キャバクラに通うお客さんの中には、口説き目的で通うお客さんも少なくありません。
キャバ嬢からすると面倒極まりないお客さんですが、扱い方によっては太い客にすることが可能です。
口説き目的客の対応マニュアルはこちら。
色恋のお客さん
キャバクラに通うお客さんたちは、それを表に出さないこともありますが、基本的にはキャバ嬢を口説くことを目的としている場合が多いものです。
だからこそ、自分も好意を抱いているよう思わせてお店に通ってもらう「色恋営業」が効果的なこともあるのですが、色恋営業はいずれ限界がきて続けることができなくなるものです。
なぜならば、口説き目的だけのお客さんは、通常は3~6ヶ月、長くても1年もすれば「この子を口説くのは無理だな」と判断してお店に来なくなってしまうからです。
したがって、口説き目的のお客さんに長く通ってもらうためには、お客さんがキレてしまう前にどこかで色恋営業から普通の営業へと移ってもらう必要があります。
お客さんがしつこく口説いてきたときの断り方については他の記事でも紹介したことがあります。
当然ながら疑似恋愛なのですから、キャバ嬢としては口説きを断るほかありません。
しかし、断り方を間違えるとお客さんは「もういいや」とお店に来なくなってしまうため、断り方には工夫が必要です。
断り方を工夫することによって、お客さんには口説けないことを分かってもらうのです。
うまく断ることができれば、一旦は指名をしなくなったり、お店から離れてしまったとしても、しばらくすると戻ってきてくれるようになります。
なぜ、口説けないと分かったのに戻ってくるのでしょうか。
それは、他のお店に行ってもつまらないからです。
そして、
君はもう口説かない。
口説くのは他の女の子でいいよ。
君とはただ話しているだけで満足できる。
と言ってくれるようになります。
口説き目的のお客さんの方向性を変えていくとき、このようになってくれれば最高のパターンです。
お客さんは今後もほかのお店と掛け持ちで来店するのですが、来店の際には色恋抜きで来店してくれる上に、定期的に、確実に来店してくれるのです。
もちろん、口説き目的のお客さんの全てがそうなってくれることはないでしょう。
しかし、色恋から抜けたお客さんは、かなり良いお客さん、一人のファンになってくれる可能性が高いのです。
ただし、お客さんにこのようになってもらうためには、お客さんを育てていく必要があります。
売れっ子キャバ嬢たちは、お客さんが口説いてくる前に色々なタイミングでお客さんを育てていることが多いものです。
本稿では、売れっ子キャバ嬢たちが実際にはどのようにしてお客さんを育てていたのかを見ていきましょう。
色恋から脱却してもらうポイント
口説き目的のお客さんを良いお客さんに育てていくためには、3つのポイントを実践することをお勧めします。
それは、
という事です。
それでは、それぞれについて解説していきましょう。
お店で精一杯楽しませる
最初に大切になることは、何をおいてもお店に来てもらったときに精一杯楽しませることです。
楽しませ方はキャバ嬢によって色々でしょう。
ストレスを思いっきり発散してもらうこともあるでしょうし、会話を思いっきり弾ませることもあるでしょう。
また、しっとりと癒してあげることもあるでしょう。
ほめちぎっていい気持ちにさせるのもいいと思います。
ここで重要なのは、色恋ネタ以外でとにかく楽しませ、喜ばせ、楽しんでもらう事です。
これを繰り返していれば、お客さんはそのうち
この子は口説けなくても、エッチなんかできなくても、一緒に過ごす時間が楽しい。
と気づくようになります。
この気づきを与えるために精一杯楽しませましょう。
「恋は盲目」と言いますが、色恋営業をかけていき、お客さんがそれにハマってキャバ嬢を口説こうとしているとき、お客さんはそのキャバ嬢に惚れていることによって楽しいと感じることができます。
これでは、口説きが不可能だと分かって気持ちが冷めれば、楽しいと感じることはなくなってしまいます。
しかし、このように色恋以外の部分で楽しませていけば、お客さんはお気に入りのキャバ嬢の女性という側面だけではなく、人間的な側面に魅力を感じ、楽しいと思うようになります。
口説くのが無理だと感じたお客さんが、最後にそのことに気づけばしめたものです。
目いっぱい楽しませて、そのことに気づいてもらいましょう。
お客さんが心から楽しめるかどうかは、楽しませるテクニックもあればそれに越したことはないですが、それ以上にあなたの誠意や真心による部分が大きいものです。
お客さんと接する時には、とにかくお客さんを楽しませることだけを考えて心を込めて接客をしましょう。
徐々に色恋から抜けてもらう
色恋にハマっているお客さんは、キャバ嬢も自分に恋心を抱いていると思い込んでいるものです。
最初は疑似恋愛と分かっていたお客さんも、いつしか本気の恋愛をしているような気分になることが多く、これが厄介なのです。
これはお客さんの勘違いが大きいとも思われがちですが、実際にはキャバ嬢がそのように勘違いさせているという側面も確かにあります。
そのため、「彼女も好きなのだから大丈夫だろう」と思い、本気で口説いたところ、当然断られる結果となり、「騙された」と怒ってしまうこともあるのです。
そうなると、関係の修復はもう難しくなってしまいます。
最悪の場合には、お客さんがストーカー化してしまい、大きなトラブルになってしまうこともあります。
そのようなことにならないためには、少しずつ「付き合うことはできないけれども、あなたは大切な人」とう気持ちを伝えていくことが大切です。
そのようなニュアンスで伝えていくことによって、お客さんが「この子も俺のことを好きなはず」という気持ちを抱くことはなくなり、「この子と付き合えるかなあ。確率は50%くらいかな」と思うようになればベストです。
このようなニュアンスを伝えるにあたっては、なぜ付き合えないかの理由を明確に伝えることです。
納得できる理由がなければ、お客さんの恋心の方向性を変えることはできません。
付き合えない理由の例としては、
私は不器用だから、仕事と恋愛の両立なんてできない。
恋をしたら絶対に仕事がおろそかになるからね。
今はお母さんが入院しているしお金が必要だから、仕事を優先しなくちゃいけないの。
だから○○さんだけじゃなくて、誰とも恋愛はできない。
という断り方をするのです。
これを少しずつ匂わせていくのがポイントです。
納得できる理由を述べることができれば、お客さんはそのキャバ嬢からフラれても「騙された」と思うことはないでしょう。
縁がなかったと諦めるか、付き合わなくてもいいから今後も楽しい時間を過ごしたいと思うようになるものです。
とても大切な人というポジションにおいてあげる
上記の二つのポイントのほかに大切なのは、お客さんがとても大切な人であると実感できるポジションを作ってあげることです。
お客さんが特定のキャバ嬢と長く付き合っていくかどうかは、そのお客さんがキャバ嬢にとってどういったポジションにいるのかによって決まってくるのです。
つまり、恋愛感情がなかったとしても、キャバ嬢自身にとってとても大切な人であるというポジションを与えることが大切なのです。
これは、色恋に限らず全てのお客さんに共通することでもあります。
例えば、キャバクラを引退した人気キャバ嬢にインタビューした時、こんなことを言っていました。
あたし、引退を決めてから、付き合いが長かったお客さんを一人ずつアフターとか同伴に誘って『長い間ありがとうございました』ってあいさつして回ったんですよね。
そのとき改めて一人ずつ会ってみたら、お客さんは皆あたしにとってとても大切なお客さんだったんだなぁって分かりました。
このお客さんにはこんなところで助けてもらった、このお客さんにはこんなことを教えてもらった、みたいな。
一人ひとりのお客さんの顔を見てたら感謝の念があふれて涙が出ちゃいました。
人は誰でも、その人にしかないものを持っているものです。
お客さんのそんなところをあなたが見つけてあげることができれば、そのお客さんはあなたにとって本当に大切なお客さんと思えてくることでしょう。
あなたがそう思ったとき、お客さんもそれを感じ取るものです。
恋愛感情は持ってもらえなくても、この子から自分は必要とされていると分かれば、そのお客さんはあなたのことを応援してくれるはずです。
以上の三つのポイントは、口説き目的のお客さんはもちろんのこと、単に癒されたいと思っているお客さんや、ストレスを解消したいと思っているお客さんにも効果的なものです。
なぜならば、男という生き物はお気に入りの女の子と多かれ少なかれエッチをしたいと思っているからです。
そのような気持ち以上に癒されたい、ストレスを解消したいと思っているだけであって、色恋の感情を全く持っていないわけではありません。
だからこそ、最初は癒しやストレス発散を目的としていたお客さんが、ある時から急に口説き目的になることがあります。
そんな時、上記のテクニックが活きてくるのです。
口説き目的は上手にいなして、口説きから脱却してもらうのがベストといえます。