり、裸の自分を受け入れてくれた人に癒されるのです。
そこで、この状況を意図的に作り出すと言う方法があります。
少し残酷に聞こえるかもしれませんが、意図的に相手のコンプレックスを刺すと言う方法です。
言い方を変えると、相手の弱みに付け込むのです。
キャバ嬢は、なにかにつけて褒めるというイメージを持っている人が多いことでしょう。
実際にその通りで、キャバ嬢は色々と褒めるポイントを見つけては、積極的に褒めていきます。
実は、この時キャバ嬢は、相手がどの部分で反応するかを見ています。
そして、相手が自慢したい材料を探しています。
その自慢したいものの陰には、コンプレックスが隠れていることが多いものです。
また、今の自分のことを否定的に考えていたり、いまの自分の能力にコンプレックスがあるなどと考えることができます。
ちなみに、男性が持っている一般的なコンプレックスには、職業コンプレックス、学歴コンプレックス、出世コンプレックス、容姿コンプレックス、能力コンプレックス、人間関係コンプレックス、ロリコン、マザコン等があります。
普段の会話で意識してみましょう。
もし相手が自慢したい内容をピンポイントで見つけることができれば、なにかそれにかかわる部分でコンプレックスになるようなウィークポイントを見つけることができるはずです。
では、具体的なテクニックを見てみましょう。
相手が持っているコンプレックスを見つけたら、それを掘り下げるような質問をしてみます。
最終的には相手が「自分なんか・・・」とテンションが落ちるところまで、しんみりとした会話を展開していきます。
そこまで相手を落としたら、今度は一生懸命に励ましていくのです。
全身全霊で、相手のコンプレックスを受け入れていきます。
そうすると、まるで何年も共に過ごして、お互いを理解し合っている恋人と話しているような感覚に陥ってしまいます。
陽転思考による転換で、相手が弱いと思っていることをポジティブなものとして受け止めるのです。
それによって、相手の存在価値や素晴らしさをあなたが語って上げるように会話を進めれば、自然に相手はエネルギーを得ることができるのです。
また、仕事がうまくいかずに悩んでいる男性には、うまくいっていない相手をそのままに受け入れることで懐の中に包み込むことができます。
NGは、男性が悩んでいるときにアドバイスや助言をすることです。
ダメだしももちろんNGです。
今目の前にいる相手をそのまま肯定的に受け止めることが大切です。
難しく聞こえたかもしれませんが、簡単にいうとそのままの相手を受け止めて元気づけることです。
そうすることによって、心理的な距離感を、相手が恋人レベルと思ってしまうくらいに近づけることができます。
輪になって話す
3人以上が集まって話をすると、1人が話して残りの人が聞くと言う流れになることが多いです。
このとき、全体の流れをコントロールする人をコントローラーといい、必ずコントローラーが存在するものです。
コントローラーの役は、特定の人間が一人で継続的に行うのではなく、その場その場で交代していくこともあります。
ホステスの接客では、仲間はずれを作らないと言うことが大切です。
その場の雰囲気で、あえて誰かを孤立させてキーマンに集中すると言う選択をする場合もあります。
しかし、できるならば来店してくれたお客様皆を楽しませた方がいいことは言うまでもないでしょう。
そのため、孤立していそうな人に対しては「○○さんはどう思いますか?」などと話を振ったりします。
その場の話題についていけない人がいる時には、その人が知っていそうな話題に変えてしまうのもコントローラーの仕事です。
そのようにして、そのテーブルを囲んでいる人が皆交代で主人公になれるように気を使っていきます。
会話に加わらずに沈黙しているような人に対しては、その聞き方のリアクションを観察して、そこに対してツッコミを入れるのもいいでしょう。
黙って含み笑いをしているような人に対しては「心当たりあるの?」と振るのもうまいやり方でしょう。
もしあなたが、会話に引きこみたい相手の事をよく知っているならば、難易度は大きく下がります。
とにかく全体を観察し、会話に引きこみたい人の気持ちを予想するのです。
そして、皆に気を配って、皆が楽しめるような心配りをする。
それができるのが売れっ子キャバ嬢になれる女性です。
男心にぐっとくる言葉選び
売れっ子キャバ嬢は、男性がぐっとくる言葉づかいを知っています。
すこしの言葉の選び方で、男心が揺れ動くことを知っているのです。
ここで、キャバ嬢が使う言葉の中でも、最も簡単で、効果の高いものを紹介します。
会話ではもちろんのこと、メールでも十分な効果が期待できます。
それは、
「言葉の語尾を『なのね』で締める」
と言うものです。
これだけです。
具体的な例を見てみましょう。
例えば、「なにをするんですか?」と聞く時には「なにをするの?」と「の」で締めます。
他にも、「そうなんだ?」と言いたい時には「そうなの?」というように終りを「の」で締めることによって、言葉の角がなくなり、柔らかい表現になります。
相手に「○○でしょ?」と質問をすると、自分の意見が正しく、それを相手に上から目線で教えるような印象になってしまいます。
しかし、これを「○○ですよね?」と「ね」で締めることによって、上下関係を意識させずに同意を得るような印象になります。
もし、相手があなたに伝えたことが間違っていると感じた時にも、感じたままに「間違っているよ」と言えば、相手を単に否定する表現になってしまいます。
しかし、「○○じゃなかったかな?」と「な」で締めることによって、自分も確信していないから正しいかわからないけど、○○と思う、どうだっけ?という柔らかい表現になります。
ただし、「なのね」を使っても、この場合には「○○じゃないの?」と言ってしまうと、自分は正しい事を知っていて、知らない相手に対して上から教えるような表現になってしまうので、注意が必要です。
男性と会話をする時には、男性に対して教える態度を取るとうまくいかなくなります。
男性を立てることができ、男性に負荷を与えない。
男性が一緒にいて心地よく、リラックスできるといった癒しを与える女性に、男は心を惹かれるものです。
そういった男心を把握していると、自然に表現にも磨きがかかり、より愛される女性になることができます。
ただし、注意点があります。
男性のプライドを傷つけないように、相手を否定しないように、男性の気持ちを理解したうえで上手に「なのね」を使うようにするとよいでしょう。
最初から会話で実践するのは難しいと思います。
そんな人は、まずはメールで練習するのがオススメです。
メールならばじっくり考えながら打つことができるので、すぐに実践可能で効果もすぐに期待できます。