キャバクラの仕事の基本は会話。
会話ができる人は、自然と指名も増えるものです。
そんな難しいことではありません。
ちょっとした気配りなのです。
会話はキャッチボール
キャバ嬢は接客で客を楽しませる仕事です。
お酒を飲みながら会話をすることで、客を楽しませていく必要があります。
当然、会話はうまくなければなりませんが、すべてのキャバ嬢が元から話し上手だったわけではありません。
実際に、話が苦手で困っているというキャバ嬢は多く、相談を受けるスタッフも多いようです。
最近ではOJTといって、実際の接客を通して、経験値を積ませることで学ばせる教育方針をとっているキャバクラ店がほとんどであるため、会話が苦手なのがいつまでたってもなおらないキャバ嬢もいるのです。
しかし、会話ができなくても何とかなるなどという事はありません。
会話が出来るに越したことはありませんし、会話をして楽しませる仕事なのですから、会話は出来た方が絶対にいいに決まっています。
会話下手は克服すべきでしょう。
といっても、難しく考える必要はありません。
中身の濃い話をしたり、豊富な知識を披露しなければならないと考えているのかもしれませんが、そのような必要はないのです。
気張って話そうとするからこそ苦手意識が芽生えるのですから、そう考えることなく、まずは客と卒なく「言葉のキャッチボール」が出来るようになると考えてください。
キャッチボールがうまくいけば、少なくとも「気持ちいい会話」にはなりますから、まずまずの結果を得ることができます。
聞き上手になるポイント
それが出来たら、次は会話を弾ませることを考えましょう。
会話を弾ませるためには、いくつかのコツを掴めば大丈夫です。
まず、相手の話をよく聞いて、きちんと返事をすることです。
そうすれば、とりあえず会話が進んでいきます。
話すことになれないならば、聞き役に徹することもできると覚えてください。
聞くだけでは話が弾まないのでは？と考える人もいますが、そんなことはありません。
客は、お店でキャバ嬢と話すことを楽しむために来店しています。
それも、キャバ嬢の話を聞きたいから来店しているのではなく、キャバ嬢に話を聞いてほしくて来ているのです。
そのため、聞き役に徹することで、客に満足感を与えることができます。
客の話をよく聞く「聞き上手」になるためのコツがいくつかあります。
一つ目は、タイミング良く相槌を入れることです。
相槌も難しく考えず、「うんうん」「それでどうなったの？」と食い気味で聞くようにしましょう。
二つ目のコツは、客の話した言葉を繰り返すことです。
繰り返すという行為は、相手の話を聞いているからこそできる行為であり、そのようにすることによって、客は「聞いてくれているんだな」という実感を得ることができます。
おうむ返しといえば聞こえが悪いかもしれませんが、適度におうむ返しを混ぜていくことは大切です。
例えば、客が仕事の苦労話などをしていて「あのときは本当に大変だったな～」などと言ったならば「大変だったんですね～」と言ってあげるのです。
三つ目のコツは、客の話を聞くときには、客の顔を下から見上げるような感じで聞くことです。
そして、目が合ったら微笑むとより効果的です。
そして最後が、客の話の腰を折らないことです。
的外れのことを言ってしまうのは当然いけませんが、それ以上に、客がせっかく話を盛り上げていたのに、先走ってオチを言ってしまえば、客は興ざめしてしまいます。
先が読める話だな～と思うこともあるかもしれませんが、「どうなったの？気になる！」などと言って、客の話が盛り上がっていくのを助けるようにしましょう。
「聞き上手」は誰にでも使える
このようにすることで、客は「よく話を聞いてくれる子だな」という印象を持つことになります。
しかし、実際にしていることと言えば、相手の話に耳を傾け、内容に合わせて相槌をうったり、適切な受け答えをしているだけです。
そうするだけで、客は「この子は俺に興味を持ってくれているんだな」と感じることができます。
無理に話を盛り上げることをしなくとも、客から好感を得ることができます。
きっと、もっと話をしたいな、聞いてほしいなと思い、次回の来店では指名してくれるかもしれません。
会話が苦手だと感じているならば、聞き上手になる練習をしてみましょう。
仕事のときに練習できるのはもちろんですが、それだけではなく、友達と話をするときにも練習をすることができます。
自分でたくさん話したいと思うこともあるでしょうが、控えめにして相手がたくさん話して喜ぶようにしてみてください。
これが習慣になると、キャバ嬢としての仕事がうまくいくようになるのはもちろんのこと、普段の人間関係でも役に立つことでしょう。
気になる男友達に使っても、効果の高さを実感できるかもしれません。
会話を広げるテクニック
では、いつでも聞き上手であればそれでいいのかと言えば、そうではありません。
いつもずっと話してくれる客ばかりではありません。
話をするのが苦手で、キャバ嬢の方からも会話を振ってもらいたいと思っている客も多いのです。
また、フリーの客であれば、キャバ嬢と客は初対面なのですから、どちらも探り探りに会話をすることとなり、ギクシャクしてしまうこともあります。
そんな時に使えるテクニックの一つが、まず聞き役に徹して客の話に耳を傾けておき、客の話の中で使えると思ったところを拾って、次の話につなげるという方法です。
例えば、フリーの客についたとしましょう。
あなたはどの様な話をすればよいかわからず、戸惑っているかもしれません。
そこで、とっかかりを掴むためにも、客のネクタイを褒めたとします。
かっこいいネクタイですね。
ありがとう。
さて、これから先はどうでしょう。
考えて言葉を返さなければ、これで会話が終わってしまいます。
そこで、
そのネクタイ、誰が選んだんですか？
と聞いてみましょう。
彼女、奥さんなどと答える可能性がありますが、そうすれば相手が彼女持ちあるいは既婚者という情報を得ることができます。
相手の情報が入ってくれば、次の話につなげやすくなります。
他にも、
どこで買ったんですか？
でもいいかもしれませんね。
○○だよ。
と地名が出てきたら、その地域であなたが良くいくお店を答えてもいいですし、「いい趣味してますね」とほめることもできます。
このほか、「買い物はよくするんですか？」と聞くことによっても、次の話題に広げていくことができるかもしれません。
相手の発言に対して返し方を考えることによって、会話を広げて行くことができるのです。
少し慣れが必要ですが、コツとしては相手がイエスかノーで答えられる質問をするのではなく、その質問を受けることによって、客がたくさん話せるような質問をするのがポイントです。
そして、そのように相手が話やすい質問を繰り返してあげるのが、会話を弾ませるポイントです。
相手が話しやすい質問を繰り返していると、そのうち客が饒舌になる話題がきっと出てきます。
それがすなわち、相手が本当に好きなことであり、興味のある話題です。
興味のある話題になれば客は饒舌になりますから、あなたは上述の「聞き役」に徹底すればいいので、もう簡単でしょう。
フリーの客相手でも、こうすることによってうまく接客できるようになります。
少し言い方を変えると、この会話においてあなたは上手く客を誘導して、好きな話題まで導いたということができます。
会話が上手で人気のあるキャバ嬢は、このような方法によって、それぞれ性格も興味の対象も異なる多くの客と接しているのです。
情報を収集しよう
中には、相手の会話のどこをどう拾えばいいかわからないというキャバ嬢もいるかと思います。
そのような人は、日ごろから会話のネタを考えておくと便利です。
男性も興味をもちそうなネタを複数ストックしていれば、色々なところで役に立ちます。
そのためには、新聞やニュースが役に立ちます。
例えば、ビジネスマンとの会話を広げるために、経済新聞やニュースに目を通してネタを持っておけばとても役に立ちますし、男性はたいていの場合スポーツが好きなので、スポーツニュースやスポーツ新聞に目を通しておくと、会話がうまくいきます。
興味を持って情報を集めるのが最も良いですが、興味のない人も多いでしょう。
興味がない場合には、詳しく情報収集をするのはとても骨が折れる作業となるので、さらっと目を通しておくだけでも大丈夫です。
そうすることによって、相手の話題をよく理解し、会話についていくことができます。
