一般女性がキャバ嬢に対して抱くイメージは、非常にかわいい女性ばかりが集まっているということでしょう。
おそらく、小悪魔Agehaなどのキャバ嬢を取り上げた雑誌や有名キャバ嬢が登場するテレビなどにおいて、かわいいキャバ嬢がたくさん登場することがイメージの原因だと思っています。
キャバ嬢はコスプレみたいなもの
みなさんがキャバ嬢に対して抱くイメージは、ウエストが細く、バストは大きく、目がぱっちりとしていて、髪は金髪で・・・というのが典型的なイメージでしょう。
スタイル的には、グラビアアイドルのようなスタイルを想像している人も多いと思います。
だからこそ、キャバクラに興味をもったものの「私にも働けるだろうか」と心配になる女性は多いと思います。
スタイルに自信がない場合、特に、胸にコンプレックスを持っている女性は多いもので、そのような女性は非常に心配することでしょう。
なにしろ、キャバクラの衣装であるドレスは露出度が高く、胸元を強調しているものだからです。
しかし、実際にはキャバ嬢は美人ばかりとは限りませんし、抜群のスタイルの女性ばかりではありません。
ぽっちゃりとした女性もいれば、スポーツをしていて体つきのがっしりとした女性もいます。
ぽっちゃりとした女性の多くは胸が大きく、逆に細い女性の多くは胸が小さいといった一般的な傾向はキャバクラでも同じことです。
キャバクラのドレスは体のラインは隠せませんが、スタイルは人それぞれ異なるものです。
自分のスタイルに自信がない女性がキャバクラで働きたいと思っているならば、かなり特殊なスタイルでない限りはあまり心配する必要はありません(体重3桁の巨漢であるとか、痩せすぎて不健康に見えるなどであれば問題ありです)。
キャバ嬢も人間ですから、自分がパーフェクトだとは思っていません。
皆どこかしらコンプレックスを抱えて働いています。
コンプレックスを隠すために念入りに化粧をしたり、胸にパッドを入れたり、胸を強調しない代わりに足を強調するミニスカタイプのドレスを着たり、それぞれに合った努力をしているのです。
特にコンプレックスを抱くことが多い胸についていえば、ヌーブラとブラを重ねて寄せて上げるなどして誤魔化しているキャバ嬢も多いものです。
風俗のようにお客さんの前で脱ぐ仕事ではありませんから、いくらでもごまかしは利きます。
コンプレックスと対策をいくつか挙げてみましょう。
まず目。目というパーツが顔全体に与える影響は非常に大きなものですから、目が小さかったり、目つきが悪い女性はコンプレックスを感じることでしょう。
しかし、これは化粧でいくらでも誤魔化すことができます。
「カワイイは作れる」というのは真理であり、全く別人の顔になることもできます。
キャバ嬢はだれもが平均以上の可愛さですが、彼女たちの中には、すっぴんになれば一般的にブサイクとされるルックスの持ち主も大勢います。
化粧のテクニックを磨けば、多くの女性が働くことができるのです。
目が小さい女性は、アイラインとつけまつげを活用すれば2倍の大きさに見せかけることができます。
すっぴんでは一重の女の子は、アイプチを付けることで二重まぶたにすることができます。
アイプチを付けてアイラインを引き、つけまつげを付ければキャバ嬢っぽい顔になってきます。
このような濃い化粧の仕方を知らない女性でも、キャバクラに入れば他のキャバ嬢から学んで自然に覚えていくことができます。
このほか、意外とコンプレックスになりやすいのは髪質でしょう。
しかし、これも問題ありません。
例えば天然パーマの女性は、雑誌のキャバ嬢のような盛り髪にできるのだろうかと思うのですが、ヘアメイクの手にかかれば盛り髪にすることができます。
そんなに化粧が濃かったり、髪型が派手で大丈夫かと思われるかもしれませんが、店内は薄暗いことから化粧が薄いと浮いてしまうため、逆に濃い方が良いのです。
それまでは濃い化粧などしたことがなかった女性が、キャバ嬢になったことで濃い化粧をするようになり、髪を盛り、露出度の高いドレスを着て、ハイヒールを履き、夜の世界で働くのですから、これはもはや一種のコスプレのようなものです。
昼間は普通の女性が、夜になるとキャバ嬢のコスプレをするのです。
そのような意識で働いている女性は多く、昼間は内気な女性が源氏名の自分になるとたちまち饒舌になったり、普段はコンプレックスのかたまりのような女性がキャバ嬢に扮すると自信満々になったりすることがあるのは、キャバ嬢のコスプレをしているからなのです。
今、世間ではギャル風メイクなどの濃い化粧よりも、すっぴん風メイクというものが流行っています。
しかし、キャバクラの世界ではどこ吹く風であり、メイクと髪型は相変わらず過剰なものとなっています。
コスプレは本来の自分とは別の自分を作り出すことです。
この過剰さがなければコスプレとして成り立たず、そこに魅力を感じているキャバ嬢は多いものです。
キャバ嬢たちは、それぞれが持っている女性らしい部分だけを取り出してお客さんに見せつけているともいえます。
このように女性が過剰に女性を演じると、女らしさは作れるものであると感じるようになり、普段とは違う別の自分が作り出されてくるのです。
キャバ嬢を演じるということ
このことが端的に分かるのが、キャバクラの更衣室の様子でしょう。
開店の1時間や30分前になると、その日出勤するキャバ嬢たちが更衣室に押し寄せて準備を始めます。
更衣室の中では衣装や靴やメイク道具その他が散らかっており、ガサツな言葉が飛び交い、ヤンキー座りでメイクしているキャバ嬢もおり、お風呂に入っていない体臭を香水で隠し、色々な香水の匂いとそれぞれのキャバ嬢の体臭が混ざって何ともいえない臭気が漂う、そんな更衣室の様子を見れば、キャバ嬢の本性がよくわかります。
更衣室にお客さんが入ってくることはないため、彼女たちはキャバ嬢のを演じる必要がありません。
お客さんは更衣室でキャバ嬢が「あのおっさんマジでくさいんだけど!」「アイツしつこいから嫌い!」などと言っていることを絶対に知ることはできません。
また、普段は女性らしく振る舞っているキャバ嬢が、実際にどのような言葉遣いをして下品に振る舞っているかを知ることもできません。
フロアに出ればたおやかに振る舞う彼女たちが、更衣室ではヤンキー座りをし、大股で歩いている姿を見ることはできないのです。
しかし、そんな彼女たちも準備を終えてキャバ嬢のコスプレをしてしまうと、この上なく女らしく振る舞うようになります。
キャバ嬢になるにあたって、自分が果たしてキャバ嬢のように女らしく振る舞えるだろうかと心配する女性は多いものですが、キャバ嬢のコスプレをしてしまえば簡単に演じることができます。
女らしさ、キャバ嬢らしさはかなりの部分まで偽装できるものなのです(もちろん、一流のキャバ嬢はそこを突き抜けた高みに達することによって、人気を獲得していることも多いですが)。
もちろん、キャバ嬢たち自身はそのことを知っているため、お客さんに対して優越感を抱くことも珍しくありません。
お客さんたちはキャバ嬢に幻想を抱いています。
キレイな子だ、可愛い子だ、付き合いたい、できればセックスしたい、そう考えてキャバクラに通ってくるお客さんがほとんどなのですが、そのキャバ嬢が実際にはどれほどの女性かを知っているため、「このお客さんも夢みちゃって・・・。ほんとは女性らしくないんだよ笑」と思うのです。
このように、キャバ嬢の外見は作ることができ、お客さんの前での女性らしさも演じることができます。
これからキャバ嬢になりたいと思っている女性も、自分では心配していてもなんら問題ないということが多いことでしょう。
心配しすぎることなく、とりあえず面接に行って体験入店でもすれば、「なんだ、自分にもできるじゃん!」と思えるかもしれません。