会話に困るお客さんのパターン別対処法③趣味が合わないお客さん

会話に困るお客さんの三つ目は、趣味が合わないお客さんです。

といっても、お客さんは自由に会話することにお金を払っているのですから、趣味が合わないかどうかはお客さんにはあまり関係のないことです。

ですから、本来ならば、どのような趣味の話であろうともキャバ嬢が受け入れて楽しい雰囲気を作って行くべきです。

では、そのためにはどのようにすれば良いのでしょうか。

趣味の合う・合わない

次に考えていくのは、趣味が合わないお客さんのことです。

趣味が合うお客さんと話をする時には、お互いに話がよくわかり、非常に楽しく、スムーズに話が展開していくものです。

人それぞれ楽しいと感じることは違いますし、だからこそ趣味も違うのは当然のことです。

あなたの仲の良い友達を思い浮かべてもわかると思いますが、人それぞれ趣味が違う中で、自分と趣味があう人は仲良くなるものです。

なぜならば、雑談するにも趣味が合えばたくさん話することができますし、一緒に趣味をやってもいいですし、仲良くなるきっかけに事欠かないからです。

しかし、お客さんとの趣味が全く合わず、お客さんの趣味に対する理解が全くない場合には、会話に困ることになります。

キャバ嬢ならば、お客さんに話を振って盛り上がるように仕向けていきますが、その際には、「趣味はなんですか?」と質問することも多いものです。

しかしその割には、お客さんの趣味が全く合わないものであればどうしていいかわからなくなります。

また、多くのお客さんに接客していく中で、趣味がぴったりと合うことはあまりないと思います。

特に、あなたの趣味が女性的な趣味である場合には、趣味があうお客さんはほとんどいなくなってしまうでしょう。

ですから、あなたがまだキャバクラ初心者であり、男性的な趣味に対する理解があまりにも乏しく、しかもあなたの趣味といえば、たとえば化粧のような女性的な趣味なのであれば、最初から趣味の話をしないというのも一つの手です。

それでもお客さんから趣味の話題を振られたならばしょうがありませんが、極力趣味の話を避け、趣味の話以外で盛り上がろうとするのもありです。

 

 

趣味の話の対応する手順

しかし、趣味の話をすればお客さんが興味を持っていることを知ることができるわけですし、その趣味に性格が現れていると感じることができれば、お客さんをより深く知るためにも役立ちます。

ですから、趣味の話は雑談の話題にはとても向いているといえます。

「趣味の話ををしても、趣味が合わなかったらきまずいしなぁ・・・」と思っているキャバ嬢は、順序立てて趣味の話を展開していくのがおすすめです。

その順序とは以下の通りです。

自分の趣味の話から振ってみる

趣味の話をするときは、最初からお客さんの趣味を聞くのではなく、自分の趣味を伝えるところから始めた方が賢明です。

なぜならば、お客さんに趣味を聞けば、お客さんが最も興味のあるマニアックな話題に転がる可能性があり、対応できないかもしれないからです。

しかし、あなたから趣味を伝え、お客さんが興味を持っているいくつかの事柄のなかにそれが含まれていたならば、お客さんはそれなりに話に乗ってくれます。

具体例を見てみましょう。

例えば、あるお客さんは、最も好む趣味は車であり、2番目が野球、3番目が映画だったとしましょう。

これに対して、あなたは車に全く興味も知識もなく、野球もそれほど知りません。

しかし、映画は好きであったとします。

つまり、お客さんの1番の趣味では全く対応できませんが、お客さんの3番手の趣味と合致することになります。

このとき、お客さんの趣味を聞くところから始めると、

〇〇さんの趣味はなんですか?

車かな!

そうなんですね。

車は若い頃から好きだね。

そうなんですね(やばいどうしよう)。

(そうなんですねばっかり・・・この話題ってダメなの??)

となってしまいます(興味のない話題でもある程度話せるキャバ嬢も多いものですが、ここではあくまでも趣味が合わなかったら場合に会話に困ってしまうことの例ですから、ちょっと大げさになっています)。

しかし、キャバ嬢側の趣味を伝えるところから始めると、自分に合わない趣味の話でも、会話をすることができます。

場合によっては、いい方向に展開していき、話しやすくなることもあります。

私、映画が好きなんですよね。

へー。俺も映画好きだよ。

どんな映画が好きなんですか?

そうだねぇ。色々あるけど、ワイルド・スピードとか好きだよ。

へぇ!アクションが好きなんですか?

アクションが好きっていうのもあるけど、車が好きだからああいう映画は楽しいんだよ。

車が好きなんですね。

ワイルド・スピードみたことないんですけど、いろんな車が出てくるし、車好きにはたまらないですよね。

君も車好きなの?

いえ、車のことはあんまり知らないんです(やばいかも?)。

そうなんだね。

ワイルド・スピードとかみたらちょっと興味の湧くかもよ。

ワイルド・スピード以外にもこんな映画があってね・・・

うんうん(助かった〜)。

お客さんにとっては3番手や4番手くらいの趣味であっても、一応趣味ということができる話題ならば、喜んで話に乗ってくるものです。

また、この例のように、趣味と趣味がリンクして、お客さんは好きだけど自分は興味がないという趣味の話も、思わぬ方向で盛り上がることもあります。

ですから、趣味の話をする時には、最初からお客さんの趣味を聞くのではなく、まずは自分の趣味を軽く伝えるところから始めてみるのがポイントです。

 

 

連想ゲームで進める

しかし、自分の趣味から話し始めたとしても、お客さんがその趣味に全く興味がなかったのであれば、話は展開していきません。

話が展開していかなければ、なんとなく趣味が合わないことがわかるでしょうから、ここで自分の趣味を話すことは控えるようにします。

そこからは、相手の趣味をどんどん聞いていきましょう。

とはいえ、自分がその趣味に理解がない場合、話を引き出すのにも一苦労です。

そのような場合にはどうするのかといえば、連想ゲームで話を広げていき、自分も興味のある事柄と徐々にリンクさせていくのです。

仮にリンクできなかったとしても、お客さんは連想ゲームに応えていくうちに、趣味の話をたくさんすることになって満足感を覚えるものです。

では、連想ゲームとはなんなのでしょうか。

これは、プロのアナウンサーがインタビューをするときに使う技術の一つで、相手の言葉から連想できるキーワードを使って質問を繰り返すことによって、相手の話を引き出して行く技術です。

相手の話を様々な角度から引き出して行くと、自分の興味のある話題にリンクする可能性も高まります。

具体的にみていきましょう。

さっきと同じく、お客さんが車を趣味としており、あなたが車に全然興味がない場合です。

〇〇さんの趣味って何なんですか?

車だよ。

車がお好きなんですね!運転するのが好きなんですか(車の話題から運転の話題につなぐ)。

運転も好きだねぇ。休日はドライブに行くことも多いよ。

ドライブですか!どんなところに行くんですか?(ドライブの話題から観光の話題につなげたい)。

色々だけど、何の目的もなく海辺を走ったり、田舎道を走ったりしてね。

無計画に走って、なんか美味しそうなお店を見つけたらふらっと入ったりしてさ。

楽しそうですね!これまでそんな風にして出会った美味しかったものってなんですか?(観光の話には繋がらなかったが、グルメの話題につなげられそう)。

そうだね・・・このまえ山を走ろうと思って日光に行ったんだけどさ、結構登ったところにあるパーキングのおでんが美味しかったなぁ!あとソフトクリームも!

おでんにソフトクリーム!めっちゃおいしそう!他には??

あとあそこも良かったよ。あのね・・・

どうですか?車の話題から始まったのに、連想ゲームをすることによって話題が広がっていき、だんだんとキャバ嬢にも興味のある話題に傾いています。

食べることはおよそ誰でも好きなことですから、グルメの話題などに向けられれば上出来ですね。

グルメ番組をみるような気分で、色々な話を聞いてみるといいのです。

また、グルメの話をしていれば、いつしかドライブとは関係なく美味しいお店の話になっていくこともありますから、そのようなときには、

えー、おいしそう!食べたい!!今度連れて行ってください!

などと言えば、同伴に繋げられるかもしれません。

 

 

好奇心を旺盛に

趣味の会話で困らないテクニックを解説してきましたが、本当に趣味の話題で困らないためのポイントは何なのでしょうか。

それはずばり、あなた自身が好奇心旺盛になって、自分の知らない趣味の話にもよく反応し、その話を楽しむことです。

興味がない趣味の話が出てきたとき、最初から興味を持てないという先入観があれば、盛り上がるはずがありません。

そうではなく、その趣味の面白みってなんだろう?というような気持ちで、積極的に質問していけばいいのです。

ある偉人が「人は遊ぶ存在である」といいました。

人がこれまでに築きあげてきた文化というものは、人の遊び心によって生み出された部分も大きいのです。

ですから、人の遊び心を満たす趣味というものは、理解しようと思えばある程度は理解できるものです。

相手の趣味が理解できれば、相手の人間性に触れることもできます。

趣味を楽しんで遊んでいるとき、その人らしさが一番出るからです。

その人のらしさがわかれば、それがまた雑談のネタになりますし、良い関係を生むきっかけにもなります。

ぜひ、好奇心を旺盛にして、お客さんの趣味を理解するように努めてみてください。

 

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