キャバ嬢が成績を伸ばすに当たって、お客様が延長してくれるかどうかは非常に大きな問題です。
最近は自動延長のお店もかなり増えていますが、やはりほとんどのお店は時間がくるとお客様に延長の確認をするシステムになっています。
そこで重要になるのが、キャバ嬢の延長営業です。
延長営業の注意点
お客様の立場からすれば、来店するにあたって前もって予算を決めてきていたり、終電に間に合うように帰りたいなどという理由から時間を決めてきていたりするような場合があります。
そのような場合には、無理な延長営業をされると負担に感じてしまいます。
そこで、延長営業の際には様々な点に気をつけて、お客様の負担にならないように注意しなければなりません。
新規のお客様には延長営業をしない
はじめて指名をもらったお客様に対しては、定期的に来店してくれるようになるまでは、無理な営業はしない方が良いでしょう。
まずは、定期的にお店にきてもらうようになる方が優先です。
また、毎回1セットで帰ってしまうお客様に対しては、黙って1セットで帰ってもらうようにします。
延長営業をするのは、早くても3回目の来店くらいからが良いでしょう。
初めての延長営業
初めて延長営業をするタイミングは、あなた自身があまり指名が重なっておらず、暇なときがチャンスです。
延長したことによって本当にゆっくり話ができたなら、お客様は多少予算オーバーになったとしても満足します。
逆に、せっかく延長したのに全然席にいないという状況になってしまったのでは、お客様としても不満が残ります。
つまり、お客様が初めて延長した際に、「延長したよかった」と思ってもらえるようにすることが大切なのです。
そのため、初めての延長営業は
「今日、私暇なの。今日ならゆっくりお話できると思うから、もう1セットいてくれない?」
という感じでするとよいでしょう。
それでも帰るというお客様には無理を言わないようにしましょう。
固定客になってからの延長営業
すでに定期的に通ってくれている客様に対しては、徐々にセット数を増やしていくように営業していきます。
お客様は不思議なもので、毎回1セットしかいないと、経済的キャパシティーに余裕があっても1セットで帰ってしまいます。
2セットが当たり前になってくると、1セットで帰ると物足りないと思うようになります。
ですから、時間をかけて2セットいるのが当たり前、3セットいるのが当たり前と言うように、セット数が習慣化されるように営業をかけていきましょう。
そのためには、まず毎回1セットで帰るお客様に対しては、2回目の来店につき2回、延長営業をかけるようにします。
毎回では、お客様は精神的な圧迫を感じてしまいますし、毎回断っていると、だんだんと営業を断るのに慣れてくるからです。
なんとか営業で延長してくれた回数が2~3回になったら、その後の来店時に
「今日も2セットいてくれるでしょ?」
と軽く言えば、もうそのお客様は2セットいるのが当たり前という感覚に陥ってしまいます。
キャパシティーに余裕があるお客様なら、黙っていても2セットいてくれるようになります。
そして、2セットいるのが当たり前になってきてしばらくしたら、時期を見て今度は3セットいてもらえるように同じ要領で延長営業をかけていきます。
ただし、営業で延長してもらうのは3セットが上限でしょう。
それ以上いてもらえるかどかは、お客様自身の判断に任せるようにします。
あなたはそれ以上の営業はせず、お客様の方から4セット、5セットといてくれればそれでよし、という感じになります。
お客様のキャパシティーに気をつけながら、あなたが指名が何卓も重なっていて忙しい時などは、逆に
「今日は忙しくてあまりお話できないから、今日はこの辺にして、今度私が暇な時にゆっくりしていって」
と言う等、こちらとしても余裕のあるところをみせるとなお良いでしょう。
延長をねだる営業トーク
延長をねだる営業トークは、「さりげなく」を心がけるようにします。
あなたのキャラクターに合わせて、ケースバイケースで様々なトークを使い分けてみましょう。
会話の流れでもう少しいたいと思わせる
これは、今の会話が非常に楽しくて、話の途中では帰れないという気持ちにしてしまう方法です。
セットが終わる5~10分前、もし他の席に行っていたとしても、あなたはお客様の席に戻るはずです。
そこで、とっておきのネタを披露しましょう。
その話の途中で切り替えのコールがかかるようにします。
そして、
「え、もうそんな時間!?せっかく面白い話してたのに。
ねえ、もう1セット延長してくれない?この話はちゃんと最後までしないと私が気になってしかたないよ」
という感じに持っていきましょう。
甘える営業
これは、色恋営業のお客様には有効な営業です。
「えー、もうそんな時間?時間がたつのって早いね。
○○さん、よかったらもう1セットいてくれない?今日はもう少し○○さんとお話したい気分だな」
これは甘える営業では比較的良くつかわれるトークです。
ボーイを使う方法
切り替えし(セットが終わる)の確認をボーイがやっている店では、ボーイをつかって営業をするのも1つのやり方です。
最後に席に着く前に、前もってボーイと打ち合わせしておき、ボーイに営業をかけてもらうのです。
お客様からしてみれば、キャスト本人ではなくボーイから言われると、本当に苦戦しているんだな、助けてあげようかな、という想いやりが湧いてくるケースがあるのです。
無言の営業
これは高度なテクニックです。
まず、切り替えしの確認が来ても、あなたは一切営業をかけません。
ただ黙ってお客様を見つめているだけです。
そしてお客様が「もうチェック」と言っても、あなたは黙って見つめ続けます。
このあたりから、お客様はあなたの視線が気になってきています。
そしてボーイが伝票を持ってきて、お客様が財布を出した瞬間に「帰っちゃうの?」とさびしそうな目をして聞くのです。
お客様があなたを見ても、そのさびしそうな目のまま何も言わず、ずっとお客様を見続けます。
これがうまくできれば、10人中7人くらいのお客様が「わかったよ、もう1セットいるよ」と言ってくれます。
延長をねだる営業は非常に難しいものです。
しかし、自動延長ではないお店ではこの営業がどうしても必要になります。
この営業を上手にできるかどうかが、あなたの成績を伸ばす鍵になるのは間違いありません。
繰り返しになりますが、絶対に忘れてはならないのが「無理な営業は絶対にしない」と言うことです。
そして、延長してくれたお客様には精いっぱいの喜びを表現してあげましょう。
1セット分の料金を支払ったかいがあった、とお客様に思ってもらえることが大切なのです。
