当サイトを見ている人の中には、キャバクラをほとんど知らないという人も多いことでしょう。
本稿では、キャバクラを全く知らない人のために、キャバクラ用語を説明していきます。
システム的な部分にも少し触れていきます。
基本の基本
指名
客が自分のお気に入りのキャバ嬢を指名して相手をしてもらうというものです。
指名したと言ってもずっとつくわけではなく、キャバ嬢は他の指名にも対応しながら業務をこなしていきます。
少なくとも最初と最後だけは話をする権利を得ることを指名と考えると良いでしょう。
指名の際には指名料を支払いますが、これはお気に入りキャバ嬢をキープするためのチャージのようなものだと考えられます。
指名客
特定のキャバ嬢を指名する客のことを指名客と言います。
初回の来店ではどんなキャバ嬢がいるかを知らず指名することもできないため、大抵は二回目以降の客が指名客となります。
指名本数
指名されるという事は客から気に入られているという事であり、指名本数が多いという事は売上げ貢献度が高いという事になります。
したがって、キャバ嬢にとっては指名の数が給料に即反映するものであり、この本数を指名本数と言います。
指名本数は当然多ければ多いほどよく、指名を増やすためには自分を磨く、自分を磨いたり営業したりと言った努力をする必要があります。
場内指名
店内に気に入ったキャバ嬢がいた場合、別料金を支払って指名することです。
ヘルプ
指名したキャバ嬢が他のテーブルに呼ばれている間に代わりにつくキャバ嬢のことです。
フリー客
指名のない客をフリー客と言います。
大抵の場合、2回目以降の客はお気に入りのキャバ嬢を見つけて指名をするため、フリー客は初回来店の客が多くなります。
お店としてはキャバクラにハマってもらうために、指名したくなるようなお気に入りのキャバ嬢を見つけてもらわなければならないので、5分単位でキャバ嬢がこまかく入れ替わっていきます。
名刺
キャバ嬢は名刺を持っていますが、これは会社員などが持ち歩く一般的な名刺とは異なり源氏名と店名と電話番号が書いてある名刺です。
最近ではパソコンで作った顔写真入りの名刺が主流です。
フリー客についた際には積極的に名刺を配って営業をし、電話番号やメールアドレスを名刺の裏に書いて渡すこともあります。
また、客はお酒も入っており、フリーでついた際には入れ替わりも激しく自分の顔を忘れられることが多いため、顔写真入りの名刺が効果を発揮することになります。
このほか、指名客の席をはずすにあたり、グラスのふたがわりに名刺を用いることもあります。
源氏名
風俗関連のお店では、本名ではなく芸名のような形で源氏名を利用します。
店内のみで通用する名前です。
同じ店舗内ではキャバ嬢同士の源氏名が重複することはなく、「子」がつかない名前が圧倒的に多いです。
店内での用語
店内イベント
お店ごとに設定されているイベントのことです。
和服やコスプレなど普段とは違った服装で接客したり、ビンゴ大会をしたりといったイベントが良く見られます。
特定の日に行われるイベントであり、キャバ嬢たちはこれを良い機会に客に営業をかけることができます。
ショータイム
ショーを行っているキャバクラでは、人気キャバ嬢を選抜してショーメンバーを結成し、歌や踊りのショーを行います。
本格的なショーを行うキャバクラから学芸会レベルの粗末なショーを行うキャバクラまで色々あります。
ショーを行うことで客はお気に入りのキャバ嬢の頑張る姿を見ることができたり、メンバーをローテーションさせてショーを行うことでお店のマンネリ防止になったりという効果があります。
千秋楽
ショーの最終日のことで、最終日であることを理由に営業をかけるキャバ嬢もたくさんいます。
システムに関する用語
セット料金
基本料金のようなもので、基本的には40分や60分といった時間が設定されています。
ハウスボトルや氷、ミネラルウォーター、おつまみなどの代金が含まれています。
これを基本として、指名料やテーブルチャージ、20%程度のサービス料がかかり、それらの合計に消費税をプラスしたものを請求されることとなります。
例えば60分のセット料金が1万円、指名料が2000円、テーブルチャージなしでサービス料が20%であったとすると、
(10000+2000)×1.2×1.08=15552円が1時間当たりの料金となります。
もちろんそれだけで済むことは少なく、キャバ嬢にビールをごちそうしたり、フードを注文したりすれば別途料金が計上されます。
延長は30分単位となっていることが多く、客が把握しやすいように料金表がトイレの壁などに貼りだしてあります。
ハウスボトル
お店があらかじめ用意しているウイスキーやブランデーのボトルであり、セット料金で飲み放題となっているため、ハウスボトルを飲んでいる限りは別料金はかかりません。
しかし、ボトルは高いお酒であるのに中身は安酒を詰め替えているために、ひどく悪酔いするお店もあります。
また、ハウスボトルを飲んでいれば別途料金はかかりませんが、実際にはキャバ嬢を目の前にして格好を付けなければならないと感じ、別注文のお酒を飲む男性も多いです。
延長
基本のセット料金として設定されている時間を越えて店内に滞在する時は延長となり、延長料金がかかります。
延長単位ごとに黒服がさらに延長するかどうかを聞きに来る場合もありますが、中には自動延長(端座位経過時間は客に任せる)というお店も多いものです。
これはついつい長居してたくさんのお金を支払うように仕向けるということのほか、キャバ嬢との楽しい会話を邪魔しないための配慮でもあります。
オープンラスト
開店から閉店までのことで、開店は19時ごろ、閉店は2時ごろというというお店が多いです。
キャバクラのヘビーユーザーの中には、オープンラストの間ずっとキャバクラに滞在して遊ぶという猛者もいます。
メイン業務以外の用語
同伴
お店に出勤する前に客と食事や買い物をし、一緒に入店することです。
客は店外でお気に入りのキャバ嬢とデートできるというメリットがあり、キャバ嬢は同伴ポイント(同伴したキャバ嬢の成果ポイント)を稼いでおいしいものが食べられ、お店は客を獲得できるというメリットがあります。
やり手のキャバ嬢の中には、時間差で二組の同伴をこなすこともあるといいます。
お店によっては、キャバ嬢に同伴回数のノルマを課すところもあります。
アフター
お店が終わってから、客とキャバ嬢が一緒に食事をしたり、ボーリングやカラオケで遊んだりすることです。
アフターに対するお店の態度は様々であり、同伴のようにお店に直接的なメリットがないためキャバ嬢に任せるお店、メリットのない所にキャバ嬢を行かせて万が一恋仲になったり、キャバ嬢に危険が及ぶことを案じてアフターを禁止するお店、客を繋ぎとめさらにハマらせるための有効な手段としてアフターを奨励しているお店など様々です。
基本的には、普段から通ってくれる客に対するサービスと考えているキャバ嬢が多いようです。
店外デート
お店が休みの日にキャバ嬢が客と遊ぶことです。
キャバ嬢にとっては一文の得にもならないため、かなり気を許していたり、好意を持っていない場合にはあり得ません。
客の多くは店外デートを夢みていますが、うまくいかないことがほとんどです。
その他
入店
出勤をする際に用いることもありますが、それ以上にそのお店でキャバ嬢として働き始めることを指します。
退店
入店の逆であり、そのお店のキャバ嬢を辞めることです。
結婚やその他の道へ進むための退店よりは、他のキャバクラに移転するための退店であることがほとんどです。