『キャバクラに行くなら○○ちゃんの店』
というように、あなたの店がホームポジションになってくれれば、定期的に通ってくれるお客さんになります。
では、あなたの店をホームポジションにするためにはどのようにしたらよいでしょうか。
お客さんのキャパシティを考える
お店にはあなたのお客さんも来店すると思いますが、お客さんの事情もそれぞれです。
職業、稼いでいる額、生活など色々な点で異なり、それぞれが異なるキャパシティを遊びに向けています。
一ヶ月あたりこれくらい余裕があって、その中で何回キャバクラに行ける、というように、経済的なキャパシティと時間的なキャパシティに応じて遊んでいるのです。
プロのキャバ嬢は、そのことを把握しておき、それを超えない範囲で営業していくものです。
キャパシティと営業頻度を考えていくにあたっては、他のお客さんがあなたのお店だけに通っているわけではないという可能性を考えるべきです。
お客さんは決められたキャパシティの中で、他のキャバクラにも通っていたり、お客さんによっては風俗などに行っていることも多いものです。
そのため、指名のお客さんが常連として定着してきたと判断したら、お客さんのキャパシティをより一層あなたのお店(そしてあなた自身)に向けてくれるように仕向けていく必要があるのです。
例えば、あるお客さんが毎月2回、あなたのお店に来ており、その他にも月に2回は他のキャバクラに行っているとします。
その場合には、できればあなたのお店に月4回来てもらえるようにした方がよいことは言うまでもないでしょう。
つまり、あなたのお店をホームポジションにしてもらうのです。
お客さんのキャパシティの配分はお客さんの自由であり、自分が鑑賞するところではないと考えているキャバ嬢もいますが、その考え方は甘いと言っていいでしょう。
なぜならば、お客さんが通う他店の指名キャバ嬢は、あなたからキャパシティを奪うために働きかけている可能性が十分にあり、何もしなければそのうちお客さんを取られてしまう可能性があるからです。
あるいは、あなたのお店をメインで利用してもらい、他のキャバクラは息抜き程度に通ってもらうという考え方もアリです。
ヤキモチをやく
では、具体的にはどのようにしてあなたのお店をホームポジションにしてもらえばよいのでしょうか。
色々な方法がある中で、一番効果的でなおかつ簡単なのはヤキモチをやくという方法です。
男という生き物は、お気に入りの女性からヤキモチをやかれると嬉しいと感じるものです。
なぜならば、ヤキモチをやく時というのは嫉妬心からヤキモチをやいているのであり、ヤキモチをやかれた側は自分が好かれていると感じることができるからです。
ヤキモチをやくという方法は、キャバ嬢を口説こうと思っているお客さんはもちろんのこと、主に癒しを目的としてキャバクラに来ているお客さんにも効果があります。
さらに、この営業方法は、あなたがお客さんに対して友達営業をしているのか、あるいは色恋営業をしているのかという部分とも無関係に効果があるものです。
お客さんからしてみると、単純にお気に入りの女の子からヤキモチをやかれていることそのものが嬉しいと感じるのです。
キャバ嬢側から考えても、そのお客さんに抱いている色々な気持ちとは関係なく、常連のお客さんが他のお店にも通っていると聞けば面白くないと感じると思います。
だからこそ、ヤキモチをやくという方法は多くのキャバ嬢が簡単に実践できる方法でもあるのです。
私は、キャバ嬢たちにこの「ヤキモチ」について聞いてみたことがあります。
すると、こんなことを言っていました。
今だから言えるけど、あの時○○さんにヤキモチをやいてたっていうのは営業というよりは本心だったかな。
恋心ではないけど、独占欲みたいなものもあったな。
他のお店に行かれるのが嫌だった。
仲のいい友達が他の人に取られるのって嫌じゃないですか。
あれと同じ感じ。
ほかのお客さんにも同じようにヤキモチをやいてたよ。
指名をもらったばかりのお客さんに対しては独占欲みたいなのも芽生えてないからヤキモチやかないけど、ある程度付き合いが長くなるとそんな気持ちは芽生えてくるよね。
お客さんとしては、ヤキモチを焼かれるということは好きであることの現れと感じるものですが、キャバクラでは異なる感覚によってヤキモチをやいているようです。
それは恋心ではなく、独占欲である場合もあるのです。
ですから、それが恋心にしろ独占欲にしろ、そのような気持ちを抱いているキャバ嬢は、それをお客さんにぶつけると良いでしょう。
案外、お客さんは喜ぶものであり、あなたのお店をホームポジションにしてくれるかもしれません。
ヤキモチの注意点
ただし、ヤキモチをやく際には注意したいことがあります。
それは、ヤキモチをやきすぎない、ほどほどにしておくという事です。
あまりにもヤキモチをやきすぎてしまうと、お客さんが逃げてしまいます。
男というのは、縛られると逃げたくなる生き物なのです。
したがって、ヤキモチをやくにあたっては、縛り付けない程度にしておくことが重要です。
このほか、ヤキモチをやきすぎると、お客さんが「そこまで言うなら、付き合おうよ。そうしたら他のお店にもいかないし」と言ってくることがあります。
キャバ嬢としては、恋心を抱いてヤキモチを焼いているわけではありませんから、このように言われれば困ってしまいます。
この意味からも、ヤキモチはほどほどにしておかなければならないのです。
あくまでも、自分のお店をホームポジションにしてもらうためのヤキモチです。
理想としては、お客さんから「ヤキモチをやいて可愛いな。他のお店に行くのはすこし控えようかな。行くとしても、こっそり行くようにしよう」と思われることです。
重いと思われるヤキモチのやき方をするのではなく、お客さんに可愛いと思われるヤキモチを心がけるのがポイントです。
可愛いヤキモチとは?
では、可愛いヤキモチとはいったいどのようなものなのでしょうか。
ヤキモチのやき方は、そのお客さんに色恋営業をしているのか、あるいは友達営業や癒し営業をしているのかによって異なります。
よくある例を見てみましょう。
色恋営業の場合
○○さんって、他のお店に行くこともあるって言ってたよね?最近も行ってるの?
うん。たまにね。
ふ~ん・・・。
どうしたの?怒った?
怒ってなんかないよ!
え、もしかしてヤキモチ?
ヤキモチなんかやいてないよ!でも、ちょっとだけ嫌な気分になったかな
別に付き合ってるわけじゃないんだしさ、別に嫌な気分にならなくてもいいじゃん。
まあね。別に付き合ってないからね。
○○さんがどこのキャバクラに行っても関係ないし、別にいいよ。
でも、私は○○さんだけは他のお客さんと違う感情でいたいから、少し嫌な気分になっただけ。
もうこの話は終わりにして別の話しよ。
このように言われれば、ほとんどのお客さんは「脈があるぞ」と思うことでしょう。
そう思うと、次は「せっかく脈があるのに、他のキャバクラに行って怒らせると良くないな」と考えるようになります。
その結果、他のお店に行く機会を減らしてあなたに会いに来るようになります。
友達営業や癒し営業の場合
○○さん、他のお店に行くこともあるって言ってたよね?最近も行ってるの?
たまに行ってるよ。
あ~行ってるんだ。
どうしたの?怒った?
別に怒ってはないけど、なんかちょっとショックだよ。
なんで?
なんでかな?私にとって○○さんが一番信頼できるお客さんだからじゃないかな。
精神的に助けられてる部分も大きいしね。
できるなら私だけのお客さんでいてほしいなと思ったんだよ。
私のわがままだからいいんだけどさ。
このように可愛くヤキモチをやかれると、男は嬉しく感じるものです。
口説きたいといった感情ではなく、「守ってあげなきゃな」「応援してあげなきゃな」といった感情が芽生えます。
そうなれば、今までいくつかのキャバクラに通っていたお客さんも、あなたのお店を中心に考えてくれることでしょう。