ガールズバーは近年、店舗数が拡大している新しい水商売の形です。
女の子とコミュニケーションを取りながらお酒を飲むお店ということを聞くと、キャバクラと同じではないかと感じるかもしれませんが、実はさまざまな点で違いがありますのできちんと知っておきましょう。
ガールズバーとは?
最近、繁華街を中心に店舗が増えてきている水商売の一つにガールズバーがあります。
客引きの数が多かったり、店舗によっては働いてスタッフの女の子が客引きを行ったりするため、目立つのもあり、気になる方も多いでしょう。
女の子が在籍していてコミュニケーションを楽しむことができるという点では、キャバクラと同じように感じる方もいるかもしれません。
しかし、実際には様々な点でガールズバーとキャバクラは異なるお店だということを覚えておきましょう。
2006年ごろにできたといわれており、キャバクラよりも比較的こじんまりとした空間で、「バー」の名前の通り、バーカウンター越しに女の子がお酒を作ってお客様に提供しながらコミュニケーションを楽しむことができるお店。
現在は、親しみやすい名称やキャバクラと同じように女の子が高時給で雇われることもあり、規模が拡大しており、都市圏に何店舗ものチェーンを持つようなところもあります。
また、もともとは通常のバーとして営業していたところが次第に女の子とのコミュニケーションを押し出すようになって徐々に営業形態を転換していったケースなど、店舗ごとにさまざまな違いがあるのもガールズバーの特徴です。
特に、大阪や東京といった大都市の繁華街、歌舞伎町や北新地にはかなりの店舗数が出店しており、キャバクラとの競合店舗になっているようなところもあります。
店舗ごとにかなりの特色があり、いろいろな要素をミックスしているのがガールズバーです。
例えば、メイド喫茶の要素を組み合わせてバーテンダーである女の子がメイド服のコスプレをして接客をしたり、スポーツバーの要素を付加して、スポーツウェアをきたバーテンダーの接客があり、大画面のテレビやスクリーンでサッカー中継を放映したりするようなお店もあります。
そのため、キャバクラに比べても幅広い層の男性が気軽に利用できるお店となっているのです。
このようにガールズバーとは、少し敷居が高いように感じるキャバクラの良い部分を抜き取って、気軽に若い女の子と話すことができるお店として人気があるところ。
これからも店舗数の拡大が想定されていますので、よりバリエーションが豊かになるはずです。
働く側にとっても気軽なので、キャバクラは少し怖い、と感じる方はガールズバーを選択するのも良いかもしれません。
ガールズバーとキャバクラの違うところ
このように、ガールズバーは近年発展して登場した比較的新しい形態の水商売の形です。
しかし、女性キャストと話ができたり、店舗によっては指名ができたりする点はキャバクラと同一のように感じます。
実は、ガールズバーとキャバクラでは営業に関する取り決めを定めた法律そのものが異なるのも一つの違いです。
キャバクラは、風営法でその営業や経営についての取り決めがあります。
キャッチをして良い範囲や、方法に取り決めがあったり、深夜0時以降の営業はほとんど行われなかったりするのはこれが理由です。
一方で、ガールズバーは「女性店員が接するだけで営業内容はバーである」というのが基本の考え方。
先ほど述べたような風営法では規定されず、キャッチや営業時間についても違う定めで行う仕組みになっています。
そのため、深夜3時まで営業を行うような店舗はもちろん、明け方まで営業をするようなところもあるのです。
また、キャバクラとガールズバーの違いには、接客の方法も挙げられます。
キャバクラといえば、お客様の隣に座って近い距離でコミュニケーションを取りながら一緒にお酒を飲んで時間を過ごすのが基本。
L字型や半円形のソファーとテーブルのセットといえばキャバクラですよね。
ところが、ガールズバーの場合には、風営法で許可を得ていないために、このような「接待」は禁止されています。
原則的に、カウンター越しでバーテンダーはお酒を飲まずに接客するのが基本です。
ガールズバーはそれができないというのが大きな違いと言えるでしょう。
このように、ガールズバーとキャバクラでは、同じような営業をしているように思えて、規定される法律に違いがありますので、実際にはかなり違う業務内容。
基本的には、ガールズバーのほうが規制が緩い上に接待も求められないとあって、これまで、夜の仕事に携わったことがない方であればガールズバーのほうが気軽そうで安心だと感じる方も多いでしょう。
ところが、注意したいのが違法営業をするような店舗です。
実際にまだ歴史の浅いにもかかわらず、大阪や東京では風営法に違反するとして摘発されたような店舗もあります。
こういったところでは、その他の法律も守らずに従業員にも無理を言うケースがあるかもしれません。
そういう意味では、営業形態が安定しており、法律内での営業を確実に行っているキャバクラのほうが安心と言えるかもしれません。
もちろん、健全営業をしているガールズバーもありますから自身の興味や通いやすいかどうかで選ぶようにしましょう。