色恋営業より稼げる?友達営業について

キャバクラの営業方法の一つに、友達営業というものがあります。

友達営業は、お客さんと友達のような関係を築いて、長く安定的に来店してもらう営業方法です。

友達営業では、お客さんとトラブルになることが少なく、安定して稼げるという特徴があります。

友達営業のお客さんが増えれば増えるほど、キャバ嬢の稼ぎは安定します。

長く働きたいならば、友達営業は絶対に知っておくべきです。

友達営業とは?

友達営業とは、お客さんと友達同士のような感覚で接して、お店に来てもらったり、指名してもらったりする営業方法です。

キャバ嬢の営業方法としては、恋人営業の方が有名ですが、お客さんが全て恋愛を求めてきているわけではありません。

お客さんの中には、色恋にはそれほど興味がなく(まったく興味がないわけではない)、それよりも好みの女の子と楽しく飲むことを重視する人はたくさんいます。

また、会社の接待や飲み会などでキャバクラを利用するように、キャバクラを社交の場と考える時も、色恋営業よりも友達営業の方が適していることが多いです。

そして何よりも、友達営業は色恋営業よりも優れた点を持っています。

色恋営業では、お客さんは恋愛感情から来店してくれるのですが、数か月も通えば、その恋愛が成就するか、成就しないかの判断もつくものです。

成就しないとわかれば、他のキャバ嬢に乗り換えます。

したがって色恋営業は、うまくいっても半年程度しか持たないことが多いです。

しかし友達営業は、かなり長く通い続けてもらうことができます。

初めは色恋営業で通っていたお客さんが、恋が成就しないとわかってからも、友達営業に切り替えることによって関係を続けていくこともできます。

 

 

友達営業のメリット・デメリット

友達営業には、多くのメリットがあります。

また、デメリットもあります。

それぞれ見てみましょう。

友達営業のメリット

 

・トラブルになりにくい

色恋営業は、恋で盲目になったお客さんが、可愛さ余って憎さ百倍でストーカーになったり、トラブルになったりすることがあります。

お客さんがストーカーになれば、事件に巻き込まれるリスクも出てきます。

最悪の場合には、それまでの獲得した指名客を全て放棄して、別のお店に移って一からやり直しということにもなりかねません。

友達営業では、そのようなトラブルがありません。

 

・気がラク

色恋営業では、お客さんに気がないと思われないように、色々な演技をする必要があります。

お客さんに気があるような演技を続け、お客さんに合わせなければならないこともあります。

そのことに罪悪感を抱いたり、けだるく感じたりすることも多いものです。

しかし、友達営業では演技の必要はありませんから、その分だけ気がラクです。

 

・自由な時間が増える

色恋営業では、気がある男女で一般的に見られる程度の連絡を取り合う必要があります。

メールや電話に対して、あまりにも無視し続けていると、お客さんの恋心はすぐに冷めてしまうからです。

したがって、プライベートの時間を使って、メールや電話をしなければなりません。

相手によっては、デートしなければならないこともあるでしょう。

友達営業では、その必要がありませんから、プレイベートな時間を費やすこともありません。

 

・自分の魅力で勝負できる

キャバクラは、キャバ嬢の容姿によっても人気が左右されるものですから、可愛い、美人、色気があるといった要素があれば有利です。

それらの要素は、お客さんに「恋人にしたい」「愛人にしたい」といった願望を抱かせますから、恋人営業の強力な武器にもなります。

友達営業では、友達という前提があります。

そのため、一緒にいて癒される、話していて楽しい、なんだか一緒にいたいと思えるなど、容姿以外の内面的・本質的な魅力によって勝負することができます。

容姿はそれほど優れているわけでもないのに、ナンバーワンになっているようなキャバ嬢は、多くがこのケースです。

 

・適度な距離感を保てる

恋人営業の場合、お客さんと近づきすぎればストーカーなどのトラブルのリスクが高まり、距離が遠ければすぐに縁が切れてしまうため、距離感の保ち方が難しいものです。

しかし、友達営業では距離感が近くなりすぎる心配がなく、遠くなっても縁が切れないことが多いため、距離感を保つのが容易です。

 

・長期的に付き合える

恋人営業は、上記の通り数か月で切れることが多いのですが、友達営業は長期にわたって通ってもらうことができます。

恋人営業は短期間で大きく稼ぐのに対し、友達営業は長期間で大きく稼ぐのです。

友達営業をうまくこなせば、長期的にわたって来店してもらい、恋人営業よりも多く稼ぐことができます。

友達営業のデメリット

 

・お客さんの単価が低い

恋人営業では、お客さんはキャバ嬢の気を引くために必死です。

シャンパンを入れてくれたり、延長してくれたり、アフターや同伴で高級レストランに連れて行ってくれたり、高いプレゼントをくれたりすることも多く、たくさんのお金を使ってもらうことができます。

しかし、友達営業ではそれがありません。

何かの折に来店してくれても、それほどたくさんのお金は使ってくれないでしょう。

誕生日にくれるプレゼントも、それほど高額ではなくなるかもしれません。

 

・来店頻度が少ない

恋人営業では、お客さんはキャバ嬢を落とすために、たくさん来店します。

キャバ嬢がお店に来て欲しいといえば来てくれるでしょうし、お願いしなくても来店頻度は高くなります。

人気キャバ嬢になると、他のお客さんに取られたくないという思いから、かなりの頻度で来店することもあります。

友達営業では、そのような目的がありません。

そのため、来店頻度はそれほど高くなく、お客さんがふと会いたいと思った時に来店したり、誕生日などの記念日に来店したりするようになります。

 

・お店での仕事量が増える

恋人営業では、お客さんはキャバ嬢に恋心を抱いていますから、キャバ嬢が多少気配りができなかったり、要領が悪かったりしても、特に気にすることはありません。

しかし、友達営業ではそれがありませんから、お客さんが楽しめるように、仕事するべきところはてきぱきとこなす必要があるでしょう。

ただし、恋人営業ではメールや電話に応じたり、演技をたりしなければなりませんから、その意味で仕事が増えます。

 

・女の武器が使えない

恋人営業では、色気や外見といった女の武器を使って、お客さんを引き付けていきます。

しかし、友達営業では内面的な魅力で勝負していきますから、それらの武器を使うことができません。

下手に使おうとすると、友達感覚の気安さから、下ネタやセクハラにつながる可能性が高まります。

トークが下手であったり、内面的に惹かれるものがなかったりすれば、友達営業は困難になります。

 

 

色恋営業から友達営業へ

以上のメリットとデメリットから、色恋営業と友達営業のメリットを両取りするためには、色恋営業から友達営業にシフトすることが重要だとわかります。

確かに、色恋営業は短期間で稼げる営業方法です。

しかし、色恋営業では数か月しか持たないため、短期間で何人ものお客さんと疑似恋愛を繰り返す必要があり、精神的にも非常に負担が大きい営業方法となります。

したがって、色恋営業から始まったお客さんを、あるタイミングで友達営業に切り替え、長い付き合いができるように工夫する必要があります。

友達営業に切り替えるためには、お客さんの本質的な考え方と、それに応じたテクニックを利用することが大切です。

お客さんの本質

お客さん、というよりも男性という生き物は、基本的にオオカミだと考える必要があります。

その昔、男は狩りをして部落を養う存在でした。

そのために、男性は遺伝レベルでの狩猟本能を持っている肉食動物なのです。

男性が女性をモノにしたい、きれいな女性とセックスしたいと考えるのも、狩猟本能の現れです。

そのような欲求が薄い男性のことを「草食系」などと表現するのは、言い得て妙です。

キャバクラでも、お客さんは狩人になっています。

キャバ嬢という獲物をハンティングするために、お金を使い、口説くのです。

狩猟本能から言えば、絶対に狩ることができない相手には、そもそも狩りを試みることはありません。

だからこそ、キャバ嬢が気のあるように見せかける色恋営業をすることが、効果的となるのです。

また、男性は何回か狩りを試みる、すなわち口説くなどのアクションを試みて、狩りが不可能だと判断すれば、諦めてまた別の獲物を探しはじめます。

つまり、キャバ嬢を乗り換えるのです。

いつまでもモノにならない獲物にお金や時間を使い続けるよりも、モノにできそうな獲物を新たに探すのは、合理的な判断です。

そこで、乗り換えられないために、獲物であるキャバ嬢はどうすればいいのでしょうか。

それは、獲物として見られないように仕向けていくということです。

そのためには、以下のようなアクションを仕掛けるのが効果的です。

お客さんを心配する

これは、お客さんを大切にするということです。

恋人営業にハマってたくさんお金を使うお客さんの経済面を心配する、仕事や家庭への影響を心配する、健康面を心配するなどが挙げられます。

真剣に心配していると、お客さんもキャバ嬢を大切に扱いたいと思うようになります。

自分の欲望を満たすためだけの相手とは考えなくなり、恋人にならなくても、セックスができなくても付き合いたい相手と思うようになります。

真面目な面を見せる

創作のストーリーでも、実際の目標でもいいので、自分の夢や目標を語り、真面目な面を見せるのも効果的です。

例えば、

○○になりたくて、昼間は大学に通っているの。

将来は○○な仕事に就いて、いろんな人の役に立てたらいいな。

実家があまり裕福じゃないから、頑張って稼いで弟を大学に行かせたいの。

などと語ります。

そうすれば、お客さんはキャバ嬢に対して、「お金を使えば恋人になれる/セックスができる女性」などという認識を改め、獲物としてみなさなくなるでしょう。

下心で近づくよりも、応援したいという気持ちで付き合うようになり、友達営業が成り立ちます。

お客さんの人間的な部分を褒める

色恋営業では、お客さんの男性的な魅力を褒め、自尊心を満たします。

その中で、お客さんは「この子は俺に気があるのか?」などと勘違いすることで、色恋営業が成り立ちます。

友達営業に切り替えるには、男性的な部分ではなく、人間的な部分を褒めるようにします。

そうすれば、お客さんは勘違いであったことに気づきます。

それでも、人間的な部分を褒められて自尊心を満たし、楽しく飲めることから、友達のように付き合いを続けることができます。

存分に楽しませる

これが最も重要です。

お客さんの話に大いにウケたり、良い反応を見せたりと、盛り上げ方が上手いキャバ嬢であれば、お客さんは一緒にいるだけで楽しめます。

そうなれば、恋人になったりセックスしたりできなくても、お客さんは一緒に飲みたいと思ってくれますから、お店に通ってくれるようになります。

 

 

まとめ

友達営業は、色恋営業にはない様々なメリットがあります。

もちろん、メリットばかりではなく、特に客単価が減るというのは大きなデメリットです。

しかし、色恋営業によって、短いスパンでお客さんから搾り取っていくよりも、長く付き合えるお客さんをたくさん捕まえて、長期的に安定して稼いだ方が賢明です。

実際、売れっ子キャバ嬢の多くは、恋人になれなくても、一緒にいるだけで楽しいと思ってくれるお客さんがたくさんついており、毎日多くのお客さんから指名を受け、大きく稼いでいるのです。

皆さんも、長く安定的に稼いでいきたいならば、友達営業を心掛け、お客さん一人一人を大切にしながら、一人、また一人と長く付き合えるお客さんを捕まえていくことを意識しましょう。

 

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