多くのキャバ嬢が苦手意識を抱いているのが、初対面のお客さんとの会話です。
初対面では、まだお客さんの情報を何も把握していないため、どのような会話をすれば盛り上がれるのかがわからず、戸惑ってしまうのです。
そのような場合には、天気と服装の話題がおすすめです。
天気と服装の話題から始めることで、お客さんの会話を引き出していくことができます。
初対面で何を話す?
キャバ嬢として、ある程度経験がある女性ならば、初対面のお客さんでも、なんとなく感覚で会話の方向性を掴み、話をしていくことができると思います。
しかし、初対面のお客さんとの会話は、ベテランキャバ嬢でも簡単なものではありませんし、経験の浅いキャバ嬢であればなおさらです。
一体、初対面のお客さんと話すときには、どのような話をすればよいのでしょうか。
多くの場合、このような悩みは、
初対面のお客さんだと、その人のことを何も知らないし、何を話せばいいかわからない
と考えることから起こるものです。
そこで、考え方を変えて、
初対面のお客さんは、その人のことを何も知らないのだから、どんな人にでも当てはまることを話そう
と考えればよいのです。
皆さんも、暑い夏の日、待ち合わせのカフェに入って友達に会うと、開口一番、
今日暑いね~
などと言うでしょう。
また、これまでに見たことのない服装をしていれば、
それ、買ったの?
などと言うでしょう。
このように会話を始めることは、初対面の人に対しても効果的です。
特に、天気の話題はかなり汎用性が広いので、使い方を是非学んでおくべきです。
例えば、初対面のお客さんが額に汗をかいていたら、
今日、暑いですよね。
冷房を強くしてもらいましょうか。
寒くなったら言ってくださいね
などと言えば、相手に好印象を与えながら、最初に会話をうまくこなすことができます。
そうすれば、それ以降の会話もスムーズにいきやすくなり、仲良くなるのも早く、指名につながる可能性も高まります。
では、天気の話題と服装の話題はどのようなものであるか、もっと詳しく見ていきましょう。
天気の話題は誰にでも使いやすい
天気の話は、上記の通り、仲の良い友達でも、仕事関係の相手でも、全くの初対面の相手でも、誰にでも、どんな場面でも使える万能のネタだといえます。
お客さんの肩がちょっと濡れていたら、
まだ雨、降ってましたか?
などと会話を始めることができます。
これは、相手のことを全く知らない段階でも使えるため便利です。
しかし、天気の話題は、あくまでも導入に過ぎません。
まだ雨降ってましたか?
うん
こんな会話になると思いますが、それ以降の会話が続かずに無言になってしまえば、せっかく導入はうまくいったのに、無言になってしまい気まずい思いをすることでしょう。
会話はキャッチボールです。
そして、会話の相手はお客さんなのですから、こちらから積極的にボールを投げなければなりません。
天気の話題で始めたら、時間的にそれ以降のことに話題を移し、会話を続けていくのがおすすめです。
それが暑い日ならば、
少し涼しくなればいいですね
今夜は蒸し暑くなるかもしれませんね
などと続けるのが良いでしょうし、もっと先の時間、例えばその日が平日ならば週末に話題を移し、週末の天気予報について話すことができます。
例えば、以下のような感じです。
(平日。お客さん来店。肩が濡れている。)
いらっしゃいませ。
まだ雨降ってましたか?
うん、少し濡れちゃったよ
今夜は蒸し暑くなるかもしれませんね。
そうだね。
じめじめしててやだね
でも、週末は晴れるみたいですよ。
どこかに出かけする予定とかあるんですか?
そうだね、今週末は家族でよみうりランドに行くよ。
プールですか?楽しそう!
そうそう。
子供が喜ぶからね。
ちょうど株主優待券もこの前もらったし。
よみうりランドの株主なんですか?すごい!
といった感じです。
天気の会話から週末の天気予報につなげ、お客さんの予定を聞くのです。
お客さんに予定があれば、予定について話してくれ、そこから会話を広げていくことができるでしょう。
また、その予定が趣味に関するものであれば、盛り上がる可能性は高いです。
これは、お客さんが平日に来た場合を想定していますが、来店が週末でも問題ありません。
(週末。お客さん来店。汗をかいている。)
今日は暑いですよね。
冷房下げてもらったので、寒くなったら言ってください。
ありがとう。
週末はすごく晴れてましたね。
そうだね。
暑かったね。
外出日和でしたけど、どこかに行かれましたか?
釣りに行ってきたよ
釣りがお好きなんですか?
大好きだね~
いっぱい釣れましたか?
たくさんは釣れなかったけど、○○っていう珍しいのが釣れてね・・・
といった感じで会話が弾むことと思います。
後日の平日の話よりも、週末の話をした方が確実に盛り上がります。
なぜならば、後日でも平日であれば、天気がどうであれ、天気と仕事をリンクさせて考えがちになり、楽しい気分になれないことが多いからです。
しかし、週末の天気ならば、休日の楽しいイメージを伴いますから、盛り上がりやすくなります。
天気は、全ての人にとっての共通の話題です。
自分は晴れなのにお客さんは雨ということは、距離がかなり離れていなければありえません。
自分もお客さんも晴れで、それが夏ならば、朝から暑かった、夜も暑い、汗をかいたなどということも、共通の話題となります。
だからこそ、簡単に共感することができ、会話の導入としては最適なのです。
季節の話もグッド
天気のように、誰にとっても共通で共感しやすい話題と言えば、季節の話もそうです。
あなたは夏なのに、相手は冬ということは、北半球と南半球ではありえますが、同じ日本であり得る話ではありません。
ですから、初対面のお客さんや、知り合ったばかりのお客さんと話すときには、季節のネタは話しやすいです。
季節の話題では、季節の移り変わりや、その季節特有の行事や風物詩などについて話すのが良いでしょう。
例えば、以下のような会話になります。
もうすぐ10月ですけど、まだまだ暑いですね。
○○さんは、まだ寝る時クーラーつけてますか?
もうさすがに寒いんじゃないかな。
扇風機だけだよ
ですよね。
私も暑がりでちょっと前までクーラーかけてたんですけど、今はもう扇風機だけです
このほかに、行事や風物詩などをネタにするならば、
もうすぐ花火大会の季節ですよ
もう紅葉シーズンになりましたね
など、色々なことをネタにすることができます。
季節の話も、初対面の相手との会話では鉄板ネタと言えます。
特に、俳句や短歌といった文化が生まれたことからも分かる通り、日本人は四季に敏感ですから、盛り上がる可能性も高いです。
同じお客さんに対して、いつも天気の話題から始めるのも芸がないと思うならば、季節の話を織り交ぜて会話するのがおすすめです。
お客さんの服装
さらに、お客さんの服装も鉄板ネタとされています。
お客さんが身に着けている服や持ち物によって、会話を広げていくのです。
というのも、誰しも身に着けている物には、それなりのこだわりを持っているからです。
まったくこだわりがないように見えても、案外「身なりにこだわらない」というこだわりをもっていたりします。
筆者も、身なりにはかなり無頓着な方ですが、それでも「服装は質素でも清潔感があればいい」などのこだわりがあるのです。
キャバクラに来るようなお客さんは、きれいな女性と会話したい、キャバ嬢からモテたいなどの願望がありますから、それなりにめかし込んでくるものです。
服装や持ち物にも、こだわりが光っていることが多いです。
ですから、お客さんの持ち物や服装を見て、こだわりや趣味嗜好を見つけ、雑談のネタにすると会話がスムーズに進みます。
女性ならば、この他にもアクセサリーやネイルアートなどにこだわるケースが多いでしょう。
例えば、筆者が知っている人のなかに、こだわりの塊というような人がいます。
鞄はダレスバッグ、時計はユリスナルダン、ネクタイはアルマーニ、ライターはダンヒルといった感じで、何を活かしたいのかがイマイチわからないのですが、キャバ嬢が遭遇するお客さんの中にも、そういう人はいると思います。
そのようなお客さんは、褒めるべきポイントが満載ですから、相手しやすいと思います。
相手の持ち物の中に、自分が本当にいいなと思えるものを見つけて、
そのライター、おしゃれですね。
いろんなライターみてきましたけど、初めて見ました
などと言うのです。
持ち物を褒められるということは、自分のこだわりが認められたということになりますから、悪い気分になる人はいません。
時計なども、褒めやすいと思います。
文字盤がユニークですね
シンプルだけど高級感が漂ってますね
金無垢ですか?○○さんによく似合ってます
などと褒めてあげるのです。
持ち物を褒められると、自分のこだわりが認められたと感じて嬉しくなります。
また、それと同時に、自分に興味を持ってくれているからこそ、持ち物にも興味をもってくれていると感じ、承認欲求を満たされるという意味でも、嬉しくなるのです。
やがて、
他にはどんなネクタイされるんですか?
とってもおしゃれなスーツですけど、普段はどんな服を着るんですか?
など、今現在身に着けていない服装の話に及べば、
もっとあなたのことが知りたい
という姿勢を伝えることができ、満足感はより大きくなると思います。
まとめ
本稿を読めば、初対面の会話が案外簡単なものだということが分かるでしょう。
多くのキャバ嬢が難しいと感じているものですが、天気や服装の話題から始めることによって、お客さんから会話を引き出していき、盛り上がっていくことができるのです。
天気や服装をきっかけに、お客さんの会話を引き出していきましょう。
お客さんは、自分のことを話し、認めてもらっていると感じれば、承認欲求を満たし、満足してくれるものです。
そうなれば、次回以降の来店の際に指名してくれる可能性も高まります。