売れっ子キャバ嬢になる女性には「話しやすい女性」であるという共通点があります。
ここでは基本的な会話術を勉強しましょう。
話しやすい人ってどんな人?
売れっ子キャバ嬢になる女性には、ある共通点があります。
それは、「話しやすい女性」であることです。
では、話しやすい人とはどのような人でしょうか。
このような質問をしたとき、多くの人は「一緒にいて楽な人」とか、「気を使わなくて済む人」と答えます。
これは確かにそうでしょう。
しかし、一緒にいて楽であったり、気を使わないというのは、その相手と人間関係ができた後に芽生える感情です。
自分と波長が合えば自然と良い人間関係ができてきて、お互いに気を使わずに本音で付き合うことができます。
しかし、ここで伝えたいのはそのような結果のことではなく、本質です。
そのような良い結果にすこしでも導きやすくする、最初の切り口の部分のことです。
つまり、初対面での話しやすさであり、この部分が最も重要です。
初対面での話しやすさ、話しかけやすさの本質とは何かと言えば、「感じがいい人」の一言につきます。
感じがいい雰囲気を醸し出すためのポイントは、表情を明るくすることです。
心理学的にも、人は見た目の情報で多くの判断をします。
言葉よりも表情を信じるのです。
考えても見てください。
どんなに言葉巧みに心地いいことを言っていたとしても、表情が無表情のままであったり、表情がカチカチの営業スマイルであったならば、警戒してしまうでしょう。
自然な笑顔とは、動きのある表情の中で魅せる笑顔のことです。
この自然な笑顔が明るい雰囲気を作ります。
身の回りにいる、にこにことして明るい人を観察してみるとわかると思います。
笑顔を良く作る人は、声のトーンが高く、活き活きとしているものです。
そのような人笑顔で話しかけられると、緊張感がなくなって心が開いている状態にさせられます。
すると、自然に本音を出してしまったり、ありのままの自分自身で接していることに気がついたりします。
このようなことが積み重なっていくと、一緒にいて楽な人、気を使わなくて済む人担っていくのです。
基本的なリスニングテクニック
話しやすい人の本質的な部分を解説しました。
次は、会話を持続させるためのリスニングテクニックをお教えしましょう。
「話し上手より聞き上手」というような格言を聞いたことがある人は多いでしょう。
心理学的に見ても、この格言は正しいとする見方が多いようです。
なぜならば、人は誰かに話しを聞いてもらうことによって癒されるからです。
人は誰しも、誰かに理解されたいという欲求を持っています。
逆に、人から理解されないことを苦痛に思うものです。
そのため、自分の話を真剣に聞いてくれる相手を嫌いになることはありません。
ここで紹介するのは、基本レベルのコミュニケーション技術であり、アクティブリスニングと呼ばれているテクニックです。
アクティブリスニングは、信頼関係を構築するために有効な方法であり、大企業の新人研修などでもよく取り上げられています。
それでは、アクティブリスニングを解説していきましょう。
聞く体勢を作る
これは、相手の話を真剣に聞くと言う姿勢を作ることです。
具体的には、もしなにか作業中で手が動いているならば、その手を必ず止めます。
手を組んだり、足を組んだりするようなことをクローズポジションといいますが、これもやめます。
手のひらは上に向け、手をできるだけ体の前でクロスさせないようにし、オープンにしておきます。
アイコンタクト
相手と目線を合わせることは大切です。
合わせる長さは最長で2秒か3秒くらいとします。
相手の目線が自分と合いそうだと思った時に合わせるようにします。
まずは、このレベルの技術をマスターしましょう。
アイコンタクトは絶大な効果を発揮します。
アクション
相手の言葉に対しては、うなずきます。
メラビアンの法則によると、人間は情報の83%を視覚によって得ています。
そのため、うなずきというアクションを取ると、相手は「この人は話を一生懸命聞いてくれている」という印象を持つようになります。
それだけではなく、適切なあいづちを選んで、うなずきのアクションに加えることによって、話を聞いている雰囲気はより良いものになります。
あいづちの表現には、色々なものがあります。
- 肯定:「いいですねぇ」「はい」「ですよねぇ」
- 疑問;「そうなんですか?」「なぜですか?」
- 確認;「そうですよねぇ」「あぁーなるほど」「へぇー」
- 感嘆:「本当にぃ?」「いいなぁ」「へぇー凄い」
- 否定:「うそだぁー」(相手がふざけていたり、ジョークを言った時のみ)
このように、あいづちの表現には色々なものがありますが、ひとつだけ絶対に行ってはいけないNGワードがあります。
安易に「わかる」などと言うと、人によっては「おまえに何がわかるんだ」「本当にわかるのか」と、怒りに触れる可能性があるからです。
特に、水商売の世界では、相手のことを安易に知ったような態度をとることは避けるのが常識です。
そのため、売れっ子キャバ嬢は「わかる」というあいづちをあまり使いません。
リフレクション
これは、相手の話を要約して繰り返すことです。
そうすることによって、話していることをきちんと理解しているということを伝えることができます。
これによって、相手と同調することができ、話している相手に肯定感を与え、相手の感情を共有することができます。
アクティブリスニングで大切なのは、タイミングです。
相手と波長を合わせるようにタイミングをはかっていきます。
会話はよくキャッチボールにたとえられますが、キャッチボールよりもテニスや卓球に近いイメージを持った方が、コツをつかみやすいと思います。
リズミカルなイメージをもって行えば、アクティブリスニングの成果はより得られるでしょう。
会話の話題選びは「親しき仲」
次に、会話の話題選びを勉強しましょう。
このノウハウは、特に人間関係が未だできていない初期段階でとても役に立つノウハウです。
水商売の場合には、相手はほとんど初対面の人なので、このノウハウがいかに役立つかわかるでしょう。
キャバ嬢の仕事は、会話で相手を楽しませることです。
楽しませるためにはどうするかと言うことですが、これは何も面白おかしい話をすることではありません。
確かに、面白おかしい話をすることも必要かもしれませんが、誰でもできるものではなく、むしろできなくても大丈夫です。
もしお客様が面白おかしい話を求めているならば、キャバクラではなく落語を聞きにいったり、お笑い芸人をテレビで見たりすればいいのです。
お客様はキャバ嬢に、面白おかしい話を求めているわけではないのです。
そのため、無理に相手を笑わせようとしなくても構いません。
相手があなたと話して、結果的に相手が「楽しい会話ができた」と感じればそれでOKです。
そのためには、あなたが話すよりも、相手に話をさせたほうが、楽しく思ってもらえる確率は高まります。
そのためには、相手が夢中で話し始める話題選びをする必要があります。
なんだか難しそうですが、そうでもありません。
会話の基本は「親しき仲」です。
これは、楽しくできる会話のネタを探すためにとても役立ちます。
「親しき仲」とは、分解すると
- 「し」 仕事の話
- 「た」 旅と食べ物の話
- 「し」 趣味の話
- 「き」 季節や気候の話
- 「な」 仲がいい人の話
- 「か」 家族の話
となります。
どうでしょうか。
どのような人でも、これらのトピックの中に一つくらいは、なにかしら盛り上がる話があると思います。
盛り上がる話のきっかけを探すためには、親しき仲を順番に相手に振っていき、相手が興味を示したポイントを掘り下げるように質問していけば、相手は夢中になって話をしてくれます。
相手が話し始めたならば、アクティブリスニングを使って、さらに相手に楽しく話してもらいます。
そして、以下のテクニックを使うことで、会話をさらに盛り上げていくことができます。
会話で相手と一緒にハモる
さて、話しやすい雰囲気作り、リスニングテクニック、会話の話題選びという流れで話してきました。
次は、「ハモリ」です。
ここで、コミュニケーションの本質的な部分を理解しておきましょう。
そもそも、コミュニケーションは何でしょうか。
このような場合、語源を探ると見えてくる場合があります。
コミュニケーションという言葉は、ラテン語に語源があり、「共有する」「分かち合う」ということを意味しています。
そして、会話とはコミュニケーションをとる手段なのです。
これがコミュニケーションの本質です。
これをなくしては、人間関係を作り上げることは不可能といってもいいものです。
ここで、共通点を探すテクニックを紹介します。
これは、お互いの共通点を探し、そこに照準を合わせて会話を広げていく技術です。
この会話技術では、お互いが一緒にハモるように会話を進めていきます。
ポイントは、さしあたりのない話題をこちらから振ってみたり、相手が話した内容に対して質問をしたりして、二人の中で共通点、あるあるを探していきます。
一つ、具体例を挙げてみましょう。
この場面では、男性とキャバ嬢が会話をしています。
男性はお酒が好きで特にビールが好きなのですが、女性はあまりお酒が好きではありません。
この一見対極にいる二人がハモるためには、どのように話を続けていけばよいでしょうか。
失敗例、微妙な例、成功例と見ていきましょう。
失敗例
お酒は好き?僕はビールが大好きだよ。
ビールは苦手なんです
これは一番悪い例です。
なぜならば、女性が相手の問いかけに対してストレートに拒否しているからです。
これでは、会話が盛り上がるどころか冷めてしまいます。お互いの共通点は見つかることはなく、会話は終了します。
微妙な例
お酒は好き?僕はビールが大好きだよ。
ビールはちょっと・・・でも、甘いお酒ならたしなむ程度に飲みます。ビールはどんな時に飲みますか?
やっぱりアフター5か、風呂上がりだね。とくに暑い日とビールは最高だよ。
これは、甘いお酒をたしなむと言うことで「お酒」という共通点を見つけました。
失敗例よりは随分といいのですが、まだ会話のテーマはお酒のままなので、男性の方が一方的に話してしまうため一緒にハモることができていません。
女性もハモれるテーマに持っていくために、もうすこし会話の工夫が必要です。
成功例
お酒は好き?僕はビールが大好きだよ。
ビールに合う食事って何ですか?
ビールは何にでも合うけど、意外に○○料理が合うんだよ!
へぇー、そうなんだ!私、実は○○料理が大好きなんです!
この後も、会話は盛り上がっていくであろうことがわかるような例ですね。
この時、もし○○がアジア料理だったら、この例のように「私もアジア料理が好きなんです」と返してもいいです。
少しひねって「私、タイ料理やベトナム料理が大好きなんです」と返して話を広げていくのもいいでしょう。
ここでは、「ビール」というお酒の話から「○○料理」という食事の話へとテーマチェンジをしましたが、他にも、「国」の話に転がす方法も考えられます。
例えば、男性の問いかけに対して「どこの国のビールが好きですか?」という問いかけを行い、そこで答えた国をきっかけに旅行の話に持っていってもハモる事ができます。
ハモるポイントは、相手の情報をきっかけとして、自分も興味がある分野に話を進めていくことです。
これが共通点を見つけるポイントです。
上手に自分も興味がある分野に話を転換させていくのですが、もしそれが相手にとって興味のない話であった場合には、さらに別の話へと転換させていきます。
そして、お互いに興味のある分野を探っていき、上手にハモる、これがコミュニケーションの秘訣です。
なんだか難しく感じられるかもしれませんが、共通点を簡単に見つける方法があります。
それは、相手の関心のありかを事前に知ることです。
もし相手の男性が映画好きだと分かっていれば、映画の情報を事前に調べて、知識を身につけ、映画に対する自分の考え方や特定の映画に関する感想などを持つことです。
このような事前準備をしておくと、お客様と共感できるツボを見つけやすくなります。
だからこそ、キャバ嬢は趣味を増やしたり、グルメになったり、新聞読んだりして、一般教養を幅広く持つ努力をし続けるのです。
会話をダイナミックにしよう
最後は、会話をダイナミックにする方法です。
例えば、テニスですが、単調なラリーが続く試合と、動きが激しくリズムやテンポがよく変わる試合では、どちらが観客を引き付けるでしょうか。
もちろん、ダイナミックな後者の試合の方が、試合をしている本人も、見ている観客も釘付けになることでしょう。
演説やトークにしてもそうです。
手のひらを上にして、手を広げて話す姿が思い浮かんだ人もいるでしょう。
これも心理的な影響を考えて、そのようなジェスチャーを使った方が聴衆をひきつけるからこそ、そのように話しているのです。
テレビに出ているタレントを見てみても、リアクションを体で表現するような聞き方をしているのが多いことに気が付きます。
人は、ジェスチャーを使ってコミュニケーションを取ろうとする相手に好感を持ちやすいものです。
身振り、手振りで相手の視覚を刺激するような話し方、あるいは聞き方が相手の心を捉えます。
女性が魅力的に見えるジェスチャーとは、小ぶりで指を動かすジェスチャーであるとされています。
例えば、指で小さく中に何かを描くようにゆっくりと動かすような動作が、上品で華麗な雰囲気を作り出すのです。
これだけではなく、豊かな表情を作り出すことも大切です。
人の雰囲気は、表情で決まるといってもよいくらいに大切です。
優れた女優は喜怒哀楽を眼だけで表現するといいますが、これと同じことで、顔の表情筋を鍛えることで、顔の表情で感情を相手に伝えることができるのです。