社長に可愛がられる接客術

キャバクラには、社長さんもたくさん来店します。

もし社長の指名を受けるようになれば大したものです。

たくさんのお金を使ってくれるので、成績を伸ばすことができるでしょう。

社長の生態を簡単に把握しよう

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初来店した客が社長かどうかを見分けるのは簡単です。

まず、初めて来店したにもかかわらず、態度が大きいならば社長の可能性が高いです。

例えば、まるで自分の家に帰ってきたかのように堂々とお店に入ってきて、ソファーにドンと座り、初対面のキャバ嬢を「お前」呼ばわりすれば、社長の可能性はもっと高くなります。

社長たちは話をするときに声が大きい傾向もあるので、そこにも注意してみましょう。

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また、普通の客はキャバクラ店に入ると楽しみを邪魔されないために携帯の電源を切る客が多いのですが、社長はそんなことはしません。

電話がかかってくるとお楽しみの最中でも電話にでて、部下が気に入らない報告などをしたならば、周りの目も気にせず大声で叱り飛ばすこともあります。

もしそうならばほぼ社長であるとみなしていいでしょう。

社長という立場にある人は大体こんな感じです。

大きな会社であろうと小さな会社であろうと、IT会社の社長であろうと建設会社の社長であろうと、社長である限りはみんなこういった傾向が強く、中には「俺は世界の王だ。周りの奴らはみんな俺の部下」だと思っているのではないかと思う事さえあります。

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ほかにも社長の特徴があります。

それは戦国武将の話をするのが好きということ。

これも、彼らは自分をお気に入りの戦国武将と重ね合わせて見ているところがあるからでしょう。

一本締めで飲み会を締めたがる社長が多いのも特徴ですね。

このことを踏まえておくと、社長との付き合いが随分と簡単になります。

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ここでは社長との上手な付き合い方を解説していきますが、社長がこのように宇宙人的と言っていいほどの特徴を示すことを前提として話を進めていきます。

その他大勢の客と接するように接していればうまくいくと思っているならば完全に間違いです。

そう考えているうちは社長たちとうまく付き合っていくことはできないでしょう。

このような特徴があるからこそ、社長という人種にはちょっと近寄りがたい雰囲気があるものです。

しかし、社長の生態をきちんと把握していれば大丈夫です。

むしろ、簡単と言ってもいいでしょう。

社長に対する偏見をなくそう

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新人キャバ嬢のなかには、社長の接客をするときに「私みたいな新人キャバ嬢が、社長なんかと話をしても大丈夫なのだろうか」と思う人がいます。

新人の時には、上記の様な社長の特徴を見て萎縮してしまい、社長との接客は大変だと思うのでしょう。

しかし、コツを掴めば社長ほど攻略しやすい客もいません。

社長を避けたいと思う気持ちもあるでしょうが、それは多くの場合キャバ嬢側の偏見です。

考えてみるとわかりますが、社長の大きな仕事の一つは会社の看板を背負って人付き合いをすることです。

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もしその社長が本当に付き合いづらいならば、社長はその大きな仕事を満足にこなせないという事となります。

考えてみれば、社長という人種が付き合いにくい人種であるはずがないのです。

実際、私も学生の頃から色々な社長と付き合いがありますが、皆人付き合いが上手で人当たりがいい人ばかりです。

かなり好き放題やる性格の私でも、一線をわきまえている以上は温かく接してくれています。

というよりも、そのような人だからこそ社長が出来るのです。

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社長が付き合いやすい人種であることはほかにも理由があります。

社長は非常にシンプルな思考回路をしているからです。

好き・嫌い、いい・悪い、そういったことに対する思考がとてもシンプルではっきりしています。

だからこそ、社長はキャバ嬢と付き合う時にも好き・嫌いが非常にはっきりしていて、お気に入りになるのは難しいことではありません。

社長は威張っていますが、考え方は意外と簡単です。

ただし、独特の威圧感や傍若無人なふるまいをしますが、それに慣れる必要はあるでしょう。

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特に傍若無人な振る舞いが気になるキャバ嬢は多いことでしょう。

失礼な言動をすることも多いです。

例えばキャバ嬢を呼ぶ時の呼び方です。

キャバクラには暗黙のルールがあって、客はキャバ嬢のことを○○ちゃんと呼ぶのが普通なのですが、社長だけは「お前」とか「あの女」とか呼びます。

例えば、キャバ嬢や従業員を呼びつけるときに「おい、お前」といった具合にです。

お前呼ばわりは失礼な言動ですが、これはまだマシな方です。

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私も実際に見たひどいケースでは、キャバ嬢のことを皆特定の女性の名前で呼ぶのです。

それは、その社長の初恋の人の名前だったそうですが、そんな社長もいます。

いくら客とはいえ、あまりにも失礼です。

そのような対応をされれば「私の名前、お前じゃなくて○○ですけど!」と怒るキャバ嬢もいるかもしれませんが、そんなものは社長には通用しません。

結局は「もうお前でいいですよ。お前って呼んでください」と折れてしまうキャバ嬢がほとんどです。

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社長との付き合いでは、他にもこのようなケースが思い当るでしょう。

例えば、カラオケのときにもわがまま全開です。

社長の特徴の一つに「待つのが嫌い」というものがあります。

そのため、社長が歌うといえば、即座にマイクを持ってきます。

スナックなどでよく目にする光景ですが、客が歌うというと女の子は数秒でマイクをサッと持ってきますが、「もっとゆっくりでいいよ」というと、「待たせると怒るお客さんもいるからね。社長さんとか特に」とのことでした。

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もっとわがままな社長さんになると、他の客の歌が何曲も入っていて歌いたいときに歌えなかったならば、「なんだあのへたくそな客は。もういい。帰る」といって帰ってしまうこともあります。

ジャイアンのような人だと思うでしょう。

実際、社長はジャイアニズムを信奉しています。

子どもの頃にガキ大将だったという人も多いです。

このくらいはまだいい方です。

まだ何とかなります。

社長の操縦は方法をわきまえればそこそこ簡単です。

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カラオケをしたいといって暴れ出しても、「社長、カラオケなんかより今日は相談に乗ってくれるはずでしょう?」といえば、急に落ち着いて「そうだったな」などといって静かになります。

また、社長は基本的にポジティブです。

ネガティブな客は盛り上げようとしてもネガティブにしか受け取らなくて疲れることが多いものですが、社長はポジティブですからあまり疲れることもありません。

社長と仲良くなると色々な特典があります。

例えば、ある社長は付き合いでゴルフに行き、打ち上げにキャバクラに遊びに行ったのですが、お気に入りのキャバ嬢には「おい、お前。そこのドラッグストアで湿布買ってきてくれ。湿布代とタクシー代はこれ、おつりはとっとけ」といい、財布から無造作に万札を抜き出して渡しました。

数えてみると4万円もあったそうです。

キャバ嬢動機

社長から気に入られると、こういう特典があります。

操縦法さえあれば社長ほど付き合いやすい人はいません。

それに、社長と仲良くなれないキャバ嬢が、根暗な男性客とうまくやれるとも思いません。

 

 

社長には年も業種も関係ない

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社長は社長でも、ITベンチャーの若い社長と大企業の大社長では全く違います。

まず、見かけが違います。

大企業の大社長はイギリス製の高級スーツを好みますが、ITベンチャーの若手社長はジーンズなどのカジュアルな服装を好みます。

だからといって、社長としての生態が違うというわけではありません。

例え70歳の社長でも25歳の社長でも、コミュニケーションの取り方は同じです。

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確かに、会話の内容を見ると話のネタに新しい・古いはありますが、話の内容や方向性は同じです。

だから、客と会話をするときのリアクションの取り方なども同じです。

こういうと不思議に感じる人も多いことでしょう。

なぜ年も業種も違うのに、社長の言うことは同じなのでしょうか。

これは単純なことです。

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「年も業種も違うのになぜ会話は違わないの?」と思っているのは、所詮社長ではない人の固定観念で、「年が違うから話も違うべき」「業種が違うから話も違うべき」という考え方が正しいという保証はどこにもないという事です。

凡人の思考とでもいうべきでしょうか。

そのような固定観念は、社長という独自の思想・思考を持っている人にとってはどうでもいいことです。

年齢はどうあれ社長は社長、業種はどうあれ社長は社長という事実だけを直視しているだけなんでしょう。

こう考えると簡単だと思います。

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社長は社長以外の何ものでもない、そう考えることが大切です。

社長の接客をするときには年齢や業者がどうということはあまり気にしてはいけません。

だから、社長がどういう対応をされたら喜ぶのかを考えながら接客しましょう。

基本的な姿勢は恭順です。

社長は仲間意識が強く、自分についてくる人間が大好きだからです。

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経済における戦いを日々戦っている社長にとっては、敵か味方かしかありません。

それだけで判断しているのですから、恭順の姿勢が効果的なのです。

逆に言えば、社長から敵とみなされると大変です。

特に客商売ならば大変です。

一般的な客ならば、お店に行ってそのお店が気に入らなかったとすれば、もうそのお店には行かないことで気持ちを収める人が多いでしょう。

しかし、社長の場合はそうではありません。

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知り合いに「あのお店にはいくな。こんなことがあったんだ」とどんどん拡散して被害を加えてきますし、ひどい場合にはお店を潰そうとしてきます。

大きな会社の社長ならば、それが現実にできてしまうのですから怖いものです。

このようなこともあるのですから、敵に回してしまうと大変です。

「あのキャバ嬢はけしからん。潰してしまえ」となりかねないからです。

そのため、社長に接客する時にはとにかく恭順です。

敵ではないですよ、ということを十二分にアピールしましょう。

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では、恭順の意を示すにはどうすればよいのでしょうか。

基本的には言うまでもありませんが、礼儀正しくすることは大切です。

それ以外には、大げさなリアクションをすることです。

「これでもか」というほどにニコニコと笑顔を振りまき、お世辞も普段の3割増しです。

社長がギャグなどいおうものなら、どれだけ寒いギャグであったとしてもゲラゲラ笑ってください。

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大げさに振る舞うことは大切です。

大げさにしておかなければ、社長には伝わらないからです。

なぜならば、社長はいつも回りの部下から褒められたり、大げさな反応をされることになれていますから、ちょっと大げさすぎるくらいの反応をしなければ伝わらないからです。

どれくらい大げさにすればよいのでしょうか。

これくらいです。

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例えば、初めて社長の席に着いたならば、

社長さんの席につくのは初めてですけど、いつも楽しそうなのでいつかつきたいと思ってました。

これはまだ序の口。

名刺をもらったときは

家宝にします。

くらい言っても構いません。

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大げさすぎるとはこのくらいのことを言うのです。

普通の客にそのようなことを言えば、「馬鹿にしてるだろ」と怒られることでしょうが、社長相手ならばこれが標準です。

もし社長が若手社長だった場合には、若手社長をゲットして玉の輿を狙おうとするキャバ嬢もいるのですが、社長との付き合いに男女の関係を意識するのはよほど仲良くならなければいけません。

なぜならば、上記の通り社長は「敵と味方」で判断するのが普通だからです。

キャバ給料仕組み

そこで男女の付き合いを意識して駆け引きを持ち掛けると「あいつは味方のふりをしているけど、なんかおかしい。スパイかもしれない」と疑われて一気に遠ざけられてしまうことになりかねません。

また、社長は気まぐれです。

なにか脈絡があるわけでもないのに、いきなり「来週、一緒にゴルフに行くか」などと言いだします。

普通の客相手ならばなんやかやと理由を付けてかわすこともできますが、相手が社長だとこれはいけません。

もじもじとしていると「お前怪しいな。スパイか」となります。

本当は行きたくなくとも、「うれしい!行く!」と答えるべきです。

キャバ嬢演出

行きたくない場合にはどうすればいいのでしょうか。

そこはあまり深く考える必要はありません。

なぜならば、脈絡なく誘ったという事はあまり真剣ではないので、本気で誘っていないことが多いからです。

すぐに忘れてしまいます。

もし社長が本気で誘っている時には、「○月○日。ゴルフ行くけどついてくるか。行くなら朝○時に○○にこい」となるからです。

明確な目的がある場合には具体的な指示があるのも、社長の特徴ですね。

社長の前でどんなキャラを演じるか

キャバクラシステム

キャバ嬢としての基本は、客のニーズに合わせてスタンスを使い分け、接客をすることです。

ある客に対しては友達を演じ、ある客に対しては恋人を演じ、ある客に対してはお姉さまを演じ、ある客に対しては妹を演じます。

ならば、社長に対してはどんな女を演じたほうが良いのでしょうか。

社長に対して演じるときには、二通りのキャラがあります。

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一つは喜び組、一つは有能な部下です。

社長はこれ以外のキャラをキャバ嬢に求めることはありません。

喜び組を知っていますか?

北朝鮮で将軍様を讃える女性の集団のことです。

社長が冗談を言えばゲラゲラ笑い、社長が感動する話をすれば感涙を流し、社長が武勇伝を話せばすごい!と反応します。

とにかく褒めまくって気持ちよくしてあげます。

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なにかにつけて大げさに反応し、その中でほめていきます。

ギャグで笑ってあげるのも、社長からしてみれば自分の寒いギャグで笑いを生んだことは、褒められたことにほかなりません。

親父ギャグでも大いに笑ってあげましょう。

しかし、ギャグそのものを笑うのではなく、寒いギャグでも人を笑わせることができる(あるいは笑わなければならない雰囲気を生み出すことができる)社長の人格や権力を褒めるのです。

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それで喜ばれます。

このほか、社長は説教が好きという特徴も持っていますから、退屈になってくるとキャバ嬢を面白半分にしかりつけることがあります。

初心者のキャバ嬢ならばここでも恭順の意を示すために涙をホロリとさせて謝る所ですが、上級者は違います。

叱ってくれる社長の人格に感謝を示すのです。

これも喜ばれます。

 

 

使える部下になるためには

キャバクラには色々な客が来ます。 その中でも、そのお店に通い続けてたくさんのお金を落としてくれる客にはどんな人がいるのでしょうか。

次に、使える部下を演じるためにはどうすればよいのでしょうか。

社長には上記の通りの色々な特徴がありますから、周りの人間は全員自分の部下と見ている節があります。

しかし、それと同時に使える部下と使えない部下をはっきりとさせることを好みます。

では、社長は使える・使えないをどう判断しているかという事ですが、スピードと記憶力の二つです。

まずスピードですが、なぜスピードを重視するのでしょうか。

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それは、社長は待つことが苦手だからです。

とにかく素早く対応されることを好み、素早く対応してあげるとそれだけで喜び評価が上がります。

記憶力を評価するのも待つのが嫌いだからです。

例えば、記憶力が悪いために客の注文を忘れてしまえば、気を悪くするからです。

注文を忘れることはあまりないでしょうが、覚えておくべきことを忘れてしまうなどすればすべてポイントダウンにつながります。

その点、記憶力が良く何でもパンパンと答えられるキャバ嬢ならば、可愛がられることでしょう。

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この様に社長は動きが速く、記憶力がいい人間が好きです。

社長に気に入られるためには、動きが速く記憶力がいいことをアピールしなければなりません。

これは、社長の下で働く部下もそうでしょうが、キャバ嬢にしてもそうです。

とにかく素早くチャキチャキと動き、社長の住んでいるところや経歴、座右の銘、お酒の飲み方やタバコの銘柄、お気に入りのブランドなどを聞いたら忘れずに覚えておき、会話の随所で持ち出すことでアピールするのです。

このような記憶は色々なところで役立ちます。

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例えば、社長がタバコを切らしたときなどはチャンスです。

社長の好きなタバコをあらかじめポーチに忍ばせておいて、

社長のタバコは買い置きがあります。

と差し出してください。

これだけで従順な部下であることをアピールします。

また、使える部下になるためには、社長であろうとも恐れずに諌めることができる必要があると思っている人もいるかもしれませんが、それは間違いです。

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ビジネス書などの社長の心得などを読んでみても、部下の忠告を聞くべきであることが書かれています。

しかし、実際にはこのようなことはほとんどありません。

社長は戦国武将が好きですが、戦国武将の美談の中には「自分を諌めた部下に褒美を与えた」などと言うものもあります。

しかし、こんなことができる社長はあまりいません。

だからこそ美談になるのだし、教訓にもなるのです。

社長というのは基本的に注意をされたり、怒られたりすることが大嫌いです。

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ジャイアンがのび太から注意されれば、おそらくジャイアンは「うるせぇのび太のくせに!」といって怒り狂うでしょう。

「社長のためを思って」などという論理も通用しません。

嫌われるだけです。

使える部下になりたいからと言って、間違っても注意するようなことはないようにしましょう。

禁煙した社長には注意

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社長の相手は疲れるという偏見がありますが、実際にはそれほどの疲労ではないことはここまでも話した通りです。

中年独身男性への接客などは非常に大変なもので、疲れが取れないこともよくあるのですから、社長の接客ならばそう疲れることもありません。

中年独身に比べるとかなり楽です。

なぜ社長との付き合いでは疲れないのでしょうか。

これは、中年独身がネガティブであるのに対し、社長がポジティブだからです。

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話をしている時には、中年独身男性は自虐話やネガティブな話ばかりしているものですから、場を盛り上げるためにとても苦労しますし、盛り上げようとしてもそれをネガティブに捉えられてさらに暗くなってしまうこともあります。

しかし、社長はポジティブで明るい話ばかりしますから、場が暗くなることはありませんし、盛り上げるのも簡単です。

この違いがあるからこそ、疲れにも違いがあるのでしょう。

社長は基本的に陽気です。

おそらくは陽気な性格だから社長になれたのでしょうが、陽気な社長も時には陰険になることがあります。

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意外に思うでしょうが、それはタバコをやめたときです。

実は最近、水商売界隈で問題になっていることがあります。

それは、禁煙中の社長が「俺に気を遣わず吸え」と言い、喫煙を強要するケースが増えていることです。

つまり、「俺はタバコをやめたが、吸っていた人間として吸いたい気持ちはよく分かる。お前たち、吸っていいぞ」というわけですが、遠慮せずに吸ったらどうなるでしょうか。

「いただきます」といって吸うと、「タバコなんてものに振り回されて、馬鹿なやつだな」と言われることでしょう。

ならば吸わないのが正解ということになりますが、かといって「社長も吸わないのなら、私も吸いません」というのは初心者です。

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「俺が吸っていいと言っているのになんだ。吸うと俺が怒るとでも思っているのか。俺はそんなに心の狭い人間か?」と言われてしまいます。

そこで、吸わない理由が必要となります。

理由は色々あります。

社長が吸わないからじゃないんですけど、今日はのどの調子がおかしいのでタバコは控えます。

社長が禁煙してるからってわけじゃないですけど、今日なんかコンタクトの調子がわるくてタバコの煙が目に染みるんです。

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このように、答えれば問題ありません。

社長が禁煙して陰険になった時は、このように答えましょう。

もし、一度は禁煙していた社長が再び喫煙を始めたときには、

私も社長を見習ったタバコの本数を減らしてたんですけど、ストレスすごいですよね。心の健康のためにはタバコも悪いばかりじゃないですよね。

といい、社長が禁煙に失敗したことをフォローするのが上級者の接客です。

 

 

社長にとってのタブーとは

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上記の通り社長は基本時に陽気で、明るく、ポジティブな話が好きです。

これに関連したもう一つの特徴があります。

それは、社長の中には縁起にこだわる人が非常に多いという事です。

縁起などどうでもいいという社長はまずいないでしょう。

例えば日本人としてよく知られている縁起担ぎの一つが下駄の鼻緒です。

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下駄の鼻緒が切れることは縁起が悪いといいますが、そのような話が出たときに一般の客と社長ではどのような違いがあるのでしょうか。

会話の相手が一般の20代男性だったとしたら、夏祭りに行ったときに下駄の鼻緒が切れたと言えば、一応は「縁起が悪いね」というものです。

そこで、「厄落とししないと。シャンパンで」といえばシャンパンを入れてくれる可能性がある反面、苦い顔をする人もたくさんいます。

次に40代独身男性の場合。

鼻緒が切れたと話すと、彼らも不吉だと話すでしょう。

しかし、彼らは基本的にネガティブ思考なので、「僕も鼻緒が切れたことあるよ。縁起悪いね。縁といえば、女性とも縁がないからいまだに独身だしね」などと自虐話に向かっていくことでしょう。

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ならば社長はどうでしょうか。

先週夏祭りに行ったんですけど、久しぶりに浴衣を着たら鼻緒が切れちゃったんですよ。これって縁起わるいんですよね。

今日は帰るよ。お勘定。

となります。

いつもは態度が大きく自信満々な社長が、縁起の悪い話を聞いたとたん逃げてしまうのです。

悪い運気がうつることを嫌うのでしょう。

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面倒くさい客だと思うのは早計です。

なぜならば、縁起の悪い話をこれだけ嫌うのですから、逆に縁起のいい話をするととても喜ぶからです。

例えば、社長に茶柱が立った話をするとこうなります。

昨日友達とご飯を食べに行ったら、茶柱が立ったんですよ。

おお、すごいな。縁起がいいよ。よし、シャンパンでも飲むか。

ありがとうございます!さっそくいいことがあった。

縁起は大切にしないといけないよ。さあ、茶柱に乾杯しよう!

といった感じです。

場内指名秘テクニック

多分、運がいい人に運を分けてもらおうとしているのでしょう。

このように、縁起の悪い話はタブーになりますが、病気の話もタブーになります。

もし「最近体調が悪い」などと言うと、「病気がうつるから帰れ」と言われます。

もし会話の流れの中で言ってしまった場合には、「でも、社長の顔をみたら治りました」といい、ポジティブな方向に持っていくと怒られずに済みます。

ポジティブは正義

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このように、社長がタブーを嫌うということを話しましたが、社長が嫌う話はほかにもあります。

社長はポジティブこそ正義、逆にネガティブは悪と考える思考なので、キャバ嬢がネガティブなことを話そうものならば、それだけで機嫌が悪くなります。

例えば、社長が気前よく何か出前でも取ろうと思って、

おい、腹減ってないか。

と言われたならば、お腹がいっぱいでも「いいえ」と言ってはいけません。

そんなことをいうと、ネガティブを嫌う社長は怒ってしまいます。

キャバクラシステム

もしご飯を食べて出勤してお腹がいっぱいの時にも、

はい!お腹減ってます!

よし、じゃ寿司でも食うか。

うれしい!いただきます。

これが正解です。

お腹がいっぱいの時にさらに食べるのは非常に辛いものですが、これはもう仕方のないことです。

我慢して食べるしかありません。

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もし、苦手な物を食べに誘われたときにも断ってはいけません。

例えばあなたがホルモンが苦手だとして、社長に

今度、みんなでホルモンでも食いに行こう。

と言われたとき、

ホルモン苦手なんです。

と言ってはいけません。

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誰しも好き嫌いはあるもので、嫌いな物を食べることほど苦痛なことはないし、嫌いな物なら断っていいというのが一般的な意見でしょうが、相手は社長です。

社長がホルモン好きの人だったのならば、

なに、あんなうまいもんが食えないのか。お前とは合わないな、消えろ。

となります。

そのため、

行きます!連れて行ってください!

と言いましょう。

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ホルモン好きの社長はうれしそうな反応をみて

お、ホルモン好きなのか?

と聞いてくるかもしれませんので、そのときは

噛みきりにくくて飲み込みにくいのは少し苦手ですけど、社長が行きつけのホルモンならぜひ食べてみたいです!

と言えば気分上々で

よっしゃ、いこう。

となります。

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社長はとにかくネガティブが嫌いですから、ネガティブな感情が起こってもポジティブな切り返しをすることが大切です。

このほか、上記の様にお腹いっぱい、おいしくないということ以外にも、「知りません」「わかりません」というのも嫌われます。

例えば、社長が

君は映画は好きか。俺はたまに見るんだよ。昨日も見た。なんていったかな。ディカプリオが出てる、船が沈むやつ。

と言われたとき、もし映画に物凄く疎くて

分かりません。

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などと言おうものなら、

なんだお前、役に立たないな。このお店はお前みたいな半端ものばかりなのか?面白くねぇな。

などと言われてしまいます。

しかし、知らないのは事実なのですから、どういえばいいのでしょうか。

これが正解です。

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すみません、私映画には疎くて・・・ねぇ○○ちゃん、映画好きだったよね。

ディカプリオが出てる、船が沈む映画ってなんだっけ?

と、知っているキャバ嬢に聞けば大丈夫です。

ノーといえない社長さん

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このように、社長はポジティブが好きでネガティブが嫌いです。

これには良い面と悪い面があります。

悪い面といえば、これまでも書いてきたとおりネガティブなことを言うと怒るという事です。

しかし、同時にいい面もあります。

それは、ノーと言えないという事です。

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社長にとってはノーという事はネガティブな言葉ですから、頼めば大抵のことはイエスと言ってくれます。

このメリットをうまく使うことができれば、ネガティブなことを言えないデメリットなどは些細なことです。

ちょっと前、『ノーと言えない日本人』という本が少しはやったことがありましたが、社長はノーと言えない日本人の典型的な例です。

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例えば、

社長、今日○○ちゃんの誕生日なんですけど、シャンパンいただいてもいいですか?

と言えば、

いいぞ。

と言います。

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他にも、

社長、今日は果物がすごくおいしいってボーイが言ってたんですけど、フルーツいただいていいですか?

おう。

社長、お腹がすいたんですけど、なにか出前取ってくれませんか?

おう。

こんな感じです。

社長はキャバ嬢たちがノーというと怒りますが、自分でもそれを徹底しているのです。

このメリットを利用しない手はないでしょう。

 

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