キャバクラは、お客さんとキャバ嬢が会話をして楽しむ場所ですが、その場にはお酒がつきものです。
お客さんもキャバ嬢も、お酒を飲みながら会話をしています。
ならば、お酒を飲めない女性はキャバ嬢になることはできないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。
お酒を飲まずにキャバ嬢として売れることは可能ですし、お酒を避けるテクニックにも色々なものがあります。
お酒が飲めなくてもキャバ嬢になれる?
キャバクラは水商売というだけあって、お酒を提供しています。
お客さんもキャバ嬢との楽しい会話が一番の目的ですが、お酒を飲みながら会話を楽しみます。
お酒を飲みながらであるからこそ、普段ならば縁のない可愛い女の子とも緊張せず話せる、というお客さんも多いものです。
もし、お酒ではなくジュースやお茶しか提供しないキャバクラがあったら、そんなお店は絶対に流行りませんね。
そして、お客さんは一人でお酒を飲むわけではありません。
お気に入りのキャバ嬢を指名して、その子と一緒にお酒を飲みながら楽しみます。
お客さんがキャバ嬢に「何か飲む?」といえば、キャバ嬢は「ビールいただきます!」などと言い、一緒に乾杯をするのです。
そして、このようなお酒を飲む空間で働くキャバ嬢は、さぞかしお酒に強い女性なんだろうというイメージがあります。
何しろ、専業のキャバ嬢ともなれば週に5日ほども出勤して、オープンからラストまで働き、その中でたくさんの席を回ってたくさんのお酒を飲んでいるからです。
また、成績の良いキャバ嬢を調べてみると、お酒に強い、あるいはお酒が好きという女性が多いのも事実です。
しかし、キャバ嬢も人間ですから、中にはどうしても体質的にお酒が飲めないという女性もいるものです。
私が訪れたキャバクラでも、お酒が飲めないキャバ嬢は何人もいました。
また、キャバクラは18歳から勤務が可能ですが、法律上は20歳未満であればお酒を飲むことは禁止されていますから、単純に考えて20歳未満のキャバ嬢はお酒を飲まずに働いていることになります。
このほか、出勤日に体調が悪くてお酒を飲むことができないキャバ嬢もいれば、医者からお酒を止められているキャバ嬢もいれば、お酒は好きであるものの酒癖が悪いため自ら飲まないようにしているというキャバ嬢もいます。
このように、お酒を飲まずに働いているキャバ嬢はたくさんいるのです。
また、お酒が飲めなくてもキャバ嬢は勤まるということと同時に、お酒が飲めなくても売れっ子になることも可能です。
確かに、いいお酒の飲み方ができるキャバ嬢は、お酒を飲んでお客さんと一体感を持ち、場を盛り上げて、お客さんから気に入られることも多いでしょう。
しかし、お酒が飲めるかどうかということは、売れるかどうかに関わる本質的な要素ではありません。
お酒が飲めなくとも、技術や経験を活かして場を盛り上げることは可能です。
スタジオを盛り上げる才能を持った芸人やタレントも、お酒を飲んで撮影に臨んでいるわけではないように、スキルによって盛り上げたり、気に入られたりすることは可能なのです。
お酒を飲めないキャバ嬢が、お酒の稽古をして体をアルコールに慣れさせるという対策もあり、このようなことも役立つと思います。
しかし、それよりももっと本質的に大切な要素を意識し、お客さんをいかにもてなすか、いかに楽しんでもらうか、ということを考えるようにしましょう。
お酒が飲めるかどうかよりも、そのようなことのほうがよっぽど大切です。
飲めないキャバ嬢のお酒回避術
しかし、上記の通りお気に入りのキャバ嬢と一緒にお酒を飲みたいと思っているお客さんは多いものです。
また、お客さんのほとんどは多かれ少なかれ下心を持っているもので、キャバ嬢にお酒を飲ませ、アフターを了解してもらい、あわよくばエッチに持ち込みたいと思っている人もいます。
そのようなお客さんであれば、なおさらお酒を勧めてくることでしょう。
それをかたくなに断っていれば、お客さんが「なんだ、この子は面白くないな」と思い、指名してくれなくなることも考えられます。
上記の通り、お客さんを楽しませることが最も大切なことなのですが、それはお酒を飲むことをあからさまに拒否することなく、なんらかのテクニックによって飲んでいるように見せかけるということが前提となります。
したがって、お客さんにお酒を勧められた時にそれを避けるにしても、いかにお客さんの機嫌を損なわないか、場の空気を壊さないか、といったことを考えなければなりません。
お酒が飲めないキャバ嬢へのインタビューで、複数の作戦を教えてもらうことができました。
彼女たちの言葉を聞いて見ましょう。
ノンアルコールを飲む
お酒が飲めないのは仕方ないし、そのことはスタッフもわかってくれてますから、問題ないですよ。
だから、事前にスタッフにお酒が飲めないことを伝えておくんです。
私、ほんとにお酒一滴も飲めなくて、飲んだらすぐに頭ぐらぐらして接客なんかできなくなっちゃいますから、お店としてもそれは困りますからね。
だから、スタッフに話しておいて、私がオーダーした時はノンアルコールにしてもらうようにしてます。
たとえば、お客さんに飲むように言われた時、断るのもあれだから、『ビールいただきます』っていうんです。
それでボーイにビール頼んで、持ってきてもらうのはノンアルコールビール。
おいしいとは思えないけど、酔っ払わないし、お客さんもビール飲んでるとしか思わないでしょ。
場の雰囲気も壊れないんですよ。
ノンアルコールのカクテルとかもいいですよね。
お客さんってあんまりカクテルとか知らないこと多いし、ノンアルコールカクテル飲んでてもだれもノンアルコールだと思いませんよ。
お酒が飲めない人も、ノンアルコール飲めばキャバ嬢として全然働けますよ。
体調を理由にする
私、お酒飲めない体質っていうわけじゃないんだけど、そんなに強いほうじゃないし、飲みたくない時ってやっぱりあるよ。
週5で出勤して、どうしても胃がむかむかして飲みたくないこととか、飲むのほんとにキツイみたいな日が週一はあるの。
そんなときに無理して飲んで、ほんとに気持ち悪くなって戻しちゃったりしたこともあって、あんまり無理しないようにしてる。
でもキツイ時でもお客さんにはそんなのわからないから、お酒勧めてくるじゃん。
そういうときは、正直に言ってるかな。
『今日体調が悪くて、お薬飲んでるからお酒飲んだらダメなんです』とか、『最近調子悪くて、お医者さんからお酒飲んだらダメって言われてるんです』とか。
でも、ほんとに申し訳ないと思って言ってるし、ラクしたいからそう言ってるみたいなことじゃないよ。
私と飲むためにお金使ってくれてるのに、飲めないのはなんだか申し訳ないなーって思う。
そんなふうに思って謝ってると、お客さんもわかってくれるよ。
無理に飲ませようとしてきた人はいないし。
同僚の手を借りる 1
私お酒飲めないから、飲むように勧められたらノンアルコールのやつ飲んでます。
でも、たまに自分と同じやつを飲ませようとしてくるお客さんとか、ボトルをいれて一緒に飲まなきゃいけなくなることってありますよね。
ボトル入れてくれたら私にもお金入るしめっちゃありがたいんだけど、飲めないのが辛いですね。
そういうときはグラスに口だけはつけて飲むフリするようにって店長から言われてたんだけど、これってどうかと思います。
一回ジャンパン飲んでるときに、そんなふうにしてたら、グラスが全然減ってないの見て、お客さんから『好きじゃなかった?』って気を遣わせてしまって。
それからは、店長に相談して、ボトルが入ったらお酒の強い子に来てもらうようにしてます。
ウチのお店は指名そんなにない子で、お酒強いからヘルプで活躍してる子もいますから。
そういう子にテーブルに入ってもらって、一緒に飲むんです。
その子がいい飲みっぷりで飲んでたら、私のグラスが減ってなくても気にならないことも多いみたい。
あとはね、グラスを取り替えるっていうのもやりますよ。
ヘルプの子が半分くらい飲んで、こっそり私のグラスと取り替えてそれも半分くらい飲むの。
そしたら私もそこそこ飲んでるみたいでしょ。
まぁ、これはお客さんがかなり酔っ払ってないとやりませんけどね。
バレたら何か言われそうだし。
でも酔ってたらバレたことないですよ。
同僚の手を借りる 2
お酒飲めなくても、キャバ嬢はやっていけると思うよ。
どうしても飲めない体質だって言ったら、無理に飲ませようとするお客さんっていないしね。
お客さんって、キャバ嬢に恋心抱いてるじゃん。
お酒飲めない彼女に無理やり飲ませたら嫌われるからね。
そういうことする人ってあんまりいないよ。
でも、いつも指名してくれるお客さんなら飲まなくてもあんまり問題ないけど、フリーのお客さんとか、ヘルプでついたときとか、無理に飲ませようとする人はいるね。
『飲めないんです』っていったら露骨に面白くなさそうな顔するんだよね。
でも、それは気にしないようにしてる。
どうせそんなお客さんって少数派だし、フリーのお客さんゲットするのは大切なことだけど、そんなお客さんに指名されても大変なだけだし、他にいいお客さん見つければいいし。
ヘルプの時に面白くなさそうな顔されてもね、そのお客さんって別の子の指名客じゃん?
楽しくなさそうな顔されても、結構どーでもいいかな。
一番嫌なのが、指名客の中に飲ませようとするやつがいること。
ほとんどの指名客はお酒飲めないのわかって指名してくれるから、ドリンクもウーロン茶とか飲んでればいいんだけど、たまに飲ませようとするやついるね。
なんでアタシを指名したんだって不思議になるけど、飲ませてヤッちゃいたいって思ってるのかな。
そういうときは、お酒が強い子に来てもらうようにしてる。
それでその子がいっぱい飲んで、アタシとその子でお客さんにもいっぱい飲ませて、酔っ払わせるの。
酔っ払っちゃったらアタシが飲んでないのなんか気にならないし、自分が気持ち悪くなっちゃって他人の飲みっぷりどころじゃないよね(笑)
まとめ
体質的にお酒が飲めなかったり、その日の体調によってお酒が飲めないならば、色々な対策によってお酒を避けるようにしましょう。
まったくお酒を飲まずにしっかり働くことは可能ですし、むしろ飲めないのに飲んでしまったために働けなくなった、というのでは本末転倒ですから。
お酒の悩みがあるキャバ嬢は、まずはスタッフに相談しておきましょう。
お酒が飲めないキャバ嬢が、面接の時に「お酒飲める?」と聞かれ、飲めないと言ったら落とされると思って「飲めます!」と嘘をついてキャバ嬢になるというケースもよく聞きますが、そんなキャバ嬢も飲めないお酒を無理に飲んで働くよりも、「実は・・・」とスタッフに話すのがベターです。
これからキャバ嬢になりたいと思っている女性も、お酒が飲めなくても働けるので安心してください。
お酒が飲めなくても、おもてなしの部分と回避テクニックでカバーすることができるのです。