キャバ嬢の仕事は、お客さんと会話をして楽しませ、お店の売り上げに貢献することです。
そうすることによって、キャバ嬢の給料も上がっていきます。
しかし、お客さんにもいろいろな人がいますから、いざ話すとなると何を話してよいのか分からないという人も多いものです。
いったい、売れっ子キャバ嬢たちはどのような会話によって、お客さんと盛り上がっているのでしょうか。
キャバ嬢と会話
キャバクラは夜の世界で、ちょっと怪しいイメージもある世界です。
そのあやしいイメージを作っている原因の一つに、色々なお客さんが来店しているということが挙げられるでしょう。
お気に入りのキャバ嬢とゆっくり飲みたいお客さん、盛り上がって楽しく飲みたいお客さん、あまりしゃべらないおとなしいお客さん、お酒に酔って暴れるお客さんなど、本当に色々なお客さんがいます。
キャバ嬢という仕事は、来る日も来る日も色々なお客さんを相手に、色々な会話で盛り上げなければならない仕事です。
これは、思っている以上に難しいことです。
キャバクラの世界に入って間もないキャバ嬢のほとんどは、いったいどんな会話をすればいいのだろうかと頭を悩ませるものです。
実際、私がこれまでにインタビューしてきた売れっ子キャバ嬢たちも、新人のころは会話を続けることが難しく、沈黙してしまうこともあったとか。
しかし、売れっ子キャバ嬢たちは、例外なく会話をうまくこなしています。
だからこそ、お客さんの満足度が高く、たくさんの指名をもらうことができるのです。
では、売れっ子キャバ嬢たちは、はたしてどのような会話をしているのでしょうか。
日常会話から始めてみよう
指名を増やすとはどういうことかと言えば、フリーで来店した初めてのお客さんとうまく会話をして、場内指名や次回来店時の指名につなげていくことです。
つまり、初めて会うお客さんにどのような話をするのかということは非常に大切なことなのですが、いったい何から話せばよいものか、全然きっかけがつかめないキャバ嬢もいると思います。
そんなときでも、沈黙するわけにはいきませんから、当たり障りのない日常会話から始めるのが無難です。
天気の話や食事の話などから始めればよいのです。
フリーの場合には、お客さんの情報はほとんどないわけですが、たとえば
今日も暑かったですね。お仕事は大変じゃなかったですか?
などと天気の会話で始めれば、お客さんが内勤でそれほど暑さと関係ないのか、外回りの仕事で暑くて大変だったのかなど、仕事に関する情報が得られます。
何気ない日常会話から、次の会話の糸口を見つけることができるのです。
初対面でも、あまり考えずにそのような会話を振ってみて、ペースをつかんでいきましょう。
お客さんを褒めよう
人間、誰しも褒められると気分が良くなるものです。
初めて会ったお客さんでも、お客さんの容姿や身なり・持ち物などを観察していけば、褒められる場所が見つかるはずです。
それがどんなことであれ、女性から褒められて悪い気がするお客さんはいないものです。
照れてそっけない態度を取ったり、照れ隠しに悪態をつくお客さんもいますが、ほとんどの場合は本心では喜んでいます。
ただし、上手に褒めなければ嘘っぽくなってしまったり、無理矢理に見えてしまったりしますから、あからさまに褒めるのではなく自然に褒めるようにしましょう。
初対面の相手でも、褒める箇所は意外とあるものです。たとえば、
おっきい!バスケとかやってました?
体格いいですね~!ラグビーとかやってました?
などと褒めれば、
実はバスケ部だったんだよ。
とか、
ラグビーじゃないけど、柔道やってたんだよ。
などの返事が期待できます。
これが、次の会話につながっていきます。
このように、体を褒めることもできますが、持ち物を褒めるのも効果的です。
男性は、靴やバッグ、時計などの持ち物にこだわりを持っている人が多いもので、たくさんのものを見て行くうちに、こだわりの有無が見えてくるようになります。
特に、キャバクラに来るお客さんの中には、身なりに気を使う人が多いため、そこに目をつけて褒めるようにすると、喜んでもらえたり、次の会話につながったりすることが多いです。
ファッションを褒めるということは、キャバ嬢にとってもやりやすいことでしょう。
革製品やブランド物が好きなキャバ嬢は多いでしょうから、普段から興味を持って知識をつけておき、お客さんを褒めるときに使うのです。
細かいこだわりを持っているお客さんを褒めれば、「え、キミ、このバッグわかるの??」などと、とても喜んでくれるものです。
会話を徐々に広げる
日常会話に始まり、褒めるところを見つけて褒めていくと、緊張感がほぐれてきます。
そうすると、会話が弾んできて、お客さんの好きなものや趣味もだんだん見えてきます。
そのような話題は、お客さんも喜んで話してくれるものですから、積極的に探っていきましょう。
盛り上がりそうな話題を予想して話を振り、振った話題に対してお客さんが関心を示さなかったら、すぐにほかの話題に変えましょう。
会話の内容を豊富にするためには、いろいろな話題の引き出しがあったほうが便利です。
男性的な趣味ならばキャバ嬢には興味がないかもしれませんが、仕事の一環と思って普段から勉強しておくのが好ましいです。
スポーツ、車、釣り、ギャンブルの話などができれば、お客さんも喜んで話してくれることでしょう。
いろいろな会話の中でお客さんの興味のある話題がわかったならば、お客さんにどんどん話してもらいましょう。
お客さんの言うことに対してリアクションを取ったり、
それ、知らないのでもっと教えてください!
などと質問をしていくと、お客さんはいい気分でどんどん話してくれることでしょう。
この流れにハマれば、男性が興味のあることをもっと知ることができますし、勉強にもなりますから、一石二鳥です。
この流れに持って行くためにも、いろいろな話題を用意しておきましょう。
そのお客さんがどのような話題を好むかということについては、お客さんの年齢、職業、性格によって大きく変わってくるものです。
社会的地位の高いお客さんや高齢のお客さんならば、ニュースや政治経済に関する話題を好む場合もありますから、毎日新聞を読むなどしてそれらの話題も押さえておきたいものです。
このように、普段から勉強する姿勢があれば、いつの間にか話題は豊富になり、何を話したらいいか分からなくて困るということは少なくなるはずです。
自分の話はしない
お客さんとの会話を盛り上げるために、キャバ嬢側から話さなければならないことも多いと思います。
しかし、だからといって話しすぎるのは禁物です。
まず、お客さんが気持よく話す雰囲気に持って行くためには、キャバ嬢は聞き上手に徹するのが良いでしょう。
あまりペラペラと喋っていれば、「この子はおしゃべりだなぁ」と残念に思われるかもしれません。
また、男性というのは、謎めいた女性に魅力を感じるものです。
といっても、謎すぎるのも敬遠されますから、自分のことを知らせすぎないように気をつけると考えましょう。
男性は、たとえ好きな女性であっても、その女性のことを知れば知るほど興味が薄れ、魅力を感じなくなってしまうのです。
私も、今まで付き合った女性を思い起こすとき、長く付き合って何でも知っている女性よりも、短期間で別れてまだ知らないことが多い女性のほうが、印象深く思い出します。
これも、知らないことが多いということに魅力を感じているからです。
そのため、お客さんに対して自分のことを話しすぎるのではなく、小出しにしたり、時々秘密にしてはぐらかしたりすることが大切です。
そうすれば、お客さんは「この子のことをもっと知りたい」と思って、継続して通ってくれるようになります。
まとめ
お客さんには、本当にいろいろな人がいます。完璧な会話をするのは、簡単ではありません。
特に、キャバクラで話すときはお酒を飲みながら話すのですから、うまくいかないこともたくさんあると思います。
時に、どうしても話がかみ合わないお客さんもいるものです。
しかし、そんなときにも気にしすぎることなく、次に生かしていきましょう。
本稿で紹介した流れは、会話の基本中の基本です。
会話に困るキャバ嬢は、まずはここから始めてみましょう。