キャバクラで店のナンバーワンキャバ嬢が必ずしも絶世の美女ではありません。
ナンバーワンになれるのは、無口な美人ではなく、話していて楽しいことです。
あなたも上品な会話術を身につけましょう。
気品あふれるトークマナーを学ぼう
キャバクラで働いたことがある人なら誰でも、お店のナンバーワンキャバ嬢が必ずしも絶世の美女ではないことを知っています。
お店に遊びに来るお客様にしても、ナンバーワンを指名してどれほど綺麗な女性かと期待していたら、現れたのは意外と見た目は普通の女性で、期待を裏切られたと言う経験があることでしょう。
ただし、彼女たちの容姿は確かに絶世の美女ではないにしても、会話美人であることに違いはありません。
これはキャバクラでは周知の事実となっています。
では、どうすればお客様の男性に愛される、「心地よく話せる相手」になれるのでしょうか。
相手が安心して楽しく会話できるためにまず大切なのは、「相手の苦手を理解する」と言うことです。
人間には、誰しも苦手なことがあります。
相手が苦手に感じていることやコンプレックスを感じている話題をテーブルに挙げてはいけません。
興味本位で尋ねたり、深く知ろうとして質問したり、面白がってからかったりしないという配慮が必要なのです。
そのような人に対して、「カラオケには誘われても行かないのですか?」とか「誰の歌ならば歌えるんですか?」
などと聞くことは、相手の苦手を理解していないことになります。
さらに、この時「カラオケは皆好きなのに、歌わないなんておかしな人」
といった否定的な感情が言葉に交じっていたりすると、言われた相手はもう二度とあなたと話をしたいとは思わないことでしょう。
そのように、彼が苦手な話題に答えなくても済むようにフォローしてあげましょう。
そうすることによって、彼はきっとあなたに感謝し、好感を持ってくれることでしょう。
ほかにも、コンプレックスに触れる恐れがある話題に、体のパーツを含む身体的な話題、例えば身長、体重、声、髪、運動神経などがあります。
他にも、学歴や職歴など、過去の経歴に関することがあります。
このような話題が出た時には注意深く相手を観察して、少しでも「苦手そうだ」
というそぶりを感じたら、すぐにさりげなく話題を買えることによって、相手の苦手を包み込むような優しさをもって接することです。
これが好感を得るトークのマナーです。
例えば、以下のようなシチュエーションを想像してみてください。
- 人通りが激しいところで子供を怒鳴りつける母親
- 会社の同僚の前で、平然とそこにいない別の同僚の悪口をいうOL
- たくさん人がいる街の路上で彼氏に怒られて泣いている女性
どれも、気品があるとは思えないことでしょう。
ここの挙げた言動は、どれも「人間否定」が経津店となっています。
感情的に怒鳴ったり怒ったりするのも、本人のいないところで悪口を言うのも、そこには建設的に問題解決を図ろうとする意識がないのです。
ただ、対象となっているその人を否定したいだけなのです。
こうした人間否定はそれをする人を非常に醜く、下品に見えるようにするのです。
相手の気持ちになって考え、「人」を否定しないと言うことを日ごろから意識していると、会話の品位が非常に高まります。
例えば、お店でお客様があなたにこう言ったとします。
あの子、気が利かないね。水商売に向いてないんじゃない?
これに対し、
そうなのよ、あの子、本当に使えないの!覚えが悪くて私たちも迷惑してるの。
と答えたら、どうでしょう。
これは実際によくお店で聞くことがある受け答えです。
お客様の意見や考えを否定しないというのは、キャバ嬢にとって基本的な会話術です。
その意味だけから考えると、この受け答えは間違いないと言えるでしょう。
しかし、一緒になって悪口をいうあなたを見たお客様は、このキャバ嬢は誰かと一緒になって他人の悪口を言うのが好きなタイプなんだという印象を持つかもしれません。
しかし、このように答えてみるとどうでしょうか。
そうなの、まだ入ったばかりで慣れてないみたい。ごめんなさいね。
どうでしょうか。
さらには、お客様が感じた不快感をあなたが代わりに受け止め、謝罪しています。
このほうが上品な会話であることは目に見えて分かります。
人間否定しない形をとるだけで、印象が大きく異なるのです。
身の回りの人間を立てる
ここでは、謙遜の気持ちを勉強していきます。
たとえば、あなたの友達が突然超セレブになって、ちょくちょく電話してきては自慢話をされたら、あなたはどう感じるでしょうか。
楽しいと感じる人はいないでしょう。
自分が周りの人より良い生活をしている、知識がある、得をしている、優れているなどと示すことは、好感を失うことにつながります。
自分だけが知っているとか、自分が何かの手柄をたてたなどということを相手に強く印象づけることも、
「私は優れている」と伝えていることに等しく、これもまた好感を失ってしまいます。
好感をもたれる人間に共通しているのは、「謙遜の気持ち」を持っていることです。
謙虚であることは、自分以外の周りの人間を立てていることと同じような効果を持つのです。
相手を立てることには、色々なケースが考えられます。
情報を横取りしないこと
また、他の人から得た情報を、あたかも自分自身で見つけたように話すことも、あなたの魅力を失わせることにつながります。
例えば、友人から素敵なレストランを教えてもらい、それをまた別の友人に伝える時、そのお店を自分が見つけたかのような態度を取ってはいけません。
そういった情報は思った以上に友人から友人へと伝わるものです。
もしあなたが伝えた友人が、最初にあなたに情報を教えてくれた人に「●●さん(あなたの名前)がおいしいお店をみつけたんだよ」と話したらどうなるでしょうか。
その人が想いやりのある女性ならば、「それは元々私が●●さん(あなたの名前)に教えたのよ」とは言わないでしょうが、きっといい気持ちはしないでしょう。
そういうことが続いていけば、いつしかあなたは「人の好意や情報を横取りする女」というレッテルを貼られてしまうことでしょう。
だからこそ、相手を立てる意味も含めて、その人から得た情報を自分自身で見つけたように話すことは避けるべきです。
感謝の気持ちを表す
この他、人に何かをしてもらった時には、きちんと「ありがとうございました」とお礼を言うことも大切です。
感謝の気持ちをストレートに表すことは、相手をきちんと立てていることになります。
上司を立てる
また、例えば仕事先で先輩や上司にミスを厳しく指摘されることもあるでしょう。
そのとき、自分が正しいと思うかもしれません。
もし自分と上司や先輩の二人しかいない場であったならば、そのようにお互いの納得がいくまで話し合うのもいいかもしれません。
しかし、唯の言い争いのようなものであれば、仮にあなたの正当性を証明できたとしても、上司や先輩はあなたを能力ある後輩や部下だとは思わないでしょう。
少なくとも、可愛い後輩や部下とは思わないはずです。
特に、他の人がいる前では、たとえ自分が正しくても、先輩や上司に対して激しく口答えをしたり、自分の正当性を主張して相手をやり込めようとしたりすることは、品のある女性のやり方ではありません。
特にあなたは売れっ子キャバ嬢を目指しているのですから、あなたがすべきことではありません。
それは、目上の人を立てていないことにつながるからです。
人間は、第三者がいる前では、当事者しかいない時に比べて強く自分の社会的地位や相手との上下関係を意識するものです。
もし人前で目下の存在である部下や後輩に反抗されてしまうと、それは自分の地位が脅かされていることを周りの人間に知らせてしまうことになります。
それだけに、よけいにあなたの意見や考えを封じ込めたいと思うようになるのです。
そうすることによって、相手が冷静になる機会を与えることができるため、あなたの正当性を理解してくれ、結果としてよい状況をもたらすこともあるのです。
これは男女間でも同じことです。
男と言う生き物は、自分の正当性を生きる中で証明していく生き物です。
自己証明をしたい生き物であり、簡単にプライドを捨てることができない生き物です。
たとえ自分が間違っていることに途中で気づいても、引くに引けず口論してしまうことがあります。
そこを理解して下手に出るのです。
このような選択ができる女性は、男を立てることができる魅力的な女性だと男の眼には映るのです。
勝負にわざと負けて男を立てることで、女としての勝ちを得る。
これほど効果的に男心を捉えるコミュニケーション術は他にありません。
これができる女性は、多くの男性から愛されます。
間でひきつける
会話では、間(ま)が重要です。
例えば落語の世界では、間ひとつの工夫で笑いをさそうことができるといいます。
また、よく注意して見てみると、映画やドラマのセリフでも、決め台詞などの前には間が存在することは、多くの人が気づいていることでしょう。
キャバ嬢の中には、ぽやーっとした雰囲気のキャバ嬢がいます。
彼女たちはスローであり、悪い言い方をすると、とろい女の子たちです。
しかし、そんなとろい女の子たちが不思議な魅力を持っており、摩訶不思議な力でお客様を引きつけていることが珍しくないのです。
ゆったりとした性格で、会話に間がある女性を、男性は自然と口説きたくなるようです。
これは、その女性に隙があると感じさせるのでしょう。
ゆっくりと間をもって話をすると、少し抜けている雰囲気、つまり隙が醸しだされます。
すると男性は、「いいくるめやすそう」と考え、その隙を狙いたくなってしまうのです。
これがある種のセクシャルアピールであると男性には感じられて、「色気がある」と思う男性もいるのです。
京都弁の女性がゆったりと話していると、色っぽく品があるように感じられるのと似ています。
基本的には、間を作ることは相手の注意をひきつけると考えてよいでしょう。
そして、大切なのは作りだした間の後に何を話すかです。
間の後に話した内容は、相手に強いインパクトを残します。
例えば、キャバクラでよく見られる会話を見てみると、このことが良くわかります。
どんなタイプの男が好き?
そうだなぁ・・・
この後に間を作ると、この間が男性の興味を書きたて、知りたいという欲求を高めます。
つまり、相手が聞き入る体勢を作っていることになります。
夢を追いかけている人!
この一言で、男性のテンションは上がる可能性が高いです。
なぜならば、大抵の男性は多かれ少なかれ、なにかしら夢を追いかけているものだからです。
相手のキャバ嬢から興味津津の状態で聞きだした結果、好きなタイプの男性が自分にも当てはまることを知り、このあと男性が夢物語を語り始める光景が目に浮かびます。
余談ですが、この会話例のように、自分の理想のタイプ等、好みに関する話題になった時の注意点があります。
それは、相手を否定する内容や、相手に全く当てはまらないことは言わないと言うことです。
常に、相手にもチャンスがあると言うことを伝えるのです。
そのためには、具体性に欠け、抽象的な言い方の方が好ましいです。
嘘を言っているわけではないけれど、相手の捉え方によっては意味が変わるような伝え方が理想です。
相手が勝手に都合のいいように解釈してくれればよいのです。
相手が勝手に都合よく解釈するほうが、具体的な真実を伝えるよりも、相手の心に残るでしょう。
これは、高度なコミュニケーションテクニックの一つと言えます。
話を戻します。
また、間の取り方次第で、大人の雰囲気も演出できます。
これは逆に考えるとわかりやすいです。
落ち着きなく目線を色々なところに送り、身振り手振りはせわしなく、話すスピードも速いと、幼い印象に感じてしまうのです。
幼い印象が全て悪いと言うわけではないのですが、もしあなたが周囲の人間から幼いと思われていて、もっと大人っぽいと見られたいと思っているならば意識してみましょう。
間の持つ効果を意識し、ここぞというときに間を活かした話し方ができれば、それは楽しい会話をするためのスパイスになります。
上手に間を作ることによって、会話をよりダイナミックにするアクセントになるのです。
緊張と緩和を利用した会話
会話において、緊張と緩和を利用していく感性はとても大切です。
会話の途中で意図的に緊張感を与えておき、その後でその緊張を緩和させ、緩和の状態が続いたらまた意図的に緊張させる。
こうして感情や情緒の振れ幅を作ることによって、人はその会話に引きつけられることとなり、興味を持続させることとなります。
落語の世界においても、同じ話を聞いても話し手によって聞こえ方が違ったり、何度聞いても笑えるのは、緊張と緩和の作り方による作用であると言われています。
基本的な形は、緊張からの緩和です。
人の心に残る話の多くは、この順序で構成されています。
悲しい話、怖い話、笑い話など色々な話がありますが、どのような話でも緊張と緩和の作り方でインパクトがある表現ができます。
ちなみに、緊張とは相手が興味を以て話を聞く姿勢を作り、知りたい気持ちが高まっていく状態であり、緩和とは話のオチや結論を伝え、聞き手が納得したり安心したりする状態です。
灰色の美学
いきなりですが、一つ心理実験をしてみましょう。
イメージしながら読み進めてください。
あなたが好意を寄せている男性に、「好きな芸能人のタイプは?」と聞きました。
彼は即座に「北川景子」と答えました。
しかも理由は「美人顔で最高」だからとか。
どうでしょうか。
もしあなたが北川景子に似ているとか、彼女よりも美人だと言うのであれば別ですが、「私はタイプじゃないってことか・・・」とがっかりする人も多いのではないでしょうか。
彼の好きなタイプが自分と離れていれば離れているほど、あなたは「全然違うから私はダメかも」と思い、テンションは下がり、積極的な行動は取りにくくなってくることでしょう。
これに対し、彼の答えが
「特に好きな芸能人はいないよ。話しやすい子がいいな。元気で明るい子も好きだよ」
という答えだったらどうでしょうか。
あなたは彼の理想に近づくように「頑張ろう!」と思えるのではないでしょうか。
この例を見てもわかりますが、はっきり限定しないことで、相手を受け入れる幅が広がります。
ストライクゾーンを広げることができるのです。
他にも例を見てみましょう。
例えば、あなたが男性から食事に誘われたとします。
あなたは「なにを食べたい?」と聞かれ、「お寿司がいい」とか「イタリアンがいい」と具体的な答え方をしたとします。
しかし、男性は近場でよい寿司ややイタリアンを知りませんでした。
このような状況では、男性は困ってしまうだけではなく、あなたにいいところを見せることができなくなってしまいます。
しかし、この時にもしあなたが料理のジャンルを限定せず、抽象的に表現していたらどうなるでしょうか。
たとえば「さっぱりしたものが食べたいな」と答えていたら、男性は自分が持っているお店情報という広い選択肢の中からさっぱりしたものが食べられるお店を選びます。
「寿司にしようか」とか「和食がいい?」とか「野菜に力を入れている創作料理屋があるんだけど、行ってみる?」などと提案することができるのです。
逆に、抽象的な表現をしてぼかしをつけることによって、意図的に主導権を相手に渡すことができます。
主導権を握ることができた男性は、「彼女を喜ばせてやろう!」と思い、チャレンジ精神をかきたてられて一生懸命になるのです。
人について話す時にも、同じことが言えます。
他人に自分のことを知ったように決めつけられると、腹が立つでしょう。
そう感じるのはあなただけではなく、みんな同じことです。
特に男性は、女性から決めつけられることを嫌がるものです。
だから、売れっ子キャバ嬢は相手を決めつけたり、言い切ったりする表現を避けます。
相手に負荷を与えない、解釈によってはポジティブな受け取り方ができる、グレーな表現を使うのです。
例えば、変なファッションセンスをしているお客様がいたとします。
その人に「変な格好ですね」とそのまま伝えることはないでしょう。
そうはせず、「個性的ですね」というのが正解です。
他にも、鈍感な男性に対して「空気が読めないですね」とは言いません。
「天然ですね」というのが正解で、そういえばネガティブストロークにはなりません。
キャバ嬢にとって最も大切なことは、会話の中で相手を不快にしないことです。
そのため、言葉選びには十分注意する必要があります。
いつも相手のことを考えて、気を使うのです。
ところで、「空気が読めない」などのように明らかに相手を不快にさせない表現を使うのは当たり前のことです。
しかし、相手を不快にしない内容だと思っていても結果的に悪い結果になってしまうこともあります。
特に、容姿に関することは褒めたつもりで行ったことが相手の気分を損ねることもあるので、注意が必要です。
どんなことでも、限定したり断定したりすることは、相手が自由に想像して解釈したり、自分にとって気分がいい方向へと転換させにくくなってしまいます。
特に女性の場合には、限定しない美しさという感性が大切です。
これは、日本的な美的センスがあふれる素晴らしいものです。
もちろん、日常生活の中には白黒はっきりさせなければならない時もあるでしょう。
しかし、自己主張をした方が得で、なんでも白黒はっきりさせるというのは欧米的な考え方であり、そのような欧米思考は水商売の世界では邪魔になるものであることは間違いありません。
ポジティブシンキングを会話に活かす
ここでは、ポジティブ思考を会話に活かすということを考えてみましょう。
例えば、職場の同僚に「あなた、友達少ないよね?」と言われたとします。
同僚はそれをネガティブ要素として考えているわけです。
しかし、自分の都合の良いようにそれを捉えて自己説得することはできます。
例えば、その事実を肯定的に捉え、本当に理解し合える友達が一人いればいいと考えることがそれに当たります。
しかし、これはポジティブ思考ではなく、弱い人間の自己防衛と言うことができます。
このときのあなたは、少なくとも同僚に友達が少ないと言う印象を与えています。
そのことを理屈立てて自分にとっては正しいことなのだと自己説得できたとしても、友達が少ないというネガティブな波動を作り、それを同僚に感じさせてしまったと言うことに変わりはありません。
どうすれば、このネガティブを克服できるのでしょうか。
つまり、どうすれば孤立している印象を消すことができるか。
これを考えることが本物のポジティブ思考です。
このことを陽転思考といいます。
陽転思考は自分自身のためだけではなく、人のために使うことができます。
それができるキャバ嬢は、話していて気分が良くなる、元気になれる、楽しくなる、会話上手な女性としてどんどん人気になっていくのです。
例えば、ある男性がこんな愚痴をこぼしたとします。
「俺って友達いないんだよねぇ」
このとき、友達がいないと言うマイナス部分に意識を向けるのではなく、
友達がいない→一人で過ごしている時間が多い→一人で何かに熱中しているのかな→趣味でもあるのかな
というように想像を膨らませて、相手に感心と興味を持ち、会話を明るい方向へと持っていくのです。
もちろん、男性は誰かに愚痴を聞いてもらいたいと思っているかもしれません。
しかし、隙さえあれば陽転して楽しい会話にできるに越したことはありません。
人には、自分自身しか知らない部分と、自分では見ることができない客観的な部分があります。
事実はひとつでも、見方はいくらでもあるのです。
事実は変えることができません。
しかし、マイナスな事実をマイナスのままダイレクトに受け止めるのではなく、その事実をどのように見たらその人にとってよいところを見つけることができるのかを考え、見方を変えてみるのです。
これが陽転思考の会話術です。
会話“術”などというと、いかにも難しいテクニックのように見えてしまうものですが、結局会話というものは人と人が作りだすものです。
一番大切なのは、相手を思いやる気持ちです。
話題を提供してくれた人の気持ちを大切にして、会話と二人の空気を明るくしたい、楽しくしたいと思う気持ちがなによりも大切です。
陽転思考は、自分だけを幸せにするのではなく、まわりの人にも肯定感と幸せな気持ちを与えるのです。
心理学の「りんごのひとかじり」
相手に興味を持たせる心理学で、このような話があります。
- おいしそうなリンゴをお腹いっぱいたべ、そのあとに「もうひとつ食べる?」と差し出される。
- おいしそうなリンゴを一口だけ食べ、そのあとに「もう一口食べる?」と差し出される。
同じようにリンゴを差し出されていますが、あなたは前者と後者のどちらで「リンゴを食べたい」と思うでしょうか。
もちろん、後者ですね。
心理学の「りんごのひとかじり」とは、リンゴを一口だけ食べると、もう一口がたまらなく欲しくなるという心理です。
興味がある相手には、自分のことを分かってもらいたいという衝動に駆られるものです。
このような欲求に負けてたくさん話し過ぎると、相手はお腹いっぱいになってしまい、さらにたくさん話したいと思わなくなります。
たとえば、「プライベートではどこで遊ぶの?」と聞かれた時に、
と会話を広げてしまうと、相手の知りたい欲求は薄れてしまいます。
そして、相手の答えから内容を広げ、お互いの共通点を見つけて盛り上がることができれば文句なしです。
水商売の世界では、「よけいなことはいわない」という格言があります。
基本的にキャバ嬢は多くのことを語らない方が好ましいとされています。
お客様といかに多くのコミュニケーションをとれるか、たくさん会話ができるかが、売れっ子キャバ嬢には大切です。
しかし、お客様の方がたくさん話を聞いてお腹いっぱいになっている状態では、会話は長続きはしません。
自分の話したい欲求に流されないように、「リンゴのひとかじり」を実践しましょう。
できるだけ男性に話をさせて、上手に盛り上がりましょう。
これができれば、男性から見たあなたはミステリアスな女性に見えることでしょう。
なぜならば、共通点もあって話も盛り上がり、楽しい会話で楽しい時間を過ごしているのに、男性はあなたのことを多くしらないままだからです。