キャバクラの仕組みの基本まとめ

一昔前は、水商売というとあまり良いイメージはなく、今でもそのようなイメージは一部に残っているものです。

しかし、最近ではそのようなイメージはかなりなくなっており、キャバクラで働くことを希望する女性も非常に多くなっています。

キャバ嬢が人気の職業に

雑誌『小悪魔Ageha』が飛ぶように売れていたころなどは、若い女性を対象とした「なりた職業」調査において、キャバ嬢が上位にランクインしたこともありました。

キャバ嬢という仕事が女性にとって身近なものとなったのです。

当サイト見ている人の中にも、キャバ嬢に興味を持っている人は多いことでしょう。

そのような人たちのために、本稿ではキャバクラの基本的な仕組みを解説しようと思います。

キャバクラの種類は三種類

一口にキャバクラといっても、三種類あります。

「高級店」「中流店」「大衆店」の三種類であり、「高級店」「中級店」「激安店」という表現をすることもあります。

全てのタイプにおいて、1時間当たりの基本料金を「セット料金」とするシステムになっています。

このセット料金の価格によって、「高級店」「中流店」「大衆店」と分けられます。

 

セット料金は大体において以下のようになっています。

  • 高級店・・・8000~12000円
  • 中流店・・・4000~6000円
  • 大衆店・・・3000~4000円

高級店はそれほど多くはなく、日本で存在するのは60店舗ほどです。

そして、そのすべてが歌舞伎町と六本木に集中しています

 

歌舞伎町と六本木には350程度のキャバクラがあるため、高級店は2割弱という計算になります。

地方の歓楽街にもキャバクラはあり、立派と思えるお店も多数存在しますが、やはり六本木や歌舞伎町の高級店に比べればセット料金が安いケースがほとんどです。

このことから、日本全国の高級店はほとんど歌舞伎町と六本木に集中しており、全国的に見てほとんどのキャバクラは中流店もしくは大衆店であると考えることができます

 

セット料金が高いキャバクラでは、キャバ嬢の時給も高く設定されています。

もちろん、その時給に見合う働きを求められるのは言うまでもありません。

お店ごとの時給の目安は以下の通りです。

  • 高級店・・・時給4000円以上
  • 中流店・・・時給2000~4000円
  • 大衆店・・・時給1500~3000円

もっとも、すべてのお店が時給制だけというわけではなく、時給制に加えて売り上げバック制を採用していることも多いです。

これは高級店に多いシステムで、キャバ嬢の月間売上のうち規定のパーセンテージがキャバ嬢の給料になるというシステムです。

 

高級店の時給が最も高く4000円以上です。

“以上”という通り、成績に応じて時給はいくらでも上がっていくシステムになっています。

中流店では2000円というのが普通の時給であり、ナンバーワンキャバ嬢でも4000~5000円程度と言ったところです。

大衆店では1500円からのスタートが一般的で、時給だけで考えればガールズバーとそれほど変わらないということも多いのが特徴です。

 

中流店や大衆店の実際のセット料金は上記よりも安くなることも多いです。

なぜならば、幅広くお客さんを集めるために初回来店のお客さんに対してキャンペーン価格でサービスを提供したり、割引券を配ったりすることも多いからです。

私が知っているキャバクラでも、雨の日に客足が遠のくことを防ぐために雨の日限定の10%割引券を配ったり、誕生日に来店するとジャンパンをサービスしています。

キャバクラではハウスボトル(セット料金で飲める備え付けのお酒)以外のお酒を飲むとボトル代金がかかるため、シャンパンサービスも実質的には割引と同じと考えられます

 

このほか、季節性の割引も良く行われます。

例えば毎年3月には卒業式イベントが行われ、大学の卒業祝いにパーッと飲みたい人をターゲットにしているのです。

特によく見るのは初回来店のお客さんに対する割引であり、セット料金を半額もしくはそれ以下という破格の値段にしているお店もあります。

このような料金であれば、学生や新社会人などが興味本位で来店することが見込まれ、そこから固定客が生まれることもあります。

 

このように、キャバクラはクラブに比べると安い料金で飲むことができ、会計も非常に分かりやすくなっているのが基本です。

とはいえ、セット料金さえ支払えば1時間自由に遊べるかというとそうではなく、セット料金に加えて指名料やサービス料、女の子のドリンク代が追加され、延長した場合には延長料もかかるという設定になっています。

 

例えばセット料金が5000円の中流店で女の子を指名し、2杯のドリンクを振る舞い、15%のサービス料がかかり、1時間延長した場合には、

5000円(セット料金)+2000円(指名料)+ドリンク代(500円)×2+5000円×15%(サービス料+5000円(延長料)=13750円

となります。

 

このように考えれば、中流店といえども1回遊ぶのに1万円以上かかり、安上がりな道楽であるとは言えません。

しかし、少し頑張れば遊べる程度の料金設定でもあります。

 

 

店内の様子はどんな感じ?

キャバクラのお店について見ていきましょう。

まず、キャバクラと言っても小さなキャバクラもあれば大きなキャバクラもありますね。

キャバクラのサイズは以下の3サイズに分類され、店舗面積というよりは在籍するキャバ嬢の数で大きさが決まります(もちろん、在籍数の半数くらいのキャバ嬢が出勤するため、在籍数の多いキャバクラは当然席数も多くなり、店舗面積も広くなります)。

  • 大箱・・・50人以上在籍
  • 中箱・・・20~30人在籍
  • 小箱・・・20人以下在籍

大箱や中箱のキャバクラは、広い面積を確保することとなるため、開店だけでも大変なことです。

そのため、グループ経営によって複数の店舗が系列化されていることが多いという特徴があります。

地方都市にもグループがあることもありますが、それらのグループは裏社会とのつながりがあるとの噂もあります(詳しいことは表に出てきていないため真偽の程は分かりませんが、おそらく繋がっている少数のグループが噂の根幹をなしているか、夜の社会であるがゆえに表面的ないくらかの付き合いが避けられないと言ったところでしょう)。

 

大箱は広い面積を確保しているため、キャバ嬢がショーを行うお店もあります。

これは、キャバレーの名残です(キャバクラはキャバレーとクラブの中間的存在として、キャバレーから派生した存在なのです)。

もっとも、ショーが盛んであったのはキャバクラ全盛期のことで、最近ではショーを行うお店は少なくなっています。

不況のあおりをうけ、ショーを行うスペースを客席にした方が良いとの考えからです。

 

キャバクラ店内の様子はお店によっても異なりますが、以下のようなケースが多いです。

すなわち、繁華街の路地を入った雑居ビルに店舗が入っており、お店の外ではボーイが待機して来店したお客さんを案内します。

希望の飲み物や指名のキャバ嬢を確認し、トランシーバーで店内のマネージャーに伝えて手配を促し、報告を聞いたマネージャーは店内のボーイを指揮してお客さんを迎える準備(飲み物やグラスやおつまみ(チャームといいます)などの用意)をします。

この間、お客さんは待合スペースに待機しています。

 

キャバクラ全盛期は待合スペースに入りきれず、お店の外まで行列ができ、冬などはお客さんが待ちきれずに離れてしまうのを防ぐためにお店の外にストーブを置いていたりしたものですが、今ではそんなことはなく、落ち着いた対応ができています。

ただし、今でも人気店では、繁忙期にはテーブルがすべて埋まってしまいお店の外でお客さんが待っている光景を見ることがあります。

 

大箱では、店内には二人掛けのソファが40席ほどあり、それぞれのテーブルには番号を振っています。

ソファ席の一つひとつはそれほど大きくはありません。

これは、基本的にはそのソファに座るのはお客さん一人とその相手をするキャバ嬢一人の計二人だけだからです。

大きめのソファではお客さんとキャバ嬢の間に不自然な空間が生まれることにもなりかねないので、よりよい接客のためにソファを狭くしてあるのです。

お客さんのテーブルは二人掛けごとに分断されていることが多いのも、接客のためです。

 

複数のお客さんが来て連結されたソファに座る場合にも、お客さんとお客さんの間にはキャバ嬢が座るという配置になるため、男性客同士が隣合わせに座ることはありません(お店が余りにも忙しい場合や、キャバ嬢が遅刻その他で足りない場合に仕方なくということはあります)。

このように、お客さんは複数で来店しても個別に接客を受け、自分の隣のキャバ嬢と会話をすることになります。

 

このほか、全ての客席はレジ付近にいる店長やマネージャーから全て見通せる構成になっています。

なにか至らない部分があればすぐに飛んでいけるための配置です。

 

お店の一部は待機スペースとなっており、接客していないキャバ嬢が待機をしています。

手の空いているキャバ嬢はそこで立っており、指名が入ったり、付け回しのボーイから指示があるまで待機しています。

 

このほか待機スペースにはベテランキャバ嬢や売り上げ上位のキャバ嬢が備品やお客さんのプレゼントをおくスペースでもあります。

待機スペースの奥にはキャバ嬢用のトイレがあります。

 

お店の奥にはキャバ嬢の更衣室があります。

キャバ嬢たちは出勤すると更衣室に入り、準備をします。

もっとも、更衣室は狭いスペースであることが多く、キャバ嬢が持ち物を管理するためのロッカーが並んでいるだけのことが多いです。

 

以上のことからキャバクラの店内の特徴をまとめると、

  • お客さんがキャバ嬢から満足のいく接客を受けられるよう、スペースに配慮がある
  • お客さんの様子は店長やマネージャーが一望できるようになっている
  • 随所にボーイが立っており、接客中のキャバ嬢は何らかの用(ドリンクを注文する、灰皿がなくなった、お客さんがお酒をこぼしたのでおしぼりが欲しいなど)で手を挙げるとすぐに駆けつけられるようになっている

という構成になっています。

お客さんからすると、常にお店のスタッフから見張られているような形になるわけですが、お客さんにとって何ら気になるものではありません。

何故ならば、お客さんは座っておりスタッフは立っていることから目線の高さが違うため、目線がぶつからないからです。

 

 

キャバ嬢の時給と指名の関係

上記の通り、キャバクラの給料は時給制は保証時給制とポイントスライド時給の二種類によって決まります。

高級店では、これに加えて売上の数十%が加算される売り上げバック制を採用している場合もあります。

しかし、全国のキャバクラの大部分を占める中流店と大衆店ではポイントバック制はほとんど見られません。

保証時給

保証時給とは、どれほど成績が悪いキャバ嬢でも受け取ることができる最低ラインの時給のことです。

キャバクラに入店した女の子は、保証時給からスタートすることになり、中流店では2000円程度が保証時給となっています。

ポイントスライド時給

ポイントスライド時給は、キャバ嬢の成績をポイント化し、ポイントの多寡によって時給が増減する仕組みです。

お客さんから指名を受けたキャバ嬢にはポイントが付与される他、同伴や延長にもポイントが付きます。

ドリンクを頼んでもらった場合にポイントがつくことがあり、要するにキャバ嬢の営業力が数値化されると言えます。

多くを稼ぎたいキャバ嬢は、このポイントをできるだけ多く稼ぐことによって、たくさん稼ぐことができるようになります。

人気のキャバ嬢になると、まず同伴で入店してポイントを稼ぎ、勤務中に何組ものお客さんから指名を受け、接客のたびにドリンクを頼んでもらい、なかには延長してくれるお客さんも出てくることによって、たくさんのポイントを稼いでいきます。

 

一人のキャバ嬢が多くのお客さんから指名を受けると、指名したお客さん一人当たりの接客時間は10分程度ということも良くあります。

そのような場合、同じキャバ嬢を指名している客同士が隣り合わせにならないように席は調整されています。

自分のお気に入りのキャバ嬢が他の男性客といちゃいちゃしているのを見ると気分を害してしまうからです。

キャバクラでは基本的に客同士が接点を持たないように工夫しているのです。

 

キャバ嬢の時給は給料日の前に集計され、保証時給による給料とポイントスライド制による給料のうち高い方がその月の給料となります。

毎日出勤している専業キャバ嬢は指名客を抱えているため、ポイントスライド制の方が高くなることが多く、一方学生や昼間の仕事をしながら副業としてキャバ嬢をしている場合は出勤日数も少なく、保証時給で計算されることが多くなります。

中流店や大衆店では、ポイントを多く稼ぐキャバ嬢でも時給は最高でも6000円ということが多くなっており、高級店のように青天井ということはありません。

 

 

まとめ

本稿のポイントをまとめておくと、以下のようになります。

キャバクラ初心者の女性は、まずこのことを頭に入れておくと、当サイトの他の記事を読む際の参考にもなると思います。

  • 全国的に見て、キャバクラの多くは中流店か大衆店であり、一般男性も通うことができる料金設定になっている。
  • 店内の座席は狭いのが基本であり、キャバ嬢はお客さんに1対1で接客を行う。
  • キャバ嬢の時給は保証時給とポイントスライド時給で計算され、高い方が給料となる。
    ポイントは指名、同伴、ドリンク、延長などで加算されていき、ポイントが高いほど時給は上がるものの、時給の上限が設定されていることも多い。

 

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