キャバクラビジネスは儲かるの?経営者の本音を聞き出しました

キャバ嬢は、大きく稼ぐことが可能な職業ですが、キャバ嬢たちに高い給料を支払っているキャバクラ店、そしてキャバクラビジネスとはどのようなものなのでしょうか。

本稿では、キャバクラビジネスのお金の流れを紹介していこうと思います。

キャバクラは儲かるのか?

キャバ嬢は女性が稼げる職業の代表的なものですが、その彼女たちを雇っているキャバクラ店は儲かる商売なのでしょうか。

その商売が儲かっているかどうかを見るためには、色々な数字を見ながら検証していかなければなりません。

上場企業の収益力を知るためには、有価証券報告書を見なければなりませんが、それと似ています。

 

ここで例として取り上げるキャバクラ店は、歌舞伎町のE店です。

セット料金は60分6000~1万円の中級店で、これとは別に25%のサービス料が加算されます。
VIPルームだと1万5000円でサービス料は30%。指名料は本指名・場内指名ともに2000円。同伴料は3000円。月間売り上げは約5000万円で、キャバ嬢の出勤人数は1日当たり30人程度。テーブル数は20卓、本指名の本数は月間で約1500本に上り、場内指名本数は約1000本。来客者数は2400人ほどで、客単価の平均は約2万円です。

E店は、歌舞伎町の中では高級店の一歩手前というところのお店であり、完全に高級店ではないものの中級店の中ではレベルが高く、中の上といったところです。

テーブルの数が20卓というところを見れば、お店の規模は中箱であることが分かります。

月間売上の5000万円は歌舞伎町の中でもかなり良い売上です。

しかし、売上がいくらよくとも、経費その他で売上以上の支払いが生じているならば収支はマイナスとなるため、儲けているとは言えません。

儲けているかどうかを知るためにはどれくらいの利益が出ているかを見ていかなければなりません。

本稿では、そのような視点を通して、キャバクラビジネスが一体どれくらい儲かるものなのかを見ていこうと思います。

キャバクラの固定費はいくらか

キャバクラ店の運営にあたって、色々な経費の中でも大きなものは店舗の家賃です。

店舗家賃の相場は坪単価2~3万円となっています。

キャバクラが流行る前の90年代の歌舞伎町には無許可の風俗店がたくさんありましたが、風俗店に比べると坪単価は落ち着いているようです。

お店の立地にも色々あり、路面店(一階にあるお店)もしくは地下一階のお店では家賃は高くなり、坪単価4万円となることもあります。

一般的にはビルの階数が上がるほど家賃は下がっていくものですが、だからといって大幅に下がるということはありません。

E店は路面店ではないのですが、1ヶ月150万円の店舗家賃となっています。

ちなみに、保証金は契約条件によって異なり、家賃半年分~1年分を納めるのが一般的です。

また、固定費として光熱費や水道代、通信費などが掛かります。

これはお店の広さや経営状態によっても異なりますが、E店は毎月平均で30万円程度を支払っています。

このほか、キャバクラ運営には欠かせないお酒とフードの仕入れ代金が毎月250万円です。

お酒とフードに関しては、E店は工夫をしています。

 

E店の店長いわく、

キャバクラ店は飲食接待業ですからね。
お客さんにお酒を飲んでもらったり、フードを食べてもらったりするというのは名目としては主要な業務となっていますが、うちではお酒や料理はできるだけお金をかけないようにしています。メニューの中には高いお酒や料理もありますが、高いお酒はあまり出ないので普段からは置いておらず、注文が出たら酒屋に買いに走るってこともありますよ。だって、高いシャンパンを買い置きしておいて、長期の保存の後にようやく注文されたってなると、ポンって鳴らないこともありますから。あれがないとお客さんは興ざめしちゃうし、せっかくの高いシャンパンが台無しですからね。ほかにも、酒屋さんに仕入れて置いてもらって、注文が出たら料金を支払うっていう方法もあります。酒屋さんもそれでいいんですよ。

そうやって高いお酒が1本でも売れればおいしいんです。

フードもお金かけませんね。

中級店とか大衆店になると、コックは雇わずに冷凍食品を出すお店もありますよ。

高級店になるとコックを雇ってますけどね。

それでも、日本人の料理人を雇うと給料が高くつくので、外国人コックを使うことが多いです。

うちのコック長も外国人ですよ。

とのこと。

ほかに大きな出費になるものといえば宣伝広告費です。

キャバクラは地上波でCMなど流さないため、宣伝と言ってもピンと来ないかもしれませんが、歓楽街には無料案内所があり、そこの店舗紹介パネルで宣伝しなければお客さんを集めるのは難しくなります。

無料案内所はお店ごとにパネルの大きさが違い、やはり大きく広告の方が集客力は高いのですが、このパネルの代金はパネルの大きさによって変わります。

小さなパネルならば月5万円、普通サイズならば月10万円、大きなサイズならば月20万円が相場です。

E店は歌舞伎町に点在する無料案内所のうち2カ所に広告を出しており、それぞれ普通サイズの10万円のパネルを利用しています。

 

宣伝する場所は無料案内所だけではなく、インターネットのポータルサイトでも行います。

キャバクラ情報のポータルサイトに、お店の紹介を載せるのが月額約5万円です。

そのほかにはキャバクラ雑誌の広告は1ページ当たり20万円、割引チラシの発行やそれを入れて配るティッシュも宣伝広告費に含まれ、これらの全てを合わせると月の宣伝広告費は80万円程度になります。

上記の月間の経費をまとめると、家賃は150万円、光熱費・水道代・通信費で30万円、お酒・フードの仕入れに250万円、宣伝広告費に80万円、その他の備品代や雑費が50万円、合計は560万円となります。

ちなみに、雑費には色々な支払いが含まれますが、この中にはいわゆる「みかじめ料(トラブルが起きたときに暴力団に収めてもらう)」も含まれており、これは月に5~10万円くらいかかるのが一般的です。

 

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キャバクラの新陳代謝

キャバクラ店の経費の中でも鍵を握っているのは、なんといってもキャバ嬢の人件費です。

一口に人件費といっても色々で、キャバ嬢たちへの給与はもちろんのこと、キャバ嬢を雇うための費用(スカウトや求人広告費)もかなりの金額になります。

歌舞伎町や六本木などの高級店ではクオリティの極めて高い女性を集める必要があり、そのような女性は求人広告では集めることができないため、専属のスカウトマンを雇ったり、スカウト事務所と契約したりしています。

もっとも、E店は中級店であるため、スカウトと求人広告の両方を利用しています。

フリーのスカウトマンが女性を連れてきて買い取った場合に生じる出費と、求人雑誌の広告を掲載する際の広告出稿料が経費となります。

ちなみに、スカウトマンからの買取金額はお店によって異なりますが、広告出稿料は1週間の掲載で9万円、1ヶ月の掲載では36万円が相場です。

 

求人広告を掲載すると、月あたり30人くらいの応募があるようです。

しかし、レベルの高い女性は上記の通り求人広告では集めるのが難しいため、30人の応募があっても実際に雇うのは良くても5人です。

ならば広告など出さない方が良いのではないかと思うかも知れませんが、広告はキャバ嬢の募集と同時に男性スタッフの募集もかけているため、男性スタッフの確保につながる側面もあるのです。

スカウトマンからの買取金額はお店のレベルと女の子のレベルによって異なりますが、E店の場合は10~15万円で買い取っています。

スカウトマンが連れてきた女の子に1~2日の体験入店をしてもらい、その後本採用になってから10日後にスカウトバックとして買取金額が現金で支払われるというものです。

スカウトマンはそれで稼いでいるため、毎日のように女の子に声をかけまくり、とりあえず面接に連れて行こうとするのです。

面接から体験入店、本入店となったとしても、スカウトバックが生じるまでに女の子が辞めてしまうとスカウトバックは支払われず、スカウトバックが出るまでお店に残るのは月に4~5人程度であると言います。

 

キャバ嬢の雇用について、E店の店長はこう語ります。

かわいい子は広告じゃなかなか応募してこなくて、僕らもそれは分かってるんですけど広告で募集を続けています。

それは、男性スタッフの確保も同時にできることと、キャバ嬢の人数確保のためですね。

うちは毎日30人の出勤があって、それを確保しないとお客さんが回らなくなっちゃうんですよ。

これを確保するためには、週に4~6回出勤するレギュラーと週1~3回出勤するアルバイトを合わせて最低60人は在籍させとかないとまずいです。

それと、その60人がいっつも一緒っていうのもまずいんです。

お客さんが飽きちゃいますし、新規のお客さんが増えていかないですし、成績の悪い子がずっと居座ることになりますからね。

だから、新人を毎週2人雇って、2人辞めてもらうのが理想です。

勤務態度が悪い子、仕事をしない子、売上が悪い子なんかはシフトを減らしていって、辞めるように仕向けます。

そうして新陳代謝をよくすることって、キャバクラではとても大切なんですよ。

これができないお店はつぶれます。

スカウトの費用は、お店によってはキャバ嬢の給料から天引きしてるところもありますよ。

これは風俗なんかだと特に多くて、風俗店では女の子を買い取るんじゃなくて、永久保証っていって月に女の子の稼ぎの15~20%がスカウトバックとしてスカウトマンに支払われるんです。

もちろん、スカウトバックは女の子の給料から天引きになっていることが多くて、働き続けるかぎり天引きされます。

キャバクラの場合だと永久保証はほとんどないんだけど、一部のお店ではキャバ嬢の出勤日数×2000円をスカウトバックするシステムのお店はありますね。

そのスカウトバックは女の子の給料から天引きで。

スカウトマンに払うお金を店とキャバ嬢のどっちが負担するかによって、利益は大きく変わってきますね。

結局、キャバ嬢の求人にかかる費用は毎月最低でも100万円くらいとなっています。

調べてみたところ、キャバ嬢に関わる諸経費をキャバ嬢の給料から天引きしているお店は多いようです。

スカウトバックの他にもヘアメイク代や送迎車両代など、お店が負担すると経営が厳しくなる様々な経費について、色々な名目で1000円や2000円ずつ天引きしていくのです。

 

E店の場合は、ヘアメイク専門の数人の美容師を時給2500円で毎日3時間雇っています。

閉店後にキャバ嬢を自宅に送迎する時にも専属ドライバーが必要となりますが、E店ではドライバーに車両持ち込みでガソリン代を含め、キャバ嬢一人ごとに距離に応じて500~2000円を支払います。

これらにかかるお金は全て、キャバ嬢の給料から「厚生費」として1日当たり500円を徴収し、足りない分はお店が負担しています。

 

店長いわく、

キャバ嬢からの天引きって普通にありますよ。

あくどいお店になると、キャバ嬢からぼったくってるお店もあります。

例えば、ヘアメイクを時給2000円で毎日3人、3時間常駐させてるとするでしょう。

そうすると、給料は一日当たり1万8000円になりますけど、ぼったくってるお店になるとキャバ嬢みんなから1日当たり2000円とか徴収しますからね。

そうなると、毎日30人出勤してるお店ならそれで6万円の売上、ヘアメイクへの給料を差し引いて毎日4万2000円の儲けですよ。

送迎でも似たようなことをやれば、儲けます。

でも、そういうことやるお店はうまくいかないですよ。

キャバ嬢の中に不満が生まれるし、不信感なんて持たれたら他のお店に移っちゃうかもしれない。

それは嫌だから、うちではぎりぎりのラインで徴収してるんです。

歌舞伎町のキャバ嬢っていうとたくさん稼いでて、天引きとか気にしないと思ってないですか。

でも、キャバ嬢って案外給料の総額より、天引きとか罰金に敏感なんですよね。

だって、給料の総額はキャバ嬢ごとに皆違うけど、天引きは一律ですからね。

キャバ嬢ごとにそういった天引き率が違ってくると、やっぱり気になりますよ。

お店が違うキャバ嬢同士の情報交換でも、自分がいくら稼いでいるかを言うキャバ嬢はあまりいませんけど、『うちのお店稼げるよ。だって天引きないから』っていうのは言いやすいです。

うちのお店の天引きが安いのって、それも狙いなんですよね。

安い天引きで色々してあげて、働きやすいと思ってもらえたらいいですね。

女の子を紹介してくれた子には1万円を払ってますし。

年末とか忙しいシーズンで人手不足になりそうなときは、紹介料を3万円に増やすこともありますよ。

それで3人集まったって10万円いかないですから、スカウトマンに払うこと考えたら安いですよね。

天引きでせこいことやるお店は、こういういろんなメリットを考えられないんでしょうね。

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売上の60%が給料に

キャバ嬢たちの給料を見ていきましょう。

E店では月間の売り上げの約60%がキャバ嬢の給料になっています。

これはE店に限ったことではなく、歌舞伎町や六本木の中級店や高級店では普通のことです。

高級店の場合には売上バック制によって非常に大きく稼ぐキャバ嬢もいるため、キャバ嬢の給料の割合が大きくなります。

店長は言います。

売上が何千万ってあるお店だと、6割が給料でもなんとかなるもんですよ。

でも、大衆店とか沿線キャバクラだと6割が給料でもっていかれたらすぐ潰れますね。

だから、そういうお店ではキャバ嬢の給料は5割以下に抑える必要があって、女の子の時給も低めなんですね。

中級店や高給店だって給料の割合を低くしたいと思ってますけど、給料さげたら女の子が逃げちゃいますからね。

だから仕方なく高くしているんです。

よく『キャバ嬢が月200万円も稼いでいるんだから、お店はもっと稼いでいるんだろう』なんて言われますけど、そんなことないですよ。

キャバ嬢たちの給料を支払うためにお店が結構きついってこと、どこにでもある話ですよ。

E店の給与システムは、売上バック制とポイントスライド時給制であり、キャバ嬢がより稼げる方を選択するシステムになっています。

売上5000万円に対して60%の給料ですから、3000万円は給料になるという事です。

1日平均出勤数の30人で割れば、キャバ嬢一人当たりの平均月給は100万円であることが分かります。

もちろん、これは平均月給ですから、一番稼いでいるキャバ嬢と稼げていないキャバ嬢の間にはかなりの差があります。

ナンバーワンは200万円台、2~5位のキャバ嬢で120~180万円となっていますから、上位5人が給料全体の4分の1を占めていることになります。

また、キャバ嬢の出勤日数も月収に大きく影響するため、アルバイトのキャバ嬢の中には出勤日数が少なく毎月10万円くらいしか稼いでいないというキャバ嬢もいます。

 

キャバクラにおけるキャバ嬢の給料のことを女子給と言いますが、キャバクラ店の経営では女子給率という考え方があります。

売上バック制だと女子給率がかなりはっきりしており、バック率50%ならば女子給率も50%となります。

女子給率100%のキャバ嬢という場合、キャバ嬢の売上がそっくりそのまま給料になっているという事です。

女子給率100%のキャバ嬢といえば、キャバ嬢個人の売上がそっくりそのままキャバ嬢のものになってるから、お店にあんまり貢献してないように思えるかもしれませんけど、そんなことはありません。

キャバ嬢の個人売り上げは、あくまでもそのキャバ嬢が本指名客から売り上げた金額のことですからね。

お店には本指名のお客さんだけじゃなくて、フリーのお客さんもたくさんいますから。

キャバ嬢は本指名ばっかりじゃなくて、フリーのお客さんの相手もするし、ヘルプについて他のキャバ嬢の売り上げにしかならないこともしなきゃいけないですから。

それに、キャバ嬢の個人売り上げは、伝票の小計に対してのものです。

例えば、本指名のお客さんに1時間で2万円使ってもらったとすると、このお客さんの伝票の小計は2万円で、キャバ嬢の個人売り上げも2万円になります。

でも、実際に支払う伝票の総計には消費税とサービス料がかかっていて、2万5000円になりますから、5000円はお店の売り上げになります。

あと、フリー客からの売上は全部お店の売り上げになりますから。

だから、いろんな人が飲みに出て、ちょっとこのお店行ってみようかってなる年末なんかはお店にとってはおいしいですね。

全部お店の売り上げが増えますから。

本指名のお客さんからいただけるサービス料もモチロンありがたいですけど、本指名のお客さんばっかりになっちゃうとキャバ嬢たちの取り分の割合が増えてお店はきつくなります。

だから、女子給率100%のキャバ嬢っていうのは優秀なキャバ嬢ってことになります。

本指名のお客さんをたくさん呼べてフリーのお客さんには接客せず、自分の給料は自分の本指名客からまかなっているといえますから。

新人キャバ嬢で女子給率100%なんて、もうめちゃくちゃ優秀ってことになります。

もしお店のキャバ嬢全員が女子給率100%になったら、お店はサービス料しか儲からなくて大変なことになります。

キャバ嬢の中には女子給率が50%くらいのキャバ嬢もいるからこそお店も儲かるんですね。

お店の生命線になってるのは、女子給率50%くらいの売れっ子キャバ嬢です。

例えば、個人売り上げは300万円で月給150万円とかね。

お店には個人売り上げの総額よりも給料が大きくて、女子給率にすると120%とか140%とかのキャバ嬢はたくさんいます。

本指名のお客さんがほとんどいなくてヘルプばっかりやって、個人売り上げはほとんどないけど保証時給は受け取るって形の子。

例えば個人売り上げは20万円だけどしっかり出勤してヘルプなんかこなして、月に30万円稼いでいる子なら女子給率は150%です。

でも、そういう子も売れっ子を助けてくれてますから、女子給率が高いからダメってことではないんですね。

ちなみに、女子給率はキャバ嬢をスカウトする際にもよく使われる指標です。

経営とマネージメント

キャバクラ店には男性スタッフが働いており、その働きは影の働きであるものの、彼らのサポート無くしてはキャバクラ店が上手く回っていくことはありません。

E店の男性スタッフは、店長が1人、副店長が1人、チーフマネージャーが1人、マネージャーが2人、サブマネージャーが3人、キャッシャーが1人、チーフウエイターが1人、ウエイターが4人、コックが1人います。

彼らの働きはきちんと役割分担されています。

まず、店長の役割はお店全体の指揮をすることです。

キャバ嬢や男性スタッフの人事を決めるのも店長の役割であり、誰を解雇するか、誰を雇うかは店長が決めています。

副店長は主にキャバ嬢と男性スタッフの全体を管理するのが仕事であり、店長の補佐を務めることもあります。

そして、キャバ嬢を直接管理するのはマネージャーの仕事です。

E店の店長はこう語ります。

キャバ嬢はお店にとってスタッフ・従業員という意味がありますけど、それと同時に商品でもあります。

だって、お客さんは飲み食いよりも女の子に会いに来るわけで、それでお金を頂いてますから。

『商品』って言うとフェミニストなんかが起こるかもしれませんね。

言い換えるなら『選手』ですね。

その選手たちを管理して、成績が上がるように図るのがマネージャーの仕事です。

成績が上がればお店も儲かりますから。

まぁ、選手って言ってもプロアスリートみたいな意味じゃないですよ。

プロ意識持ってるキャバ嬢なんて少ないですからね。

意識が低い子がほとんどで、さぼろうとしたり、気まぐれだし、真面目じゃないんですよ。

だから、マネージャーがきちんとマネージメントすることが大切なんです。

彼女たちが選手なら、マネージャーはトレーナーみたいな感じですね。

成績が上がるために色々教えるし、生活指導もするし、悩みの相談にも乗ります。

褒めるたり、叱ったり、慰めたり、励ましたり、あの手この手で成績アップに向かわせるんですよ。

マネージャーの面倒見がいいと、キャバ嬢も期待に応えようとして成績が上がっていきますしね。

だから、この業界ではよく言うんですよ。

『売れっ子キャバ嬢よりも凄腕マネージャーの方が得難い』って。

キャバ嬢はスカウトでどうにかなるんですよ。

とりあえず頭数揃えて営業して、売れたらそれでいい。

売れたキャバ嬢はもっと待遇の良いお店に移っていきますしね。

それは、商品ですから仕方のないことです。

でも、マネージャーは違います。

マネージャーは完全に運営側で商品じゃないですからね。

キャバクラ経営してる人ならみんなそう考えるはずですよ。

とにかく、いいマネージャーは欲しいですね。

上記の通り、E店ではチーフマネージャー、マネージャー、サブマネージャーを合わせると6人になります。

その6人でお店の全てのキャバ嬢の管理をこなして行かなければなりません。

E店のキャバ嬢は全部で70人ほどですが、マネージャーの能力や特性に応じて担当する人数が決まります。

E店ではチーフが10人以上、マネージャーは10人まで、サブマネージャーは5人までを担当するという制度にしており、毎月の会議で担当人数が見直されています。

マネージャーとキャバ嬢の関係がナアナアにならないために、担当を付け替えて活性化を図っています。

また、キャバ嬢とマネージャーの相性が悪く、キャバ嬢がマネージャーの変更を希望した場合には、すぐに変更するようにしています。

キャバ嬢たちは、自分をうまく管理してくれるマネージャーを好みます。

そうすれば悩み相談などもしやすく、モチベーションが上がり、成績も上がってくる可能性が高いからです。

逆に、自分の成績が上がらないことをマネージャーのせいにしたがるキャバ嬢も多く、そのようなキャバ嬢がマネージャーを変更を希望するのです。

その結果、管理能力の高いマネージャーの担当が増えることとなり、サブマネージャーからマネージャーへ、マネージャーからチーフマネージャーへと昇格していくのです。

逆に、仕事ができないマネージャーはキャバ嬢たちから見向きもされなくなり、お店を辞めざるを得なくなります。

 

また、マネージャーの成績は担当しているキャバ嬢の売上に左右されます。

キャバ嬢と同じように、マネージャーたちも担当キャバ嬢の売上や指名本数で競わされているのです。

マネージャーの給料は歩合がつき、E店では担当キャバ嬢の月間の本指名数×250円がマネージャーの歩合として支給されています。

チーフマネージャーになると担当人数が多いため、この歩合だけで毎月10万円前後のボーナスとなっています。

経営的に言えば、男性スタッフの給料総額はお店の売り上げの15%程度となっています。

店長は80~100万円、それ以下は階級ごとに10~20万円ずつ給料が下がっていきます。

 

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キャバクラ店の違法行為

以上のことを踏まえて、果たしてキャバクラは儲かるのでしょうか。

E店で計算すると、月間の売り上げは5000万円、店舗家賃・酒代・雑費・宣伝広告費などで560万円、キャバ嬢のスカウトと求人広告費が100万円、キャバ嬢の給料を60%とすると3000万円、男性スタッフの給料を15%とすると750万円であることから、結果として590万円が利益となります。

ただし、売上は月によって変動があるため、あまりもうからない月や赤字にある月もあることでしょう。

店長はこう語ります。

キャバクラでは、キャバ嬢ひとりにつき月10万円の利益が出ればいいと言われています。

だから、毎日30人が働いてて590万円の利益というのはかなりいい方です。

セット料金がウチより高い高級店はもっと利益があるのかっていうとそうでもなくて、そういうお店は女子給率が70%を超えたりして赤字寸前ってこともあります。

ウチにしたって、女子給率が70%になったら利益はたったの90万円ですからね。

 

でも、風俗業界にキャバクラ、ホストクラブ、ファッションヘルス、デリヘルとかいろんなお店がある中で、一番いいビジネスはキャバクラだと思っています。

だって、一番警察沙汰になりにくいですからね。

警察に摘発されたらお店は終わっちゃいますから、そのリスクがある時点でおいしいビジネスじゃなくなります。

利益率がすごくいいわけじゃないですし。

といっても、東京都迷惑防止条例が改正されてからはキャバクラへの客引きとかスカウトが摘発されるようになったから、とてもやりにくくなりましたね。

午前1時過ぎて深夜営業してたら、それに対する取り締まりも徐々に厳しくなってきてますし。

実際、営業停止に追い込まれてるキャバクラも結構ありますよ。

客引きやっちゃって店員が逮捕されて、営業停止みたいな。

普通の飲食店だと、よほどまずいことがないと営業停止とか店員逮捕ってあり得ないですからね。

でも、客引きした店員がキャバクラってなると問題になる。

刑事さんを客引きしちゃって・・・っていうのも聞いたことがありますね。

すぐに逮捕されて1ヶ月の営業停止です。

1店舗しか経営してないお店はそれだけで立ち直れないダメージを受けることになるし、複数店舗を経営しているグループなら営業停止のお店のキャバ嬢を他店に回したりできるけど、それでも相当きついですよ。

全然納得いかないですよ。

美容室がヘアモデルの勧誘してたり、居酒屋が割引券配りながら客引きしてたりするじゃないですか。

でも、逮捕されるのはキャバクラだけです。

キャバクラはおいしいビジネスかって聞かれると、そういうリスクがあるからおいしくないですってなります。

うちのお店はね、利益率はすごく良い時で20%くらいです。

どうせ逮捕のリスクはゼロじゃないしってんで、たまに違法行為をやって利益率を上げる店もありますよ。

例えば、ウチの店はキャバ嬢の給料が売上の60%で3000万円で、ナンバーワンだと月200万円くらい稼いでます。

水商売は、雇用側が源泉徴収しなきゃいけないんですね。

源泉徴収は100万円までは10%で200万円を超えたら20%になります。

でも、どこのキャバクラ店も10%までしか徴収してないんですよ。

ひどいお店になると、源泉徴収は10%引いて、給与明細にも記載して、税金は納めないんです。

ウチでそれをやると、利益が毎月200万円増えます。

そういうことをやるお店は実際にあって、そんなお店は2年くらいで店をたたみます。

税務調査が入る前にたたんじゃうんですね。

それで1ヶ月もしたら店名を変えて、改装もして新規開店するんです。

 

これはまだ初歩ですね。

あとは、キャバクラは1~2ヶ月で辞めていく子が多いんですけど、そういう子には給料を払わないお店もありますよ。

歌舞伎町は給料を半月ごとに支払うんですけど、毎月10人くらい辞めていきますから、連絡が取れなくなってやめていく子の給料を数日分支払わないだけでも利益はかなり良くなりますよ。

でも、それがスカウトから買い取ったキャバ嬢なら、結局はプラマイゼロになりますけど。

でも、最近はキャバクラの内部事情が本なんかで出回って、キャバ嬢の教科書的な本の中には『給料の未払いを防げ』みたいな本もあったりして、支払わないままうやむやにするっていうのはだんだん難しくなってきてますね。

もし店側が頑なに拒んで労働基準局なんかに訴えられたら大変ですから。

 

ウチは給料も税金もちゃんとしてますけど、それは良い子にしてるとかそういうことじゃなくて、警察沙汰になると一番割に合わないからなんですよ。

よく、『キャバクラは女の子から給料をハネたり、お客さんからぼったくったり、脱税したりでボロい商売だろ』なんていう人がいますけど、全然そんなことないんですよね。

それほどおいしくない商売なんですよ。

店長の話の通り、キャバクラ店にも色々なお店があるようです。

もし皆さんがキャバ嬢になりたいと思うならば、本稿も参考にしてきちんとした運営がなされているお店を選ぶようにしましょう。

そうすれば、給料がピンハネされることもなく、警察沙汰で営業停止になって働けなくなるということもありません。

 

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