お店をきれいに辞めるにはどうすればいい?

キャバ嬢というのは、一生の仕事ではなく、だれもがいずれは辞める時を迎えます。

このとき、辞め方が悪ければ、いろいろな人に迷惑をかけることになります。

社会人としての最低限のマナーとして、辞める時はできるだけきれいに辞めたいものです。

では、そのためにはどのように辞めるのがベストなのでしょうか。

キャバ嬢がキャバ嬢でなくなるとき

キャバ嬢にとって、キャバクラは一生の仕事ではありません。

中には、キャバ嬢として名をはせた後、裏方に回って長く働いたり、自分でお店を持ったりするキャバ嬢もいますが、それでもキャバクラの世界で働き続けるということであって、キャバ嬢を続けるということではありません。

やはり、キャバ嬢にとってキャバ嬢という働き方は、それなりの年齢まで可能となる、一時の働き方でしかないのです。

ですから、どんなキャバ嬢でも、必ずお店を辞める時が来ます。

辞める理由は様々です。

大人の女性になるには

体力に限界を感じたから辞める、人間関係に嫌気がさして辞める、一般の職業に打ち込むために辞める、結婚を機に辞める、そのお店を辞めてほかのお店に移るなどなど。

なかでも、そのお店が合わなかったためにお店を移ろうとして辞めたり、そのお店で無断欠勤を繰り返してしまい、行きづらくなってブッチする(あるいはペナルティが面倒でブッチする)などは、よくみられるケースです。

ブッチする、つまり無断で辞めるというのは綺麗な辞め方ではありません。

お店に迷惑をかけますし、自分もその月の給料を受け取ることができないなど、色々な不都合が生じます。

では、いろいろな理由がある中で、キャバ嬢を辞めることになった場合には、どのようにして辞めるべきなのでしょうか。

 

 

一番ダメなやめ方

一番ダメな辞め方は、上述のとおり無断で辞めることです。

これをブッチとか、業界用語では「飛ぶ」と表現することもあります。

つまり、何の連絡もなく、いきなりお店に出勤しなくなることです。

キャバクラの世界では、飛んでしまうキャバ嬢が非常に多いものです。

私の知り合いのキャバクラ店店長も、飛んでしまうキャバ嬢が多いことは悩みの一つだと話していました。

飛ばれてしまうと、お店は出勤予定だったキャバ嬢が来なくなるわけです。

その日に来るキャバ嬢を把握し、その人数に合わせて「お客さんは何人まで対応可能」などの営業計画も立てているのですが、キャバ嬢に飛ばれてしまうとその計画が崩れてしまいます。

そのキャバ嬢を指名しているお客さんが来た場合には、心苦しい断り方をしなければなりません。

また、そのキャバ嬢がお店からいなくなれば、そのキャバ嬢を指名しているお客さんの多くは別のお店に流れてしまいますから、これもお店にとっての大きな損失になります。

このような辞め方は、到底よい辞め方であるとは言えません。

職場に迷惑をかけ、自分を大切にしてくれていたお客さんもガッカリさせて辞めることになるのですから。

キャバ嬢に限らず、どのような職業でも、自分の都合で辞める場合には、人に迷惑をかけずにきれいに辞めることが、社会人としての最低限のマナーであるといえます。

 

 

どんな時に辞めるか

キャバ嬢がお店を辞める時というのは、上述のとおりいろいろな理由があります。

これを大きく分けるならば、他のお店に移るために今の辞める場合と、キャバ嬢そのものを辞める場合とがあります。

他店に移る場合

他店に移る場合には、普通のキャバ嬢よりも売れっ子キャバ嬢のほうが辞めにくいものです。

それは、その売れっ子がほかのお店に移ることによって、指名客もみんな新しいお店に移ってしまうことになるからです。

このことによって、今いるお店の売り上げは下がり、他店(時にはライバル店)の売り上げは上がることになってしまします。

このため、お店はキャバ嬢に辞めてほしくないと考えます。

どうにかして引きとめようとするお店も少なくありません。

時給を上げるから、と持ちかけてくることはよくあることですし、悪質な場合には脅迫まがいのことや嫌がらせをすることで、何とかお店に引きとめようとします。

あなたがお店辞めたい、あるいは移りたいと考えた時に、お店がどうしても辞めさせないように働きかけてきた場合には、個人の力ではどうしようもないこともあります。

キャバクラ店がなんらかの脅しをかけてきているならば、警察や弁護士に相談するのが効果的です。

もともと、キャバクラは風営法という法律の下で営業されており、この法律は警察の裁量で厳しくも緩くもなるものです。

 

ですから、辞めたいと考えるキャバ嬢が法的手段に訴えた場合には、お店も手を引かざるを得なくなります。

お店を辞めたい場合には、いきなり伝えればお店に迷惑をかけることになりますから、2週間前くらいには伝えておきたいものです。

辞めたい理由もお店にきちんと伝えておけば、円満に辞めることができます。

キャバ嬢そのものを辞める場合

次に、キャバ嬢そのものを辞める場合を考えてみましょう。

この場合は、他店に移る場合よりも少し早めに伝えるべきです。

辞めたいということと、その理由をお店に伝えましょう。

1ヶ月前くらいが良いでしょう。

そして、辞める2週間前になったら、自分の抱えているすべてのお客さんに、辞める旨の連絡を入れます。

それまで支えてくれたお客さんに、お礼や感謝の気持ちを伝えます。

確かに、辞めてしまえばキャバ嬢とお客さんの関係は切れてしまうのですから、お礼や感謝など伝えずに辞めてもいいと考えるキャバ嬢も多いものです。

しかし、ここにもきれいに辞める秘訣があります。

これから、キャバ嬢を辞めて新しい人生を送るにあたって、お礼や感謝を伝えておくことによって、新たな道を応援してくれるお客さんたちが、最後にお店に会いに来てくれるはずです。

応援もしてくれるでしょうし、お互い気持よく別れることができます。

そして、お店の売り上げに対しても、最後の貢献をすることができます。

そうすれば、お店も「最後まで頑張ってくれてありがとう」という気持ちになるものです。

もちろん、お客さんだけではなく、お店のスタッフやキャバ嬢に対しても、きちんと感謝の気持ちを伝えましょう。

そうすれば、気持ちよく辞めることができます。

きれいにその場を去ることを、「立つ鳥跡を濁さず」といいます。

そのようにキレイに辞めるのは気持ちの良い心がけであり、すべてを円満にする効果があります。

辞める際の注意点としては、あまりに早い時期に伝えないということです。

早い時期に伝えれば、辞めるまでの勤務期間が長くなるわけですから、働きづらい期間が長くなってしまいます。

かといって、遅すぎてもいけません。

それは、お店に迷惑をかけることになり、トラブルの原因を作ってしまいます。

また、辞めることを伝えたとたんに、フリーのお客さんにつけてもらえないなど、他のキャバ嬢と差別化されることがありますが、これは普通のことです。

お店としては、これからもお店で働いてくれるキャバ嬢にフリー客を捕まえてほしいと考えるものですから、あなたをフリーの席につかせないのです。

これは、お店の利益を考えれば仕方のないことです。

その辺は柔軟に受け入れ、最後まで仕事をやり遂げることだけを考えましょう。

 

 

まとめ

お店を辞める理由は、キャバ嬢ごとに違うものです。

私がよく知っている元売れっ子キャバ嬢は、現役のころに

「キャバ嬢の売れっ子ってのはすごいよ。接客技術がハンパじゃないからね。

君も、普通の仕事についたって、絶対うまくいくはずだよ。

と言われ、キャバ嬢の引退を考えるようになりました。

そして辞める時、新しい人生を歩む気持ちをお店や同僚に伝え、背中を押されて引退していきました。

彼女は今、キャバクラで得た経験や知識を活用しながら、一般の職業で活躍しています。

 

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