会話に困るお客さんのパターン別対処法④自分以外が盛り上がっている

団体客の接客をしているとき、自分だけ会話にはいれずに困ったことはありませんか?

そんなとき、「会話に入らなきゃ」と焦ってしまい、無理に会話に入って流れを壊してしまうこともあります。

会話にはいれない時も、焦る必要はありません。

二つの当たり前なテクニックを使うだけで、会話にすんなりと入ることができます。

話の輪に入れない

4つ目のパターンは、自分以外が盛り上がっているケースです。

これはどういうことかというと、お客さんがグループで来店し、キャバ嬢も複数人で接客に当たったとき、自分以外のメンバーは盛り上がっているのに、自分だけその輪の中に入れないというケースです。

このようなシーンは非常に気まずいですね。

今まで輪に入れていなかった自分が、焦って突然のように輪に入っていけば、せっかくの盛り上がりを台無しにしてしまうかもしれません。

キャバクラの接客においてだけではなく、このようなシーンというのは得てして気まずくなるものなのです。

特に、キャバクラではこのようなシチュエーションになることが多いと言えます。

なぜならば、キャバクラではキャバ嬢が同じテーブルにつき続けることはなく(複数の席から指名を受けていれば別のテーブルにも行かなければなりませんし、フリーの場合には複数のキャバ嬢が回転して行くからです)、途中から話に加わることが多いからです。

この時の様子をよく観察していると、輪の中にスムーズに入っていけるかどうかによって、ベテランと新人の違いがよくわかります。

したがって、会話にはいれずに困っているならば、ベテランがどのようにして会話に参加して行くのかを参考にするのが良いでしょう。

 

 

頷き(うなずき)に徹する

では、ベテランはどのようにして会話に入って行くのでしょうか。

別のテーブルから移ってきたときに、そのテーブルがすでに盛り上がっていた場合、いくらベテランとはいえ話の流れを理解するのは難しいものです。

輪に無理に入っていけば、流れを壊すことにもなりかねません。

そこでベテランはどうするのかというと、会話の内容はわからずとも、流れに沿って相槌を打つようにするのです。

会話の流れがわからなければ相槌も打てないのではないかと思うかもしれませんが、そこは周りの動きに合わせて頷くようにすれば、問題ありません。

そしたらどうでしょう。

周りの動きに合わせて頷くことを繰り返して行くうちに、その場に溶け込むことができ、周りの人も自然に受け入れることができます。

これは、心理学でいうミラー効果というものです。

ミラー効果については、当サイトでも何度か解説していることですが、ここでも簡単に触れておきましょう。

ミラー効果とは、相手の動きと同じ動きをすることによって、相手に安心感を与えられるというものです。

1対1の接客においては、お客さんがお酒を飲んだら自分も飲む、お客さんが顎に手を当てたら自分も顎に手を当てるということでミラー効果が得られます。

これと同じように、集団においても、集団と同じ動きをすることによってミラー効果が生じ、集団に安心感を与えることに繋がるのです。

また、その集団が盛り上がっているとは言え、集団のリーダー的存在(部下を連れて遊びにきている上司、一番年上の先輩、会話の中心になっている人など)がいるものです。

そのため、リーダーに注目しながらミラーリングを行い、リーダーと目があっているときに強く頷くようにすると、一層の安心感を与えることができます。

頷きというのは、会話への共感を示すものです。

自分が言葉に出さなくても、頷きながら共感を示すことによって、次第に話の輪の中に入っていけます。

会話の内容によっては、わからない単語や人の名前が出てくることもあるでしょうが、ミラー効果によって輪の中に入ったならば、タイミングを見計らって「◯◯ってどういう意味ですか?」と聞けば問題ありません。

 

 

笑顔で話を聞く

次に気をつけるのが、笑顔です。

「なんだ、当たり前のことじゃんか」と思う人もいるかもしれませんが、会話に入っていけずに困っている時というのは、知らずしらずのうちに不安が顔に出て、笑顔を忘れることが多いのです。

会話の輪に入れていなかったとしても、笑顔で話を聞くことを忘れないようにしてください。

ニコニコしているだけで、少なくとも緊張感はありませんし、相手も悪い気がしないものです。

悪い気がしなければ、誰かから自然に話しかけられて会話に入っていけることが多くなります。

もちろん、会話の内容によってはニコニコ顔が不適当なこともあるでしょうが、そんなシチュエーションは少ないので、基本的に笑顔でいた方が会話には加わりやすいと覚えておきましょう。

会話に入れていなくても、焦って会話に入り込んで行こうとせず、意識的に笑顔を作って会話に入れるタイミングを待っておけばいいのです。

急いては事を仕損じる、というやつです。

 

 

さらに上を目指すには

自然に会話に入って行くことに慣れたならば、もうひとつ上を目指しましょう。

大勢の人が集まっているテーブルがでは、周りの変化やお客さんの表情にも注意しておき、楽しめていない人がいるかもしれません。

なぜ楽しめていないかと言えば、多くは会話に入れていないからです。

そのようなときには、あなたからその人が会話に入りやすいように話を振ってあげましょう。

会話の流れの中で、話に入れていない人に対して、

「◯◯さんはどうなんですか?」

などと振ってあげるのです。

話を振られれば、その人も会話に入ってくることができて、楽しむことができるでしょう。

団体への接客の際には、みんなが楽しめるように配慮してこそプロです。

 

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