これからキャバ嬢になろうと考える女性にとって、どこで働くのがベストであるかは非常に気になる所でしょう。
やはり多く稼ぐためには、沿線よりは歌舞伎町や六本木がよいのでしょうか。
ならば、歌舞伎町と六本木の違いはどこにあるのでしょうか。
ここでは、歌舞伎町と六本木の違いを軸に、キャバクラ店ごとの違いを見ていくこととします。
キャバクラの地域区分
キャバクラの地域区分は、大きく分けると3種類です。
- 歌舞伎町
- 六本木
- それ以外
厳密に言えば「それ以外」の部分で細かな分類も可能なのでしょうが、この大まかな分類で大きく間違いはないでしょう。
実際、東京都内のキャバ嬢たちの認識はこのようなものであり、
- 「大箱か、小箱か」
- 「高級店か、大衆店か」
といった分類よりは、
といった分類がなされているものです。
もし「それ以外」の部分を分けるならば、キャバクラ店が多い繁華街である池袋や上野があるでしょうし、沿線キャバクラの中野、吉祥寺、高円寺もあります。
また、飲み屋街がにぎわう錦糸町や小岩井にもキャバクラはあります。
しかし、歌舞伎町と六本木の存在感は圧倒的であり、それらの群を「それ以外」として片づけてしまうことができるほどのものなのです。
また、歌舞伎町と六本木がキャバクラ業界の二大巨頭であり、ライバル関係にあることもこのような分類になる原因のひとつと言えるでしょう。
歌舞伎町には約200店舗のキャバクラがあり、日本最大のキャバクラ街と言われています。
一方、六本木は店舗数が歌舞伎町に比べて少ないものの、有名店や高級店の数でいえば歌舞伎町に並びます。
本稿では、様々な観点から歌舞伎町、六本木、それ以外を考え、稼ぎなども比較してみましょう。
美人が多いのはどっち?
まずは、歌舞伎町と六本木とそれ以外で、どの地域に一番美人が多いのかを考えていきましょう。
筆者の主観や多くの人(キャバクラ業界の人やスカウトマンなど)の意見から考えて、まず沿線キャバクラで働くキャバ嬢は、歌舞伎町や六本木で働くキャバ嬢と比較して、ルックスのレベルが大きく落ちます。
これはある意味で仕方のないことでしょう。
それ以外に属するキャバクラは時給が低いからです。
ルックスが優れている女性は歌舞伎町や六本木のキャバクラにスカウトされていきますし、平凡なルックスを持った女性にはお呼びがかからず、また生き残りは難しいため、キャバ嬢をやろうと思えばそれ以外のキャバクラに勤めることになります。
では、歌舞伎町と六本木ではどちらが美人が多いのでしょうか。
美人度の高さでは、六本木の方が美人が多いというのが定説となっています。
沿線キャバクラとの差ほど大きな差があるわけではありませんが、ルックスだけを見ると六本木のキャバ嬢の方が平均値は確実に高くなります。
これにも理由があります。
キャバ嬢を最初にランク付けするのは容姿であり、スカウトの際にもそこが注目されるからです。
このことは、キャバクラ店へ人材を供給するスカウトマンへのインタビューでも分かったことです。
これでは歌舞伎町に美人が集中するのでは?と思いますが、そこには秘密があります。
このスカウトマンはこう話してくれました。
さらに、六本木はスカウトでも違いがあります。
一方、沿線キャバクラはどうなのかもこのスカウトマンに聞いてみました。
美人度では六本木の方が優れているものの、それは同じタイプの容姿における優劣ではありません。
歌舞伎町と六本木では、容姿の特徴に大きな違いがあります。
六本木にはタレントの卵が多い?
六本木にまつわる都市伝説の一つに、六本木のキャバクラにはグラビアアイドル、モデル、女優の卵など、タレント予備軍が多いというものです。
これは単なる都市伝説なのか?
それとも本当なのか?
六本木のキャバクラ店経営者に話を聞いてみると、一部は真実とのことでした。
その経営者いわく、
とのこと。
このほか、芸能事務所関係者に聞いても同じような事実が分かりました。
歌舞伎町と六本木、どちらが稼ぐ?
歌舞伎町と六本木とその他のキャバクラ。
その他のキャバクラは問題にならないとして、歌舞伎町と六本木はどちらがたくさん稼ぐのでしょうか。
これは、実際に働くキャバ嬢やキャバクラ関係者に聞いてみると、歌舞伎町が高いという人もいれば六本木が高いという人もいるため、判然としません。
歌舞伎町が一番だという意見もあれば、高級店を比べれば六本木の方が上という人もいるのです。
地域ごとの時給に一番敏感なのはスカウトマンです。
なぜならば、彼らはスカウトした女の子を連れてお店に出向き、時給の交渉をする必要があるからです。
スカウトマンたちへのインタビューでは、入店時の保証時給を比較した場合には歌舞伎町の方が1000円ほど高くなるとのことです。
なぜ歌舞伎町の方が保証時給が高いかと言えば、上述のようにキレイな女の子ほど六本木で働きたがる傾向があるため、歌舞伎町は女の子を誘うために高めの時給設定にしなければならないのです。
もちろん、これは保証時給だけではなく、その後の時給の上昇率やそれに伴う収入の上昇率も歌舞伎町の方が上です。
逆に言えば、六本木は人気があるぶん、給与の面で低く抑えられるのです。
あるスカウトマンの発言を見れば、このことがよくわかります。
実際に六本木で働くキャバ嬢に話を聞いたところ、かなりの売上を上げているにもかかわらず5000円の固定時給で、給料は60万円程度というケースがありました。
その子がもし売上バック制で働いていたならば、100万円や200万円は簡単に稼いでいたことでしょう。
しかしその子はそれで満足しており、
うちのお店は歌舞伎町と違ってステータスがあるんです。
歌舞伎町で働いてるキャバ嬢がうちにきても稼げないと思います。
だって、歌舞伎町ってヤバい客に貢がせたりするじゃないですか。
そういうの怖いですよ。
と、給料が安いことへの不満は微塵もないようでした。
しかし、六本木の高級店で時給が固定制というのは少数派であり、売上バック制の高級店もたくさんあります。
ですから、六本木のキャバ嬢で歌舞伎町以上に稼いでいるキャバ嬢も当然います。
別のある六本木のキャバ嬢は、こんな風に言っていました。
六本木の方が給料安いのはたしかにそうかもしれませんね。
でも、それはアルバイト感覚でやってる子だからそうだっていうだけだと思いますよ。
トップクラスの子だと歌舞伎町より六本木の方が稼いでるんじゃないですかね。
なにしろ客のレベルが六本木の方が上ですから。
大物芸能人とかプロ野球選手とか、あとはヒルズ族とか上場企業の社長さんとか、何億円って稼いでるお客さんがたくさんいますからね。
そんなお客さんをつかんでるキャバ嬢になると、売上もすごいし、バックもすごいですよ。
そういうキャバ嬢ってマスコミに出てこないでしょ?
それは稼いでるキャバ嬢がいないんじゃなくて、お客さんが嫌がるから。
だから、本当にめちゃくちゃ稼いでるのは六本木の高級店のVIPルームのお客さんから本指名を何本も受けるキャバ嬢ですよ。
六本木はたくさん稼ぐキャバ嬢と稼げないキャバ嬢の差が激しいですね。
歌舞伎町の場合は稼ぐ子もいるけど、中堅も多いじゃないですか。
でも、六本木は月収200~300万円稼ぐ売れっ子がいるかと思えば50万円くらいの子がいるって、そのどっちかって感じですね。
歌舞伎町は100万円くらいのキャバ嬢がたくさんいますけど。
このほか、キャバクラ店長の話によると、こんな意見もありました。
このように、六本木と歌舞伎町のキャバ嬢の働き方には大きな違いがあり、それが給料にも影響しているようです。
ただし、歌舞伎町でも一人がずば抜けて売れてしまっているようなお店であれば、その超売れっ子の指名客がお店の多くの席を埋めてしまい、そのほかのキャバ嬢はヘルプにならざるを得ないような状況が生まれることも、稀にあります。
歌舞伎町と六本木の客層はどっちがいい?
では、次に客層はどうでしょうか。これまでにも少し触れましたが、詳しく見ていきましょう。
この問題は、キャバ嬢にとって大きな関心ごとです。
どちらが稼げるか、どちらがノルマが楽かといったことも大きな関心ごとですが、客層はそれ以上の関心ごとなのです。
キャバ嬢に話を聞いていると、客層というキーワードがよく聞かれることからもよくわかります。
スカウトマンにしても、時給よりも客層が重視されていることを痛感しているようで、こんなことを言っています。
客層とは、そのお店の中心客はどのようなお客さんか、ということです。
客層は歌舞伎町と六本木ではどちらが良いのでしょうか。
これははっきりと言えることですが、客層は間違いなく六本木の方が良いでしょう。
歌舞伎町は客層に関しては悪く、沿線キャバクラよりも良くないというのが定説です。
実際、六本木は一見様お断りとしていたり、アウトローは入店させなかったり、お客さんを選んでいますが、歌舞伎町ではそんなことはありません。
そこで、例えば詐欺などで荒稼ぎをしたアウトローが飲みに出かけたとき、六本木のお店は使うことができないため、歌舞伎町に流れてくることになるのです。
黒い客が太い客になることもあります。
このようなことから、キャバ嬢の中には歌舞伎町は怖いと考える人が多いのです。
ある沿線キャバクラのオーナーがこんな話をしていました。
このほか、キャバ嬢たちにインタビューをしてみたところ、客層の違いについて色々な言葉が聞かれました。
もちろん、キャバ嬢たちの生の声ですから主観や独断が含まれていますが、それだけに本音でもあります。
沿線のキャバ嬢
歌舞伎町は若いお客さんが多いですね。
私、それが嫌で辞めました。
歌舞伎町の若いお客さんって中途半端にお金持ってるんです。
『なんでも頼めよ!』って感じなんですけど、その勢いで口説きまくってくるんですね。
若くてお金があればキャバ嬢が口説けると思ってるんですね。
私がいま働いてるところは沿線で、客層はいいですよ。
商店街のおじさんとかおじいさんばっかり。
あとは若いサラリーマンとか。
お金がないから口説いてこないし、口説いてきてもかなりゆるくて全然問題にならないです。
歌舞伎町のお店の子からしてみると、よくあんなしょぼい客ばっかり相手にできるねってなるんですけど、気楽だからいいですよ。
六本木の有名店のキャバ嬢
六本木と歌舞伎町ってそもそも比べるのがおかしくないですか?
っていうか比べてほしくないです。
前に歌舞伎町でめちゃくちゃ売れてた子が500万円で引き抜かれて六本木に来たんですけど、六本木じゃ全然売れなかったですからね。
半年くらいでまた歌舞伎町に戻っていきましたよ。
歌舞伎町の太い客って金融ばっかりですからね。
金融のお客さんはちゃんと接客しなくても、お金落としてくれるんですかね…
くさるほど持ってるから。
あと、歌舞伎町はキャバ嬢の誕生日とかも派手にやるじゃないですか。
一晩で何百万円も売り上げたり。
でも、六本木じゃキャバ嬢の誕生日は何もしないですよ。
誕生日だからってお客さんにお金使わせるってホストみたいで品がないですよね。
六本木はきちんとした社長さんとかが多いですから、歌舞伎町みたいな接客じゃ無理なんですよ。
私、六本木で働いたとは銀座に行きたいんですよね。
ステータスはもっと上がりますから。
六本木の経験を活かせばいけると思います。
六本木の高級店のキャバ嬢
うちのお店に来るお客さんから聞いたことなんですけど、
歌舞伎町のキャバクラに行ったら若い、よくわからない連中がたくさんいて、コールとかやって派手に飲んでるのを見て、
『こんなことだから芸能人とかスポーツ選手とか、社長が寄り付かないんだ』って思ったんだって。
絡まれそうな雰囲気もあったみたい。
六本木はコールとか禁止ですからね。
実際、芸能人とか野球選手が歌舞伎町に行くって聞いたことないですよね。
せいぜい若手芸人。
六本木は芸能人が多いから、それだけで客層の違いがよく分かりますよ。
それに歌舞伎町のお客さんって、不動産とか金融とか、半分ヤクザみたいなことですよね。
そんなお客さんにお金使わせて怖くないのかな。
六本木の超高級店の元キャバ嬢
歌舞伎町と六本木の客層の違いですか?
私の経験だと、六本木の方がヤクザは多いと思います。
私が働いてたころはそうでしたよ。
歌舞伎町はヤクザのお客さんは入店禁止になってますよね。
だけど、六本木の高級店の中には金持ちヤクザを入れてるお店は普通にありますよ。
六本木で飲んでるヤクザが多いって、知ってる人なら知ってると思います。
歌舞伎町で飲めないから六本木に流れてくるんですかね。
だから、歌舞伎町の客層は悪くて六本木の客層はいいみたいなのって間違ってると思いますよ。
本当のことが分かってないなって思います。
歌舞伎町の高級店のキャバ嬢
六本木のキャバ嬢は客層客層って言いますけど、お水なのに何言ってるんだろうって思いますね。
だって、客層どうこうに関わらず、稼げるのはやっぱり歌舞伎町ですよ。
六本木って銀座と似てて、愛人っぽいことしないと稼げないって聞いたこともありますし。
六本木はアフターに誘われたら行くところとか、銀座に近いですね。
お客さんの年齢層は高いですし、お金持ちも多いんですけど、それだからって喜べないですよ。
オヤジ客にがんじがらめにされそうですよね。
これらのキャバ嬢の発言をひっくるめて、私がキャバクラ業界について色々と調べた結果から言えば、客層は六本木の方が上と言えるでしょう。
実際に、六本木のキャバクラには有名芸能人やスポーツ選手や社長のお客さんが多いのです。
例えば、週刊誌などでキャバクラ特集を組む場合には、それがどのような内容であれ、六本木のキャバクラで協力してくれるお店はありません。
なぜならば、週刊誌に掲載されるようなお店に有名芸能人やスポーツ選手は行きたがらないため、お客さんを失ってしまうことになるからです。
そのことによるリスクは、週刊誌で紹介されて知名度が上がるメリットよりもはるかに大きいものです。
そして、キャバ嬢たちが考える客層に関しては、自分が勤めるお店の客層はそれほど悪くないと考える傾向があるようです。
六本木のキャバ嬢は「六本木は歌舞伎町とは違う」と言い、歌舞伎町の子は「芸能人とかスポーツ選手と飲んで何が楽しいなんて、キャバ嬢の本当の目的忘れてるよね」とあざ笑うのです。
売上や給料に比べると、客層の良し悪しは数字になって表れるものではありませんから、キャバ嬢たちの主観が色濃く表れるのでしょう。
実際にどちらが良いかはお店によっても違うでしょうし、地域ごとに「こちらが良い」と断言するのは難しい問題なのです。
まとめ
ここで、歌舞伎町と六本木と沿線のキャバクラについて、それぞれの特徴をまとめておきます。
是非参考にして見てください。
歌舞伎町 | 六本木 | 沿線 | |
セット料金 | 6000~12000円 +税・サービス料25% |
8000~15000円 +税・サービス料25% |
3000~6000円 +税・サービス料10% |
平均時給 | 5500円 | 4500円 | 3000円 |
ナンバー1の平均月収 | 200万円 | 180万円 | 1000万円 |
客層(上客) | 金融・不動産・アウトロー | 芸能人・スポーツ選手・社長 | サラリーマン、商店主、年金受給者 |
美人度 | きつめの美人 | 非常に美人 (タレントの卵も) |
そこそこ美人 |
容姿の特徴 | いかにも キャバ嬢っぽい 派手な容姿 |
多彩 (派手、清楚、可愛い) |
ギャル系 ~普通 |
性格 | ヤンキーっぽい | そっけない | 性格良し |
スタイル | スリム系 | ナイスバディ | ぽっちゃり系も |
同伴 | まあまあできる | まあまあできる | すごくできる |
アフター | まあまあできる | すごくできる | あまりできない (OLなどの 兼業が多いことから) |
口説き | お金次第 | 口説けない | 客と付き合う キャバ嬢が多い |
スキャンダル | アウトローとの 噂が多い |
芸能人や 野球選手との噂が多い |
芸人との噂がちらほら |