いろいろなお客さんから指名を受け、多くの男性と関係を築くキャバ嬢たち。
彼女たちは、いったい何人くらいのお客さんを抱えているのでしょうか。
平均値を見てみましょう。
指名客はどれくらいいるもの?
キャバ嬢にとって、営業は必須の仕事です。
営業というと、お客さんをお店に呼ぶためにメールや電話をすることをイメージしがちですが、それだけではありません。
来店頻度の低いお客さんに忘れられないためや、お客さんとの関係を深めるために、たわいもない内容のメールをやりとりすることも多いのです。
たとえば、「今友達と、この前○○さんがおいしいって教えてくれたレストランにきてるよ!」などとメールするのですが、このようなメールはお客さんとの関係を深めるためのものであり、これも立派な営業です。
となると、お客さんをたくさん抱えているキャバ嬢はどれほど大変なのだろうか、何人くらい抱えているものなのだろうかと思ってしまうことでしょう。
もちろん、無作為にアンケートを取っていますから、売れないキャバ嬢や新人キャバ嬢ならばこの平均を大きく下回ることでしょうし、売れっ子キャバ嬢ならばこの平均を大きく上回ることでしょう。
しかし、これからキャバ嬢になる人が、一定期間にわたって平均レベルの接客や営業をこなしていれば、おおむね17.7人くらいの指名が得られるということです。
お客さんを「引っ張る」?
キャバ嬢が使う用語の中で、お客さんから指名をもらい続ける状況を作り出すことを、「引っ張る」ということがあります。
そのような状況に持ち込んで、お客さんに多少無理をさせるキャバ嬢も多いものです。
お客さんにとにかく優しくする、エッチをちらつかせる、いろいろなテクニックで虜にするなど、お客さんを引っ張る手段はいろいろあり、それをいかに多く持っており、使いこなすことができるかどうかということは、キャバ嬢の成績を大きく左右する問題です。
シンプルに見れば、お客さんはキャバ嬢にほれ込んでおり、キャバ嬢はそれを冷静に捉えてお客さんを手玉にとり、お金を稼いでいるわけです。
多少無理をさせて通うように仕向け、その結果、お客さんが経済的につぶれてしまうこともあります。
それがキャバクラの世界ですから、これからキャバ嬢になりたいと考えている心やさしい女性も、多少は覚悟が必要といえます。
そんなお客さんを引っ張って罪悪感はないものなのでしょうか。
これもアンケート結果があるのですが、罪悪感があるキャバ嬢が64%、ないキャバ嬢が36%となっています。
3分の1のキャバ嬢が罪悪感なくお客さんを引っ張っているとのことになりますが、何も悪びれずに引っ張るキャバ嬢よりは、多少の罪悪感を持っているキャバ嬢のほうが売れっ子になれる可能性は高まるでしょう。
罪悪感があるからこそ、精一杯楽しんでもらおうと思えますし、何気ないメールを送ってフォローしようと思えるからです。
もっとも、キャバ嬢により詳しく聞いてみると、なにもはじめからお客さんを潰すような引っ張り方をしようと思っているわけではないようです。
人がいいお金持ちのお客さんや、会社の経費をたくさん使える経営者のお客さんなど、潰れずに通ってくれるお客さんを引っ張ろうとする傾向があります。
お客さんを「切る」?
逆に、キャバ嬢側からお客さんを見限ることもあり、これをお客さんを「切る」と言います。
お客さんを切った経験があるキャバ嬢は、全体の91%にも上ります。
もちろん、いいお客さんをキャバ嬢が切るはずはありません。
あまりにもしつこく口説いてくるお客さんや、借金までして通っている(破滅寸前の)お客さんなど、「もうこれ以上付き合うのは無理だ」と感じたお客さんを切るのです。
口説きをかわすのに疲れたと感じたり、これ以上引っ張ると逆恨みされると感じた場合に、わざと冷たくしたり、無視したり、喧嘩をふっかけたりして切ることによって自己防衛を図ります。
切るという行為は、あまりほめられたものではありません。
売れるキャバ嬢は、お客さんとの距離感を測るのがうまいものです。
そのため、お客さんのキャパシティの範囲内で引っ張り、無理をさせず、できるだけ切らずに長続きすることを考えて営業を行います。