キャバ嬢の悩み、あるある大全

キャバ嬢という仕事は、夜の接客業であり、昼の一般の仕事と比較すると違うところが多々あります。

そのため、一般的な職業よりも、多くの悩みが付きまとうものです。

悩みにも色々あります。

仕事がうまくいかないという悩みひとつをみても、指名がもらえない、メールの仕方が分からない、お客さんから誘われて困る、親にバレるかも・・・などなど。

他にも、お店とのトラブル、お客さんとのトラブルなど、トラブルが起こることも良くあります。

本稿では、思わずキャバ嬢が「あるある」とうなずいてしまう悩みを挙げ、質問者に回答する形で悩みを解決していこうと思います。

仕事の悩み編

キャバ嬢の悩みあるあるとしてよく挙げられるのは、仕事の悩みです。

仕事がうまくいかないというのは、初心者キャバ嬢の悩みとしては「あるある」ですし、ベテランでもうまくいかずに悩むキャバ嬢が少なくないのです。

ここでは、実践的なテクニックも多少織り交ぜながら、悩みに答えていこうと思います。

 

うまく働けるか不安

 

Q:キャバクラで働きたいと思っていますが、夜の世界で働くのは初めてなので、自分にうまくできるのかすごく緊張して、働こうかどうかと悩んでいます。

キャバクラで働く時、皆こんなに緊張するもの?

働いてもうまくやれますか?

 

 

A:この悩みは、これからキャバクラで働く女の子に共通する悩みだと思います。

初めての世界に飛び込むときには、誰しも悩みを抱くものですが、それが夜の世界となるとなおさらです。

やり方が分からずに戸惑うこともあるでしょう。

まず、キャバクラで働くにあたって、普通の女性ならば緊張するものだと考えてください。

しかし、緊張してばかりではうまく働くことはできません。

キャバクラでは自分らしさを出して接客し、お客さんに気に入られ、指名を受けて稼いでいくのですから、緊張感は早い段階でほぐしておく必要があるでしょう。

 

そのために効果的なのは、お店の女の子やスタッフとできるだけ早く仲良くなることです。

ですから、お店のミーティングなどにも積極的に参加する、早めに出勤するなどしてコミュニケーションの機会を作ることを意識するのが良いでしょう。

そうして、なんとなく話しているだけでも、お店になじめるスピードは格段に速くなります。

お店になじんでしまえば、いつしか緊張感や不安もなくなっているはずです。

 

また、お店になじむと、ヘルプについて、他の女の子やお客さんを交えて複数で会話をする時にも、ずっとやり易くなります。

キャバクラでの仕事は、働く前は個人プレーのように見えるかもしれませんが、実際にはチームプレイです。

特に複数で話すときには、キャバ嬢同士が協力して盛り上げていくのが一番です。

しいて意識するべき点を上げるならば、先輩キャバ嬢たちに元気良く挨拶をすることです。

  • 「おはようございます」
  • 「ありがとうございます」
  • 「お疲れさまでした」

このような挨拶がしっかりと言えるだけでも、好感度はずっと上がります。

 

普通、新人キャバ嬢は、なじめないうちはお店の中でもどう扱っていいか分からない存在であり、一言で言えば異分子です。

そこで、挨拶やたわいもない会話を通してコミュニケーションを計り、なじんでいくことによって、うまく働けるようになります。

時には、先輩のキャバ嬢が、接客しているお客さんに、「ねぇ、面白い子が入ったんだけど、呼んでもいい?」などと、接客の機会を作ってくれることもあります。

このことから考えても、お店に素早くなじむことによって、仕事の経験も豊富になり、うまく働けるようになれることが分かると思います。

何といっても、最初が肝心なのです。

ですから、これからキャバクラで働く女の子は、緊張も不安もあるでしょうが、お客さんや接客のことで不安になるよりも、はやく職場になじむことだけを考えるのがベストと言えるでしょう。

 

面接が心配

 

Q:キャバ嬢になりたいと思い、面接を申し込みました。

でも、あんな美人ばっかりの世界だし、どんな感じで面接を受ければいいのか分かりません。

 

 

A:面接が不安とのことですが、面接で最も重要視されるのは「お店に売り上げをもたらしてくれるかどうか」です。

具体的には、お店が込む曜日や時間帯に出勤してくれる女の子であれば、お店から見てかなりポイントが高いといえます。

面接に不安な女の子は、自分のルックスやスタイルから考えて、「こんな自分でも採用されるの?」という不安を抱いているのだと思います。

しかし、どれほどルックスやスタイルが良い女の子でも、お店が暇なタイミングでしか出勤できないならば、それほど売り上げに貢献してくれることはなく、お店としても扱いにくくなります。

次に重要となるのが、お店のコンセプトに合っているということです。

 

それぞれのお店には、コンセプトがあります。

お姉さん系の美人なキャバ嬢を集めているお店、ちょっと年齢層が高いキャバ嬢を揃えているお店、妹系のかわいいキャバ嬢を集めているお店、カラオケができて賑やかさを売りにしているお店、静かで高級感を売りにしているお店などです。

そのコンセプトに合わなければ、やはりルックスやスタイルがよくても採用しにくくなります。

この時、お客さんの主要な年齢層もポイントになるでしょう。

 

若いお客さんが多いお店ならば、落ち着いた雰囲気よりも賑やかな雰囲気の方が好まれますから、キャバ嬢のキャラクターも落ち着いている方が採用されやすいものです。

逆に、高齢のお客さんが多いお店ならば、あまりにもにぎやかだと嫌われるため、落ち着いていることを売りにします。

そこで働くキャバ嬢も、相手の話をちゃんと聞ける、落ち着いた女性でなければなりません。

このほか、「やる気」も重要な要素です。

お店は、求人広告を出すのにもお金がかかりますし、面接にも手間がかかります。

採用して間もない頃は教育するための期間も必要です。

 

つまり、お店の採用活動もタダではないということですから、せっかく採用した女の子がすぐに辞めてしまうことは避けたいと思っています。

しかしながら、女の子としては、実際に働いてみないことには、続けられるかどうかも分からないものです。

また、お店としても、実際に働いてもらわなければ、その子を雇い続けられるかどうかということは分からないものです。

したがって、面接を受ける時の注意点としては、

  • 面接に遅刻しない
  • 失礼のない
  • 清潔感のある服装とメイクで行く

ということを前提として、

  • 出勤日数と出勤時間では無理のない範囲内でお店の期待に応える姿勢を持つこと
  • コンセプトに合うお店を選ぶこと
  • やる気があることをアピールすること

が重要です。

これを満たすならば、採用される可能性はかなり高いと言えるでしょう。

住む場所に困る

 

Q:彼氏と同棲していたのですが、最近仲が悪いです。

家は彼氏名義で契約しているので、別れたら出て行かないといけません。

キャバ嬢をやっていると信用が無いので、多分賃貸契約ができないので、住む場所に困ると思います。

どうすればいいですか?

 

 

A:キャバ嬢だけではなく、クラブのホステス、ホスト、風俗嬢など、夜の世界の人々は社会的に信用が乏しいものです。

収入が安定していないため、物件を貸し出すオーナーとしては、家賃を振り込めなくなるリスクが大きいと考えて、住ませたくないと考えるケースが非常に多いのです。

実家から通えるキャバ嬢、昼間はOLをやっていて信用があり、住む場所に困らないキャバ嬢ならば問題ないです。

しかし、質問者のようなキャバ嬢、または地方から上京してキャバクラの世界に飛び込む女性などは信用がなく、住む場所に困ることになります。

そんなときに頼りになるのが、お店が用意している寮に入居することです。

 

または、水商売専門の不動産業者をあたって、物件を探していくのも良いでしょう。

とはいえ、水商売専門の不動産業者でも、キャバ嬢は信用が低いという考えは持っています。

そのため、家賃が払えなくなった場合に備えて、敷金を多めにとる傾向があります。

したがって、初期費用が高くなり、ある程度のまとまったお金が必要となります。

そこで、お店の寮に入って住むか、普通の物件に住むための初期費用が貯まるまでは寮に住むのがおすすめです。

 

寮と言えば、薄汚れた、一人当たり3畳くらいのタコ部屋を想像するかもしれません。

しかしそんなことはありません。

普通のアパートやマンションをお店が借り上げていることが多く、その部屋をキャバ嬢に提供するという形になっているからです。

ですから、間取りや快適さにおいては、普通の物件とそれほど変わりませんし、地方から着の身着のままで上京してきた女の子でもすぐに住めるように、家電や家具がそろっていることもあります。

 

もちろん、そのようなアパートやマンションは、お店が保証人になっているようなものですから、どのようなキャバ嬢でも問題なく住むことができます。

家賃(寮費)は1日2000円が相場で、月に6万円程度になっています。

都心部でこの家賃であれば、間取りにもよりますが、家賃相応あるいは割安と言えるでしょう。

生活に必要となるお金の中でも、家賃が占める割合は大きいのですから、寮に住んで家賃を押さえておけば、ガッツリ稼ぐことができます。

 

ただし、お店もサービスとして寮を提供しているのではありません。

お店の寮に入っているということは、そこ以外に住む場所がないということです。

つまり、お店を無断で急に辞めたとしても行く当てがないのですから、そもそもそのようなことにはなりません。

お店にとって、キャバ嬢が急に辞めてしまっては、出勤の調整や指名したかったお客さんへの説明など、非常に面倒なことになります。

寮には、それを防ぐ機能があるのです。

また、寮に入る時の条件として、「週に5日出勤すること」などの条件を付けることもあります。

 

遅刻しないように、スタッフが迎えに行くこともできます。

また、遅刻したり、無断欠勤をしたりするキャバ嬢が出た場合には、呼び出しをかけることもできます。

したがって、お店は人員確保の意味からも、キャバ嬢に寮を提供することには大きな意味があるのです。

このように書けば、寮に入ればたくさん働かされて大変だと思うかもしれません。

しかし、それだけ多く働けば、たくさん稼げますし、頑張っていれば指名も増えていきます。

それでいて寮費も安いのです。

したがって、住む場所に困っているキャバ嬢はもちろんのこと、たくさん稼ぎたいキャバ嬢も、寮に入ることにはメリットがあるといえます。

 

親バレが怖い

 

Q:キャバ嬢として働き始めたものの、実家から通っていますし、バレないかと心配です。

父親が厳しいので、キャバクラで働いていることがバレたら辞めさせられてしまいます。

 

 

A:親バレだけではなく、彼バレもキャバ嬢によくある悩みです。

最近では、キャバクラもそれなりにメジャーな仕事になってきましたから、親や彼氏の公認の元手働いているキャバ嬢もたくさんいますが、やはり理解してもらいにくいのが実際のところです。

実家から通っている場合には、親バレの可能性が高くなります。

まず、学生をしながらキャバ嬢をしているような場合によくある嘘としては、「居酒屋でアルバイトをしている」というものです。

それならば、夜遅く帰ってきても問題になりませんし、たばこ臭くても納得がいきます。

 

お酒を飲んで帰ってきても、「仕事が終わってからバイトの子と少し飲んできた」と言えばOKです。

学生以外の場合には、仕事をしていることにするわけですが、夜遅く帰ってくることで疑われるかもしれません。

そこで、遅くまで残業があるような仕事、例えばIT関係などと言っておけば、それほど問題にならないことが多いようです。

これ以外に、昼間に普通の仕事をしていることにして、朝キャバや昼キャバで働くという方法もあります。

 

朝キャバは早朝から昼まで、昼キャバは昼から夕方まで働けるキャバクラのことで、夜に働くキャバクラよりも時給は落ちますが、疑われにくいというメリットがあります。

それでも不安という人は、アリバイ会社を利用するという方法があります。

アリバイ会社は、インターネットで検索するといくらでも見つかります。

アリバイ会社を利用すれば、親が怪しんで電話をしても、普通の会社で働いているように説明してくれますし、給与明細などもその会社から出してくれます。

 

と言っても、アリバイ会社まで利用している人はほとんどいません。

怪しんだからと言って、娘に聞きただすならまだしも、職場に電話する親などあまりいないからです。

また、大手のキャバクラであれば、運営元が株式会社化されており、給与明細などもその名前で出されます。

親が電話をしても、事務員がうまく対応してくれます。

したがって、あえて大手グループのお店を選ぶという方法もあります。

 

したがって、親バレや彼バレで怖いのは電話や給与明細ではなく、それ以上にメールです。

特に、彼氏に内緒で働いている場合、メールからバレる可能性が高いです。

例えば、普通のアルバイトをしていると彼氏に説明していたものの、彼氏が彼女のケータイを見て、お客さんとのやり取りを発見して怪しみ、出勤時に後をつけられ、お店に入る所を目撃されてバレるというケースがあります。

したがって、やり取りしたメールはその都度消すことで、対策をしなければなりません。

 

しかし、お客さんとのメールを残して営業に役立てたいと思っている人もいるでしょうし、たまたま消し忘れていたメールを見られる可能性もあります。

そこで、ケータイの2台持ちが有効な手段になるでしょう。

いくらケータイにロックをかけていても、そのことから怪しまれ、「やましくないなら見せてみろ」と言われてしまえば終わりですから。

その点、仕事用にもう1台ケータイを持ち、そのケータイの存在を知られないようにしておけば安心です。

 

とはいえ、仕事用のケータイが絶対に見つからないという保証はありませんし、相手が本気になれば隠しようがないものです。

したがって、一番いいのは彼氏や親に話しておき、隠さなくても済むようにしておくことでしょう。

それが不可能な場合には、バレる要素を一つでも減らすことによって、対策するほかありません。

なかなか場内指名が取れない

 

Q:キャバ嬢を始めて、半年近くなります。

フリーのお客さんにもつけてもらっていますが、なかなか場内指名をもらえません。

指名が増えないのでなかなか稼ぎも増えませんし、新人の子から抜かされるし、最近ではフリーのお客さんにつけてもらえることも少なくなってきました。

どうすればいいでしょうか。

 

 

A:フリーのお客さんとの接客は難しいものです。

これは、ベテランのキャバ嬢でもうまくいかないことが多いのですから、まだ半年くらいの経験ならば無理もありません。

しかし、この質問者の言う通り、フリーのお客さんにつけても場内指名を取れない状態が続くと、だんだんとフリーのお客さんにつけてもらえなくなります。

お店としては、フリーのお客さんは新規の顧客層であり、それをお店にいかに定着させていくかが重要だからです。

そのため、せっかくフリーの席についても結果を残せなければ、場内指名をとれる確率が高いキャバ嬢がつけられるのは当然のことなのです。

 

フリーのお客さんから場内指名をもらうためには、何の考えも無しに接客していたのではいけません。

では、何を考えればよいのかと言えば、「お客さんは何を求めてきているのか?」を考えることです。

一口にお客さんと言っても、色々な種類のお客さんがいます。

愚痴っぽいお客さんもいれば、陽気なお客さんもいます。

とにかくおしゃべりなお客さんもいれば、あまりしゃべらないお客さんもいます。

そのほかにも、キャバ嬢をからかうお客さん、口説いてくるお客さん、セクハラをしがちなお客さんなどなど。

 

しかし、これらのお客さんを根っこの部分考えると、モテたい、特別扱いされたい、癒されたいという三つのニーズがあることが分かります。

それらを通して、お客さんは元気になりたいのです。

このように言えば、美人のキャバ嬢が圧倒的に有利に見えるかもしれません。

男性は美人からモテたほうが嬉しい気がしますし、美人から特別扱いすれば喜ぶでしょう。

美人と話せば、より癒されそうです。

確かに、一般的にはそのような傾向があるかもしれません。

しかし、「元気になりたい」という希望を叶えられるのは、必ずしも美人とは限りません。

 

実際、新人の時にはそんなに華やかには見えなかったキャバ嬢が売れっ子になることはよくありますし、お店のナンバーワンを見てみると飛び切りの美人とは言えないことがよくあります。

これはどうしてかと言えば、こんな風に考えると納得がいくでしょう。

すなわち、

「キャバクラはキャバ嬢がモテる場所ではなく、お客さんがモテる場所」

ということです。

世間一般でいう、モテる美人というのは、キャバ嬢としても有利であるに違いないのですが、お客さんのモテたい、特別扱いされたい、癒されたいというニーズを満たすことが出来なければ、決して売れっ子にはなれないのです。

 

それよりも、それほど美人ではなくとも、ニーズをきちんと満たせるキャバ嬢の方が、ずっと売れっ子になれる可能性が高いです。

逆に言えば、お客さんはそのニーズを満たしてもらうために、高いお金を払っているのだとも言えます。

ですから、場内指名が取れずに悩んでいるキャバ嬢に、とりあえずやってみてほしいことは、きちんとリアクションをすること、そして必要に応じて、オーバーなくらいにリアクションをすることです。

お客さんの目をみて話を聞き、うなずきや身振り手振りで反応し、お客さんが自慢話などをすれば「わぁ、すご~い!」といった反応を提供するのです。

 

そうすれば、お客さんは自分がそのお店とキャバ嬢から歓迎されていると思います。

普段は職場の女性社員から邪見に扱われているお客さんは、そのお店だけでは特別扱いしてもらえると実感します。

「俺って案外、話が面白いのかも?」と優越感も出てきます。

時折、「○○さんのそういう所って、すごく魅力的ですよね」などと水を向ければ、「いや待てよ、俺の話が面白いだけじゃなくて、ひょっとするとこの子、俺に興味があるんじゃないか?」とモテている実感を得られます。

 

愚痴っぽいお客さんに対しても、親身に寄り添う受け答えやリアクションをすれば、癒してあげることができます。

お客さんがそのように実感してくれたとき、キャバ嬢が「ねぇ、もっと○○さんのお話聞きたいな♪」などと言えば、場内指名が取れる可能性は十分にあります。

お客さんが「俺って特別扱いされてるな」、「俺に気があるんじゃないか?」、「この子と話してると癒されるなぁ」と思わせるのが、プロの仕事というものです。

場内指名を取れないキャバ嬢には、このプロ意識が欠けていることが多いものです。

ですから、場内指名が取れずに悩んでいるキャバ嬢は、このことを意識して仕事に取り組んでみてください。

 

 

ヘルプばかりで困っている

 

Q:お店に勤めてしばらくたってから、だんだんフリーのお客さんにつけてもらえなくなってきました。

多分、なかなか指名を取れないからだと思います。

指名してくれるお客さんもいないし、最近はヘルプばかりこなしていますが、それだと成績が伸びなくて困っています。

何か良い方法はありませんか?

 

A:まだフリーのお客さんにつけてもらえる状況であれば、上記のような対策を使い、徐々に場内指名を増やしていけば、フリー客につけてもらえる頻度は高まってきます。

しかし、質問者のように、すでにフリー客につけてもらえず、ヘルプばかりになっているならば、状況はかなり厳しいと言ってよいでしょう。

しかし、ヘルプばかりの状況からでも、指名を増やしていける可能性はあります。

例えば、常連さんがお店を接待に使い、そのテーブルにヘルプに入ることがあると思います。

取引先の人が初めてのお客さんであれば、フリー客と同じですから、その人が指名客になってくれるかもしれません。

そこで大切なのは、連れられてきたお客さんをとにかく褒めまくることです。

 

接待や仕事関係の人と来店している場合、連れて来た常連さんは、自分よりも連れて来た人に楽しんでもらいたいと考えているものです。

そして、このような状況では、常連客と連れられてきた人は会話をすることは少なく、連れられてきた人への接待はヘルプのキャバ嬢に任される形になります。

ヘルプだからと言って、接客をおろそかにしてしまうと、常連さんに大きな迷惑をかけることになります。

簡単なのは、お連れの方をとにかく褒めることです。

ちょっと大げさなくらいに褒めると、常連さんもそれに乗っかってくることがありますし、接待がスムーズに進むことになります。

 

そうすれば、またこの常連さんがお店を接待に使ったとき、「この前のあの子お願い」という形で、団体からの指名が入る可能性が高くなります。

また、その時は連れられてきた取引先の人が、今度は一人でお店に来て、あなたを指名してくれるかもしれません。

このほか、常連さんがお友達を連れてきた場合にも同様です。

お連れの方に積極的に会話をして盛り上げ、チェンジになったタイミングで「もう少しお話ししたいな。いてもいいですか」などということによって、場内指名を獲得するのです。

 

お友達から場内指名をもらうことができれば、もっと仲良くなることができ、同伴や本指名につなげていくこともできるでしょう。

また、常連さんとお友達、そして、常連さんの指名の女の子とあなたの4人で同伴することもできるかもしれません。

このように、ヘルプに入る時にも積極性を忘れてはいけません。

成績が伸びないキャバ嬢の多くは、「どうせヘルプなんて繋ぎだし、適当にやろう」と考えることが多いのですが、それではいけません。

 

確かに繋ぎではありますが、それを一生懸命にこなすことが大事です。

そうすれば、ヘルプでも頑張っている姿を、他のキャバ嬢やお店のスタッフは見逃しません。

いずれ、またフリー客につけてもらえるようにもなるでしょうし、お客さんからの評価も上がって、思わぬところで指名されることになるかもしれません。

 

プライベートで誘われる

 

Q:お客さんから、プライベートで誘われます。

同伴なら成績になるからいいんだけど、休みの日に。

正直行きたくないんですけど、そう言って嫌われるのも困るし。

どうやって断ったらいいですか?

 

 

A:「プライベートくらい、客のことなんか考えずにゆっくり寝ていたいのに、デートとかありえないから。」

プライベートの誘いに対する悩みも「あるある」ですが、この悩みには「めんどくさい」「ありえない」「なめてる」などなど、怒りの声も伴う悩みです。

特に、指名が増えてくるとこのような誘いも増えてきますから、毎回理由をつけて断るのも非常に面倒な話で、やがてイライラしてくるのでしょう。

キャバ嬢としては、せっかくプライベートで誘われているのですから、それを単にすっぱりと断るのではなく、なんとか同伴につなげていきたいものです。

ですから、このような誘いは逆にいい機会ととらえて利用し、同伴につなげるという視点で断ることを考えましょう。

 

また、プライベートでの誘いは面倒でしょうが、たまには応じるのも一つの手です。

もちろん、「たまに」といっても、すべてのお客さんにそのようにしていたのでは、とても時間が足りなくなります。

ですから、よく指名してくれる太いお客さんの誘いに対して、時々応じるのです。

そうすることによって、そのお客さんには特別感が生まれますから、その後も長く指名をし続けるきっかけにもなります。

とはいえ、基本的にはキャバ嬢自身のプライベートの時間は大切です。

 

その時間にこそ、自分を成長させるための時間に投資したり、日頃のストレスを解消できる時間に充てたり、ゆっくり体を休めることができるからです。

休みの日は仕事から離れたいというのは誰しも同じですから、無理な誘いを何度もかけられたとき、それに悩むキャバ嬢はたくさんいます。

断る時のポイントは、「行きたいけど行けない」ということをお客さんにわかってもらうことです。

そのためのシナリオも、普段から考えておく必要があります。

 

そうすれば、波風立てずに断りやすいですし、同伴にもつなげていくことができます。

この視点を持たず、普段からシナリオも考えていなければ、お客さんから急に誘いをかけられたとき、断るにしても「ちょっと週末は忙しくて」などと断るしかありません。

あたかも、街でナンパされたときに断るように。

それでは、お客さんは面白くありません。

中には、せっかく疑似恋愛をしていたのに、むげに断られてしまったことに、傷ついてしまうお客さんもいることでしょう。

 

自分のプライベートを守ると同時に、自分に好意を抱いてくれるお客さんも傷つけないことを考えましょう。

そのために、シナリオがあります。

例えば、資格を取りたいから学校に通っているとか、将来のためにお金を貯めていて、昼間も仕事をしているといったシナリオです。

そうすれば、お客さんにデートを申し込まれても、「資格を取るために、週末は勉強しなきゃいけないの」などと断ることができます。

このような断り方ならば、お客さんも、「それなら仕方ないな」「デートに誘って無理をさせちゃいけないな」と考え、納得してくれるものです。

 

しかし、その上でもプライベートな空間を共有することで、お客さんを自分のファンに育てることは重要です。

そのために、同伴には積極的に誘いたいものです。

実際に、同伴が多いキャバ嬢ほど成績が伸びやすい傾向があります。

プライベートなデートに誘われるまでの付き合いの中で、様々な会話を通し、お客さんの好きな食べ物、美味しいお店の情報などを聞き出していることでしょう。

 

そこで、プライベートなデートに誘われるとき、勉強や昼間の仕事を理由として断りながらも、出勤日と合わせて「この日なら時間があるんですけど、この前話してたあのお店に連れて行ってほしいな」などと誘ってみましょう。

お客さんも、プライベートなデートは断られるだけではなく、そのような提案で食事に行けるのであれば、流れが全く違ったものになります。

そして、会う時間が1時間30分くらいになるように待ち合わせ時間などを設定しておき、その時間が来ると「お店に行かなきゃいけないから」「店長に怒られちゃうから」などと言って、別れるようにします。

そうすれば、お客さんの方も物足りないと思って、同伴してくれるようになることでしょう。

もし駄目だったとしても、次につながる可能性を残しつつ、プライベートなデートを断ることができます。

 

指名が増えない

 

Q、指名がなかなか増えません。

指名を増やす手段はありませんか?

 

 

A、指名が増えないということは、稼ぎが伸びないということと同じ意味のことですから、キャバ嬢にとっては深刻な悩みですね。

指名を増やす手段を知りたいとのことですが、一足飛びに指名を増やす手段はありません。

なぜならば、キャバ嬢という仕事は、はたから見れば華やかな仕事ですが、働き手の女性にとっては、こつこつと地味な努力を積み重ねることによって、はじめて指名が増えてくる部分がかなりあるからです。

その努力にも様々ですが、代表的な取り組み、あなたが今日からできる取り組みがあります。

それは、お客さんのアドレスを積極的に教えてもらうことです。

 

アドレスを教えてもらわなければ、接客以外の場面でお客さんと接触する機会を持つことはできず、指名を増やすことが非常に困難になってしまうのです。

そのため、指名がなかなか増えないキャバ嬢というのは、お客さんが望んだ時だけアドレスを交換するというように、自分から積極的にアドレス交換をしていない傾向があります。

お客さんは、無関心を非常に嫌うものです。

実際、あるアンケート調査の結果を見ても、現代人の4割以上が「1日中、ケータイにメールか電話が無いと不安になる」と応えています。

 

裏を返せば、メールが来るというのは不安の解消につながるということです。

お客さんの中には、少ないお小遣いの中からキャバクラに通い、それほど多くいくことはできず、「○○ちゃんに忘れられないかな」といった不安を感じる人が多いものです。

しかし、アドレスを交換しておき、メールを送ることによって、お客さんはそれだけで不安が解消され、嬉しく思うのです。

その前提となるのが、お客さんのアドレスを獲得することです。

 

お客さんのアドレスを積極的に教えてもらうということは、営業先を積極的に増やすことであり、会社でも個人でも、稼ぐための基礎をつくることにほかなりません。

ですから、今日からの取り組みとして、まずはケータイのアドレス帳に、お客さんのアドレスを10件増やしてみましょう。

これまで、積極的にアドレス交換をしてこなかった人は、どうやって教えてもらったらよいのか分からないのかもしれません。

しかし、アドレスを教えてもらうことは簡単です。

お客さんの席に着いたら、名刺を早い段階で出して、「ここに書いてあるのが私の連絡先です、○○さんのも教えてほしいな」とリズムよく聞けば、教えてくれる可能性が十分にあります。

 

たとえこのタイミングを逃したとしても、会話の中で、「○○さんってそんな趣味があるんだ。私も興味あるんですけど、よかったら情報交換したいです」などといって、アドレスを聞き出せばいいのです。

このような地味な作業こそ、指名を増やす基礎となります。

アドレスを教えてもらったならば、その日か次の日にお礼のメールを送ります。

お礼だけではなく、楽しかった、嬉しかったなどの感想を入れ、相手を気遣う文章も忘れずに。

その後も、メールを頻繁に送るのがポイントです。

 

「飲みに来てください」と露骨に言うのではなく、日記風の文章を送ったり、お客さんの気遣う文章を送ったりするのです。

そうすれば、お客さんはあなたの事を忘れにくくなりますから、次回「キャバクラに行こうかな」と思ったときには、あなたのお店であなたを指名してくれることでしょう。

指名は、このように増やしていくのです。

ちなみに、すでに指名しているキャバ嬢がいるお客さんには、アドレスを聞いてはいけませんよ。

キャバ嬢同士のトラブルの元になります。

あくまでも、フリーのお客さんに対してアドレスを聞いていきましょう。

 

お客さんからたくさんメールがくる

 

Q、お客さんからたくさんメールが来るんですけど、正直めんどくさいです。

でも、私でもそうですけど、メールしても返ってこないのって嫌じゃないですか。

どうしたらいいでしょうか。

 

 

A、売れっ子のキャバ嬢や、売れっ子になるためにお客さんのアドレスをたくさん集めているキャバ嬢になると、お客さん側からメールが送られてくることが少なくありません。

しかし、たくさんのメールを受け取っていると、どうしてもそれに返信するのは面倒なことです。

また、プライベートの予定もあるでしょうし、メールが来てもすぐには返信できないこともあると思います。

このような場合にも、返信しないのは論外だと考えましょう。

質問者も言っている通り、メールを送っても返ってこないというのは、お客さんにとっては嫌なことです。

 

ましてや、普通の人間関係ではなく、お客さんはキャバ嬢と疑似恋愛を楽しんでいるのですから、たとえ疑似であるにせよ、恋人からメールが返ってこないというのは不安なことなのです。

1回や2回返信がないくらいであれば、「忙しいのかな」で済むかもしれません。

しかし、それが何回も続けば、「嫌われたかな」「本当は彼氏がいるのかな」「所詮、キャバ嬢だし、本気になるのが馬鹿げてるな」などと考え、「もう、あの子を指名するのは止めよう」となるかもしれません。

ですから、お客さんからメールが来た時、どんな形にせよ返信するのが基本なのです。

 

しかしながら、すぐに返信できない場合には、返事が遅れてもきちんとした文章で送ったほうが良いのでしょうか。

あるいは、短い文章でも早めに返信したほうが良いのでしょうか。

これはお客さんの性格的な問題もありますから、微妙なところですが、基本的には「短くても早く返す」ほうが良いでしょう。

なぜならば、その方がお客さんにとって安心で、嬉しいからです。

少なくとも、「返信が遅いな」「嫌われてるかな」などと思いながら、何時間も待つ必要はなくなります。

ですから、短い文章を作り、最後に「今ちょっと忙しいので、後でまたゆっくりメールしますね」などと付け加えておけばよいでしょう。

 

お客さんから返信がこない

 

Q、お店から言われていることもあり、自分からお客さんにメールをしています。

しかし、返信をくれないお客さんも結構います。

こんなメールに意味があるとは思えません。

 

 

A、お客さんから返信がこないというのも、あるあるのひとつでしょう。

このような場合には、メールの内容に問題があることが多いものですから、まずはメールの内容を検討してみる必要があります。

まず見直してほしいのが、きちんとお客さんを気遣っているメールになっているか?ということです。

そのような内容ではなく、お店に来てほしい、同伴してほしいなどの内容であれば、よほど親しくないお客さんであれば、無視されることが多くなります。

また、相手が忙しくて返信できないとか、もともとメールが苦手で返信しないというお客さんもいると思います。

 

しかし、そんなお客さんでも、気遣う内容のメールを送られれば嬉しいと思うものです。

気遣いとは優しさです。

つまり、気遣うメールを何度も送るというのは、優しさを何度も無料で送り続けるということです。

忙しいお客さんやメールが嫌いなお客さんでも、次第にメールを返信する気になってきます。

また、メールそのものが、お客さんが興味を持てる内容であることも大切です。

お客さんの性格やキャバ嬢のキャラにもよるでしょうが、お客さんに関することを盛り込みながらメールを送れば、返信率がアップします。

 

例えば、前回お客さんが来た時の会話の内容に触れるという方法があります。

そのようなメールを読めば、お客さんは「ちゃんと聞いててくれた」「ちゃんと覚えてくれてる」というように、特別感を抱きます。

これなど、かなり活用しやすい方法だと思います。

ほかにも、活用できるポイントはいくらでもあるものです。

 

お客さんの職場が新宿であれば、「昨日、友達と新宿に買い物に行ったんですよ。○○さんの職場って、新宿でしたよね?」といった感じです。

お客さんの趣味が釣りだったら、「この前、早起きしてテレビつけたら、釣り番組やってましたよ。釣り番組ってまともにみるの初めてだったんですけど、意外に面白いですね」という感じです。

これらのメールに共通する考え方としては、そのメールを読んだ時、お客さんがニコニコしている姿を想像できるメールであるということです。

このように、気遣いのメールを送っていれば、返信率は大幅にアップします。

もし、何度そのようなメールを送っても返信が来ないならば、そのお客さんはあなたに興味がない可能性が高いとわかりますから、その時になって初めて「この人へのメールは意味がないな」と判断すればよいでしょう。

 

ストレスとの付き合い方

 

Q、仕事のストレスがハンパないです。

お店の子で鬱になった子もいます。

どうやってストレスを解消すればいいか分かりません。

 

 

A、キャバ嬢はストレスがたまる仕事です。

何しろ、話を聞いて楽しませるのが仕事なのですが、それをしながら気も使うし、キャラを演じなければならないこともあります。

お客さんも色々で、気の合うお客さんばかりではありませんから、話したくもない人の聞きたくもない話を興味津々に聞かなければならないこともたくさんあります。

これでは、ストレスが溜まらない方がおかしいのです。

実際、このような仕事に人よりずっとストレスを感じて、体を壊してしまうキャバ嬢もいます。

 

質問者の言う通り、鬱になってしまうキャバ嬢は結構いるのです。

周りから観たらすごく可愛くて、華があって、キャバ嬢になるために生まれて来たように思える女の子でさえ、ストレスが原因で辞めていくことがよくあります。

また、辞めずに続けているキャバ嬢の中には、お店ではすごくはしゃいでいて、楽しそうに見える人でも、家にいる時はあまりのストレスで動けなくなるというケースも少なくありません。

もちろん、ストレスへの感受性や耐性は人それぞれですから、ストレスをため込みやすい人とそうではない人、ストレスを感じやすい人とそうではない人など、色々だと思います。

 

しかし、いずれにせよキャバ嬢という仕事はストレスと縁が切れない世界なのですから、自分なりのストレス発散方法を見つけておくことは非常に重要なことです。

実際、お店でナンバー入りをしているような、長期間にわたって元気に働いているキャバ嬢は、ストレス発散方法を知っており、ストレスをため込まないようにしているものです。

ストレス発散方法も人それぞれですが、多くの人に向いているストレス発散方法として、エステが挙げられます。

キャバクラがあるような繁華街には、大抵の場合は深夜エステがあるものですから、仕事が終わってから行ってみると良いでしょう。

 

もちろん、エステにかかわらずスパなんかもお勧めで、岩盤浴やゲルマニウム温浴なども深夜営業しているお店がありますから、利用してみてください。

これらの方法は、確実にストレス発散につながり、さらに美容や健康にもプラスの効果があります。

生活リズムが不規則で、毎日お酒を飲んで、ストレスが溜まりやすいキャバ嬢には、まさにうってつけのストレス発散方法であると言えるでしょう。

このほか、キャバ嬢に話を聞いてみると、動物と触れ合ってストレスを発散している人も多いようです。

 

キャバ嬢のペット飼育率の高さは、知る人ぞ知ることですが、住んでいるアパートやマンションがペット不可の物件ならば、ペットを飼うことはできません。

そこで、深夜営業のペットショップに足を運び、ペットたちを見ることによって癒されるのです。

このほか、友達や仲のいい同僚と飲みに行くというストレス発散方法もありますね。

しかし、ホストクラブには注意が必要です。

ストレス発散のためにちょっとだけ・・・という気持ちで言ってみたところ、ドツボにハマって抜けられなくなり、稼ぎや貯金を根こそぎ注ぎ込んで後悔したという話が珍しくありません。

 

 

トラブル編

これまで、仕事の悩みを見てきました。

しかし、この悩みが解消されれば、すぐに安心して、たくさん稼げるというわけではありません。

キャバ嬢という仕事は、さすがに夜の仕事というだけのことはあって、トラブルの多い仕事です。

特殊な仕事であるため、お金の事、お店のスタッフとのことなど、様々な点でトラブルになり、それが悩みになるのです。

では、実際にキャバ嬢から「あるある」とされている、トラブルの悩みを見ていくこととしましょう。

 

給料が未払い

 

Q、今年に入って、1ヶ月間、キャバクラで働きました。

しかし、親にバレて辞めさせられることになりました。

お店は「来月末に給料を払うから」と言っていたのですが、その日が来ても払ってもらっていません。

最近では、電話にも出ません。

どうしたらいいでしょうか?

 

 

A、キャバクラ業界は夜の世界で、未だに悪質なお店があるものです。

そのようなお店では、女の子の無知をいいことに、給料を払わないお店があります。

この質問などは典型的なパターンです。

女の子の理由で出勤できなくなった場合には、どこか女の子も引け目を感じていることが多いものですから、そこに付け込んで未払いのまま通そうとするというものです。

類似のケースでは、「彼氏に辞めろと言われた」「体調を崩して辞めなければならなくなった」などの場合に、未払いで通そうとするものがあります。

このほかにも、未払いではないものの、実際に働いた分よりも給料が少なかったり、残業したはずなのに残業代が加算されていなかったりするケースがあります。

 

そのような給料も、積もり積もればかなりのものになります。

支払われなかった給料のことは、法律的には未払い債権というものになり、請求できる期間は2年間です。

したがって、2年間に渡ってお店に逃げられてしまうと、もう請求できなくなってしまいます。

まずできる行動としては、労働基準監督署に相談することです。

おそらく、賃金支払い請求書を郵便書留で送るように指示があると思います。

 

しかし、そのような書類を受け取っても支払わないとか、そもそも受け取りを拒否されてしまうこともよくある話です。

そのようなお店は、それまでにも給料を未払いにすることで乗り切ってきた可能性が高いと思われます。

したがって、女の子がいくら騒いだところで、知らんぷりを決め込めば問題ないと思っているのかもしれません。

そこで、女の子のバックに無視できない存在がついていることを分からせるのが有効な手段です。

例えば、労働組合に加入して交渉するとか、訴訟を起こすといった方法です。

 

この女の子の場合、仕事を始めてから1ヶ月で辞めたとのことなので、給料はそれほど多くないと思われます。

60万円以下の債権の支払いを請求する場合には、少額訴訟という方法があります。

「訴訟」と聞けば非常に面倒なイメージを抱くかもしれません。

しかし実際には、決まったフォーマットに書き込んで裁判所に提出するだけの手続きですから、非常に簡単に訴えを起こすことができます。

ただし、訴えを起こすためには経営者の名前や住所が必要となるため、店の登記簿を採る必要があります。

 

お店としては、裁判所まで絡んでしまえば非常に面倒なことになります。

そのようなお店ならば、「叩けばいくらでもホコリが出る」ような状況である可能性が高い(他の女の子やスタッフの給料も未払いであるなど)ため、できるだけ深刻なもめごとは起こしたくないと考えているはずです。

ですから、少額訴訟を起こせば、支払われる可能性が高いでしょう。

したがって、2年以内に解決を目指すこと、強い態度で臨むことをポイントとして、交渉してみてください。

お店に「厄介だ」と思わせれば、案外簡単に支払われるものです。

 

給料の支払いが怪しい

 

Q、店長から「お店の経営が上手くいっていないから、給料を少し待ってほしい」と言われました。

待つのは構わないので「わかりました」と言ったのですが、後で考えてみればいつ支払われるのか、本当に支払われるのか、ちょっと不安です。

ちゃんと支払われないためにはどうすればいいですか?

 

 

A、このケースは、上記のお店が明らかに給料をバックレようとしているのではなく、ちょっと待ってほしいというケースですね。

お店がバックレることを前提として、はぐらかそうとしているのか、それとも本当に支払いに困っているのか、まずはそこを見極めたいものです。

実際には、このように言って給料の支払いを遅らせ、最終的に未払いのまま逃げてしまうお店も少なくありません。

もし、積極的に出勤していたならば、最近のお客さんの入りがどうであったかによって、お店の経営が危ないかどうかがなんとなくわかると思います。

しかし、より具体的な手段としては、まずは口約束をするだけではなく、念書を取っておくことです。

 

念書を取っておくことによって、いつまでに、いくら、誰に、どうやって払うかを書いてもらい、責任者の自宅の住所と名前も書いてもらえば、後で取立が楽になります。

しかし、このときに色々なことを無理に聞き出そうとすると、お店からが本当に後日支払おうと思っていた場合、関係が悪くなって厄介なことになるかもしれません。

ですから、口頭で上記の事をやんわり聞き出して、ICレコーダーでこっそり録音しておくのが良い手段です。

 

しかし、これらの事を録音しておいたり、念書を書いてもらうことができたとしても、未払いのまま逃げられてしまうと支払ってもらうのが大変になることが多いものです。

そこで、「一括でなくてもいいので、少しずつ払ってもらえますか?」といった交渉をしてみるのが良いでしょう。

たとえ少額でも、支払ってもらうことができれば、法的には「相手は未払い給料を認識していた」ことの証明になります。

また、お店が少しずつ払ってくれるならば、もし取立が難航した場合のダメージも軽減されます。

また、他のキャバ嬢も給料の支払いを先延ばしにされていることでしょうから、皆で協力しあってお店と交渉するのも重要なことです。

そうすれば、お店もただでは逃げられないと思いますから、プレッシャーをかけることになり、きちんと支払われる可能性が高まります。

 

店長のセクハラ

 

Q、店長のセクハラに悩んでいます。

店長がお客さんの席で飲んでて、そこに呼ばれるんですけど、ウケねらって触ってくるんです。

最初は盛り上げるために仕方ないと思ってたんですけど、そのうち裏でも触ってくるようになりました。

止めてくださいと言っても止めてくれません。

 

 

A、店長のセクハラも、一部では「あるある」ですね。

キャバ嬢にとっては、店長に嫌われると給料をもらえそうにない、フリーのお客さんにつけてもらえなくなりそう、シフトを入れてもらえなくなりそうなどの心配がありますから、あまり強く抵抗できないのでしょう。

また実際に、「やめてください!」と言ったとしても、「お客さんからお触りをされることもあるんだから、セクハラくらいで騒いでたら上に行けない」などと、独自の理論を振りかざして、セクハラを正当化しようとする店長も少なくないようです。

しかし、このような意見は当然ながら間違っています。

 

本来ならば、女の子ができるだけ長く働いて売り上げに貢献してくれるように、快適に働ける環境を作るのが店長の役目です。

ですから、お客さんのお触りを注意するべき存在なのです。

したがって、そのようなお店はキャバ嬢を使い捨てにする悪いお店ですし、キャバ嬢の入れ替わりも激しく、お店の売り上げもそれほど良くないと思います。

ですから、お店を変えるというのが最も良い手段かもしれません。

しかし、その時にはきっちりと給料を払ってもらわなければなりません。

 

また、セクハラを理由として辞めざるを得なかったのですから、その分の補償もさせたいものです。

ただし、女の子が一人で争っても相手にしてもらえない可能性が高いですし、相手にしてくれたとしてもかなり強く出てくる可能性があるので、女の子一人では怖いでしょう。

ですから、労働組合に加入して団体交渉をするのが良いかもしれません。

夜の職業を専門とする労働組合もあるので、調べてみてはどうでしょうか。

このほか、給料の未払いに関しては、お店の常連さんに「払ってあげなよ」と言ってもらう、新しく移るお店の店長に相談して言ってもらうなど、色々な方法があります。

 

店長から誘われる

 

Q、店長が私の事を好きと言ってきます。

付き合えばたくさんフリーにつける、時給を上げるなどと言われます。

しかし、「その代わりに断ったらどうなるか分かるよね?」などと言ってきます。

ものすごく腹が立つのですが、何か良い方法はないですか?

 

 

A、これは、上記の店長によるセクハラとは、また別の意味でたちの悪いセクハラだと言えるでしょう。

お触りはしてこなくても、店長という立場を利用して付き合いを強要し、さらにその付き合いの延長上にはエッチがあるわけですから、パワハラとセクハラが同時に行なわれているとみることもできます。

このときには、まずはすぐに辞めてしまうという選択肢があります。

しかし、質問内容を見ると、それだけでは気が済まないのでしょう。

仕返しをしても不毛ではありますが、どうしてもしたいというならば、店長よりも上の立場の人に訴えるのが良いでしょう。

 

店長の多くは雇われ店長であり、実際には権力を持っておらず、店長よりも上に本当の経営者がいる場合がほとんどです。

ですから、そのような経営者に対して、店長のセクハラを打ち明けて相談してもらうという方法があります。

過去に同様の被害に遭ったキャバ嬢が同僚に居るならば、一緒に訴えれば効果は高まります。

店長が自分に対して言ったことをメモしたり、できるならば録音しておけば一層効果的でしょう。

 

そもそも、経営者はビジネスライクな視点を持っている場合が少なくないので、女の子を大切にしてこそキャバクラが上手く運営されるということを知っている場合があるものです。

そのような経営者に訴えれば、店長はそのビジネスの障害であると考え、店長を辞めさせてくれる可能性があります。

なんにせよ、相手が店長だからと言って、逆らってはいけない存在だと考える必要はありません。

 

店長が差別する

 

Q、店長が、自分の好みで差別をします。

嫌いなキャストに対しては、フリーのお客さんになかなかつけてくれず、私も嫌われているのでうまくいきません。

 

 

A、これもあるあるですね。

キャバクラ店において、上記の通り店長は雇われのことが多いのですが、それでもお店を任されているだけあって、店長がつけ回しに対して積極的にフリーのお客さんにつけるべきキャバ嬢を指示することによって、差別が起こる場合があります。

もし、この質問者が単なる実力不足からではなく、本当に差別によってフリーのお客さんにつけてもらえないならば、環境を改善したほうが良いでしょう。

とはいえ、店長としては「お店の売り上げのためにやっていることと」という言い逃れが成立するので、難しいところです。

上記のように、店長よりも上の立場の経営者に相談したとしても、改善されない可能性も十分にあります。

 

したがって、もっともよい解決手段は、お店を変えることです。

そのお店の店長の差別によって成績が伸びないのであれば、いくら頑張っても今後も同じ状況になる可能性が高いですから、そのお店で無駄な時間を過ごすよりも、もっと公正な判断をしてくれるお店で働くことが大切です。

店長から嫌われていれば、辞める時にも無理な引き留めを受けることも無いでしょうから、給料をきっちりともらったら別のお店に移るようにしましょう。

 

 

イベントが多すぎる

 

Q、お店が頻繁にイベントを開くのですが、指名が取れないと罰金になります。

指名してくれるお客さんはいるのですが、そんなに多くはないので、イベントの度に営業をかけていたら嫌われないか、潰れないか心配です。

 

 

A、キャバクラで、ノルマを達成できない場合などに罰金を取るお店は、最近では減りつつあるものの、やはりキャバクラ店に罰金はつきものといったイメージがありますね。

キャバ嬢たちも、罰金は嫌だけれど仕方のないことと考えているケースがほとんどです。

しかし、法律的に考えるならば、このような罰金は違法です。

売り上げが悪い場合にインセンティブを支払わないことは認められていますが、時給から規定以上の罰金を差し引くのは違法なのです。

罰金は1回に付き上限が決まっています。

 

つまり、「3ヶ月分の給料÷90日÷2」とされています。

例えば、3ヶ月で90万円を稼いでいるならば、「90万円÷90日÷2」で5000円です。

そして、月の給料の10%までと上限が決められています。

従って、給料の多いキャバ嬢も、少ないキャバ嬢も、一律5000円で月に何度でも適用するなどとしているならば、明らかに違法であることが分かります。

イベントの際に指名を採れなかったから罰金というのも、基本的にこの考え方と一緒です。

いくら指名が取れずに罰金になったからと言って、そのせいで給料がどんどん取られていくような仕組みは異常なのです。

 

しかしながら、それをお店にやめてほしいと言ったところでどうにもなりません。

この場合に有効なのは、複数のキャバ嬢で相談して、お客さんから言ってもらうように仕向けることです。

キャバ嬢も悩んでいますし、お客さんもイベントが多ければ負担になるのですから、相談に乗ってくれるでしょう。

そして、複数の常連客から、お店に対して「イベントが多すぎてきついんだけど、減らしてもらえないかな」などと言ってもらえたならば、お店も考え直すことでしょう。

 

イベント時のノルマだけではなく、遅刻や当日欠勤による罰金にしても、1回の罰金の上限は上記の計算式で決まっていますし、合計の罰金も10%までです。

したがって、これらの様々な罰金があまりにもひかれすぎており、給料が少なくなって困っているならば、

労働基準監督署に相談して改善を促してもらうなどの方法を検討するか、罰金を取るにしても、もっとまともな取り方をするお店に移動した方が良いでしょう。

 

お客さんとのトラブル

 

Q、1年近く指名してくれるお客さんがいます。

こちらも接客の中で「好き」と言っていたのですが、それを本気にしてお客さんが私といつのまにか付き合ってる気になってました。

そうじゃないってわかったらすごく怒って、お店に相談しても何もしてくれないので困ってます。

 

 

A、お客さんとトラブルになるケースは、決して珍しくありません。

お客さんは疑似恋愛を楽しんでいるわけですが、それをきちんとわかって行儀よく遊んでくれるお客さんばかりではなく、いつしか本気になっていくお客さんが少なくありません。

そして、自分の独りよがりだったと分かると、「たくさんお金を使ったのに」などといって逆上するのです。

中には、結婚前提で付き合っていると勘違いをし、奥さんと離婚をしてからキャバ嬢に求婚して断られ、ストーカーになったというケースもあります。

 

また、このケースのように1年も通ってくれているお客さんならば、かなりのやり取りを重ねているはずですし、長く付き合っているだけになかなかないがしろにできないのが難しいところです。

お客さんが逆上するというケースに至らずとも、プライベートでの付き合いを期待して通っているお客さんが多いものですし、「あわよくばエッチしたい」なんて考えているお客さんはザラにいます。

それが期待外れと分かると、付き合いが長ければ長くなるほど、逆上しやすくなるの傾向があります。

 

逆上されたときに怖いのが、相手に見境がなくなってしまう可能性があることです。

女の子が不安になることをしたり、危害を加えようとしてくることもあります。

お店にしつこく通って迫って来たり、危害を加えようとしてきたり、嫌がらせをして来たりするようであれば、お店に相談して出入り禁止にしてもらうのが良いでしょう。

送迎をしてくれるお店ならば、帰りは必ず送迎してもらうようにしましょう。

 

しかし、お店が全く対応してくれないこともありますし、出禁にしたところで、お店の周りで待ち伏せをして危害を加えたり、ストーカーになったりするケースがあります。

したがって、お店が対応してくれない、あるいは対応してくれてもストーカーに発展して自宅が特定されたなどの場合には、速やかに外部の人や警察に相談するべきです。

このような問題は、放っておけばおくほど危険性が高まっていきます。

したがって、できるだけ早く相談し、解決を目指すのがポイントです。

 

お客さんのセクハラ

 

Q、お客さんのセクハラがひどいです。

無理やり胸を触られたり、いろんな部分をべたべたと触られます。

スタッフも見て見ぬふりなので困っています。

 

 

A、正直なところ、キャバクラとお客さんのセクハラは切っても切れない関係です。

店長やスタッフからのセクハラならば色々な手段がありますが、触ってくるお客さんは少なくないため、その一人一人に対して訴えたり、怒ったりしていては仕事になりません。

まず考えたいのは、お店全体がセクハラOKという雰囲気かどうか、ということです。

そのお店があまりにもセクハラに寛容であれば、お客さんもそれを前提に通っている可能性があるため、セクハラをある程度受け入れなければ成績が伸びないかもしれません。

それを多少は受け入れて稼いでいくか、それともセクハラに厳しい、もっと良い店に移るかはキャバ嬢次第です。

 

もっとも、すでに書いた通り、キャバクラとお客さんのセクハラは切っても切れない存在です。

セクハラに厳しいお店でも、お客さんによってはさりげなく触ろうとするものですし、お酒に酔って触ってくるお客さんも必ずいるものです。

そのような場合には、可愛く注意してお客さんの手を自分の膝に置いたり、手をつないだりするなどの対策が有効です。

つまり、それほど触られても問題ない場所を触らせることによって、触られたくない場所を触らせないようにするのです。

 

このほかにも、相手によっては「そんなことする人は嫌いだな」などというのも有効です。

お客さんがあなたに惚れている場合には、嫌われることはしたくないと考えるものですから、セクハラをやめる可能性が高いのです。

 

お客さん同士が喧嘩を始めた

 

Q、私のお店は客層が悪いのか、お客さん同士が喧嘩することがあります。

それに巻き込まれそうになることもあるし、ほんとに大変です。

こんなとき、キャバ嬢はどうすればいいですか?

 

 

A、キャバクラは、基本的には楽しくお酒を飲む場所であり、お酒をたくさん飲んで酔っ払うよりも、キャバ嬢との会話を楽しむ場所です。

しかし、日頃のストレスからお酒を飲みすぎてしまうお客さんもいますし、そうなると理性が働かなくなって喧嘩を始めてしまうお客さんもいるものです。

そのような喧嘩が起こる時というのは、あまりに突発的に起こることが多いものですから、キャバ嬢が巻き込まれたとしても、対応のしようがありません。

この質問者のように、戸惑ってしまうのが普通でしょう。

喧嘩だけではなく、お店やキャバ嬢に理不尽な文句を言ってくるお客さんもいるのですから。

 

多くの場合、一緒に来ているお客さんが止めに入るなどして、大きな騒ぎにはならないものです。

しかし、一緒に来ているお客さんまで一緒になって騒ぎ出したり、止めても騒ぎ立てたりして、ついには警察沙汰になることもあります。

しかし、キャバ嬢は何も心配する必要はありません。

そのようなときには、男性スタッフが動いてくれます。

逆に、キャバ嬢が下手に止めに入ってしまうと、ややこしくなりかねません。

 

ですから、なにかもめごとが起こったり、もめごとが起こりそうな雰囲気を感じたら、すぐに席を離れてしまいましょう。

そうするうちに、男性スタッフが止めに入ってくれます。

それでもいうことを聞かないお客さんは、お店の裏に連れて行かれることもあるとか、ないとか。

ですから、なにかお客さんが喧嘩をしたり、騒ぎ出したりした場合には、キャバ嬢は何も心配せずにさっさと席を離れましょう。

それだけでOKです。

 

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