キャバ嬢の中には女子大生もたくさんおり、彼女たちはキャバクラの接客で鍛えたスキルを発揮することによって就職活動を有利に進めることもできます。
おじさん慣れしているキャバ嬢が面接官のおじさんの相手をするとき、キャバ嬢側が優位に立つことさえできるかもしれません。
もちろん、このほかにも元々キャバ嬢が優れたルックスの持ち主であることなども影響しているのでしょうが・・・。
しかし、彼女たちのキャバクラ経験ははたして良いことばかりなのでしょうか。
困ったことはないのでしょうか。
本稿ではそれを明らかにしていきます。
キャバ嬢には二つのタイプがある
キャバ嬢には二種類のタイプがいます。
一つは生粋のお水タイプの女性であり、一生キャバクラでやっていく、つまりキャバ嬢を引退した後も運営側に回るなどしてキャバクラの世界で生きていこうとする人や、母親の経営するスナックを継ぎたいと考えている人もいます。
もう一つはここ十数年で増えた女子大生キャバ嬢であり、彼女たちの中でお水タイプの女性は先述の生き方をしますが、ほとんどは普通に就活をしています。
女子大生キャバ嬢たちは、キャバクラで働くことによってコミュニケーション能力やストレス耐性、顧客の気持ちを汲み取ることを学んでいきます。
それが面接や実際の仕事で活躍することは少なくありません。
顔が良いからというのも見逃せない要素でしょうが、これはあくまでも二次的、三次的な要素です。
なぜならば、売れっ子キャバ嬢やNO.1キャバ嬢を見てみると必ずしも飛び切りの美人ではないからです。
顔が良くても、「客を喜ばせたいという気持ち」などの基本的なものを持っていないキャバ嬢は売れることはありません。
また、客は美人を鑑賞するために来ているのではなく、美人と“おしゃべり”するために来ているのです。
そのため、ブサイクであってはいけませんが、容姿よりも接客技術のほうが求められるのです。
キャバ嬢が社会にでて嫌なこと
女子大生の頃にキャバ嬢をしていた女性が会社に入った時、どうなるのでしょうか。
そこでもキャバクラで培ったものが活きます。
例えば、彼女たちはたくさんの客と接して多くの人間関係を見てきているため、「口は災いの元」であることを知っています。
そのため、自分がキャバ嬢をしていたことはあまり打ち明けないでしょう。
しかし、ごく親しい同期や先輩には話すことがあり、これが後々マイナスとなることがあります。
上記の通り、彼女たちは普通の女性が持っていないスキルを持って入社するのですから、営業などで好成績を残したり、上司から可愛がられたりすることが少なくありません。
すると、女性は妬み嫉みがすごいため、親しいと思って漏らしたキャバ嬢としての経歴が陰で噂されることが多いのです。
それを知った社員たちは「あ~道理で上司の扱いが上手いと思った」「なるほどね。お客さんに人気だもんね」などと言われるようになります。
それだけならばまだいいのですが噂はやがて一人歩きして、「あの子、学生時代は派手に遊んでいたらしいよ」「キャバ嬢時代は男に貢がせていたらしい」などといった根も葉もない噂が広まることもあります。
キャバクラをよく知らない人の中にはキャバクラと風俗の区別がつかない人もいますから、そのような人からは「あの子は淫乱だ」と思われたり、「体を売るなんて・・・」と思われたりするかもしれません。
従業員の平均年齢が高い会社に入社すると、古い道徳観念を持っている中高年社員の比率が多くなり、偏見を受けることが多くなるでしょう。
その点、平均年齢が低い会社ならば考え方が新しく、キャバ嬢があこがれの職業の一つになった時代の考えを持っている上司が多くなりますから、変な噂が流れても「結果さえ残せば何も言うことはない」と考えることが多くなります。
といっても、やはりまだ偏見が完全にぬぐい切れてはいませんから、どこかで嫌な思いをすることもあるでしょう。
そうならないためには、誰にもキャバ嬢であったことを話さないことが一番無難かもしれません。