ファッション雑誌には影響力があるものですが、特に小悪魔agehaは強い影響力があります。
全国のキャバクラ嬢にとってバイブル的存在であり、ファッションの参考にしているのです。
誌面に登場する読者モデルも現役のキャバクラ嬢という特徴もあります。
小悪魔agehaのモデルとは
『小悪魔ageha』とはキャバ嬢やクラブホステスなど、ナイトワークをする女性にとってバイブルのようなファッション雑誌です。
女性でも誰もがファッション雑誌をチェックするもので、ファッションの参考にしています。
そういったファッション雑誌の中でも『小悪魔ageha』は強い影響力を持っており、多くのキャバ嬢がファッションの参考にしています。
『小悪魔ageha』が誕生したのは2005年の10月のことで、『Happie nuts〔ハピーナッツ〕』の特別号として『小悪魔&ナッツ』という名前で創刊され、その後に『小悪魔ageha』となったのです。
主なターゲットとなる年齢層は10代から20代で、特に姉ギャルや姫ギャルと呼ばれる女性が中心でした。
そういった女性たちの多くはキャバ嬢で、『小悪魔ageha』に登場したファッションがキャバクラ嬢に取り入れられました。
その後はキャバクラ嬢のバイブルとして圧倒的人気を誇ったのです。
初代編集長の中條寿子の高校生時代にコギャルブーム全盛期があり、中條寿子もギャルファッションに身を包むコギャルだったのです。
その後にキャバクラ嬢の仕事も経験したこともあり、こういった経験を活かして『小悪魔ageha』が誕生しました。
中條寿子自身にキャバクラ嬢の経験があったことから非常にリアルな内容となっており、それがキャバクラ嬢に支持されたのです。
また、『小悪魔ageha』がこれだけ人気になった理由は、ファッション的な部分だけではありません。
ファッション雑誌でありながら、女性の闇の部分にスポットを当てたことが話題となったのです。
特に非行、家出、ひきこもり、いじめ、裏切りなどが取り上げられており、これまで明るいイメージだけだったファッション雑誌業界に衝撃を与えたのです。
中には幼少期の虐待経験、家庭内暴力、アルコール中毒など、社会問題もテーマにしており、そういったことに苦しんでいる女性たちからも支持されたのです。
そして、毎号掲載されたヘアスタイルも衝撃的でした。
キャバクラ嬢の特徴といえば持ったヘアスタイルですが、『小悪魔ageha』読者の多くはキャバクラ嬢です。
そのため、ヘアスタイルは特に注目されているのです。
しかし、そこに登場するヘアスタイルは非常にエキセントリックで、キャバクラ嬢以外の層にも注目をされました。
東京タワーを再現したヘアスタイルなどもあり、現在もインターネット上で話題となっています。
こういった、毎号読者に衝撃を与えるスタイルこそ最大の魅力と言えるでしょう。
給料明細を見て低さに愕然……
『小悪魔ageha』を始めとするファッション雑誌には必ず読者モデルが登場しています。
毎回新しいデザインのファッションに身を包み、美しい姿で誌面に登場する姿を見て、あこがれを持つ女性は多いことでしょう。
しかし、こういった読者モデルの実生活は決して華やかなものではありません。
こういった職業を目指す女性は、現実も知っておく必要があります。
読者モデルとひと言に言ってもそのランクはさまざまで、ファッション雑誌と専属契約を結んでいるようなカリスマクラスですと、年収1000万円オーバーとなることも珍しくありません。
さらに、カリスマレベルになりますとコスメなどのファッションアイテムとのコラボ、プロデュースまで任されるようになり、本業以上の収入があります。
さらに有名になりますとテレビ番組に呼ばれることがあります。
こうなってしまうとタレント業の方が忙しくなり、バラエティ番組やドラマに出演することもあるのです。
現在のテレビタレントの中には読者モデル出身も多く、彼女たちを見ない日はありません。
しかし、このランクまで登りつめることはレアケースで、一般的な読者モデルの生活は決して楽なものではありません。
多くの場合の仕事は一回数万円程度の収入で、中には数千円しかもらえない場合もほとんどです。
ただでさえ安い給料の仕事であるにも関わらず、その仕事も月に一度ということもあります。
中には1ヶ月間モデルの仕事が入らないということもザラなのです。そのため、華やかでリッチなイメージを持って読者モデルになり、給料明細を見て愕然とすることは珍しくありません。
さらに、こういったファッション雑誌の撮影は都内で行われることはほとんどです。
さらに交通費も出ませんので、首都圏以外に住む女性には出来ないことでしょう。
そのほかに、撮影に必要な備品も自腹で購入しなければなりません。
それを考えると、実際の収入はさらに安くなってしまいます。
月の収入が数万円ということもザラで、これだけで生計を立てることは難しいでしょう。
そのため、普段はアルバイトで生活をしている場合がほとんどなのです。
そして、読者モデルという仕事は常に周囲から見られる職業です。
そのため、自分に投資をしなければなりません。
具体的にはエステ、スキンケア、ボディケア、ムダ毛処理、ヘアケアなどです。
さらに、生活習慣や食習慣が乱れてしまうと肌荒れやむくみの原因となるので、そういった部分にも気をつけなければなりません。
彼女たちの大変さ
多くの読者モデルは基本的にモデル業だけで生計を立てることは出来ません。
そのため、誰もがアルバイトをして生活をしています。
ところが、こういった女性たちはアルバイト先での評判が良いものではありません。
その理由としてオーディションがあります。
CMや雑誌などのオーディションは突発的にありますので、その都度当日欠勤をしなければなりません。
アルバイト先がそういった事情に理解を示してくれるのであれば良いのですが、なかなか理解されないでしょう。
そのため、キャバクラやガールズバーなどのナイトワークをしている女性も少なくありません。
また、いくらモデル事務所に在籍しているかといって、定期的に仕事が入るわけではありません。
月に一度だけ数千円の仕事が入るだけ、ということもあるのです。
中には「CM、ドラマに出演経験有り」とプロフィールで謳うモデルもいますが、実際にはセリフもないエキストラのような場合がほとんどです。
数ヶ月間モデルの仕事が入らないこともあるので、実質フリーターという女性もいます。
さらに、いつ入るか分からない仕事のために節制した生活を送らなければなりません。
それでは、なぜここまで苦労をしてまでモデルを続けるのでしょうか。
その理由は、周囲からの扱いにあります。
男性の中には肩書きに弱い方も多く、“モデル”というだけで喜ばれることがあるのです。
こういったチヤホヤされた経験があると、その経験が忘れられなくなってしまい、それ以外の生活が出来なくなってしまうのです。
さらに、周囲には会社社長などのセレブばかりですので、普段自分では行けないようなレストランへ連れて行ってもらえることもあります。
これは一般の女性が体験出来ないことばかりです。
もちろん、普段アルバイトをしていることはオープンに出来ません。
読者モデルであればブログやツイッターをすることは当たり前のことですが、そこでは必ず派手でゴージャスな自分を演出しているのです。
いくらアルバイトしかしていない日だったとしても、使っているボディークリームや香水などを掲載して、普段の地味な生活を知られないようにしています。
そして、パーティーや友だちとの食事などを紹介して、少しでも華やかなように見せているのです。
つまり、読者モデルの多くはやせ我慢をしています。
しかし、日常生活とネット上のギャップに苦しんでしまい、モデルを廃業するケースもあります。
モデルになるには、こういった生活を続ける覚悟が必要でしょう。