私の友人に、都内の不動産会社に勤務している人がいます。
最近キャバクラに関するコラムを書いていると伝えると、キャバクラと不動産の関係について色々と教えてくれました。
つまり、キャバ嬢たちの物件探しについてです。
一般的に、物件を借りる際には信用がなければ借りることはできず、夜の業界での仕事は信用があるとみなされずに苦労することもあると聞きますが、実際はどうなのでしょうか。
水商売は信用が低い
キャバクラ雑誌を読んだことがあるならば、キャバ嬢の部屋を公開する特集などを読んだことがあるかもしれません。
売れっ子キャバ嬢が3LDKの高層マンションで暮らしていたり、一般的なキャバ嬢がワンルームマンションに暮らしていたり。
キャバ嬢によって部屋は様々ですが、一人暮らしをしているキャバ嬢が多いようです。
これは、東京には地方から上京した人が多数暮らしており、キャバ嬢にしても上京してキャバ嬢になった人が多いことが関係しているでしょう。
さて、キャバ嬢という働き方は「正社員」ではありません。
多くを稼ぐ売れっ子キャバ嬢もいますが、彼女たちは皆時給制で働いているのです。
そのため、安定性があるとは言いにくく、部屋探しも本来ならば苦労するはずです。
不動産会社に勤める私の友人によれば、水商売をしている人が一人で部屋を借りたいと言っても、ほとんどの場合大家がOKしないとのことです。
理由は色々あり、まず大家が水商売で働く女性を見下しているからです。
そのため、審査を受けても通る確率はほぼゼロです。
しかし、キャバ嬢としてはそのように見下されたことによって審査に通らないことが納得できないため、不動産業者が「審査に通りませんでした」と言って抗議してくる場合も多いようです。
これはキャバ嬢、ホステス、風俗嬢、ホストなど全般に言えることで、「私はこれだけ稼いでいるのに、なんで通らないの?」と言ってくるのです。
不動産業者からしてみれば信用がなく大家からNGとされれば「ダメだった」というほかないのですが、お金さえあれば借りられると思っているキャバ嬢は多いようです。
もっとも、そのような客はしばしば現れるため不動産業者の方でも対応になれており、抗議したからと言って「じゃぁ貸しましょう」となることはまずありえません。
キャバクラの運営元が借りてくれることが多い
ならば、審査に通らなかったキャバ嬢たちはどうすればよいのでしょうか。
多くのキャバ嬢は、一つ目の不動産業者で断られた場合にも、諦めずに二店舗目の不動産業者に相談するようです。
これは、お金さえあれば貸してくれる不動産業者がいるはずと考えているからでしょう。
しかし、上述の通り大家の多くは水商売の女性を昼職の人と比べます。
安定性が低い仕事をしているから家賃滞納のリスクがあるし、生活時間が他の住人と違う事から対人関係のトラブルになる可能性があるし、そのような人に貸すよりも普通の昼職の人に貸したいと思うのです。
したがって、彼女たちが一人で部屋を借りることはまず不可能です。
ならばどうするのかと言えば、よくあるのがキャバクラを経営する会社がバックについているマンションに入居するというケースが多いようです。
夜の仕事柄、そういう物件に入居するのはある程度仕方のないことでしょう。
しかし、そのような物件の管理会社の中にはアウトローな人物が関係していることもあります。
どのくらいの比率で怪しげな物件があるのかは分かりませんが、どうしてもそのような関係があるのは仕方のないことなのでしょう。
実際、繁華街で配布されている水商売の求人フリーペーパーを見ると、「保証人不要物件を提供する」「完全マンション型の寮に住める」としているキャバクラもたくさんあります。
頼れる人がいない場合には住居を確保するためにこのようなキャバクラを選ぶのも一つの方法です。
また、そういった物件に住むのが嫌ならば、親に保証人になってもらって入居するなどの方法が考えられます。