全国の歓楽街にはさまざまなお店がありますが、古くから続くスナックは根強い人気があります。
キャバクラと異なりカウンター越しの接客ですが、気軽に楽しむことが出来ます。
近所に住む男性がお客さんの中心で、アットホームな雰囲気があります。
スナックの服装とは?
週末の夜になると全国各地の歓楽街には多くのサラリーマンで賑わっています。
特に夜の街で人気となっているのはキャバクラでしょう。
キャバクラ嬢はゴージャスなドレスと盛ったヘアスタイルが特徴で、こういったファッションは若い女性にも影響を与えています。
キャバクラが一般的になったことで、これまでネガティブなイメージが持たれていた夜の商売が、スタンダードなアルバイトとなりました。
しかし、歓楽街のお店はキャバクラだけではありません。
日本に古くからある飲み屋としてスナックがあります。
キャバクラはお客さんの隣に座って接客するスタイルですが、スナックではカウンター越しに接客を行います。
さらに、キャバクラは夜の12時までしか営業が出来ませんが、スナックは12時以降でも営業が可能です。
キャバクラとの違いはそれだけではありません。
服装にも大きな違いがあります。
歓楽街の周辺にはキャバクラ嬢向けのドレスショップがあり、多くのキャバクラ嬢が利用しています。
現在はインターネットの通販ショップも登場しており、リーズナブルに手に入るようになりました。
しかし、スナックでのファッションはドレスではありません。
ママやチーママでしたらスーツが多いでしょう。
それ以外のキャストもスーツを着ることがありますが、現在はカジュアルなファッションに身を包むキャストも見られます。
これは決まりがあるのではなく、スナックごとのカラーに合わせたファッションをしているのです。
どこか上品で落ち着いた雰囲気を持ったお店でしたらスーツが似合うでしょう。
逆にフレンドリーな雰囲気を持ったお店でしたらカジュアルなファッションの方が似合います。
そして、お店のカラーに合わせることも重要ですが、何より大切なのは自分を少しでも魅力的に見せられるファッションを心がけましょう。
お客さんとしても、少しでも魅力的な女性とお酒を飲みたいと考えるものなのです。
また、カジュアルなファッションだったとしても足元は意識をしましょう。
いくらファッションが整っていたとしても、足元がみっともなかったら意味がありません。
高いものを用意する必要はありませんので、ヒールを合わせる程度はしておきましょう。
そのほかにアクセサリーも大切です。
あまりにゴテゴテとしたアクセサリーは逆に不自然になってしまいます。
ヒールやアクセサリーなど、ファッションに迷ってしまったらママやチーママに相談をしてみましょう。
身を切るように節約しているお店も?
スナックとはお酒とキャストとのトークを楽しむ場所ですが、それだけでお客さんを満足させることは出来ません。
店内の環境も客足に大きな影響を与えています。
そこで大きな割合を占めているのは空調などの環境です。
自宅であれば節約のため、こまめにエアコンを切ることは当たり前のこと。
しかし、真夏の暑い日であるにも関わらずエアコンを切ることは出来ませんし、明かりを消した暗い店内で営業をすることは出来ません。
さらに、こういったお店には大型冷蔵庫があるものですので、常に電気を必要としています。
つまり、スナックを営業する上でどうしても電気代がかかってしまうのです。
しかし、経営者としては少しでも電気代を節約したいもの。
それでは、どういった方法で節電ができるのでしょうか。
スナックは24時刊営業のファミレスとは異なり、日が沈んでから営業が始まります。
そのため、昼間と比較して夜は涼しいのでそれほどエアコンを回す必要はありません。
しかし、こういった場所のお客さんは誰もがお酒を飲んでいますので、エアコンの設定が難しくなってしまいます。
さらに、お客さんの人数によっても変化するでしょう。
そういった場合はこまめに設定温度を変更してください。
エアコンの設定温度は電気代に大きな影響を与えており、冷房の設定温度を1℃上げるだけで約10%の節電になります。
そのため、なるべく高めに設定しておきましょう。
そして、お客さんに「部屋の温度はいかがですか?」とマメに聞くことが大切です。
お客さんが不快に感じるような温度でしたら意味がありません。
そして、エアコンが複数台あるようでしたら、お客さんの少ないエリアのエアコンの設定温度は高めにしておきましょう。
こういった設定温度をマメに変更することで、大きな節電になります。
そのほかに、バックヤードはお客さんのいないエリアですので、バックヤードの設定温度は高めにしても良いでしょう。
また、エアコンの消費電力は常に一定ではありません。
フィルターがホコリなどで詰まってしまうと、消費電力がアップしてしまうのです。
そのため、夏場などエアコンをフル稼働させる時期は、必ずフィルターの掃除をしましょう。
これによって大きな節電効果が得られます。
細かいことかもしれませんが、こういった節電などを心がけることで利益をアップさせることが出来ます。
いくら繁盛しているお店だからといって、電気や水道を無駄遣いしてしまうと利益を上げることは出来ません。
経営の大変さ
かつて歓楽街で軒を連ねていたスナックですが、バブル景気以降からその数は減少しています。
これにはさまざまな理由が考えられますが、リーズナブルな居酒屋やカラオケボックスの登場が影響を与えているようです。
特に20代30代の世代の男性の中には、スナックへ行ったことの無い方も多いことでしょう。
さらに、「スナックは年配のオジサンが飲みに行く場所」というイメージを持たれています。
実際にスナックへ飲みに来るお客さんの大半は熟年層で、お客さんの数自体が減っています。
さらに、経営者であるママも高齢になっているため、お店を畳んでしまうことも多いのです。
そのため、歓楽街で見られなくなりました。
しかし、かつてほどの勢いは無くなりましたが根強いファンは残っていますので、これから開業して繁盛させるチャンスは十分にあります。
繁盛店に出来るかどうかはオーナーの実力次第と言えるでしょう。
こういったお店をオープンするのは、クラブでホステスをやっていた女性でしょう。
クラブホステスとしてある程度の実績を持っていることから、経験を活かすために自分の店を始めるのです。
スナックは飲食店の中でも利益率が高いため、収益性に優れた業種です。
しかし、これまでにクラブホステスとしての実績があったからといって、必ず繁盛するとは限りません。
これはあくまで水商売の接客のセンスがあったということで、経営のセンスはまた別のものなのです。
ここで勘違いをしてしまい、「私にはこれだけの経験があるのだから、繁盛するに決まっている」と考えて、失敗してしまうのです。
クラブとはホステスだけで回っているものではありません。
それ以外のボーイや店長などのスタッフの努力もあって、初めて成功することが出来るのです。
そのため、クラブホステス経験者がスナックのオーナーになるのであれば、経営の部分を勉強する必要があります。
こういったお店は歓楽街にオープンするものですが、周囲のお店のリサーチが欠かせません。
場違いな高級店をオープンしてしまうと、客層がマッチしないのでお客さんはやって来ないでしょう。
さらに、若者の多いエリアですといくら人通りが多くても、お客さんはやって来ません。
周囲の環境に合わせた店作りをしましょう。
そして、何より大切なのはママとしての人柄でしょう。
これによってお客さんは「またこのスナックへ行きたい」と考えてくれるのです。
リピーターを大切にしましょう。