ここでは、あなたのお客様をグループ分けし、それぞれのグループの分析をしていきます。
それぞれのお客さんの特徴を知り、上手に営業しましょう。
来店頻度でグループ分けする
ここでは、あなたのお客様をグループ分けし、それぞれのグループの分析をしていきます。
お客様の来店頻度は、以下の五つのグループに分けられます。
- Aグループ→週に2回以上来てくれるお客様
- Bグループ→週に1回来てくれるお客様
- Cグループ→月に2回以上来てくれるお客様
- Dグループ→月に1回来てくれるお客様
- Eグループ→2~3ヶ月に1回来てくれるお客様
グラフにしてみると、
- D・Eが多くピラミッド型の人
- D・Eがほとんどおらず圧倒的にA・Bが多く逆三角形型の人
- C・Dが圧倒的に多く中太りの人
- 全てのグループが平均化して寸胴型の人
など、いろいろなケースがあるでしょう。
型はキャストの接客スタイルによって変わるため、どの型が良くてどの型が悪いというわけではありません。
ただし、どの型にも気をつけなければならない点があります。
それぞれのお客さんの特徴を知り、上手に営業しましょう。
週に2回以上くるお客様
このグループは週に2回以上来てくれるため、キャバ嬢にとっては非常に大きなお客様です。
ただし、その分慎重に対応していかなければならないグループでもあります。
経済的なキャパシティーの観点からこのグループを分析してみると、以下の4つにわかれます。
それぞれのタイプについて詳しく見ていきましょう。
収入は普通と思われるが、自腹で支払っている人
これは、週に2回以上来てくれているお客様の中でも、最も気をつけなければならないタイプです。
このタイプのお客様は、給料のほとんどをキャバクラに注ぎ込んでいると思ってよいでしょう。
もしかすると、借金をして遊びに来ている可能性もあります。
これは、初めてキャバクラの楽しさを知ったお客様に多いケースです。
では、このようなお客様への対応はどうしたらよいでしょうか。
もちろん、借金までして遊ぶかどうかはお客様本人の責任であるため、そのお客様が破産しようともキャバ嬢の責任ではありません。
しかし、プロである限りは、お客様を破滅させてはいけないのは当然のことです。
このタイプのお客様は、大体3ヶ月から、長くて6ヶ月くらいで消えてしまいます。
3ヶ月の間はそのお客様にポイントを稼がせてもらえるわけですが、ある日急にそのポイントがなくなってしまうことになります。
それならば、破滅しない範囲内で来てもらって、長い付き合いをした方が、キャバ嬢にとっても得と言うことです。
考えても見てください。
もし手取り25万円の人がいたとします。
彼は生活費と2万円の貯金で、毎月21万円使います。
つまり、遊興費に4万円回せると言うことです。
このお客様に毎月10万円お店で使ってもらおうとすると、毎月の貯金をやめるだけでも足らず、今まで貯めていたお金を引き出すしかなくなります。
ついには借金をするようになり破たんの道へ。
仮に破たんまでに半年かかったとしましょう。
すると、お客様がお店に使った金額は60万円になります。
では、毎月4万円しかお店に使わなければどうでしょうか。
2年間通ってくれたとすれば、お店に使ってくれる金額は96万円になります。
2年後には給料が上がって、月に6万円使えるようになっているかもしれません。
つまり、長い付き合いができそうなお客様には、無理をさせないようにあなたがコントロールして挙げることによって、良い関係を作ることが大切だと言うことです。
同伴かアフターでゆっくり話せる機会を作って、
あなたのことが大切だから無理をして欲しくない。
長い付き合いをしたい。
と言ってあげましょう。
この一言でお客様は救われます。
そして、来店回数を減らしてもらったり、来店時のセット数を減らしてもらう代わりに、1~2週間に1回くらいの割合でランチに付き合うのがベストです。
経営者ではないが、会社の経費をある程度の枠で使える人
次に気をつけなければならないのが、この「経営者ではないが、会社の経費をある程度の枠で使える人」です。
経営者ではないのに経費が使えるのは、経営幹部や、接待が必要な営業マンです。
会社が経営者以外に経費枠を設けるのは、会社の利益を出すために必要だと考えているからです。
ところが、会社の利益を出すどころか、自分の遊興のために経費を使っていることを会社が知ったらどうなるでしょうか。
毎回取引先の人間や、同じ会社の部下と来ているならば問題ないのですが、一人で来るようになったら要注意です。
普通は経費の使い方を会社に調べられても言い訳ができるように行動しているはずですから、一人で来なければならないような無理な営業はしてはいけません。
自腹で払っており、かなりの収入があると思われる人
「自腹で支払っており、かなりの収入が思われる人」このタイプのお客様は、上客の部類だと言えるでしょう。
ただし、このタイプのお客様のほとんどは独身です。
独身でお金があり、キャバクラに通う理由は何でしょうか。
もちろん、高収入の仕事ではそれに伴うストレスも計り知れないため、ストレス解消のためにキャバ嬢に癒されたいと思っているケースもあります。
ただし、ほとんどは最終的にはエッチ目的で落としたいと思っています。
そのため、このタイプのお客様は、相手が落ちないと思った瞬間に他の子を指名するようになったり、店を変えてしまったりして、関係が切れる可能性が大きいです。
落そうと考えている男性ならば、2~3ヶ月で勝負をかけてきます。
そのため、2~3ヶ月の間に色恋抜きの付き合いができるかどうかがカギになります。
それができずに切れてしまうお客様は、すっぱりと諦めてしまいましょう。
仮に1回や2回エッチをさせても、こういうタイプの男性は別の店に行くものです。
「長く続けば儲けもの」というくらいの気持ちで付き合いましょう。
経営者で、かなり経費を使える人
このタイプのお客様は、本当の上客です。
ただし、本当のお客様にするには非常に難しいタイプです。
なぜならば、経営者という性質上、無駄なものにはお金を使わないという考えが仕事で徹底しており、お金に対する感覚が鋭いからです。
そのため、単に「女」を匂わせてただ甘えるだけでは、営業に乗ってこないと思った方が良いでしょう。
一方、仕事の厳しさを知っているだけに、頑張っているキャバ嬢はとことん応援してあげようとするタイプが多いのも事実です。
週に1回くるお客様
週に1回来てくれるお客様は、週に2回以上来てくれるAグループのお客様よりキャパシティーがやや小さいお客様と考えることができます。
キャバ嬢にとっては一番計算がしやすく、最良な客層と言えます。
理由は、このグループのお客様が各曜日に数人ずついることです。
ただし、お客様はキャバ嬢の事情を知らないため、同じ曜日に固まってきたり、ある曜日は全然来なかったりと、なかなかうまくいかないこともあります。
しかし、週に1回来てくれるお客様の場合、休みの日しか遊べないというような特別な事情を持っている人以外は、曜日をずらすことはそれほど苦にならないことが多いものです。
むしろ、お客様としても、同じお金を出すならばゆっくり話のできる日に来たいと思っているはずです。
そのため、重なっている曜日のお客様には、思い切って曜日をずらしてもらうようにお願いしてみましょう。
このグループのお客様に関しても、やはり経済的キャパシティーを越えていないかを常に注意する必要があります。
特に、このグループのお客様が週に2回以上くるようになった時には気をつけなければなりません。
月に2回以上くるお客様
月に2回以上来てくれるお客様の判断は難しいです。
本当に自分のキャパシティーに合わせて遊んでいる場合と、本来はAグループやBグループのキャパシティーである人が他のお店と掛け持ちで遊んでいる場合のどちらかというケースが多いからです。
前者であれば、月2回以上のペースで長い付き合いをしていくことができれば、とてもよいお客様となります。
そのため、定期的な連絡は忘れないようにしましょう。
たとえ月に1回しか来なくても、お客様は「自分は、この子にとって上客だ」と思っているものです。
したがって、少しでも「自分はその他大勢の客の1人なんだ」と思われたら、そこで終ってしまいます。
ですから、あくまでもキャパシティーを越えた営業をしないように気をつけながら、絶えず「大切なお客様」といった気持ちを込めて連絡を取りましょう。
問題は後者、つまり他のお店と掛け持ちで遊んでいるお客様です。
常にそういう遊び方をしている人であれば、自分のお店1本に絞ってもらうのは難しいかもしれません。
しかし、このようなお客様でも、あなたの魅力で自分1本にしてもらうようにチャレンジしてみる価値はあります。
難しいのは、エッチ目的で、あなたと他のお店の子を天秤にかけているお客様です。
そこで「私は落とされる気はないから」と諦めてしまう人も多いでしょう。
しかし、プロのキャバ嬢ならば、「エッチはできなくても、この子と付き合っていたい」と相手に思わせる方法を考えるべきです。
月に1回くるお客様
月に1回来てくれるお客様のタイプは、
- 経済的キャパシティーの面から、遊ぶのは月に1回と決めている
- 出張などで月に1回しか来られない
- ほかにメインで遊ぶお店があるが、気分を変えて楽しむためや、いい子がいないかチェックしたりするために月に1回お店に来る
の3通りに分けられます。
実は、水商売において一番大切にしなければならないのは、この月1回くるお客様なのです。
1のタイプのお客様は、月に1回の楽しみなので必ず来てくれます。
月に1回の楽しみであるのに、わざわざ冒険して新規のお店に行くと言うケースが少ないからです。
自腹で来ている人や、上司の経費枠で連れて来て貰っている人は、とくにそういう傾向にあります。
2の出張でくるお客様も、新規開拓で冒険する余裕はありません。
久しぶりにこの街に来たのだからというように、必ずと言っていいほど来店してくれます。
3のタイプのお客様も、ある意味堅実に来店してくれます。
遊びなれているお客様に多いタイプですから、それなりの営業をかければ、「まあ月に1回くらいならいいか」といった感覚で来店してくれます。
また、これらのお客様は、月に1回しか来ないのに1セットだけで帰ってしまうと言うお客様は少ないものです。
平均2セットくらいは遊んでくれるでしょう。
したがって、このグループのお客様を仮に100人作ったとすれば、1人平均2セットとして、月に200セットは確実に計算できると言うことです。
このように、月に1回来てくれるお客様は堅実で、計算のできるお客様なのです。
このグループが以下に大切かがよくわかるでしょう。
もちろん、毎日連絡する必要はありませんが、最低でも週に1度くらいは連絡を取りましょう。
この場合、来店を促す営業は逆効果です。
「いつも、あなたのことが頭にありますよ」といった気持ちが伝わればOKです。
そして、1ヶ月ぶりに来店してくれた時には、あった瞬間に「本当にうれしい」という顔をしてあげるだけで、来月も必ず来てくれることでしょう。
2~3ヶ月に1回くるお客様
2~3ヶ月に1回来てくれるお客様は、これまで説明してきた4つのグループの予備軍です。
たまたま付き合いで来ているにしても、再度あなたを指名したということは、何か気になるところがあるはずです。
そのため、何かをきっかけに月に1回来てくれるようになったり、週に1回来てくれるようになったりする可能性があります。
したがって、お客様のほうから見切りをつけるまで諦めてはいけません。
以上、5つのグループのお客様の特徴と注意すべき点を述べてきました。
ここで、気をつけてほしいことがあります。
それは、各グループのお客様の特徴はあくまでも目安であり、お客様には様々な人がいるので、中には全く当てはまらない人もいると言うことです。
しかし、大まかにお客様を分析して、そのお客様似合った営業を一人一人にしていくことが大切です。
あなたにとってはお客様が100人や200人いるかもしれませんが、お客様自信はあなたと1対1の付き合いをしていると言うことを忘れてはなりません。
顧客管理台帳を作る
お客様たちとより上手に付き合うには、顧客管理台帳を作ることがオススメです。
まずは、以下の9つを中心に情報を集めていきます。
- 名前
- 愛称
- 外見(身長、体格、髪型、メガネをかけているかなど)
- 初来店日
- 初指名日
- 生年月日(若しくは誕生日と大まかな年齢)
- 連絡先電話番号(主に携帯電話)
- 連絡先メールアドレス
- 仕事内容(名刺をもらっている場合には、会社名や部署、役職、所在地、電話番号も)
基本ができたら、お客様が来店するたびに情報を加えていきましょう。
- 血液型
- 既婚か独身か
- 出身地
- 連絡可能な時間帯(電話の場合とメールの場合両方)
- 飲み物(ハウスボトル内での好み、もしくはキープボトルかなど)
- 来店不可能な日
- 他のキャバクラにも言っている場合、その店名と指名キャスト
- 趣味(好きな音楽や映画のジャンルなども詳細に)
- 好きなブランド
- 支払い方法(経費か自費か、現金かカードか、領収書は必要か不要か)
- 一緒に来店するメンバーと、その指名キャスト
これらの情報は携帯電話で管理するには情報量が多すぎるので、面倒でも住所録のようなものを利用して作成しましょう。