キャバクラでは色々なイベントが催されます。
お店は客を飽きさせないように、また来店を促すために季節に合わせたイベントを催しているのです。
イベントを有効に使ってお客さんを呼び込みましょう。
キャバクラでのイベントを活かすポイント
お店の雰囲気や規模によってもイベントの内容は変わりますが、どこのお店でもよくあるイベントは
- バレンタイン・イベント
- クリスマス・イベント
- コスプレ・イベント
- 浴衣イベント
- ○周年記念イベント
- 誕生日イベント
などです。
せっかくイベントを催す以上は集客できなければ意味がないため、お店はキャバ嬢に営業するように迫ります。
お店によっては、このイベントでは何人集客せよとノルマを課すお店もあります。
まだ一年目のキャバ嬢などは、イベントの際にどのような営業をすればよいのかわからない人もいるでしょう。
本稿では、イベントの際の集客術を解説していきます。
バレンタイン・イベントでは手作りチョコを作る
バレンタインはほぼすべてのキャバクラでイベントを催すことでしょう。
集客もしやすいイベントです。
若いころは誰しもバレンタインにチョコをあげる・もらうで盛り上がるものですが、これは大人になっても変わらないものです。
また、客はキャバ嬢と疑似恋愛を楽しむためにキャバクラに来ているのですから、お気に入りのキャバ嬢からチョコレートをもらえば嬉しくないわけはありません。
むしろ、もらえなければ意気消沈してしまうことでしょう。
バレンタイン・イベントは、「来てください」と営業する必要はありません。
「もうすぐバレンタインだけど、○○さんはどんなチョコレートが好き?」とメールを入れておくだけで、ほとんどの客は足を運んでくれることでしょう。
しかし、客は必ずしも一人のキャバ嬢だけを気に入っているわけではありません。
他のお店にもお気に入りがいる客は多く、そのような客はどのお店に行こうか迷っていることでしょう。
そんなとき、ほかのお店に行ってしまいそうな客には
○○さんのために手作りチョコレートを作ったよ。
と言いましょう。
もちろん、他のお店のキャバ嬢からも手作りチョコで営業があるかもしれないので、早めに営業をかけることで先手を打つことが大切です。
手作りチョコの効果は絶大です。
複数のお店にお気に入りがおり、皆から手作りチョコで営業があった場合には2件、3件とキャバクラをはしごする客もいるほどです。
クリスマス・イベントではプレゼントを用意する
バレンタインの営業のかけかたを見て分かったと思いますが、何かあげるものを用意することで、客を喜ばせると同時に断りにくくするのが有効です。
クリスマス・イベントでもこれが使えます。
クリスマスも集客しやすいのですが、家族や彼女がいる客は集客が難しくなります。
クリスマスの夜は家族や彼女と過ごしたいと考えるからです。
そのことを考慮して、最近では12月24日を避けてイベントを開催するケースも増えています。
と言っても、すでに子どもが大きい家庭のお父さんならば、クリスマスでも気にしないことがありますし、それ以外の家族・彼女持ちの客でも、早い時間帯に1セットだけなら大丈夫ということがあるので、客を見て営業をかけていきましょう。
クリスマスにはこのような性質があるため、早めにアプローチをかけるのが大切です。
11月くらいから、会話の中で客がクリスマスをどのように過ごすのかを探っていくのです。
イベントが迫ってから依頼すると単なる営業と取られかねないので、事前に探りを入れておきましょう。
そうすることで、早い段階から
クリスマスは一緒に過ごせたらいいな。
と思っていることを伝えることができます。
家族持ちでも彼女持ちでもなく、特に予定がない客がクリスマスに来店したがらないならば、おそらくプレゼントを理由に拒んでいることが考えられます。
クリスマスにお店に行く以上は何らかのクリスマスプレゼントを用意すべきであり、安いものを挙げるわけにもいかないし経済的に厳しいと思って来店を渋るケースがあります。
よほど親しくなり、経済的に十分な余裕があると分かっている客以外は、プレゼントはいらないと伝えるか、3000円くらいまでで買えるプレゼントをキャバ嬢側から指定してあげるのが良いでしょう。
例えば
○○のDVDが欲しい。
とか、
お菓子の詰まった長靴がほしい。
とか、考えればたくさん出てくるはずです。
このお返しとして、自分からも1000円以下くらいでプレゼントを用意しておきましょう。
バレンタインのケースと同様に、
○○さんのためにプレゼントを用意したんだ。
と言われれば、ほとんどの客が気になってきてくれることでしょう。
すべての客に1000円くらいのプレゼントを用意すると、客の多いキャバ嬢には痛い出費になるかもしれませんが、それをきっかけに長い付き合いになる客もいるため安い投資です。
コスプレ・イベントではどうするか
コスプレ・イベントは最近になって増えてきたイベントです。
オタク文化からコスプレ文化が花開き、一般的に受け入れられやすくなりつつある中で、キャバクラ業界も取り入れたイベントだと言えます。
とはいっても、クラブなどでは昔からコスプレ・イベントは催されていました。
例えば節分の夜「お化けの日」には花魁姿などの色々なコスチュームを着て厄払いを兼ねて仮装をしていました。
キャバクラの方が後発であり、最近になって年に数回のイベントが催されるようになっています。
コスプレ文化が醸成されるにつれて、コスチュームの種類も増えています。
しかし、コスプレ・イベントが大きなイベントになって今では、キャバ嬢たちはアイデアをこらして集客を図るため、これらのコスプレでは興味を引けなくなっています。
ではどうすればコスプレ・イベントでの集客がスムーズになるでしょうか。
最も良い方法は、客にも一緒に企画してもらう事です。
おそらく、多くのキャバ嬢はどんなコスチュームが自分に似合うのかわからず、衣装に困ることでしょう。
そこで、客にどんなコスプレをしようかと相談してみると良いのです。
そして、客のアイデアの中から良いと思えるものがあれば採用します。
もし自分があらかじめ決めているコスチュームがあれば、
○○なんてどうかな?
と聞いてみましょう。
いいんじゃないかな。
と言われれば
じゃぁそれにするね。見に来てね。
と営業をかけます。
また、
いや、それよりは○○の方が良いよ。
という意見が複数見られたならば、自分に似合わない衣装である可能性が高いので変更したほうが良いでしょう。
また、案が採用されなかった客も、一緒に色々考えることを通して、イベントを成功させようと一緒にやっている気分になります。
集客できなければそのイベントは失敗することになるのですから、多くの客は来店してイベントを成功させようとしてくれます。
また、何でも客任せでは主体性が失われてしまうため、年に数回あるコスプレ・イベントではどのような衣装がいいか、普段から考えておくことが大切です。
浴衣イベントのコツ
浴衣イベントも見方によってはコスプレ・イベントのようなものですが、思い思いに仮装するのではなく衣装は浴衣に統一されている点が異なります。
男性というのは、気になる女の子の浴衣姿を見てみたいと思うものであり、また見ればグッとくるものなのです。
キャバクラ店に勤務して初めての浴衣イベントでは苦労することはないでしょう。
指名客たちは初めてみる浴衣姿に胸を躍らせて来店してくれます。
しかし、2回目以降になるとだんだんと集客に苦労するようになってきます。
客が飽きてしまうからです。
それを解決するためには、浴衣を二着用意するという方法があります。
当然ながら色は二種類用意しておきます。
そして、イベントの営業の際には
今度浴衣イベントがあるんだけど、○○さんはピンクの浴衣と紫の浴衣どっちが好き?
と聞き、
ピンクがいいな。
と言われたら
じゃぁ○○さんのためにピンクの浴衣にするね!
と言います。
こういえば、客は自分のために浴衣の色を決めてくれたように錯覚して来店せざるを得なくなります。
もし一部の客がピンクの浴衣が良いと言ったものの、ほかの客の過半数が紫が良いと言っていた場合には
やっぱりピンクがいいかなぁ。レンタルする予定だからそうしようかな。
○○さんのためにピンクをレンタルするから来てね。
と言っておき、当日は紫の浴衣で出勤して過半数の客を楽しませながら、ピンクが良いと言っていた客には
ごめん、予約がいっぱいでレンタルできなかったの。
と謝ればいいのです。
嘘をつくことを嫌えば仕事として成り立たなくなってしまいます。
嘘をつかなくてもよいのは、浴衣イベントが2日間にわたってある場合です。
そのような場合には
ピンクと紫どっちが好き?
と聞いておき、ピンクと言えば
じゃぁピンクを一日目に着るから見に来てね。
と言い、紫と言えば
じゃぁ紫を二日目に着るから見に来てね。
と言えばいいでしょう。
コスプレ・イベントや浴衣イベントでより一層来店を促すためには、客にカメラマンを頼むという方法があります。
コスプレ・イベントならば
○○さん、デジカメ持ってる?スマホのカメラでもいいんだけど。
コスプレ・イベントのときに写真撮ってほしいんだ。
コスプレなんてなかなかする機会ないから記念に撮りたいんだけど、他に頼めるお客さんいなくて。
と言い、浴衣イベントならば
○○さん、デジカメ持ってる?スマホのカメラでもいいんだけど、浴衣イベントンおときに写真撮ってほしいんだ。
浴衣は女の子の晴れ姿だから記念に撮りたいんだけど、他に頼めるお客さんいなくて。
と言います。
こう頼まれると、客は自分だけが頼りにされていると錯覚して来店してくれることでしょう。
○周年記念イベントは客を呼びにくい!
どんなお店でも、「○周年記念」といった形でイベントが催されるものです。
このような「お店にとってのめでたいイベント」で集客できなければお店の面目はつぶれてしまうため、お店から集客するように尻を叩かれると思います。
しかし、このイベントは最も集客しにくいイベントです。
お店が何周年だろうと無関心の客がほとんどです。
一つ目の方法は泣き落としです。
ある程度付き合いの長い客であれば、泣き落としで来店してくれるでしょう。
ノルマがどれくらいあるかを話し、達成できそうにないから助けてほしいと頼むのです。
ある程度親密であり、あなたを応援する気がある客ならば「1セットだけなら協力するよ」などと言ってくれるでしょう。
そんなことをすれば、せっかく疑似恋愛を楽しんでいた客も「所詮おれは客なんだなぁ」と思って客離れにつながるかもしれません。
そこで、あまり付き合いが深くない客は物で釣るのがオススメです。
周年記念イベントでは、お店から客に粗品を用意するものです。
どのような粗品が用意されているのかをチェックしておき、営業の際に
今度○周年記念のイベントがあるんだけど、粗品で○○がもらえるんだって。
とアピールするのです。
しかし、粗品はあくまで粗品であり、お得感を感じることなく興味を示さない客もいるでしょう。
そのような客に対しては、
え、○○欲しくないの?私それ欲しいんだけど他のお客さんにもらったらちょうだいって言ってるんだけど誰もくれないんだよね。
いらないなら頂戴!こんなこと□□さんにしか頼めないからね。
と、もう来ることが決定しているかのように言うのです。
このように言えば、「あの子の喜ぶ顔が見たいし、行ってみるかな」と思うかも知れません。
逆に、これで返信がなかったり、「いや行くとか言ってないから」と言ってくる客は今後長く続く可能性が低いと考え、顧客管理の情報として役立てることができます。
上記のように周年記念イベントは客にとってはなんらメリットがないものです。
しかし、全くのゼロかといえばそうではなく、店長などが客席にあいさつ回りをすることで優越感を満たすことができるというメリットがあります。
周年記念イベントでは、店長や代表が客席を回って、一人ひとりの客に
○○様、ようこそお越しくださいました。
お陰さまで当店は○周年を迎えることができました。今後とも、当店をよろしくお願い致します。
と挨拶をします。
このようにお店で一番偉い人から丁寧に挨拶をされると、客は自分がお店を支えているように錯覚して顧客満足度が高まるのです。
誕生日イベントは最大のイベント
これまで色々なイベントを紹介してきましたが、キャバ嬢にとって最も大きなイベントは誕生日イベントです。
誕生日イベントを成功させたことによって、「キャバ嬢をやっててよかった!」と思ったという体験談はよく聞きます。
しかし、誕生日イベントが失敗したことによって「もう辞めたい・・・」と思ってしまうのも事実です。
誕生日イベントはそれほど大きなイベントなのです。
売れっ子キャバ嬢やナンバーワンキャバ嬢でさえも、ちゃんと皆来てくれるだろうかと強い不安を感じると言います。
せっかくの大イベントですから、一人でも多くの客に来てもらい、イベントを成功させたいものです。
あるナンバーワンキャバ嬢が「なるほど」と思うことを言っていました。
「みなさんのおかげで、こんな素敵な誕生パーティを開くことができました。本当にありがとうございます」
という感謝の気持ちを伝えるイベントにするのです。
実際、誕生日を迎えるキャバ嬢を指名する客の一人ひとりが、キャバクラで働くその女性を支えてきたからこそ、誕生日イベントを開くことができたのです。
その感謝の気持ちを客に伝えることによって、客は「指名してきてよかった」「来年はもっと素敵な誕生日イベントになるといいね(そのために協力してあげよう)」と思うのです。
そう思うと気が楽になると思います。
つまり、誕生日はお祝いされて当然のイベントであり、その当然のことが当然にならないことに不安を覚えるのです。
かといって、焦って「今度私の誕生日イベントだからお祝いに来てね」という営業をかけても、よほど付き合いが深い客でなければ来てくれません。
むしろ「なんで金はらって祝いにいかなきゃいけないんだ」と不快になることでしょう。
そうならないためにも、
○月○日に誕生日を迎えます。
皆さまのおかげで、ささやかながらもバースデーイベントを催すことができました。
まだまだ力不足で大したイベントはできませんが、是非見に来てください。
といったニュアンスが良いでしょう。
営業をかけるのではなく、招待するのです。
できることならば、感謝の気持ちを言葉で伝えるだけではなく、感謝を込めたお菓子などをプレゼントするようにすれば一層効果的です。
誕生日イベントでの客の数によって、そのキャバ嬢が一年間どれくらい頑張ったかが問われます。
直前で頑張っても通信簿が良くならないように、誕生日イベントも直前で頑張っても手遅れです。
既に指名客が多い売れっ子キャバ嬢ならば、コスプレ・イベントと同じように、誕生日イベントをどのように盛り上げるかを客と企画すれば集客することができるでしょう。
今年の誕生日はどんな感じにしたらいいかな?
派手なドレスでも着た方が良いかな?着物もいいかなって思ってるんだけど。
というように客の意見を聴きながら誕生日イベントを企画していきましょう。
逆に、新人キャバ嬢などの固定客が少ないキャバ嬢は、2~3か月前から動き始めた方が良いでしょう。
キャストの人数が多いキャバクラならば、その2~3ヶ月の間に自分以外のキャバ嬢の誕生日があればチャンスです。
そのキャバ嬢の誕生日の話題が出ることでしょうから、その際に
私ももうすぐ誕生日なんだけど、誰も来てくれなかったらどうしよう。
と寂しそうな顔をしておけば、ほとんどの客はまだ先のことだと思って
大丈夫大丈夫。心配しなくても皆きてくれるよ。
などと言うと思います。
そこで
じゃぁ、○○さん来てくれる?
と聞きましょう。
「皆来てくれるよ」と言った手前、その客は断ることができず承諾するはずです。
少なくとも、
予定が合えば行くよ。
などと言うでしょう。
それから誕生日が近づくにつれて、客が来てくれるように仕向けるため、
誕生日はプレゼントはいらないよ。
とか
私が祝ってもらうんじゃなくて、私が感謝する日だから。
などと言いましょう。
そうすれば客はハードルが下がり、来店しやすくなります。
客が来てくれることこそがプレゼントと考えてください。
実際には、プレゼントは要らないと言っても、本当に手ぶらで来る客は少ないものです。
花束や普段の会話の中でほしいと言っていたものをプレゼントしてくれることでしょう。
キャバクラでは、色々なイベントが開催されています。
イベントはポイントを稼ぐ良い機会ですから、ぜひうまく営業していくようにしましょう。