キャバクラは、歓楽街でひと際華やかなイメージを持つお店です。
キャストやボーイの身なりが良いように、経営者も大きく儲けられる可能性のある事業だと言えるでしょう。
しかし、その一方で毎年何店舗も経営が行き詰って倒産してしまっているのも事実です。
そうならないためにもキャバクラで成功するために大切なことの基礎をきちんと押さえておきましょう。
成功するキャバクラ経営とは
どの都市にもある歓楽街の一角にはキャバクラの集まるエリアがあるものです。
ネオンで飾られたり、客引きの男の人がいたりと喧騒と楽しい雰囲気が漂う空間で営業をしているお店はどこもさぞ儲けているのだろうと感じるでしょう。
一般的にキャバ嬢が大きく稼げるお仕事として知られているように、キャバクラの経営も成功すれば大きなお金を作れることは間違いありません。
しかし、その分リスクも大きいもの、年間いくつものキャバクラが経営が立ち行かなくなって倒産してしまっている事実もあるのです。
もし、これからキャバクラの経営を考えるのであれば、少しでも失敗のリスクを減らして成功へと導くポイントを押さえておくことが大切となります。
まず、キャバクラの経営をするということは事業を興すことであるという認識を持ちましょう。
それも、仕入れコストの高いサービス業です。
お客様の獲得が計画通りに行かなければすぐさま資金繰りに行き詰ってしまうリスクを持っています。
それでは、そのようなサービス業で大切なことは何かといえば、「人」と「立地」の2点です。
人とは、そこで働く人のことと、お客様のことを指します。
特にキャバクラの場合にはお客様が獲得できるかが重要な一方で、一度来たお客様をいかにリピートさせるかも重要。
つまり、キャバ嬢がどれだけ優秀なのかというのが店舗の経営に大きく影響します。
そのために、高い時給を払ったり、送迎のフォローをしたりどこの店舗も手厚くキャバ嬢を迎えいれ、気持ちよく仕事をする一方でプロフェッショナルの意識を持ってもらうことに力を注いでいます。
成功するキャバクラはこの点を心得ており、有能なキャストの獲得にも力を入れています。
業界に精通するスカウトマンを雇ったり、キャバクラ派遣会社に一時的にキャストの派遣を申し入れたりするのもそのためです。
派遣のキャバクラは、スカウトや募集、面接、教育といった手間を省いて有能なキャストが手軽に手に入る方法ですが、一方で長い間勤めてもらうのにはコストも契約も難しい手段。
その間にいかにキャストを見つけてくるかが大切でしょう。
また、もうひとつ大切なのが立地です。
儲けている飲食店がそうであるように、人が入ってきやすい立地、目立つ立地、さまざまな地の利が得られる店舗は必然的に成功へと近づいていきます。
特に、キャバクラの場合には、風営法をはじめとした法律によって経営が行えるエリアに制限がありますからこの点を考えて、可能な限り立地の良い場所を見つけるようにしましょう。
こちらは、キャストが運営を始めてからある程度改善できるの対して、経営開始時点で見極めなければならないポイント。
条件の悪い場所では、戦わずして負ける、なんてことになってしまうかもしれませんので、十分に吟味して開店する場所を選びましょう。
もちろん、このほかにもキャバクラを成功に導くポイントはたくさんあります。
ボーイや料理を提供する人間の質や、仕入れるお酒の良し悪しも重要です。
しかし、まずはキャストと立地、店の骨となる部分をきちんと揃えられているかが成功の分かれ目になる基礎ですからきちんと押さえておいてください。
そもそもキャバクラは儲かるの?
人の出入りが多く、客の中には派手な身なりをした人がいるようなキャバクラも少なくありません。
また、キャバ嬢の送迎に高級車や外車を使っているような店舗や、ボーイがスポーツカーに乗っているようなことも見かけることもあるでしょう。
となると、それらの従業員の給料を支払っている経営者も、高級時計を身につけ、高層マンションで暮らしている、というイメージをお持ちの方も多いでしょう。
こういったところを見ると、「キャバクラは儲けられる事業だ」と考えるのは必然と言えるかもしれません。
しかし、実際のところはどうなのでしょうか。
結論から言えば、大半のキャバクラはきちんと利益をあげているでしょう。
しかも、少なからずの利益を上げているはずです。
東京の歌舞伎町や大阪の北新地、そして札幌のすすきのなどの日本でも有数の歓楽街で営業をするキャバクラであれば、巨大な利益を築いているお店も少なくないでしょう。
ただし、目をそらしてはならないのは、決してうまくいっていないキャバクラもあるという事実です。
実は、キャバクラというのは見た目には経営状態がどうなっているのかはわかりづらいもの。
その理由は、お金の流れが巨大で、客単価も高い商売だからです。
少し経営状態が良くないと思っても、次の月には莫大な収入があったり、順調に売り上げていても半年後には閑古鳥が鳴いたりすることもあります。
そのため、他の業界の事業にもましてキャバクラの経営は経営者の状況判断と先見の明ともいえる将来を見越した経営が重要です。
今の状況を見てではなく常に一歩先を見る経営者が成功を収められるでしょう。
また、キャバクラは、サービス業でお客様から決して少なくないお金の対価として、「楽しい時間を提供する」お店です。
そのため、景気の状況に大きく左右される業界ともいえるでしょう。
とはいえ、キャバクラの経営者が日本の経済をコントロールできるわけではありません。
つまり、その場合にはいかにお客様に固い財布の紐をほどいてもらうかが大切となるでしょう。
キャストの質を上げたり、その店舗でしか行っていないサービスを打ち建てたり、経営者が考えなければならないことは数多くあります。
これらを乗り越え、リピート客の多い店舗を築き上げたなら、成功もグッと近づくはず。
大きくもうけられるキャバクラの経営を目指しましょう。
ただし、安心は大敵です。
成功したと感じても、気を緩めずに常に先手先手で物事を考えていく能力を磨いていくことが経営者に求められるでしょう。