キャバ嬢の中には、なぜか売れないキャバ嬢がいます。
美人であるにもかかわらず売れないキャバ嬢がいるのですが、彼女たちはどうして売れないのでしょうか。
それは、お客さんに嫌われる行為をしているからです。
その行為とは、知ったかをすること、知識をひけらかすことです。
知ったかをすると嫌われる
キャバ嬢として大切なことは何か。
このテーマは当サイトでも度々取り上げてきたことです。
それらを読んだ人にはわかると思いますが、キャバ嬢として大切なのは、以外にもルックスやスタイルではありません。
大切なのは、お客さんを癒すことであり、そのためには気配り上手になる必要があり、会話の際には聞き上手になることが必要なのです。
しかし、先日キャバ嬢の相談に乗っていた時にこんなことを言われました。
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いくら聞き上手になるとは言っても、相槌くらいは打たなきゃいけないし、そのためには知識はいるんじゃないの?
なるほど、たしかにそう思うのももっともです。
売れっ子キャバ嬢はきちんと新聞を読んだり、雑誌などからも情報収集をして雑談に活かしているというのも事実です。
しかし、知識も美貌と同じで、「ないよりはあったほうがいい」というものであり、売れるための絶対条件ではありません。
いくら知識があっても、聞き上手にならず、知識をひけらかして喋り倒すようなキャバ嬢は、お客さんから嫌われます(このことは後述します)。
おそらく、知識が必要だと思っているキャバ嬢は、お客さんの話に対応するためにお客さんと同じ知識を持っておくべきだと思っているのでしょう。
しかし、多くのお客さんと接するキャバ嬢が、全てのお客さんと同じ知識を持つというのは、よほど博覧強記でもなければ不可能です。
お客さんのなかにはビジネスの知識や経験が非常に豊富で、キャバ嬢がちょっとかじったくらいの知識では到底かなわない人もたくさんいるのです。
とはいえ、お客さんの話についていけなくなった時、聞き上手に徹するのにも限界があります。
そのようなときは、お客さんに素直に質問すればよいのです。
いわゆる「知ったか」が一番鼻持ちならないものですし、「知ったか」は話が理解できていないのに理解できたふりをすることですから、聞き上手でもなんでもありません。
お客さんがそのことを知れば、今まで会話が成り立っていなかったと知り、不快になることでしょう。
しかし、目を輝かせながら質問をすれば、お客さんの話を聞きたがっているという好意的な気持ちを伝えることにもつながります。
だから、素直に質問してみるのです。
「そんなことも知らないの?話にならないな」と冷めるようなことはありません。
「そんなことも知らないの?仕方ないな、教えてあげよう!」となるはずです。
お客さんは男であり、男は常に女よりも優れているところを見せたいと思っているものです。
教えるということは知識面で優れていることの証明であり、お客さんは気分が良くなります。
お客さんが気分良く話し始めたならば、その解説に対して聞き上手になればいいのです。
もちろん、新聞や雑誌を読んで勉強するという姿勢は非常に良いものです。
知識を持って入れば、それによってお客さんの説明を理解しやすくもなりますし、相槌のバリエーションも豊富になります。
ですから、知識はあくまで道具というくらいに考え、できる範囲で勉強しておくのが良いでしょう。
知識をひけらかすと嫌われる
知ったか以上に嫌われるのは、自分のことばかり話すキャバ嬢です。
お客さんは、キャバ嬢の話を聞くためにキャバクラにきているのではありません。
もちろん、キャバ嬢の話を聞きたいという思いもありますが、それは自分の話が前提にあってのことです。
お客さんは、基本的には自分の話を聞いてもらいたいと思っているのです。
それなのに、お客さんの話を奪ってしまうのでは、嫌われても当然です。
ちょっと極端に思えるかもしれませんが、私が実際に見たケースを紹介してみましょう。
あるとき、お客さんが無難な会話として趣味の話をしようと、
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先週、映画を観に行ったんだよ。
と言いました。
すると、キャバ嬢は
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何を観たんですか?
と言いました。
ここまではいいのですが、ここからが問題です。
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〇〇っていう映画でさ・・・。
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あ、知ってます知ってます!トム・クルーズ主演のやつですよね??
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そうそう。
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私トム・クルーズ好きなんですよ!
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いいよね。
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あの映画って、私まだ観てないんですけど、もともと日本のアニメが原作なんですよね。
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そうなんだ。
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そうなんですよ。
トム・クルーズのSFなら、マイノリティ・リポートなんかもいいですね。
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それは観たことないね。
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宇宙戦争は?
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名前だけは・・・.
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でもトム・クルーズの映画って、SFとかよりもヒューマンドラマの方がいいですよね。
レインマンとか、ザ・エージェントとか、デイズ・オブ・サンダーとか。
あー、またみたくなってきちゃった!
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・・・。
これはひどいでしょう。
本来ならばキャバ嬢が聞き上手にならなければならないのに、お客さんが聞き役に回っているという状態です。
お客さんはあきらかにうんざりしているのに、キャバ嬢の方はヒートアップしてしまって、その後も延々と映画論を語り続けました。
そのキャバ嬢が、まったく売れないのはいうまでもありません
お客さんは、自分の話を聞いてもらいながら、会話のキャッチボールをするのを楽しむためにお金を払っています。
誰でも、自分のことをもっと理解して欲しいと思っているものですし、特に好意を寄せているキャバ嬢に自分を理解して欲しいと思っているものです。
だからこそ、話したいと思っているのです。
会話をしていく中で、自分がとても興味を持っている内容になれば、いろいろ話してみたいと考えるのが人情です。
しかし、気づいたら知識をひけらかしていてお客さんが聞き手に回っている、というのではお話になりません。
上記の会話ならば、以下のような流れにするべきです。
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先週、映画を観に行ったんだよ。
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何を観たんですか?
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〇〇っていう映画でさ。
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(知っていても)へ〜、どんな映画なんですか?
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トム・クルーズの映画でね、SF映画なんだ。
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どうでしたか?
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う〜ん、イマイチだったねぇ。
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トム・クルーズが好きなんですか?
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まぁまぁ好きだよ。
でも、デンゼル・ワシントンの方が好きかな。
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いいですよね!何が好きですか?
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いろいろあるけどな〜。
ジョン・Qとか大好きだよ。
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知ってます!あれ泣いちゃいました。
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わかる?あれ泣けるよね〜。
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映画見て泣くことあるんですね。
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こう見えて涙もろくてさ(笑)
この会話では、とても盛り上がっていることがわかると思います。
キャバ嬢は、あくまでも聞き役に徹していろいろな質問をしながら、お客さんが気持ちよく話せるように配慮しているのです。
また、自分の映画の知識も照らし合わせて相槌を打つことによって、話がどんどん盛り上がっています。
自分と共通の趣味の場合には、熱くなっていろいろ話せば興ざめするものの、会話の展開を工夫していけばかなり盛り上がります。
共通の趣味の話というものは、諸刃の剣なのです。
自分の知識をひけらかすキャバ嬢は嫌われます。
しかし、知識をひけらかさず、お客さんの会話を引き出すために活用できるキャバ嬢は売れます。
能ある鷹は爪を隠すというでしょう。
皆さんも、自己主張をたくましくするのではなく、お客さんがいかに気持ちよくなれるかを考え、ぜひ聞き上手になってください。
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