キャバ嬢は毎日客と会話をして盛り上がっていますが、どのような会話をしているのでしょうか。
場の雰囲気が盛り上がる会話、それは無難な話です。
当たり障りのない無難なネタを選ぶこと
キャバ嬢に対して、このように考えたことはありませんか。
キャバ嬢というのは、毎日毎日客と会話をしていて、よくもまあそんなに話すことがあるものだ、ネタに困ることはないのだろうか、と。
毎日絶えずネタを仕入れているのだろうと思う人もいることでしょう。
意識の高いキャバ嬢のなかには、積極的にネタを仕入れている人もいます。
しかし、その他大勢のキャバ嬢に関しては、特にネタ探しをしているという事はありません。
キャバ嬢たちはネタ探しをしていませんが、ネタ選びを行っています。
これが重要です。
ネタを間違えれば、盛り上がらなくなってしまいます。
例えば、ディズニーランドのネタ。
客と会話をしていると、なんらかの理由からディズニーランドの話題になることはあるものですが、実はこの話題はあまり盛り上がる話題ではありません。
このような盛り上がらない話題に会話が傾いたとき、キャバ嬢たちは努めて会話の方向性を変えるようにします。
ちなみに、なぜディズニーランドの話題が盛り上がらないのかと言えば、ディズニーランドは彼氏と行く女性が多い場所だからです。
男性客のなかには敏感な人も多いものですから、ディズニーランドの話題をすると「彼氏と行ったのかな?」と思うかもしれません。
もしそのように感じ取られてしまえば、あとでいくら「友達と行った」などと取り繕ってみても、もう遅いです。
このように、客が「誰と行ったのかな?」と思ってしまう話題は、総じて良くありません。
仮にそうでなかったとしても、男性は「誰と行ったのか」という観点からしか話を聞かなくなります。
キャバクラで客と話をするときには、盛り上げるためにも面白い話をしようと思うかもしれません。
しかし、実はそのようなことはありません。
なぜならば、キャバ嬢はコメディアンでもあるまいし、面白さを期待している客はほとんどいないからです。
逆に、コメディアンは面白い話をするのが仕事ですから、周りから面白い話をすることを期待されて当然です。
しかし、普通の女性にはそんなことを期待していません。
だから面白い話をしようと気張る必要もないのです。
客が求めていないのに面白い話をしようとしても、楽しく会話できるはずはありません。
盛り上がるのは本人だけで、雰囲気はぶち壊しになります。
では、場の雰囲気が盛り上がる会話は何でしょうか。
それは無難な話です。
グループで話している時などは特にそれが当てはまります。
誰もが会話に参加することができますし、誰も傷つきません。
はっきりいえば、ありきたりの話で構いません。
その様な話には面白さはないでしょうが、それでいいのです。
具体例を挙げてみましょう。
無難なネタの具体例
基本的には、当たり障りのないネタにすることです。
だれも傷つくことがないし、誰からも反感を買うことはありません。
そんなネタで本当に盛り上がるのかと疑問に思うでしょうが、実際にはそのような無難なネタが一番盛り上がるものです。
食べ物編
例えば、食べ物の話はどうでしょうか。
食べ物の話を聞いて「誰と行ったんだ!」と勘繰る人はいないでしょうし、かなり無難なネタです。
客から
食べ物は何が好き?
と聞かれたならば、
いろんなお店のラーメンを食べるのにハマってます。○○さんはラーメン好きですか?
と言います。
ラーメンでも何でもいいのですが、庶民的なものにするのがポイントです。
庶民的な物、たとえばラーメンを話題にすれば、
ラーメンが好きなのか。○○に△△っていうとんこつラーメンのおいしいお店があるよ。
あ、お店の名前は聞いたことがあります。行ったことないんですけど。
俺も実はまだ行ったことなくてね。おいしいって同僚から聞いてさ。
行ってみたいな。
じゃ、今度一緒に行ってみようか。
行く行く!
もし、ここで庶民的ではないものを挙げたとしましょう。
例えば、「○○ホテルのスイーツ」とか「銀座の○○っていうお寿司」などと言えば、このような和気あいあいとした会話にはならないでしょう。
「今度一緒に行ってみようか」とはなりませんし、誘っても「俺は興味ないな」と言われるかもしれません。
話題を変えなければならないことでしょう。
焼肉、ふぐ、しゃぶしゃぶ、くじら料理・・・こんなものも盛り上がりません。
高級志向の食べ物の話は総じて盛り上がらないのです。
理由は簡単で、金のかかる女と思われるかもしれないし、そのような高いものならば気軽に「一緒に行こう」といえないからです。
しかし、ラーメンならばそうは思われないでしょう。
お好み焼きとか、ハンバーグとか、そんなものでもいいでしょう。
こんなことあんまり言いにくいんですけど、ファミレスにいくの結構好きなんですよ。
安くて色々食べられるし、メニューも多いし、気軽なのがいいです。
このように言えば、男性は喜ぶものです。
旅行編
例えば、旅行の話ならばどうでしょうか。
「ゴールデンウィークはどこかに行った?」と聞かれたとすれば、何と答えれば「ありきたり」でしょうか。
もし「四国一周」とか「イタリア」とか言ってしまえば、それはありきたりではないのでいけません。
多くの人が行ったことがある場所ならばありきたりなネタになりますから、それを考えて応えなければなりません。
「箱根の温泉にいきました」などというのがプロのキャバ嬢です。
旅としては、たしかに四国一周やイタリアのほうが面白いでしょう。
しかし、それが会話として誰にでも楽しい話題かと言えばそうではなく、「すごいね」と言われて終わりです。
海外旅行を話題にしたいならば、比較的一般的な旅行先としてハワイやグアムくらいにしておくべきでしょう。
それ以外の旅行先だと、行ったことのない人のほうが圧倒的に多くなるので好ましくありません。
映画編
映画が話題になる時も同じです。
映画が好きな人は多いものですが、「好き」といったとしてもそのレベルはたかが知れている場合が多く、好きは好きでもマニアックではないという人が多いでしょう。
だから、相手が映画好きといって映画の話題を振ってきても、マニアックな映画の名前を挙げるのは良くありません。
誰でも知っているような、タイタニックやアルマゲドンなどの名前を挙げると間違いありません。
スポーツ編
スポーツの話もそうです。
たとえそれが事実であったとしても、「子供の頃にバレエをやっていて、好成績を収めたことがあるんです」といっても、場は白けてしまいます。
バレエについて知識や興味をもっている男性はほとんどいないからです。
同じスポーツの話題でも、無難な物がいいでしょう。
例えば、小学校の頃に足が速かったとか、逆上がりが得意だったとか。
どちらがすごいかと言えば間違いなくバレエですが、盛り上がるのは徒競走や逆上がりの話です。
ギャンブル編
面白いか面白くないか明らかであるものの、面白くないネタの方が盛り上がる可能性があるという事はいくらでもあります。
例えば、ギャンブルの話だとどうでしょうか。
話題がギャンブルになったとき、海外のカジノでやったギャンブルがとても面白かったとしても、そういっては盛り上がりません。
しかし、宝くじならばどうでしょうか。
宝くじの話などそんなに面白いものではありません。
それでも、面白くない宝くじの話題のほうが確実に盛り上がります。
ギャンブルですか?宝くじは好きですよ。今年も買いました。3億円あたったらいいな~。
当たったらなにしたい?
なにしようかなぁ。
やりたいことは何かあるんでしょ?
ありますけど、大したことじゃないですよ。
なになに?
旅行です。
外国?
はい。ヨーロッパ一周とかいいですよね。○○さんはもし旅行するならどこに行きたいですか?
このように、宝くじというギャンブルとしては面白くもなんともない話を持ち出すことで、会話を弾ませることができます。
面白くないことで盛り上がるというのはよくある事なのです。
趣味編
趣味はよく話題になりますが、これも同じです。
あまり一般的ではない趣味だと、場が白けてしまいます。
盛り上げるためには無難な趣味を挙げるのが良いのです。
例えば、ズンバが趣味だといっても、盛り上がらない可能性大です。
しかし、一般的な趣味ならば盛り上がるでしょう。
料理、読書、絵を描くなどならば盛り上がります。
面白味には欠けますが、会話を広げていくのはとても楽です。
ちなみに、趣味を聞かれたときに一番いけないのが「趣味は特にありません」という事です。
そう言ってしまえば、話はそこで終わりです。
本当に趣味がなかったとしても、好きなことが何もないという事はないでしょう。
そういったものならば何でも構いません。
なぜならば、「趣味は何?」という客のなかで本当に趣味を知りたいと思っているのではなく、なにかしら会話をしようと思っているだけというほうが多いからです。
このように、キャバ嬢として客と会話するときには、無難なネタを話すようにしましょう。
客からしてみると、華やかでお高く止まっているイメージだったキャバ嬢が、無難な物を話題にする事で、自分と同じところに降りてきてくれたような気がして嬉しいのかも知れませんね。