夜のお仕事であるキャバ嬢は基本的にドレスで接客を行います。
しかし、一見派手でセクシーに見えることを意識しているようであって、実は様々な部分で注意点があります。
これから初めてキャバドレスを購入するという方は、その選び方や注意点をきちんと踏まえて自分に似合う素敵な一着を探しましょう。
体験入店をするときに必要になるドレス
夜のお仕事というのは、お店のルールがあったり、雰囲気が異なったりするものです。
特に、これまでそういったお店で働いたことがなく、初めてのお店である場合には、どういう雰囲気の中で働くのか、お客さんはどのような人がくるのかなど、様々なことが心配なはず。
そこで、キャバクラでは、本格的に働き始める前に一度、お店の営業方法を知るための「体験入店」を行っていることが多いです。
体験入店では、自分自身もキャバ嬢として働くことになりますが、基本的には先輩キャバ嬢のアシストが付いています。
とはいえ、本格的な接客を直に感じることができるため、自分がキャバクラで働くのに向いているのかいないのかを判断する上では貴重な機会となるでしょう。
もちろん、もしここでお店の雰囲気が合わなかったり、接客が苦手だと感じたりした場合には体験入店でその意思を伝えることで、本入店を辞退することも可能です。
さて、そんな体験入店ですが、実際には多くの方がその後の本入店を見据えているものであることには間違いありません。
そういった意味では、「イメージ通りかどうかを確認する体験入店」ということもできます。
そのため、お店側も基本的には体験とはいえ雇っているキャバ嬢と同じような扱いをします。
特に、他の店舗で経験を積んでいるような方の場合には、即戦力として期待されていますから、お店側も見極めをする機会として考えているでしょう。
これは、接客技術やマナーはもちろんですが、メイクや服装についても同じことが言えます。
ドレスでの接客を行いますので、体験入店までの間に最低1着は用意しておくべきです。
とはいえ、お店の雰囲気やルールもあるので、できれば面接時にドレスについて説明を求めるようにしましょう。
例えば、ショート丈が禁止されていたり、露出の具合について指定があったりすることもあります。
とはいえ、その後本入店にいたるかどうかはわかりませんので、高価なキャバドレスを購入するのは気が引けるものです。
もし、入らなかった時には、なかなか利用できないので、できるだけ安いものを利用するのが基本のドレスの選び方でしょう。
例えば、インターネットの通販サイトで激安のキャバドレスを購入する方も多いです。
また、店舗によってはキャバドレスの貸し出しを行っているようなケースもあります。
体験入店の時には特にですが、こういった制度を利用して、節約するのは大切なこと。
雰囲気があって続けられそうだと思ったら、複数を購入して本格的にお仕事を開始するのがオススメです。
はじめてのドレスの選び方
キャバクラで働くためには、ドレスを着て働く必要があります。
しかし、これから初めてドレスを購入しようと考えている方の中には、どうやってドレスを選んだらよいのかわからないという方もいるでしょう。
実は、選び方にはコツがあるもの。
この点をきちんと押さえて賢く、かつ自分がより魅力的になるものを見つけてください。
ドレスの選び方での基本は、自分の体のラインについて考えることです。
例えば、ちょっと体形が気になるという方の場合、スレンダータイプと呼ばれるストレートの形状ではラインがモロに出てしまいます。
もちろん、スレンダータイプには着る人を細く見せる効果もありますので、色と併せてラインを確かめていくのが無難。
ということは、初めての場合にはあまりおすすめできません。
Aラインのものや、フレアスカートのタイプを選べばカバー可能でしょう。
また、足のラインに自信があるという方の場合にはミニ丈のタイプが第一候補となります。
できる限り自分のアピールポイントを出して、ウィークポイントは隠すのが基本です。
ところが、お店によっては、ミニ丈のスカートが禁止されているケースもあります。
上品さに欠けてしまう可能性があるためです。
そこで、考えたいのが、下半身の部分がタイトになっているタイプのものです。
これであれば、足のラインをさりげなくアピールするとともに、他の部分のラインも際立たせられますから、全体を細身に見せてくれるでしょう。
さらに、胸元を強調したいという方の場合には、Aラインがおすすめです。
Aラインはその名の通り着た時の見た目がAの形になっているドレスのことで、ウェストラインが高くスカートが末広がりとなっているために、上半身へと注目を集めやすいです。
体形をカバーしやすいのもメリットですね。
このなかでも胸元強調のために、バストラインにワンポイントが入っているようなものだとより引き立ちます。
もしない場合には、ネックレスなどのアクセサリーをつけると視線を集めやすくなりますよ。
とはいえ、あまり露骨にすると下品に感じられますから注意しましょう。
こうして考えていくと、体のラインだけでもだいぶ絞れてきそうですよね。
ここから自分の好きな色やパーソナルカラーを取り入れたドレスを選んでいきましょう。
ただし、周りのキャバ嬢と雰囲気が被ってしまうのはNG。
あまり突飛な見た目は避けたほうが良いですが、さりげなく個性をアピールすることは自分のお客様を獲得するのにも効果的です。
また、キャバ嬢は複数のドレスを持っていることが基本。
値段に関してはできる限り抑えたうえで気にいったものを探すのが鉄則と言えるでしょう。
インターネットの通販サイトには3000~5000円程度でも購入可能なものが数多く置いてありますから、最初はこれらを3~5着ほど購入しておくと安心。
着回しも困らず、お財布にも優しく夜のお仕事を始められるでしょう。
お店のルールに気をつけて
これから初めてキャバクラで働こうと考えている方は、働き始めるのにあたってさまざまなものをそろえていかなければなりません。
キャバ嬢特有の少し暗い中でも顔立ちがはっきりしてきれいに見えるためのメイクグッズやヘアセットで必要な道具。
それらのケア商品や、ハンカチやクラッチバッグなど、華やかなキャバ嬢の見た目には多く小物や必要な道具があるのです。
そして、その中でも特に大切なものがサンダルとドレスといえるでしょう。
キャバ嬢の着るドレスは、通称「キャバドレス」と呼ばれることもありますが、これはなにか特別な仕様になっているとか、そういうタイプのものがあるとかということではありません。
パーティや結婚式できるようなドレスの中でもよりラインがタイトであることは多いことやロング丈が基本であることを除けば、通常と大きく変わらないでしょう。
しかし、キャバ嬢に相応しいキャバドレスというのもあることは確かです。
それでは、その選び方はどのようになっているのでしょうか。
キャバドレスを買う際にまず気にしたいのが、お店のルールについてです。
キャバクラ店は、その店舗の特徴として雰囲気が独特だったり、キャバ嬢の見た目に関して制約があったりすることが多いです。
カジュアルなスーツドレスや、セパレートもOKというところから、ロング丈のみで髪の毛も必ずセットするといった厳しいところまでさまざま。
それを知らずに、気にいったものが見つかったからと購入しても着られなかったといったことになってしまうかもしれません。
また、基本的に黒の着用は禁止されています。
華やかなイメージが大切なキャバクラでは、あまり相応しくない色だからというのが理由です。
ただし、もともとドレスはハレの舞台で着るものですから、黒色はあまりおいてありません。
この点については、あまり気にしなくても良いかもしれないですね。
さらに、露出についての規定があるケースもあります。
例えば、商品によっては背中のぱっくり開いたものや、胸元がくっきり見えるようなものもありますよね。
しかし、座った状態でお酒を作るために屈んだり、上目づかいでの接客が求められたりするキャバクラでこれらの服装をしていると、必要以上に肌が見えてしまい、かえって下品な印象を与えてしまいます。
そのため、セクシーであることもですが、上品であることを重視したお店では特に露出についての制限があるのです。
これらのお店のルールは、たいてい体験入店の前の面接時にお店側から説明がありますが、稀に説明が行われないこともあります。
気になる場合には、その時に自分から質問をしておきましょう。
また、もし面接が店内で行われた場合は、スタンバイしているキャバ嬢に会えるかもしれません。
実際の格好をチェックしておくのも良いでしょう。
露出しすぎに注意しよう
キャバ嬢の見た目を思い浮かべると、アップセットされた髪の毛や目がぱっちりとしたメイクなどを思い浮かべるとともに、セクシーで露出の多いドレスを着ているイメージを持つ方もいるでしょう。
しかし、実はキャバクラの服装であまり過度な露出が行われることはNGとされることも多いのです。
男性客を相手にもてなすのだから露出していたほうがいいと考えるのもおかしくないにもかかわらず、露出が規制されるのはどうしてでしょう。
その理由は、キャバクラで働くキャストに求められるのは、セクシーであることもですがそれ以上に上品であることです。
あくまでも、お酒とコミュニケーションで楽しい時間を過ごしてもらうのがキャバクラですから、この点は履き間違えてはなりません。
そのために、キャバ嬢は見た目を着飾るのはもちろん、さまざまなマナーやコミュニケーションの方法を磨くのです。
とはいえ、もちろんお店に来る方はほとんど男性の上に、女性と話せる場所として認知されているキャバクラですから、ある程度「女性らしさ」をアピールすることも大切。
肩を出した衣装を着て、原則的にスカートをはいてヒールの付いたサンダルをはいているのはそのためです。
あまりに、露出をしない格好も不釣り合いとなってしまいます。
そこで、どれくらいならば品位のある露出となるのかという基準を知っておくようにしましょう。
露出の基準として挙げられるのは、屈んだ時に胸元が見えすぎてしまわないかということです。
キャバクラでは、お酒を作ったり、グラスを拭いたりとお客様から見て下側に移動することが多いので、この時に下着が見えることはNG。
キャバ嬢の場合にはヌーブラをつけていることもありますから、相手に不快な思いをさせないように気をつけるべきです。
胸元が見えないようにするために、胸のラインがどれくらい隠れるかどうか気をつけるとともに、サイズ感もきちんと掴んでおきましょう。
かといって、胸がきちんとしまえるようにとサイズの小さいものを選んでしまうのも、デメリットがあります。
それは、お腹の締め付けがきつくなりすぎてしまってお酒に酔った時に気持ち悪くなってしまう恐れがあることや、太っているように見えることです。
いかに見た目が可愛かったり、好みだったりしても、自分の体形や胸のサイズを考えてから購入するほうが良いでしょう。
これからドレスを買おうと考えている方は露出具合については充分に注意してくださいね。
あなたに似合う素敵な1着を見つけよう
キャバクラの正装であるドレスは、自分を着飾ってより美しく見せてくれる一番のアイテムです。
どうせ買うのであれば、自分も周りも「似合っている」と思える一着を手に入れておきたいもの。
特に、最初に買うドレスは、思い入れが強いとともに、経験がなくこれから夜のお仕事をはじめるという自信もまだないころ。
不安に感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、キャバクラでの仕事はそういったことを感じさせずに、お客様に楽しんでもらうためにふるまうのが大切です。
そのため、着るだけでテンションがあがり仕事に向かうスイッチが入るような一着を持っておくことは自分にとっても重要となります。
ただし、テンションが上がるからといって自分の体形とあっていなかったり、上手く特徴を引き出せなかったりするようなもの、特に、周りと雰囲気が被ってしまったり、逆に浮いてしまったりするようなことは避けたほうが無難です。
そこで、まずはお店にどのようなドレスがおすすめかを聞いてみるのも選択肢です。
特に、初めてドレスを買うという方の場合には、キャバ嬢の格好について充分な知恵がついていないということもあります。
先輩のキャストからアドバイスをもらうとよいでしょう。
キャバ嬢の格好といってもそのスタイルやドレスのタイプはさまざまですから、体形やきれいな部分を客観的に見て判断してくれるはずです。
また、店舗にはいくつか衣装がレンタルされていたり販売されていたりすることもあります。
体験入店の際や、お店のルールがイマイチわからない場合には、こういった制度を利用すると安心でしょう。
また、ショップの店員さんに聞くのも選択肢です。
こちらは、キャバの衣装という視点ではなく、あなたに対してどういうものが似合うのかを考えてくれますから、色のアドバイスやワンポイントといった細かい部分に配慮してくれます。
サイズについても最初はわからないことが多いので、一度採寸してもらうのもおすすめです。
そして、買いたいドレスが見つかったら一度試着してみてください。
その時に、自分のイメージとあっているかを確かめましょう。
動き易いかどうかもチェックして仕事ができるかどうかを考えておくことも大切です。
鏡に映った自分を見て、映えるかどうかを自分で考えてみると、イメージが付きやすいでしょう。
この時に、好きな色はもちろん、「普段は選ばないな」というものを選ぶのも良い方法です。
今まで挑戦したことないデザインやカラーは意外にあなたを引き立たせる勝負カラーの可能性もあります。
こうしてお気に入りのドレスが決まれば、仕事に対するモチベーションも高まるはず。
あなたに似合う素敵な一着を見つけて、夜のお仕事を楽しく始めましょう。