キャバ嬢にとって、お客さんのタイプを見分けることは大切なことです。
しかし、初めて接客するお客さんは、どのようにしてタイプ分けすればよいのでしょうか。
漠然と接客していては、フリーのお客さんから指名をもらうことはできません。
タイプを予測して接客して、それがハマれば指名してもらえる可能性が高まります。
本稿では、初めてのお客さんに接するときのタイプの予測の仕方を解説していきます。
お客さんのタイプを見極めること
お客さんのタイプを見分けるのはとても大切なことです。
タイプを的確に見分けることができれば、そのタイプに合わせた接客ができるため、接客のクオリティをあげることができるのです。
話し方のテクニック、立ち居振る舞いのテクニック、駆け引きのテクニックなど、キャバ嬢として人気を上げていくためにはいろいろなテクニックがありますが、それらのテクニックもお客さんのタイプを見分けることができなければ空回りしてしまいます。
とはいっても、お客さんのタイプを見分けるのは簡単なことではありません。
一目見ただけでわかるなどというのは相当なセンスの持ち主か、大ベテランでもなければ無理です。
しかし、指名をもらって何回か接客をしているうちに、タイプを見分けるための手がかりも見つかってくるものです。
しかし、指名客がたくさんいて、毎日指名客への接客で大変という場合を除けば、フリーのお客さんについて接客することが多いでしょう。
フリーでつくということは、それまでに接客の経験がないことも多いわけですから、お客さんのタイプを「なんとなく」でもいいので予測しなければいけません。
予測が当たって、タイプに合わせた接客がうまくハマってこそ、次回以降の指名もゲットできるようになるのです。
そこで、本稿ではフリーでついた際のタイプを見分けるコツを紹介します。
深く会話をして見分けていくわけではありませんから、お客さんの外見や簡単な会話でわかる属性から見分けていくことになります。
チェックポイントは、
- 年齢は?
- 独身?既婚?
- 一人?グループ?
- 仕事上の立場は?
の四つです。
年齢は?
年齢は、お客さんを大まかなタイプ分けをするにあたって重要な手がかりになります。
なぜならば、20代~30代前半の若いお客さんになると、口説き目的の人が圧倒的に多くなるからです。
大人の遊び方を知らない年代でもありますから、キャバクラはキャバ嬢を口説くところだと思っている人も少なくありません。
次に、30代後半~40代のお客さんはどうでしょうか。
この年代のお客さんは、仕事上の立場を見れば人生がうまくいっているかどうかもそれなりにわかってくるものであり、仕事上の立場によってタイプが変わってきます。
しかし、年齢的にはキャバクラで癒されたいと考える人が多い傾向があります。
年齢的にも、若い子を口説くことはたぶん無理だと考えており、それよりも癒しを重視するようになって来ています。
50代以上のお客さんになると、若い女の子と会話をすることで、活力を得ようと考えている人が多くなります。
ただし、40代や50代といった年齢のお客さんの中にも、若々しい「かっこいいオジサマ」もおり、そのような人の中には女の子を口説いてエッチに持ち込む人もたくさんいるので、年齢だけを見て安心してはいけません。
この年代になると人生経験も豊富ですから、それまで数々の女性を口説いてきたような人なら、口説き落とすテクニックを身につけている人も少なくありません。
また、「40代や50代にもなって、口説き目的でキャバクラにくることもないだろう」と安心しきってしまうことがあります。
もし相手が経験豊富なオジサマなら、油断しているとすっかりペースにはめられてエッチに持ち込まれてしまうかもしれません。
若いお客さんは初めから警戒しているからそれほど問題ありませんが、この油断しやすい年代こそ、いっそう注意すべき年代でもあるのです。
独身?既婚?
独身か既婚者かというのも重要な情報です。
フリーでついた場合には、自己紹介を含めた簡単な会話を交わすものですが、その中で独身か既婚かということは簡単にわかるものです。
20代~30代前半のお客さんで、独身であれば、9割がた口説き目的だと考えてよいでしょう。
30代後半以降であったとしても、独身のお客さんは女の子を口説きたいと思っています。
ただエッチしたいだけならば、フーゾクにでもいけばよさそうなものですが、男は本来狩猟本能がありますから、キャバ嬢を口説き落としてエッチしたいと考える人も少なくないのです。
逆に、それがたとえ若いお客さんでも、既婚者のお客さんであれば、気分転換のためにキャバクラに来たり、単に癒しを求めていることも結構あります。
判断が難しいのは、30代後半以上~40代の既婚者です。
この年代は、仕事上では部下ができますし、大きな仕事も任されるようになっているため、一番忙しい時期です。
また、20代で結婚して子供を作っていたとすれば、30代後半~40代の年齢では子供の思春期、受験などいろいろありますから、子供も難しい時期です。
家庭でもいろいろあるでしょう。
ですから、キャバクラに癒しを求めて来ているケースが多くなります。
しかし、中には癒しの延長として口説きたいと考えている人も少なくないので、注意しましょう。
最後に50代のお客さんはどうでしょうか。
この年齢になると、男女ともに既婚の身でありながら、浮気にそれほど罪の意識がなくなってくる人も多いものです。
罪の意識がないのですから、罪悪感を感じずに口説く楽しみを味わうためにキャバクラで遊ぶお客さんもたくさんいます。
一人?グループ?
一人で来るお客さんも多いものですが、一人でくるといっても指名するキャバ嬢が決まっているお客さんと、フリーで来るお客さんは大違いです。
初めてのお店に一人でふらりと入ってくるお客さんというのは、かなり遊びなれているお客さんです。
または、それほど遊びなれてはいないものの、そのお店で今まで指名していたキャバ嬢が辞めてしまい、新たに指名するキャバ嬢を探している可能性もあります。
遊びなれているというのは、多くのキャバクラ店で多くのキャバ嬢と接してきたということであり、口説き目的であり、口説くのがうまいお客さんと考えてよいでしょう。
なぜ口説き目的と断定できるのかは、少し考えるとわかります。
知らないお店という未知の空間で、知らないキャバ嬢と話していても癒されることはありませんから、となると目的は口説きでしかないのです。
後者の新たに指名するキャバ嬢を探している場合は、そのお店のことは知っているわけです。
ほかのお店に流れずにまたそのお店で新たなキャバ嬢を探しているならば、そのお客さんはそのお店を気に入っているということがわかります。
この場合、口説き目的は少なくなります。
これには少しお客さんの心理を知る必要があります。
口説き目的のお客さんは、狙っていたキャバ嬢がお店をやめてしまうと、お店を変えることが多いものです。
これは、口説き目的のお客さんというのは、そのお店のキャバ嬢の間で「あのお客さん、口説き目的だよ」という情報が共有されている可能性が高いからです。
ですから、ほとぼりが冷めるまでお店を変えるのです。
ですから、指名していたキャバ嬢がやめてからもそのお店にフリーで来るようなお客さんというのは、そのお店が好きなのであって、お店に来ることで癒されているタイプだと知ることができます。
中には、口説き目的でありながら、狙っていたキャバ嬢がやめてもそのお店の別のキャバ嬢を口説こうとするお客さんもいるかもしれません。
しかし、そのような無神経なお客さんは例外です。
仕事上の立場は?
最後に、仕事上の立場から考えて見ましょう。仕事上の立場を考えるにあたっては、そのお客さんが経営者であるか、管理職であるか、普通のサラリーマンであるかを考えればよいでしょう。
最近では会社に勤めないフリーランスの人も増えており、このような人はこれらの枠に当てはめるのは難しいものです。
しかし、個人で活動をしており、自分で自分をマネジメントする経営者のようなものですから、経営者に近いと考えてよいでしょう。
フリーのお客さんに接客するとき、名刺を交換したり、仕事のことを軽く聞いてみたりすれば、お客さんの仕事上の立場はなんとなくわかると思います。
経営者の場合
そのお客さんが経営者ならばどうでしょうか。
経営者は口説き目的というよりは、お店のファンになるようなケースが多くなります。
キャバクラで働くキャバ嬢やボーイなどは、接客のプロ集団のようなものです。
ですから、経営者にとって勉強になることばかりです。
経営者は往々にして勉強熱心なものですから、そういう視点でお店を見ていることが少なくありません。
お店の企画や集客や人事の工夫、キャバ嬢やボーイの接客などを見て勉強するわけですが、そうするうちにお店に感心し、ファンになるケースが少なくありません。
そして、自分が指名するキャバ嬢のファンでもあり、応援するようなタイプのお客さんであるといえます。
しかし、経営者にも二つのタイプがあります。
それは苦労して経営者に上り詰めた人と、成金的に経営者になった人です。
前者は苦労してきた経験から、努力の尊さを知り、勉強熱心ですから、お店のファンになる傾向が強いといえます。
しかし、IT社長やヒルズ族といった、時代の流れに乗って運よく大金を手にしたようなポッと出の社長は、苦労せずにその地位についてしまっているため、勉強熱心という要素が欠け、スマートな遊び方もできないものです。
濡れ手に粟で手にしたお金ですから、お金の使い方も派手であり、お金にモノを言わせてキャバ嬢を口説こうとする人が多いといえます。
それが若い経営者であれば、なおさらその傾向が強まります。
このように、苦労した中年以降の経営者と若い経営者では、遊び方が大きく異なります。
ですから、経営者だからというだけでタイプの見極めをするのではなく、遊び方で見極めるようにしてください。
また、経営者というお金を持っている立場のお客さんは、お金の使い方が身なりにも表れ、それが遊び方とも密接にリンクするものです。
苦労して経営者になった人というのは、稼ぐ大変さを知っているものですから、身なりも堅実です。
派手な身なりはせず、ブランド品を見につけるにしてもさりげなく上品に身に着けることをモットーとしている人が多いです。
しかし、ポッと出の若い経営者は、お金の力で口説こうとする態度が身なりに表れています。
身に着けているものが派手であり、女性の目をひきつける格好をしています。
酔っ払ってブランド時計を自慢するような姿を私もたくさん見たことがありますが、苦労した経営者ではそのような人は少なく、若い経営者には多いものです。
お金で口説こうとするのは、下品なお金の使い方です。
ですから、その経営者の身なりを見たときに、「下品だな」と思ってしまうような人というのは、スマートな遊び方ができない経営者であると考えてよいでしょう。
管理職の場合
お客さんが管理職の場合には、口説き目的よりも癒し目的の人が多くなります。
このポジションの人は、仕事上ではうまく行っているからこそそのポジションについているのであり、一見すると順風満帆に見えます。
しかし、実際には会社では上司からたたかれ、部下からは突き上げられる存在です。
会社のいろいろなポジションの中でも、もっともストレスがたまるポジションであるといえます。
管理職のお客さんは、性格によってタイプ分けが可能です。
明るい性格のお客さんならば、お気に入りのキャバ嬢とパーッと飲んで、ストレスを発散することを目的としている人が多いといえます。しかし、どちらかというと暗い性格のお客さんならば、お気に入りのキャバ嬢と明るい話をしたり、愚痴を聞いて慰めてもらったりする、つまり癒されることを目的としている人が多くなります。
キャバ嬢としては、前者ならば場を盛り上げてお客さんにより楽しんでもらうこと、後者ならば話を聞いて慰めてあげたり、励ましてあげたりするのが正解です。
普通のサラリーマンの場合
普通のサラリーマンとは、経営者でもなく、管理職でもない立場の人のことです。
このタイプのお客さんは、口説くことを目的にしているタイプと、キャバ嬢のファンになって応援し、元気を分けてもらおうとするタイプとに分けられます。
前者の口説こうとするタイプは、もうこれ以上述べる必要はないでしょう。
エッチしたいと思っているお客さんです。
後者の場合は、おとなしいお客さんに多いタイプです。
仕事でうまく行かず、昇進もできず、自信を喪失しているお客さんならばなおさらです。
自信を喪失し、人生の意義を見失っているため、自分がキャバ嬢のファンになって応援し、成長を見て喜び、その成長に自分が関わっていることに自分の存在意義を見出し、自己肯定感を得ているのです。
負けず嫌いで、努力で人気上位になったようなキャバ嬢には、このタイプのお客さんがたくさんついていることからも、このことがよくわかるでしょう。
まとめ
以上の4点は、お客さんのタイプを表面的なことから把握するのにとても役立つことです。
もっとも、この4点でお客さんのタイプが決まるわけではありませんから、慣れるにしたがって徐々に広く見ていくことが大切です。
たとえば、この4点のほかにも、お客さんの服装、アクセサリー、雰囲気、ルックスなどもタイプ分けの参考になります。
まずはこの4点で大まかな見分け方をマスターするのがよいと思います。
実際に接客していく上で、新たに手がかりがたくさん見つかってくると思いますから、その内容に応じてより精密なタイプ分けをしていくこともできます。