当サイトを見ている女性の中には、これからキャバクラで働いてみたいと考えている人もいることでしょう。
ここでは、キャバ嬢のキャリアについて、ひとつ興味深い事例をお話します。
キャバクラ嬢の苦労話
キャバクラには色々な事情の女性が集まります。
「事情」といっても、借金があるとか、男に貢ぐためとか、騙されてとか、そんなマイナスな事情ばかりではありません(そういう女性もいますが)。
中には昼の仕事をしているものの給料が低いためキャバクラで働いている人もいれば、学生をしながら、学業に時間を割くために高時給アルバイトを探した結果キャバ嬢になる女性もいます。
筆者の知り合いのキャバ嬢(以下Aちゃん)は、キャバ嬢を辞めて普通に昼の仕事をしたいといっていたのですが、25歳の彼女はそれまで普通の仕事をしたことがなかったため、
今の時代、新卒でも仕事見つけるのが難しいからね。
昼の仕事一本でやっていこうとするんじゃなくて、キャバクラもやりながらがいいと思う。
せっかく何年もキャバ嬢やってきたんだから。
とアドバイスしておきました。
数か月後Aちゃんに電話をすると、彼女はキャバクラを辞めていました。
その前に見たときはそのような気配は全くなかったため少し驚きました。
なぜやめたのか聞いてみたところ、
なんとなく夜の仕事ばかりしていたら駄目だと思った。
というものでした。
彼女は以前から「夜の世界」に対してあまりよい印象を抱いておらず、成績はそれなりによかったものの、そこで働いていること自体に不安を覚えていたのです。
キャバ嬢の仕事をしながら昼間のアルバイトを見つけた彼女は、キャバクラを辞めて昼一本で頑張っているとのことでした。
以前はOLになりたいと言っていた彼女でしたが、何のバイトかは明かしてくれなかったため、自分が本当にやりたいアルバイトではなかったのでしょう。
その後も彼女と話していると、最近彼女のお店ではキャバ嬢たちが次々と辞めていると聞きました。
理由は、店長が変わってノルマが厳しくなったからです。
平日に客を呼べなければ時給を減らすというシステムになったのです。
年末年始などそもそも客が多い時期ならば問題ないのですが、何もない時期は客を呼ぶことは難しく、多くのキャバ嬢がノルマ達成できなくなってやめていったのです。
実はAちゃんが辞めた理由もそこにあったようです。
次々に辞めるのをみて店長は焦ったのか、店長はやめようとする彼女を必死に引き留めました。
彼女は人気キャバ嬢の一人であり、指名本数も多かったからです。
店長は
まだ若いんだし、昼と夜は両立できる。
今やめることないよ。
と引き留めましたが、彼女は
もうこの仕事が嫌になりました。
お客さんとLINEのやりとりするのも、もういやです。
としっかり伝えました。
すると、店長もそれ以上は引き止めても意味がないと諦めたようです。
彼女のように、理由があってやめようとしたときに引き留めに合った場合には、もう続ける気がないときっぱり告げなければ簡単にやめることはできないものです。
お店としては、長く在籍するキャバ嬢を重宝するものです。
なぜならば、在籍期間が長くなればなるほど色々な客と接触して指名客が増えていくものであり、またキャバ嬢のスキルも伸びていくため、結果的に売れっ子を抱えることになるからです。
18歳から25歳までそのお店に在籍し続けた彼女は、店長からすれば金の卵を産む鳥だったことでしょう。
しかし、彼女は次のステージに進むためにもうこれ以上続ける気はないとしっかり伝えることによって、お店の期待を裏切り、辞めることにしました。
このように、辞めるときにはあえてお店の期待を裏切るというのも一つの方法です。
彼女はこれから昼の仕事一本で頑張っていくようです。
それまで昼の仕事をしたことがない彼女ですが、夜の世界で培ったコミュニケーションスキルは昼の世界でも必ず役立つことでしょう。